ヴェイル ローズは、甘さを一切足さない苦いバラの香りです。ビターローズとゼラニウムで立ち上がり、フェンネルの青さが花の甘さを断ち、最後はミルラの苦い深みへ落ちていく。バラは好きでも甘ったるいのは苦手、という人に向いた一本です。
バラの香水で「ビターローズ」と書かれているものは多くありません。ペサドのヴェイル ローズ(VEIL ROSE)は、最初から苦い側のバラを掲げています。
この記事でわかること
- ヴェイル ローズの香りの正体(甘さを排した苦いバラ)
- 男がつけたときに成立する理由と、もちの目安
- チャプターという連作の枠組みと、この香りの位置
- 日本での買い方と、30mLと100mLの選び分け
結論:甘さを断ち切った「苦いバラ」
この香水の答えは冒頭から最後まで一貫しています。ビターローズで始まり、フェンネルの青さで花の甘さを断ち、没薬であるミルラの苦い樹脂に着地する。主要な調和にも甘い素材は置かれていません。バラの香水にありがちな砂糖菓子めいた方向を、設計の段階で外した一本と言えます。
向く人ははっきりしています。甘いバラを避けてきた人、そして人と被らないものを探している人。逆に華やかで甘いバラを期待するなら、方向が違う一本です。拡散も穏やかで、遠くまで届かせる使い方には向きません。近い距離にいる人にだけ届く香りだと思っておけば、期待を外さずに済みます。
総合評価:4.0 / 5.0 ★★★★★
| 香りの良さ | ★★★★★ | 苦みで通したバラ。甘いバラが苦手な人ほど合う |
| ユニセックス度 | ★★★★★ | 甘さが徹底的に排されていて男でも成立する |
| 被りにくさ | ★★★★★ | 同じ香りの人と居合わせる確率は極めて低い |
| 試しやすさ | ★★★★★ | 店頭はほぼ無いが、同じ香りのハンドクリームで方向を確かめられる |
ペサド ヴェイル ローズの基本情報
| ブランド | ペサド(韓国のフレグランスブランド) |
| 商品名 | ヴェイル ローズ |
| 位置づけ | 第3章に属する一本 |
| 香調 | フローラルウッディ |
| 主要な調和 | ビターローズ / ピンクペッパー / パチョリ |
| 濃度 | オードパルファン |
| 容量 / 価格 | 30mL:13,420円 100mL:26,730円 |
| 持続の目安 | 5〜7時間ほど |
| 取り扱い | 日本の公式オンラインストア |
ベール越しに見つめる
公式の説明を要約すると「舞台の裏、キャンバスの裏で、彼女はベール越しに見つめる。顔は隠れているのに、存在はバラのように咲く」という情景です。
香調はフローラルウッディ。隠れているのに気配があるという状態を香りにしようとしています。
ノート構成
| 段階 | 原料 |
|---|---|
| 主要な調和 | ビターローズ / ピンクペッパー / パチョリ |
| トップ | ビターローズ / ゼラニウム |
| ミドル | ピンクペッパー / フェンネル |
| ベース | ミルラ / パチョリ / ベチバー / ムスク |

主要な調和はビターローズ・ピンクペッパー・パチョリ。甘い素材が入っていないのが特徴で、バラの香水にありがちな方向を最初から避けています。
中盤にフェンネルが入るのも珍しい。ウイキョウのことで、八角に似た清涼感と青さを持ちます。花の甘さを断つ役です。
ベースのミルラは没薬で、苦く薬のような深みを持つ樹脂。冒頭から最後まで苦みで通している構成になっています。
チャプターという枠組み
香りをチャプターという単位でまとめているのが、このブランドの特徴です。第1章、第3章というように区切られていて、それぞれに物語が添えられている。1本ずつ売るのではなく、連作として設計されていることになります。香水を単品の商品ではなく作品集として見せる売り方は、欧州のニッチブランドが先に始めたものですが、韓国のブランドもこの形を取るようになりました。章ごとにディスカバリーセットが用意されているのも、その考え方に沿っています。
この香りは第3章に属します。第1章とは別の物語として設計されている。
男がバラをつけられるか
この構成ならつけられます。甘さが徹底的に排除されているためです。
量の目安
- 1プッシュ。バラは量が増えると古風に転ぶ
- 下半身につけると穏やかに立ち上がる
- 秋冬の夜に絞ると設計に沿う
