厚手のニットを引っぱり出す季節になると、この瓶の出番が増えます。ヴィクター&ロルフ フラワーボム ネクターは、春に買って半年ほど使ってきた一本です。結論から言うと、甘い花で入って、最後は樹脂の厚みで着地する香水でした。僕の腕での香り方と持続、買うときに最後まで迷った相手、それに量を減らしたい季節まで、使ってきた側の言葉で書いていきます。
この記事でわかること
- 僕の腕での持続時間と、香りが届く距離
- 三つの層がどう入れ替わっていくか
- 買う前に知っておきたかった弱点が二つ
- 合う服装と、量を半分にしたい場面
ブランドの棚ごと先に眺めたい方は、こちらから探せます。
Viktor&Rolf Flowerbomb Nectar Eau de Parfum INTENSE 50mL
参考価格 20,900円前後
オレンジブロッサムとバニラの濃密で甘い香りを求める人向け。

このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:フラワーボム ネクター は「甘い花で入って、樹脂の厚みで着地する香水」
つけて三十分。この香水の性格は、その時点でもう見えていました。入口は甘い花、行き先は甘い樹脂です。
そう感じる理由は、ブランドの説明文の重心にあります。ベースに置かれたベンゾインを「the soul of this Eau de Parfum」と呼んでいて、この香水の芯がどこにあるかを自分から明かしているんですね。腕の上でも同じでした。花がいちばん目立ちますが、それは前半だけでした。時間が経つほど、甘さの下から樹脂の厚みが起き上がってきます。
僕の腕での話をしておきます。朝につけて、夕方に上着を脱ぐときにもまだ残っていました。体感の持続は七時間ほどです。ただし周りに届いているのはそのうち最初の二時間半くらいで、そこから先は肌に張りついて動かなくなります。腕を鼻に近づければ夜まで拾えますが、正面に座った人が気づく距離ではなくなりました。
だからこの一本は、遠くの人に気づかせる使い方には向いていません。近い距離の相手にだけ、甘さと厚みをまとめて渡す。そういう性格の香水だと思って使っています。
総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆
ヴィクター&ロルフ フラワーボム ネクター の基本情報
手に取ると、見た目から想像するより重さがあります。片手でつかんだときに指がしっかりかかる大きさで、机に置いても倒れる心配をしませんでした。
置き場所はすぐ決まりました。棚の手前の列に、箱ごと立てています。奥にしまうと、手前の瓶に隠れて存在を忘れるからです。半年使って中身が半分を切ったところですが、忘れられていた期間はほとんどありません。
買うときに最後まで迷ったのは、七ミリリットルのミニと五十ミリリットルのどちらにするかでした。甘い方向の香りは自分が先に飽きるんじゃないか、という疑いがあったんです。ミニで様子を見て、気に入ったら大きいほうへ、という順番が安全に思えました。それでも五十ミリリットルを選んだのは、店頭で腕にのせてから二時間ほど経ったときの匂いが忘れられなかったからです。ミニの容量だと、その二時間後の顔にたどり着く回数が限られてしまう。そこが決め手になりました。
結果として、棚の並びが入れ替わりました。夜に使っていた手持ちのウッディ寄りの一本が、奥の列へ下がったんです。同じ「夜の枠」を取り合って、こちらが勝ったという感じ方をしています。あちらは香りが乾いているぶん服を選ばなかったのに、それでも手が伸びなくなりました。
濃度の表記は「Eau de Parfum INTENSE」です。系統はフローラル アンバー グルマン(Floral Amber Gourmand)と書かれています。香調はブランドの商品ページに三つの層で並んでいて、下の表はその写しです。容量は国内で七ミリリットル・五十ミリリットル・九十ミリリットルの三サイズを見かけました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | ヴィクター&ロルフ |
