香水は一本だけ長く使いたい、けれど人と被りにくいものがいい。棚の前でそう考えたまま足が止まる人へ向けて書きます。ビーディーケー パルファム ウード アブラマド は、僕にとってその答えになった一本でした。結論から言うと、濃さの割に静かな香りです。僕の腕での出方、体感の持続、つけ直しの間隔、弱点まで順に書いていきます。
この記事でわかること
- サフランとジンジャーで開いて、ターキッシュローズへ渡っていく流れ
- 僕の腕での体感の持続と、つけ直しをどうしているか
- 濃さが邪魔になる場面と、逆によく決まる場面
- 100mLの瓶をどこにしまっておくか
BDK Parfums Oud Abramad Eau de Parfum 100mL
参考価格 43,066円前後
オリエンタルな宮殿を思わせる濃密なウードとローズの香りを求める人向け。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:ウード アブラマド は「温度のある濃さ」
濃い一本を長く使いたい人にとって、これは有力な候補でした。ウードの香水で身構えてしまうのは、薬っぽさと煙たさが先に来る場面を想像するからだと思います。ウード アブラマド は、そこへ体温を足してきました。
着想元になっているのは、オリエンタルな宮殿の温かい大理石だそうです。実際に肌へ乗せると、この言い方がよく分かります。石そのものは硬くて冷たいのに、日の当たった面だけが熱を持っています。あの温度差が、そのまま香りの立ち方になりました。
軸はインドネシア産のナチュラルウードで、骨組みとしてローズが入っています。ウードだけだと硬くなるところを、ローズが丸くしてくれました。そこへインセンスとウッドが重なるので、面で厚みが出ます。東と西を架ける橋という言い方が公式に添えられていて、その中間地点の感じは嗅げば伝わってきました。
濃さと静けさが同居している、という一点でこの香水を手元に置いています。
総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆
ビーディーケー パルファム ウード アブラマド の基本情報
贈り物として見たときに、この一本はなかなか勇気が要ります。箱を開けた相手が最初に受け取るのはウードの重さで、そこで好みがはっきり割れてしまうからです。僕は自分用に買いました。相手の棚を見て、木や樹脂の香りが並んでいると分かっているなら、渡す価値はじゅうぶんにあります。
用意されているのは100mLです。濃度はオードパルファムなので、一日のうちに何度も肌へ乗せる使い方とは合いません。朝に一度だけ決めて、あとは瓶に触らない。その付き合い方だと、100mLは何年も残ります。
価格は43,066円です。軽い買い物とは言えませんが、一日に使う量がごく少ないので、一回あたりで考えると重さの感じ方は変わってきました。並行して流通する海外の箱については 並行輸入の香水 のほうに書いてあります。
コレクションの名前は Collection Matières です。素材そのものを看板にした並びで、この一本もウードという素材の名前がそのまま商品名になっています。箱に飾りがほとんどないぶん、棚に置くとかえって目を引きました。
JANは3760035450047です。海外の箱で流通するので、同じ名前で容量違いが並ぶ場面もあります。買うときにここを見ておけば、手元に来る瓶を取り違えずに済みます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | BDK Parfums(ビーディーケー パルファム) |
| 商品名 | Oud Abramad(ウード アブラマド) |
| 濃度 | オードパルファム |
| 容量 | 100mL |
| 香調 | トップ:サフラン(Safran)、ジンジャー/ハート:ターキッシュローズ、クミン/ベース:アガーウッド、グアイアックウッド、シスタス、ラブダナム、インセンス、パチュリ、カストリウム、オルカノックス |
| コレクション | Collection Matières |
| JAN | 3760035450047 |
| 価格 | 43,066円 |
Ryo
日の当たった石の面に、ローズを一輪だけ置いたような香りです。

BDK Parfums Oud Abramad Eau de Parfum 100mL
参考価格 43,066円前後
オリエンタルな宮殿を思わせる濃密なウードとローズの香りを求める人向け。
香りの変化
一日つけていて面白いのは、開いた直後に派手さの山が来ることでした。そこから先はずっと落ち着く方向へ動きます。夜に近づくほど香りは肌へ寄っていって、最後は服の繊維の中だけに残りました。
STEP 1|0〜30分
サフランとジンジャー
革のような苦みと辛さが前に出て、まだ木は顔を出しません
STEP 2|〜3時間
ターキッシュローズとクミン
花の濃さと人肌っぽいスパイスが重なって、ここが香りの芯になります
