雪の日に履く一足を先に決めておくなら、僕は SOREL のシャイアン メトロ ツーを取ります。シームシールドの防水構造に、200g断熱のマイクロフリースライニング。年に数回の雪なら真冬でも越せる中身を持ちながら、カリブーのようなボリュームはなく、普段の靴とほとんど同じ感覚で歩けます。
予算を先に決めているなら、コロンビアのイエローテイル ブーツ ウォータープルーフ オムニヒート。1万円台で防水と保温がそろい、スニーカーに近い軽さで履けます。雪国に住んでいる人、スキー場や寒冷地への遠征が毎年ある人は、最初からカリブーでいい。
僕は服に累計で2,000万円ほど使ってきましたが、冬靴だけは値段の順に良くなるとは思っていません。高いブーツほど重く、暖かく、そのぶん街では持て余す。自分が年に何日、雪の積もった路面を歩くのか。ここを数えてから選ぶと、候補は勝手に絞られていきます。

この記事を書いた人
30代前半メンズ、都内在住。大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業と、現在3社目です。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものを発信しています。
洋服には累計で2,000万円ほど、いまも年間300万円くらい使っています。綺麗め・大人シンプルが軸ですが、着るものの幅は広いほうです。スーツは既製もオーダーも実際に買って比べましたし、「高いものが正解だった買い物」も「値段ほど差がなかった買い物」も、同じくらい経験してきました。
だからこのブログでは、値段ではなく、どこを見れば外さないかを書いています。手元にないものは「レビュー」とは書かず、条件で振り分ける形にしています。
雪の日も、普段の格好のまま出かけられる
スノーブーツと聞くと、スキー場の駐車場にいるような大きい靴を思い浮かべる人が多いはず。ただ、いまは防水と保温を確保したまま街の服装に収まる靴がちゃんとあります。分かれ目は住んでいる場所と、年に何日「凍った路面や積もった雪」を歩くか。それだけです。
| 商品 | 重さの目安 | こういう人に |
|---|---|---|
| コロンビア イエローテイル ブーツ ウォータープルーフ オムニヒート YU2586 | スニーカーに近い軽さ | 雪は年に数回。通勤と雨の日を1足で兼ねたい |
| SOREL シャイアン メトロ ツー ブーツ ウォータープルーフ NM4987 | 街を1日歩ける軽さ | 雪の日も普段の格好で出たい、街履き中心 |
| SOREL カリブー NM1000 | 片足で約900〜1,000gと重い | 雪国在住。スキー場や寒冷地への遠征がある |
値段は上から順に高くなりますが、通販モールの実売は時期と在庫でかなり動くので、定価と同じ数字が並ぶとは限りません。金額よりも先に、右の列のどこに自分がいるかを決めてしまうほうが早いはずです。
年に数日しか積もらない土地なら、表の一番上で十分に足ります。雪より雨の日のほうが多いので、防水の靴が1足あることの価値は冬以外にも及ぶ。逆に、冬のあいだずっと路面が白い土地に住んでいるなら、上の2足では保温が足りません。自分の土地の冬の長さが、そのまま選ぶ列になります。
いちばん多いのは、その中間にいる人。積もるのは年に数回だけれど、その数回で駅までの15分を歩かなければいけない。街の格好からも外れたくない。この層に対して、シャイアン メトロ ツーがきれいに刺さります。
冬のブーツは、ここを見て決める
防水と撥水を混ぜない
冬靴の説明を読むとき、最初に確かめるのは撥水なのか防水なのかです。撥水は水を弾く表面加工で、雪の上に立ち続ければいずれ抜ける。防水は水を通さない構造の話で、縫い目の処理まで含めて設計されています。
シャイアン メトロ ツーのシームシールド、カリブーのウォータープルーフヌバックとラバーシェル、イエローテイルのウォータープルーフ仕様。この3足はいずれも構造側で止めています。雪は靴の上で溶けて水になるので、ここを外すと靴下まで一気に到達する。
滑りは、ソールの狙いどころで決まる
滑らないブーツが欲しいという相談は毎年もらいますが、ソールには狙いの違いがあります。イエローテイルのアウトソールは軽さと防滑性のバランスを取った設計で、氷の上を歩く前提で作られたスパイクやアイスグリップ専用のソールには及びません。ソール高も3cmなので、凍結路の轍や深雪では心もとない。
つまり「滑らない」を最優先するなら、街履きの軽い靴では上限があるということ。年に数回の雪をしのぐのか、冬じゅう凍った路面を歩くのか。ここで見るソールが変わります。