| 香水名 | フラワーボム ネクター |
| 濃度 | オードパルファム インテンス(Eau de Parfum INTENSE) |
| 系統 | フローラル アンバー グルマン(Floral Amber Gourmand) |
| トップ | ブラックカラントの芽(Blackcurrant bud)、ベルガモット(Bergamot)、ガンパウダー(Gunpowder) |
| ハート | ジャスミンサンバック(Jasmine Sambac)、オレンジブロッサム(Orange Blossom)、オスマンサス(Osmanthus) |
| ベース | パチュリ(Patchouli)、トンカビーン(Tonka Bean)、バニラ(Vanilla)、ベンゾイン(Benzoin) |
| 容量 | 50ml(ほかに7ml・90ml) |
| 実額 | 20,900円 |
| 僕の体感持続 | 七時間ほど |
いま扱いがあるかどうかは、こちらから確かめてみてください。
Viktor&Rolf Flowerbomb Nectar Eau de Parfum INTENSE 50mL
参考価格 20,900円前後
オレンジブロッサムとバニラの濃密で甘い香りを求める人向け。
香りの変化
この香水で面白いのは、甘さの質そのものが途中で差し替わっていくところです。果実の甘酸っぱさ、花の蜜、樹脂の厚み。ブランドが出している三つの層のとおりに、甘さの中身だけが入れ替わります。
STEP 1|0〜30分
ブラックカラントの芽、ベルガモット、ガンパウダー
甘酸っぱさと乾いた気配が同居する
STEP 2|〜3時間
ジャスミンサンバック、オレンジブロッサム、オスマンサス
白い花がまとまって前に出る
STEP 3|それ以降
パチュリ、トンカビーン、バニラ、ベンゾイン
肌へ寄って甘い樹脂が残る
トップ
つけた直後に置かれているのは、ブラックカラントの芽(Blackcurrant bud)とベルガモット(Bergamot)、それにガンパウダー(Gunpowder)の三つです。ブランドの商品ページでは、この三つが同じ列に並んでいます。
僕の腕では、この三つが一斉に来ました。順番に出てくるというより、甘酸っぱさと乾いた気配が最初から混ざった状態で立ち上がる、と言えば近いでしょうか。甘いだけの入口を想像していると、ガンパウダーの乾いた気配に少し面食らうかもしれません。名前を見てから嗅ぐと、なるほどこれかと腑に落ちます。
ただ、この顔は長くもちません。三十分ほどで役目を終えて、次の層へ場所を譲ります。店頭で手首につけて、その場の印象だけで判断すると、家に着くころにはまったく別の香水になっていて驚くことになります。
ハート
真ん中に置かれているのが、ジャスミンサンバック(Jasmine Sambac)とオレンジブロッサム(Orange Blossom)、オスマンサス(Osmanthus)です。ブランドの説明文でも、オレンジブロッサムのハートが大きく開くという書き方がされています。
この層は三時間ほど居座りました。白い花の密度が高い状態が、そのあいだずっと保たれます。人と会っている時間帯に相手へ届いているのは、まずこの顔です。甘さは消えていません。前半の甘酸っぱさが花の側へ吸い込まれて、蜜を含んだ花びらのような濃さに変わる、という表現が自分の感覚には近いです。
この三つも同じ列に並んでいるので、どれが上ということはありません。白い花のふくらみは、僕の腕ではまとまって出てきて、そこにわずかな渋みが混ざります。この渋みがあるおかげで、甘さがべたつく方向へ落ちずに済んでいると感じました。
ベース
最後に残るのはパチュリ(Patchouli)とトンカビーン(Tonka Bean)、バニラ(Vanilla)、ベンゾイン(Benzoin)の四つです。ブランドの説明文がこの香水の芯だと書いているのも、この層に置かれたベンゾインでした。
