ブランドが違えば中身も違う。そう思って3社の424品を並べてみました。
結果は逆でした。上位に並ぶ成分がほとんど同じで、4分の3の製品に同じものが入っています。
この記事でわかること
- 424品で多かった成分の順番
- 水とBGがほぼ同数だったこと
- 違いはどこに出るのか
- 成分表示のどこを見るか
上位に並んだ成分
| 成分 | 424品での配合 |
| 水(水・精製水) | 323品(76%) |
| BG | 321品(75%) |
| グリセリン | 264品(62%) |
| フェノキシエタノール | 168品(39%) |
| ジメチコン | 166品(39%) |
| パラベン系 | 154品(36%) |
上位3つで大半が説明できます。水とBGとグリセリン。ここはブランドを問わず共通でした。
水とBGがほぼ同数だった
意外だったのはBGが水とほぼ並んだことです。323品と321品でたった2品しか違いません。
BGは1,3-ブチレングリコールの略で、水と油の両方になじむ成分です。保湿にも、成分を溶かすのにも、傷みにくくするのにも使えます。
1つで何役もこなすので入れない理由がない。結果としてほぼ全部に入っています。
水が入っていない101品
水が入っていない製品も101品ありました。中身を見るとリップ・パウダー・ファンデ・オイルです。
油や粉だけでできているものは水を使いません。菌は水がないと増えないので、防腐剤も要らなくなります。
つまり剤形で中身の骨格が決まります。ブランドより先に何の形の製品かを見るほうが早い。
BGとグリセリンはどう違うのか
どちらも保湿に使われますが手ざわりが違います。グリセリンはとろみが出て、BGはさらっとしています。
だからべたつきを抑えたい製品ほどBGに寄る。メンズ向けの化粧水でさっぱりした使い心地のものはこの配分になっていることが多い。
両方入っている製品も普通にあります。片方だけで作る決まりはありません。狙う手ざわりで比率を変える形です。
ジメチコンが39%に入っている
シリコーンの一種で、表面をなめらかにする成分です。166品に入っていました。
「シリコーン入りは避ける」という話を聞きますが、4割の製品に入っているので外すと選べる幅がかなり狭くなります。
髪の話と肌の話が混ざっていることも多い。どちらの文脈かを確かめるほうが判断を誤りません。
では違いはどこに出るのか
全成分は1,392種類ありました。上位6つを除けば、あとは散らばっています。
差が出るのは後半に並ぶ少量の成分のほう。ヒアルロン酸やセラミド、植物エキスはここに来ます。
前半は土台なのでどこも似た顔ぶれになる。見比べるなら後半だということが数字から見えてきます。
「◯◯配合」が効かない理由
広告でよく見る成分ほど入っている製品が多いという関係があります。
グリセリンは62%に入っています。「グリセリン配合」と書いても3本に2本が当てはまるので選ぶ手がかりになりません。
逆に数の少ない成分ほど差になります。そこを見るほうが製品を絞り込めます。
香料は28%だけだった
424品のうち香料が入っていたのは122品(28%)。7割は無香料でした。
思っていたより少ない。香りは付けるほうが手間もリスクも増えるので、外せるなら外すという判断が広く取られているようです。
香水を毎日つけるならスキンケアは無香料でそろう。選択肢は十分あります。
EDTA-2Naは何のために入るのか
129品(30%)に入っていました。水道水に混ざる金属をつかまえる成分です。
金属が残っていると中身が濁ったり傷みやすくなったりする。品質を保つための裏方にあたります。
肌に効かせる成分ではないので広告には出てきません。成分表示にしか現れない役割があるということです。
ブランドをまたいでも土台は同じ
| 由来 | 品数 |
| ロート製薬 | 196品 |
| メンズ4ブランド | 131品 |
| ちふれ | 97品 |
価格帯も客層も違う3つを混ぜても上位の顔ぶれは変わりませんでした。
高い製品が別の水を使っているわけではありません。土台が同じで、上に何を乗せるかが違うという構造になっています。価格差の理由を成分表示から読むなら後半を見ることになります。
数えるときにそろえたこと
データはブランドごとに書き方が違います。「水」と「精製水」は同じものですが、医薬部外品では後者で書かれる。
分けて数えると水が67%に見えました。合わせて76%が正しい。表記をそろえないと順位が変わってしまいます。
同じことがグリチルリチン酸2Kとジカリウムでも起きます。略称と正式名が混ざっているので、数える前にそろえる工程が要ります。
この数え方の物足りない点
分かるのは入っているかどうかだけです。配合量は大半のブランドが公開していないので、量の比較はできません。
それと集めた424品がすべてではありません。全成分を公開していない会社もあるので、業界全体の代表値ではない。
処方は入れ替わります。2026年8月時点の表示なので、買う前に裏面で確かめてください。
棚での見方
前半は読み飛ばして構いません。後半に自分の狙う成分があるかを見る。それだけで比較がずっと速くなります。前半を丁寧に読んでもどの製品も同じ顔ぶれなので判断材料になりません。
成分表示の読み方はメンズ美容の基本ガイドに、製品ごとの中身はランキング記事にまとめています。
※本記事はプロモーションを含みます









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