リュック通勤に切り替えた人が最初につまずくのは、デザインではありません。打ち合わせ室の椅子の脇に置いた瞬間、荷物がくたっと横倒しになる気まずさのほうです。ビジネスリュックを選び直すなら、私は自立とパソコンの対応インチ、この順番で見ることをおすすめします。
今回そろえた7点は、11,550円前後から25,575円前後までの価格帯に収まりました。本体の重さは約650gから約1.3kgまで、倍近い開きがあります。パソコンの収納は13インチまでのものと15.6インチまでのものが混ざっていて、ここを先に決めないと候補が最後まで絞れません。
先に正直に書いておきたいことがあります。7点とも、公式で「自立します」と明記した記載までは確認できませんでした。サムソナイトだけは一部の販売ページに自立の表記が見つかりましたが、公式側の裏が取れていないので、この記事では断定を避けます。代わりに、寸法から倒れにくさに見当をつける方法をお伝えします。
40代の通勤カバンは、機能だけで決まりません。取引先の応接室で足元に置いたときに、安っぽく見えないかどうか。そこも含めて7点を見ていきましょう。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
床に置いたときとパソコンのサイズ、判断はこの二つから始まります
「40代向け」と検索する人が本当に困っているのは、年齢そのものではないはずです。スーツやジャケットの隣に置いても浮かないこと、そして毎日の実務に耐えること。この二つを同時に満たすモデルが、意外と見つからないから探しているのだと思います。
自立をうたう商品ページは、思ったより少ないです
カタログを何十枚とめくって分かったのは、「自立」という言葉が公式の仕様表にはほとんど載らないという事実でした。載っていないものを「自立します」と書いてしまうのが、この手の記事でいちばん多い事故です。そこで手がかりにするのが奥行きの数字になります。
底面が薄いほど前後に倒れやすく、厚みがあるほど置いたときに落ち着きます。今回の7点を奥行きで並べると、マスターピースが9cm、ノースフェイスが11.5cm、サムソナイトが14cm(拡張時19cm)、バーマスとエースジーンが15cm、イノベーターとドイターが18cmでした。薄型のスリムなシルエットは見た目こそ端正ですが、床に立てておく前提なら、厚みのある側を選ぶほうが実務では楽になります。
もうひとつ、底の形も効いてくるはずです。ドイターの底面は丸みを帯びた形状で、置いたときに安定しづらい可能性があります。背負う快適さと床置きの安定は、残念ながら両立しにくい関係にあるとお考えください。
PC対応インチは13・14・15.6で候補が入れ替わります
ここは数字がはっきり出ているので、迷う必要がありません。13インチまでのモデルに15.6インチのノートを入れようとしても、物理的に入らないだけです。会社支給のパソコンが何インチかを確認してから読み進めると、7点のうち半分は自動的に消えます。
13インチまでと明記されているのがノースフェイスとマスターピース、14インチがエースジーン、15インチがバーマス、15.6インチまでがドイターとサムソナイトでした。イノベーターは対応インチの記載を見つけられなかったので、パソコンを毎日運ぶ用途なら候補から外すのが安全です。
| 商品名 | PC収納の記載 | 本体の重さ |
|---|---|---|
| BERMAS Freelancer マルチパックL | 15インチまで | 約1.3kg |
| deuter GIGA | 15.6インチまで | 980g |
| innovator LEN | 記載なし | 記載なし |
| THE NORTH FACE Shuttle Lite | 13インチまで | 約665g |
| ace.GENE シルパック | 14インチ | 約650g |
| master-piece GRIT | 13インチ | 約670g |
| Samsonite フライズライト2・バックパックM EXP | 15.6インチまで | 約0.85kg |

出張がある人は、キャリーオンの有無だけで候補が絞れます
新幹線や飛行機でスーツケースを転がす日があるなら、背面にキャリーバーを通せるスリーブが付いているかどうかが決定的になります。付いていないリュックは、移動中ずっと背負ったままか、手で提げ続けるかの二択です。ホームの階段でこれをやると、地味に消耗します。