ここへ来ると香りが肌に寄って、距離がぐっと短くなります。その代わり、厚みは前半より増しました。僕の腕では甘い樹脂が肌に貼りついて、そこへ粉っぽい甘さがかぶさります。カシミアのセーターの襟元に顔をうずめたときの体温、と言えば伝わるでしょうか。
正直に書くと、五十ミリリットルを選んだ理由はこの終盤でした。買った直後は前半の花が目当てだったのに、使っているうちに夕方まで残るこの厚みのほうを待つようになったんです。半年経った今は、朝つけるときにもう夕方のことを考えています。
Ryo
甘い香水を敬遠していた僕の棚で、いちばん先に減っていったのがこれでした。

正直な注意点
いいところだけ並べても、困るのは買った後の自分です。半年使ってきて、先に知っておきたかったと思う点が二つありました。
注意
① 一プッシュの出方が強い。甘さと厚みが同時に来るので、量を外すと自分のほうが先に疲れる
② 立ち上がりの十分ほどが完成形と違う。その場の印象だけで決めると、家に着くころ別の顔になっている
一つめは量です。同じ一プッシュでも、この香水は他の手持ちより濃く出ました。僕は最初の一週間、いつもの感覚で首元にのせていて、電車の中で自分の香りに参ったことがあります。今は服の内側に一プッシュか、手首に半プッシュまで落としました。それでも三時間は十分に届きます。量を減らしても弱くなりません。むしろすっきり香ります。迷ったら少なめから試すのがいいと思います。
二つめは、最初の十分の顔が完成形ではないところです。乾いた気配が前に出る立ち上がりと、二時間後の厚みは、同じ香水とは思えないくらい違います。店頭で試して「思っていたのと違う」と感じた方は、その日の帰り道でもう一度だけ嗅いでみてほしいところです。僕が五十ミリリットルへ踏み切ったのも、まさにその二時間後があったからでした。
合う人・合わない人
濃い色の薄手シャツに合わせた日、香りだけが服から浮いて感じたことがあります。服の生地が薄いと、この厚みが行き場をなくすようでした。
こんな人に合う
- ✓ 甘い香りを厚みごと楽しみたい
- ✓ 届く相手は近くの人だけでいい
合わないかも
- × 軽く涼しい香りを一日中まといたい
合うのは、甘さを避けずに使いたい人です。しかも花の甘さだけでなく、その下にある樹脂の重さまで含めて好きになれるかどうかが分かれ目になります。レディース向けとして売られている香水ですが、僕は男の腕でつけていて浮いた感じがしませんでした。終盤の甘い樹脂は性別より服の質感に寄り添う匂いだ、というのが半年使った実感です。
反対に向かないのは、一日中さらりと香らせておきたい人です。この香水は肌へ寄ってからが長く、しかもその間はずっと甘い樹脂が残ります。涼しさや清潔感を出したい日にこれを選ぶと、目的と手段がすれ違います。上着を着ない季節が続く方も、出番を作りにくいはずです。
使う場所と時間
いちばんうまくいったのは、十一月の日曜の夕方でした。厚手のニットにコートを重ねて、食事の予約に向かうまでの時間です。
使う場面
| 仕事・オフィス | △ | 一プッシュに落としても近くの人には気づかれる |
| 夜デート | ◎ | 肩を抜いた瞬間の立ち上がりが効く |
| 休日 | ○ | 厚手の服に合わせた日がいちばん機嫌がいい |
| 真夏 | × | 香りがぼんやりするので、九月の終わりまで棚に戻している |
外の空気が冷たい日ほど、香りの出方が素直になります。コートの内側で温まったぶんが、店に入って肩を抜いたところでまとめて放たれます。あの一瞬のために使っている、と言ってもいいくらいです。逆に気温の高い日は、甘さだけが膨らんでぼんやりしました。夏場は棚に戻したまま、九月の終わりまで待つ年もあります。
平日に使う日は、量を半分にして服の内側だけにのせています。オフィスは香りの逃げ場が少ないので、自分が良いと思う濃さより一段下げておくほうが気が楽です。夜に会う予定がある日だけ、朝の一プッシュを首元に戻しています。
保管で中身は変わる