STEP 3|それ以降
アガーウッドと樹脂とインセンス
乾いた木と煙が肌の近くで一枚になって、服を脱ぐまで残ります
トップ:サフランとジンジャー
入り口はかなり熱いです。サフランの革のような苦みと、ジンジャーのぴりっとした辛さが、ほとんど同時に立ち上がります。僕の腕では、この最初の十分ほどが一日のうちで尖っていました。
甘い香りを想像して開けると、ここで一度はぐらかされます。ただ、この二十分があるおかげで、あとから来るローズがべたつかないのだと思います。先に苦みと辛さを通しておいてから花を出す、という順番になっていました。
人と会う予定がある日は、家を出る二十分前に乗せるようにしています。玄関を出るころにはサフランの角が取れて、ローズが顔を出しはじめる頃合いになるからです。
ハート:ターキッシュローズとクミン
ここがこの香水の性格を決めています。ターキッシュローズの濃い花と、クミンの人肌っぽいスパイスが釣り合っていて、どちらが勝つこともありません。僕の腕ではクミンのほうが大きく出ました。
クミンという言葉で身構える人がいるかもしれません。料理の匂いを想像すると、たぶん外れます。ここでのクミンはローズの甘さを生々しいほうへ引き戻す役で、単体で顔を出してくる時間はほとんどありませんでした。
ローズが処方の骨組みになっていると公式に書かれていて、これは嗅いでいても納得できます。花の香りというより、香り全体を立たせている柱のほうです。柱があるから、あとから来る木と樹脂が倒れずに積み上がっていきます。
ベース:アガーウッドと樹脂
長いのはここから先です。アガーウッドとグアイアックウッドの乾いた木、シスタスとラブダナムの樹脂、インセンスの煙、パチュリの土、そこへカストリウムとオルカノックスが混ざります。八つが混ざって、つなぎ目のない一枚の面になりました。
このあたりから香る距離が短くなります。自分で腕を嗅げば濃いのに、少し離れた人にはもう届いていません。向かい合って座る距離だけに残る濃さなので、夜に向いているのはこの時間帯の顔のほうです。
体感では、朝に乗せて夜の九時間目まで分かりました。翌朝のシャツからも出てきます。だからつけ直しは、ふだんまったくしていません。人と長く過ごす日だけ、七時間目あたりでニットの袖口へ一度足します。肌へ重ねると近い距離が一気に濃くなるので、足す場所は布に決めました。
正直な注意点
良いところだけ並べても、選ぶ材料にはなりません。買う前に知っておいたほうがいい弱点を、二つ書いておきます。どちらも使い方で避けられる種類のものでした。
一つめは、気温との相性です。汗ばむ気温になるあたりから、ウードと樹脂が体温で膨らんで、自分でも持て余しました。屋外を長く歩く日には向きません。僕が使うのは十月から四月まで、それも屋内で過ごす予定がある日に寄っています。
二つめは、瓶の大きさです。用意されているのは100mLで、一日に使う量が少ない香りなので、減り方はとてもゆっくりになります。使う季節が秋から春に寄っていることまで考えると、一年のうち半分近くは棚で眠ります。買う前に、その眠っている期間をどこで過ごさせるかまで決めておくほうが安心です。
注意
① 汗ばむ気温では重い。ウードと樹脂が体温で膨らむので、屋外を長く歩く日は自分でも持て余します
② 出番が秋から春に寄る。100mLを一日一回の量で使うと減り方がゆるやかで、一年の半分近くは棚に置いたままになります
合う人・合わない人
向くかどうかは、香水に何を求めるかで決まります。はまるのは、香水を一着の服と同じ感覚で選んでいる人です。身だしなみを整える道具として使うには、この一本は主張が強すぎます。
ウードという素材そのものに興味がある人にも合います。木と樹脂と煙が同時に来る組み立てなので、素材の名前を覚えながら嗅ぐ楽しみがありました。ウードを軸にした香りの話は ウードの香水 のほうにまとめてあります。
清潔感のある石けんの香りを探している人とは、そもそも向いている方向が違います。この一本は最初から最後まで、そちらへは向かいません。濃さごと引き受けられる人になら、迷わず勧められる香りでした。
こんな人に合う
- ✓ 香水を一着の服のように選んでいて、濃さごと引き受けられる人
- ✓ ウードという素材そのものに興味があって、木と樹脂の違いを嗅ぎ分けたい人
合わないかも
- × 石けんのような清潔感を香水に求めている人
使う場所と時間
この香りが本領を出すのは、日が落ちてからでした。気温が下がると立ち上がりがゆっくりになって、ローズとウードが肌の近くだけで動きます。向かい合って座る距離でちょうどよく届くのは、この時間帯でした。
服との相性でいうと、厚みのある生地が合います。ウールのジャケット、起毛したニット、丈の長いコート。生地の目が粗いほど香りが引っかかって、動いたときにだけ立ち上がってきます。薄いシャツ一枚だと逃げ場がなくなって、ずっと濃いままになりました。