雪が降った翌日の朝、いちばん危ないのは日陰で薄く凍った路面でした。見た目は濡れているだけに見えるので、警戒せずに踏み込んでしまう。ソールの性格を知ったうえで、歩幅を狭くして足裏全体で着地する。靴選びと同じくらい、この歩き方が効きます。
丈は、雪の深さに合わせる
見落とされがちなのが履き口の高さです。防水がどれだけ強くても、履き口より深い雪に踏み込めば上から入ってきます。そこから先は防水も保温も関係ない。
イエローテイルはくるぶしをしっかり越える丈で、ソールの3cmぶんも底上げになります。街に積もる程度の雪なら、履き口から入る心配はほとんどないでしょう。シャイアン メトロ ツーは街の格好に収めるぶん丈が短めで、深雪では履き口から雪が入ります。カリブーはラバーシェルの立ち上がりがあり、深い雪の中を歩くために作られている。
丈はサイズによっても変わるので、センチで比べるより「自分が踏み込む雪はくるぶしまでか、脛まで来るか」で考えたほうが早い。マンションのエントランスから駅までしか歩かない人が、深雪対応の丈を買う必要はありません。
重さは、歩く距離から逆算する
僕が冬靴で何度も失敗したのが重さでした。暖かさを優先して重い靴を買い、結局は履かないまま冬が終わる。重さの差は、駅まで15分を往復すればはっきり体感でわかります。店頭で持ち比べたときは大した違いに思えなくても、往復で数千歩を運べば別の靴になる。
その意味で、イエローテイルの軽さは効きます。ブーツらしい丈がありながら、アウトソールは軽量性と防滑性のバランスを狙った設計で、通勤の往復にそのまま出せる範囲に収まります。オムニヒートリフレクティブの保温も入っているので、雪の降らない日の通勤にもそのまま使えます。年に数回の雪のために2万円を超える靴に手を出すのはためらう、という人の入口としては、いちばん現実的な1足でしょう。
コロンビア イエローテイル ブーツ ウォータープルーフ オムニヒート YU2586
参考価格 12,980円前後
予算重視。雪が年に数回しか降らない地域で、通勤と雨の日を兼ねたい人
サイズ展開は広くなく、取扱店によって並ぶレンジも違います。しかも、すでに欠けているサイズがある。狙うなら、残っているサイズから逆算するくらいのつもりで見てください。足のサイズが端のほうにある人ほど、見つけた時がそのまま買い時になります。
見た目が、いつもの服から浮かないか
冬靴が続かないもう一つの理由が見た目でした。ソールが分厚く、色がアウトドア然としていて、いつものパンツに合わない。雪の日だけ全身が別人になる感じがして、結局は履かなくなる。
シャイアン メトロ ツーは、そこが違います。スニーカーライクな見た目で、綺麗めのパンツにも収まる。それでいて中身はシームシールドの防水と200g断熱。年に数回の積雪なら、真冬でも問題なく越せます。雪の日も普段の服のまま出たいなら、この1足が本命です。
弱点はアッパーの素材にあります。スエードなので、融雪剤の塩や泥のシミが残りやすい。履いた日に払って乾かす習慣がない人には、正直おすすめしにくい靴でもあります。断熱200gは氷点下20℃級の連泊には足りず、本格的な雪山や除雪作業も守備範囲の外。丈が短いので、深雪では履き口から雪が入ってきます。
雪国と遠征は、乾かせるかどうかで決まる
雪の日が何日も続く土地では、靴が乾くかどうかが効いてきます。前の日に濡れた靴を翌朝また履く、それが1週間続く。ここで差が出るのが、カリブーの取り外せる9mm厚のフェルトインナーブーツです。
インナーだけ抜いて乾かせるので、外側が濡れていても中は乾いた状態から始められる。長く定番として残ってきたモデルで、ウォータープルーフヌバックとラバーシェルが深雪と強い雨を止めます。スキー場、雪の残る温泉地、実家への帰省。年に何度か雪の中に立つ予定があるなら、ここに着地するのが早い。
ただ、片足で約900g〜1,000g。長時間の歩行や電車通勤には明確に向きません。ボリュームも大きいので、細身のパンツだと足元だけが膨らんで浮きます。保温力が高いぶん、雪の降らない日や暖房の効いた室内では蒸れる。街履きを兼ねようとして買うと、たぶん後悔します。

僕が冬靴で外してきたこと
いま3足を並べて説明していますが、ここに至るまでに外した買い物もそれなりにありました。同じ轍を踏む人が減るように、3つだけ書いておきます。
1つ目は、暖かさだけで選んだこと。氷点下でも平気という説明に引かれて重い靴を買い、東京の冬では暑すぎて年に2回しか履きませんでした。保温は足りないと困りますが、余っても困る。