今回の7点でキャリーオンを明記していたのは、サムソナイトの「スマートスリーブ」だけでした。ドイターとエースジーン、マスターピースについては、公式の記載を確認できていません。出張が月に何度もある人は、ここで実質的に1点に絞られると考えていただいて構いません。
1万円台の3点は、運ぶ書類の量で選び分けます
まずは入口の価格帯から見ていきます。この3点は方向性がはっきり違っていて、迷いにくいのが良いところです。
BERMAS Freelancer マルチパックL、B4が入る24Lの実用型
バーマスのフリーランサーシリーズにあたるこの60366は、B4対応・24Lという素直な仕様でした。サイズは幅31×奥行48×マチ15cm、素材には900DポリエステルにPUコーティングを施したものが使われています。パソコンは15インチまで、タブレットは10インチまで収納できると記載されています。
数字を見ていて気になったのは重さです。約1.3kgは7点の中で最も重く、最軽量のエースジーンの倍あります。ただ、B4の書類がそのまま入って15インチのパソコンも飲み込む容量を1万円台前半で手に入れられるのは、率直にありがたい設計だと思いました。持ち帰る紙が多い職種なら、この重さは払う価値のある対価でしょう。
なお現行ラインはFreelancerII(60661)に切り替わっていますが、60366自体はまだ在庫販売が続いています。型落ちを気にしないなら、価格面では狙い目です。自立の記載と撥水の明記はどちらも確認できませんでした。
書類量が多い日を基準に一台決めておきたい方は、まずこの価格から様子を見るのが現実的です。
deuter GIGA、背中が蒸れにくい28L
ドイターはドイツのアウトドアブランドで、このGIGAは通勤用途に振った28Lモデルです。高さ48×幅32×奥行18cmで、重量は980gと記載されていました。素材は300Dポリエステルリップストップと600Dポリエステルの組み合わせでした。
いちばんの特徴は「エアストライプ」と名付けられた通気背面システムです。背中とバッグの間に空気の通り道を作る構造で、夏場に駅まで早足で歩く人にはここが効いてきます。加えて、独立したクッション付きのPCコンパートメントが15.6インチまで対応。着脱式のチェストベルトと、背面に収納できるメッシュのヒップベルトも付きます。
正直なところ、ヒップベルトの存在はビジネス用途では持て余すかもしれません。ただ収納できる仕様なので、普段は畳んでおけば見た目に響きません。A4ファイルの収納にも対応した仕様です。
長時間背負う日が週に何度もあるなら、背面構造にお金を払う判断は理にかなっています。
innovator LEN、荷物が少ない日の14L
イノベーターのINP7001は、スーツケースに使われるような樹脂系の素材を選んだモデルです。ポリカPUという、傷や汚れに強い素材を使っていました。耐水・防汗・UV変色に強いと説明されています。
サイズはW320×H380×D180mmで、容量は14Lです。7点の中では最も小さく、A4対応という表記までは確認できました。ポケットはロゴポケット、サイドポケット、背面ポケット、PC収納、内ポケットの構成。肩ベルトは約65〜75cmの幅で調整できます。
ただし、対応するパソコンのインチ数と重量、自立の可否については、どの販売ページにも記載が見つかりませんでした。ここは正直に「記載なし」とお伝えします。パソコンを持ち歩かない日が多い人、あるいはタブレット中心の人向けの一台です。
荷物を軽くしたい方向けの選択肢として、サイズ感を確かめてみてください。
innovator LEN リュック
参考価格 16,500円前後
スーツケース同様の樹脂系素材(ポリカPU)を使った、傷や汚れに強いミニマルな14L。小さめサイズを探す人向け。

2万円台の4点は、置いたときの顔つきで選びます
ここからは価格が一段上がります。素材の質感や縫製の詰めが分かりやすく変わってくる帯で、取引先に持って行く前提ならこちらを見たほうが早いかもしれません。
THE NORTH FACE Shuttle Lite、約665gの身軽さ
定番のシャトルデイパックを軽量化したモデルがこのNM62616です。容量23Lで、サイズは高さ45.5×幅28.5×奥行11.5cm、重量は約665g。500DのORBITEXナイロンと840Dのリサイクルナイロンを使っています。