十一月の日曜日、朝から美術館へ行って、そのまま夕方に友人と食事をした日がありました。館内は暖房が効いていて人との距離も近いのに、この香りは膨らみませんでした。乾いた木と樹脂が中心だからだと思います。食事の席では、向かい合った相手に届くぶんだけ残っていました。つけ直しは、この日もしていません。
平日に使うなら、朝より夕方に寄せるほうが素直です。仕事のあとに人と会う約束がある日は、会社を出るときに首筋へ一度。会議室で一日過ごす日は、瓶を開けずに出かけます。
使う場面
| 仕事・オフィス | △ | オードパルファムの濃さが朝から夜まで続くので、同じ部屋に長くいる日は瓶を開けません |
| 夜デート | ◎ | 向かい合う距離でターキッシュローズとウードが並んで、100mLぶんの濃さがちょうど収まります |
| 休日 | ○ | 秋から春の屋内なら、朝に一度乗せるだけで夕方まで持ちます |
| 真夏 | × | 汗ばむ気温になると樹脂とウードが膨らんで、100mLの瓶ごと出番がなくなります |

保管で中身は変わる
残りはまだ八割ほどあります。買ってから一年近く経ちましたが、一日一回の使い方だと減り方はこの程度でした。100mLを使い切るまでには、あと何年かかかりそうです。
長く付き合う瓶ほど、置き場所の差が中身に出てきます。僕がしまっているのは寝室のチェストの引き出しで、箱に入れたまま横にしています。夏のあいだ一度も触らない瓶を、光と温度の動く場所に出しておく理由がないからです。置き場所そのものについては 香水の収納 のほうに書きました。
引き出しから出すのは、涼しくなってからです。衣替えでコートを出すタイミングに合わせておくと、忘れずに済みます。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | 100mLを何年もかけて使う瓶なので、日の当たる場所では飲み切る前に中身の色が変わってしまいます |
| 浴室・洗面所 | × | 湯気で箱の角が波打つうえ、この濃さを朝いちばんに嗅ぐ場所でもありません |
| 暖房の近く | × | 出番の季節と暖房の季節がそのまま重なるので、棚の上に出しておくと温風を浴びる日数が増えます |
| 箱に入れて引き出し | ○ | 八割残った100mLを何年か持たせるなら、使う日だけ取り出すくらいがちょうどよく収まります |
口コミの読み方
買う前の僕は、ウードという言葉に思い込みを三つ抱えていました。薬っぽい、煙たい、年季の入った人が持つもの。注文の画面まで行って閉じる、というのを何度か繰り返しています。
薬っぽさと煙たさは、どちらも時間の話でした。僕の腕で最初に立つのはサフランの革のような苦みとジンジャーの辛さで、木と樹脂が前に出てくるのは三時間目から先です。入り口の二十分だけを嗅がされたら、ウードの香水だとは当てられません。
年季の入った印象になるかどうかも、そこで答えが出ました。むしろ怖かったのは逆で、ローズが骨組みに入っていると知ってからは、甘ったるくならないかを心配しています。これも外れました。ローズはここでは柱の役です。花の甘さを前へ押し出す入り方はしていないので、甘ったるさが残りません。
最後まで残ったのが43,066円という額です。これは使ってみても安くはなりませんでした。ただ、この一本で外すかどうかを決めるのは値段ではなく、使う季節と場所のほうです。十月から四月の屋内に絞ってから、選んで後悔した日がなくなりました。
口コミの読み方
| 薬っぽくて煙たいのではないか | 僕の腕で先に立つのはサフランの苦みとジンジャーの辛さで、木と樹脂が出てくるのは三時間目から先でした | |
| ローズが入ると甘ったるくならないか | ローズは柱の役で入っているので、甘さが前に出てくる場面はありませんでした | |
| 43,066円を出す価値があるか | 額のほうは使っても安くなりません。外すかどうかは季節と場所で決まりました |
まとめ
濃い香りを一本だけ選んでおきたい人に向く一本でした。ウードの硬さをローズが受け止めているので、重さが単調になりません。サフランの苦みからインセンスの煙まで、一日かけて景色が変わっていきます。
使う季節をはっきり決めて、乗せる量を増やさない。この二つを守れているうちは、100mLでも持て余しませんでした。十月に引き出しから出して、五月に戻す。そのくらいの距離感が、僕にはちょうどよかったです。
この記事のまとめ
- 入り口はサフランとジンジャーで尖っていて、ローズが出てくるのは二十分すぎてから
- 僕の腕で体感九時間。つけ直しはせず、長い日だけニットの袖口へ一度足します
- 出番は十月から四月の屋内。汗ばむ季節は引き出しに戻しておくほうが気持ちよく使えます
BDK Parfums Oud Abramad Eau de Parfum 100mL
参考価格 43,066円前後
オリエンタルな宮殿を思わせる濃密なウードとローズの香りを求める人向け。
※本記事はプロモーションを含みます

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