2つ目は、雪の日のためだけに買ったこと。雪は年に数日しか降らないので、そのためだけの靴は稼働がまったく上がりません。防水の靴は雨の日にも効くという視点で選び直してから、履く日数が一気に増えました。同じ金額でも、1シーズンに30日履く靴と3日履く靴では、1回あたりの重みがまるで違う。
3つ目は、サイズを厚手の靴下で合わせなかったこと。冬靴は厚い靴下と組み合わせる前提なので、薄い靴下で試すと真冬に指先が詰まります。試着できない通販で買うなら、普段のスニーカーより少し余裕を見ておいたほうが安全です。
足元を、靴だけで解決しようとしない
冬の足元で困る原因は、靴の性能だけではありませんでした。同じブーツでも、組み合わせるものと歩き方で体感がかなり変わります。
まず靴下。保温を靴に全部背負わせると、その靴は重くなります。厚手のウール系を1枚挟むだけで、断熱の足りなさはある程度まで埋まる。イエローテイルやシャイアン メトロ ツーのような街寄りの靴は、この組み合わせを前提にすると守備範囲が広がります。
次に替えの用意。雪の日に外を長く歩いたあと、職場や出先で靴下を替えられるだけで、その日一日の快適さが変わりました。カバンに1足入れておくだけの話ですが、効き目は大きい。
そして歩き方。凍った路面では歩幅を狭くして、足裏全体で着地する。かかとから入ると、そこで滑ります。どれだけ良いソールでも、氷の上で完全に止まる靴はありません。靴に全部を期待しないというのが、雪の日にいちばん役に立つ考え方でした。
通勤、週末、遠征で分けて考える
1足で全部をまかなおうとすると、たいてい重いほうへ寄ります。用途を先に分けたほうが、結果として安く済むことも多い。
平日の通勤なら、優先するのは軽さと乾きやすさ。片道の徒歩が20分を超える人ほど、重さが効いてきます。週末に子どもと雪の中へ出るなら、丈と保温を上に置く。年末年始に雪国へ帰る予定があるなら、乾かせるかどうかで決める。
僕の場合、街用の1足と遠征用の1足を分けた冬がいちばん快適でした。街用は軽く、遠征用は重くていい。1足に全部の役割を持たせないという決め方は、冬靴でとくに効きます。
それぞれが向く人、向かない人
3足を並べたときの棲み分けを、条件で言い切っておきます。
買う前のチェック
- 年に数回の雪+雨の日兼用なら → イエローテイル
- 雪の日も普段の格好で出たいなら → シャイアン メトロ ツー
- 雪国在住・遠征ありなら → カリブー
- 凍結路を毎日歩くなら → 街履き用ではなくアイスグリップ専用ソールを探す
- 手入れの時間が取れないなら → スエードのアッパーは避ける
もう一点、買う場所の話も。通販モールで並んでいるブーツには、正規の流通品と並行輸入品、それに中古が混ざります。同じ型番でも出どころで金額が変わるので、安い順に並べて上から選ぶと、保証もサイズ交換も付かない一足を掴むことがある。出品者の欄まで見てから決めたほうが安全でしょう。
買ったあと、冬を越すまでにやること
スエードのアッパーは、履いた日のうちに乾いたブラシで払っておくだけで持ちがまるで違います。融雪剤の白い跡は放置すると輪ジミになるので、固く絞った布で拭いて陰干し。スムースレザーの靴であれば 革靴の正しいお手入れ方法 にまとめた手順がそのまま使えますが、スエードにクリームは塗れません。毛足が潰れて戻らなくなるので、ブラシと防水スプレーだけで組んでください。
アウトソールは、雪よりも乾いたアスファルトで削れます。雪の日に買った靴を晴れの日も履いていると、翌シーズンには接地面が丸くなっていることがある。減りが浅いうちなら シューグーでのソール補修 で持たせられるので、買い替える前に一度見てみるといい。
保温力の高いブーツは、当然ながら蒸れます。カリブーのような極寒対応の靴を暖房の効いた室内で長く履いた日は、脱いだあとの臭いで気づくはず。インナーを抜いて乾かすのが基本ですが、追いつかないときは 靴の臭いを取るアイテム を併用すると楽になりました。
雪が降った朝に、靴のことを考えない
冬靴選びのゴールは、雪の予報が出た夜に何も準備しなくていい状態を作ることだと思っています。玄関に1足あって、朝そのまま履いて出られる。そのために要るのは、いちばん高い靴ではなく、自分の冬に合った1足です。
年に数回の雪ならイエローテイル。街の格好のまま雪の日を越えたいならシャイアン メトロ ツー。雪の中に何日も立つならカリブー。分かれ目は、住んでいる土地と歩く距離。そこさえ決まれば、あとは残っているサイズを確かめるだけです。サイズ展開の狭いモデルほど、雪の予報を見てから探し始めると間に合いません。
※本記事はプロモーションを含みます

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