軽さは数字以上に体感が変わる部分です。1日中背負う日にバーマスとの約600gの差は、夕方になって効いてきます。PCスリーブは13インチまでの対応なので、大きめのノートを使う人はここで判断が付きます。
公式の参考価格は27,500円ですが、実売では21,340円前後で見つかりました。ここは店によって振れる部分なので、購入時にご確認ください。自立の可否、撥水加工の有無、A4やB4への対応、キャリーオン対応は、いずれも記載を確認できていません。書類が多い日には容量よりも仕切りの少なさが気になる可能性があります。
カジュアル寄りの職場で、軽さを最優先したい方に向きます。
THE NORTH FACE Shuttle Lite
参考価格 21,340円前後
定番シャトルデイパックを軽量化した23L。約665gと7点の中で最軽量クラスで、身軽さ重視の人向け。
ace.GENE シルパック、約650gで14インチ対応
エース社が展開するエースジーンの68881は、通勤に特化した22Lモデルです。W280×H440×D150mm、重量は約650gと7点の中で最も軽く、A4ファイルと14インチのパソコンに対応します。素材はナイロン420dnオックスにPU加工を施したもので、撥水性のある加工と説明されていました。
背面はエアメッシュ仕様で、ボトルホルダーとチェストベルトも備えます。軽さ・PC対応・撥水の記載という三つが一台にそろっているのは、7点の中でここだけでした。通勤用として最初に検討するなら、私はこのモデルを基準に置きます。
惜しいのは自立とキャリーオンの記載がない点です。奥行き15cmは厚みのある側なので床置きの安定は期待できますが、明記がない以上は「たぶん」以上には書けません。
同じブランドのリュックを実際に使い込んだ話はエースジーンのビジネスリュックの検証記事にまとめています。背負い心地の具体像はそちらが早いはずです。
通勤の主力を一台に絞りたい方は、まずここから比べてみてください。
master-piece GRIT、日本製の1層構造
日本製と明記された43216-Gは、撥水ポリエステルを使った1層構造のモデルです。サイズはW260×H370×D90mm、重量は約670gでした。表地は600dの撥水ポリエステル、補強に1680dナイロンを使い、どちらもPVC加工の裏地が付きます。背面には13インチのパソコンが入るクッション付きポケットを備えていました。
奥行き90mmは7点の中でいちばん薄く、スーツの上から背負ってもシルエットが崩れにくい形です。ショルダーハーネスは長さ470〜890mm、幅20〜70mmで調整できます。幅が20mmから70mmまで動くというのは、コートの上から背負う冬と、シャツ一枚で歩く夏とで、肩に当たる面積を変えられるということです。
一方で、薄さは床置きの弱さと表裏一体になります。自立とキャリーオン、B4対応の明記はいずれも確認できませんでした。A4対応までは確認できているので、B4の書類が日常的に来る職場では合いません。
荷物が少なく、見た目の端正さを取りたい方に向く一台です。
master-piece GRIT ビジネスリュック
参考価格 25,300円前後
日本製・撥水ポリエステルを使った1層構造の通勤リュック。落ち着いたデザインで40代のスーツスタイルにも馴染む。
Samsonite フライズライト2・バックパックM EXP、出張の本命
サムソナイトのQI1-001は、今回の7点で唯一キャリーオンに対応していました。背面のスマートスリーブにスーツケースのバーを通せる構造で、出張が多い人にはこれだけで選ぶ理由になります。
サイズは幅30×高さ44×奥行14cmで、エキスパンダブル機構により約5cm拡張して19cmになります。容量は約20.5Lから24.9Lへ変化する設計。重量は約0.85kgでした。パソコンは15.6インチまで、A4とB4の両方に対応します。ポケットは外側3・内側6の計9か所ありました。素材は高密度ナイロンで、持ち手とジップの引手にはレザーを使っています。
拡張機構は「行きは薄く、帰りは膨らませる」という出張の実態に合っていて、ここは使うほど納得すると思います。自立については一部の販売ページに表記がありましたが、公式の記載は確認できていないため断定しません。
泊まりの移動がある方は、この一台を軸に考えると迷いが減ります。
Samsonite フライズライト2・バックパックM EXP
参考価格 25,575円前後
スーツケースのキャリーバーに通せる「スマートスリーブ」付き。出張が多い40代向けの本命候補。
| こんな日に効く | 見るべき仕様 | 記載が確認できたもの |