つけ方ともち
オードパルファンなので1〜2プッシュで足ります。持続は5〜7時間ほどとみておけば大きく外しません。
つける場所の目安
- 首すじ・耳の後ろ:最も届く
- 手首:動作のたびに香る
- 腰まわり:下から穏やかに立ち上がる
韓国のブランドは総じて拡散が穏やかに作られています。満員電車で持て余しにくい反面、すれ違いざまに気づかせる力は弱い。近い距離にいる人にだけ届く、と考えておくと期待を外しません。
つけ直すなら昼過ぎが目安です。ただし自分の鼻は最初の30分で慣れるので、「消えた」と感じても他人にはまだ届いていることがあります。足す前に袖などで一度確かめるほうが安全です。
ペサドは公式が英語で香りを説明していて、日本語の情報がほとんどありません。つまり他人のレビューを当てにできない。自分の鼻で判断するしかないぶん、試す手段を先に用意しておく意味が大きくなります。
このブランドのこと
ペサドは韓国のフレグランスブランドです。日本にも公式のオンラインストアがあり、香水のほかハンドクリームやルームスプレー、ハンドウォッシュを展開しています。同じ香りを複数の形で出しているので、香水の前にハンドクリームで試すという入り方ができます。1万3千円の香水をいきなり買うより、3,520円のハンドクリームで方向を確かめるほうが安全です。
残念なところ
日本で試せる場所がほとんどありません。公式オンラインが主な窓口で、実物を嗅いでから買うという選択肢が事実上ない。
情報も少ない。公式の説明は英語のままで、日本語で香りを解説した情報が限られます。
知名度も高くありません。人に「ペサドの香り」と言って伝わる場面は、いまのところ少ない。香りで会話が生まれることを期待するなら、別のブランドのほうが向きます。
その代わり、被る心配はほぼありません。同じ香りの人と居合わせる確率は極めて低い。人と違うものを持ちたいなら、この点は利点になります。
苦みで通した構成なので、華やかなバラを期待すると方向が違います。
ミルラとフェンネルはどちらも癖のある素材です。
どの大きさを買うか
日本では公式オンラインストアで買えます。
| 容量 | 価格 |
|---|---|
| 30mL | 13,420円 |
| 100mL | 26,730円 |
30mLと100mLで倍近い差があります。試すなら30mL、定番にするなら100mL。ハンドクリームやルームスプレーで同じ香りが出ているものもあり、そちらで試してから香水に進む買い方もできます。
迷ったら、使う頻度から逆算するのが確実です。週末だけつける使い方なら30mLでも長くもち、毎日の定番に据えるつもりなら100mLの割安さが効いてきます。順番としては、ハンドクリームなどで香りの方向を確かめ、30mLで肌の上での変化を知り、気に入りが確定してから100mLに進む。この3段階を踏めば、倍近い価格差の前で迷う場面はほとんど無くなります。
買う前に
1万3千円を超える買い物になります。ペサドは日本で試せる店舗がほとんどなく、実物に触れずに買う人が大半です。少量から試す方法を持っておくと、失敗の幅が小さくなります。
まとめ:甘さを断った苦いバラという選択
ヴェイル ローズは、苦みで通したバラです。ビターローズから始まり、フェンネルとミルラで最後まで甘さを寄せ付けません。
バラの甘ったるさが苦手で避けてきた人には、試す価値のある方向です。
つけ方は絞ったほうが設計に沿います。1プッシュを腰まわりや下半身に置き、秋冬の夜に使う。バラは量が増えると古風に転ぶので、足すより控えるほうが失敗しません。拡散は穏やかなので、近い距離にいる人にだけ届く香りとして考えておくと外れは少ないはず。
日本で試せる場所がほとんどない点だけは、買う前に織り込んでおきたいところ。ただしペサドは同じ香りをハンドクリームでも出していて、3,520円で方向を確かめられます。そこで手応えがあれば30mLの13,420円、定番に据える確信が持てたら100mLの26,730円。この順番で進めば、倍近い価格差の前で立ち止まる時間は短くなります。
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※本記事はプロモーションを含みます









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