去年の夏、旅行のときに車のドアポケットへ挿したまま、駐車場に半日置いてしまったことがあります。戻ってきたら瓶が手のひらより熱くなっていて、その日から立ち上がりの乾いた気配が鈍くなりました。中身が全部だめになったわけではありませんが、最初の十分だけが確かに変わったんです。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | オードパルファム インテンスの濃さでも、光を浴び続ければ立ち上がりが変わる |
| 浴室・洗面所 | × | トップの乾いた気配が身上なので、水気の多い部屋とは方向が逆になる |
| 暖房の近く | × | 一日一プッシュで半年もつ瓶が、その半年ずっと熱にさらされる |
| 夏の車内 | × | 半日置いただけで瓶が手のひらより熱くなった |
それ以来、持ち歩くときは瓶ごとカバンの中に入れて、車に置いていく選択をやめました。家では箱に入れたまま棚に立てています。光と熱と湿気の三つを外すだけで、半年前と同じ立ち上がりが今も出ています。
この香水で先に気づくのは、たぶんトップの乾いた気配です。終盤の甘い樹脂は最後まで頑固に残るので、変化に気づくのが遅れます。置き場所を外したかどうかを測るなら、つけた直後の十分を覚えておくといいでしょう。
口コミの読み方
同じ一本でも、嗅ぐ場所が変われば評価は簡単にひっくり返ります。暖房の効いた部屋で腕から拾った匂いと、真夏の駅のホームで漂ってきた匂いは、正直まったく別物でした。書かれている感想を読むときは、その人がどこで嗅いだのかを先に想像すると腑に落ちます。
口コミの読み方
| 甘すぎる | 量で大きく動く。半プッシュにすると花のほうが前へ出る | |
| 主張が強い | 近い距離で強いだけで、部屋の端までは届かない | |
| 高すぎる | 一日一プッシュで半年使って、まだ半分は残っている |
甘すぎるという声は、僕もつけ始めの一週間なら同じことを言ったと思います。ただ、この甘さは量でかなり動きました。多めにのせた日は前半の蜜っぽさが延々と居座り、半プッシュに落とした日は同じ時間帯でも白い花のほうが前に立ちます。甘さが苦しいと感じたら、香水そのものより先に量を疑ってみてください。
主張が強いという言い方も見かけますが、これは届く距離と混ざっている気がします。部屋の反対側にいる人が気づくほどの広がりは、僕の腕では出ませんでした。近い距離で濃く感じるぶん、印象が強く残るのだと思います。向かい合って座る相手にはしっかり届き、二メートル離れた席にはほとんど行かない。その差が「強い」と「弱い」の両方の感想を生んでいるはずです。
高すぎるという感想については、減り方で答えるのが正直だと思っています。五十ミリリットルで20,900円という額は、その場で見ると確かに軽くありません。ただ僕の使い方は一日一プッシュか半プッシュで、半年経ってもまだ半分は残っています。一回あたりに割り戻して考えたときに、この額をどう受け止めるかは人によって変わるところでしょう。
まとめ
半年使ってきて、この香水がどういう香りかはっきり分かりました。甘い花で入って、白い花で中盤を持たせて、最後は甘い樹脂の厚みで着地する。その道のりごと気に入れるかどうかが、長く付き合えるかの分かれ目でした。
この記事のまとめ
- 甘い花で入って、最後は樹脂の厚みで着地する
- 僕の腕で体感七時間、周りへ届くのは最初の二時間半
- 真夏の屋外と、軽さを求める日には向かない
七ミリリットルのミニと迷った僕が五十ミリリットルを選んだ理由も、結局は終盤にありました。前半の花だけで選んでいたら、たぶん小さい瓶で終わっていたと思います。夕方まで腕に残る甘い厚みを待てる人にとって、これは棚の手前に置いておく価値のある一本です。
在庫と価格が気になる方は、こちらからどうぞ。
Viktor&Rolf Flowerbomb Nectar Eau de Parfum INTENSE 50mL
参考価格 20,900円前後
オレンジブロッサムとバニラの濃密で甘い香りを求める人向け。
※本記事はプロモーションを含みます

コメント