|---|---|---|
| 新幹線でスーツケースと移動する | 背面のキャリーオン用スリーブ | Samsonite |
| 15.6インチのPCを毎日運ぶ | 15.6インチ対応のPC室 | deuter・Samsonite |
| B4サイズの書類が届く | B4対応の表記 | BERMAS・Samsonite |
| 一日中背負って外を回る | 通気する背面構造 | deuter・ace.GENE |
| 雨の日が多い地域に住む | 撥水の記載がある生地 | ace.GENE・master-piece |
本体650gという数字を、そのまま信じないでください
カタログの重量は、当然ながら空の状態です。ここに13インチのノートと電源アダプター、A4のクリアファイル、水筒を入れれば、実際に背負う重さは本体の数字とはまるで別物になります。約650gと約1.3kgの差は確かに効きますが、それは中身を足した合計のうちの一部でしかありません。
だから軽さだけを追いかけると、収納が足りずに手提げをもう一つ持つことになりがちです。本末転倒でした。私が見るのは、毎日必ず入れるものを並べてみて、それが無理なく収まる最小のサイズはどれか、という順番になります。
撥水と防水は、別の言葉です
ここは混同しやすいので、言葉を分けておきましょう。撥水は生地の表面で水を弾く加工で、防水は水を通さない構造を指します。撥水加工の生地でも縫い目からは水が入りますし、加工そのものも使ううちに落ちていくものです。
今回の7点で撥水の記載があったのは、エースジーンの「撥水性のあるPU加工」とマスターピースの「600d撥水ポリエステル」でした。イノベーターは「耐水」という表現で、撥水とも防水とも書かれていません。バーマス、ドイター、ノースフェイス、サムソナイトについては、撥水や防水の明記を確認できませんでした。
つまり、7点の中に「防水」と呼べるものは一つもありません。雨の日にパソコンを守りたいなら、リュックの加工に頼らず、PCスリーブか防水インナーケースを併用するのが確実です。
買う前に自分で測っておくこと
- 会社支給のパソコンの画面サイズ(13/14/15.6のどれか)
- 毎週必ず運ぶ書類の最大サイズ(A4かB4か)
- 月に何回スーツケースと一緒に移動するか
- 通勤で背負っている時間の合計(15分か90分かで答えが変わります)
買ってから「あ」と気づきやすいところ
良いところだけ並べても選べないので、引っかかりやすい点をまとめます。
まず、7点すべてで自立の公式明記が取れていません。商品写真では立っているように見えても、中身が空だと形が保てないモデルは実際にあります。店頭で触れる機会があるなら、空の状態で床に置かせてもらうのが確実です。
次に、容量表記の読み違いです。サムソナイトは楽天の販売ページで約22.5L、公式系の情報では約20.5Lから24.9Lと出ていました。拡張機構がある商品は、どの状態の数字なのかで表記が変わります。「28Lだから大きい」と単純に比べると外します。
三つ目は、アウトドア系デザインの見え方です。ドイターとノースフェイスは背面構造や生地の性格がアウトドア寄りで、堅い業界の商談では浮く可能性があります。社内移動が中心なのか、初対面の取引先に会うのかで、選ぶべき側は変わってくるでしょう。
最後に、イノベーターのように仕様の記載が少ない商品があります。記載がないことは「機能がない」証明ではありませんが、通販で買う以上、確認できない項目は自分にとってのリスクとして数えておくべきです。
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7点を並べ直すと、判断の分かれ目はそれほど多くありませんでした。パソコンが13インチならノースフェイスとマスターピースまで候補が広がり、15.6インチならドイターとサムソナイトに絞られます。出張があるならサムソナイト、通勤の主力を一台に決めたいならエースジーン、書類が多いならバーマス。この順で当てはめていくと、たいていの人は二つか三つまで残るはずです。
そこから先は、実物を見て決めていただくのがいちばん確実だと思います。特に自立については、7点とも公式の明記が取れていない以上、店頭で床に置いてみる以外に答え合わせの方法がありません。
※本記事はプロモーションを含みます

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