少年と少女が大人になる瞬間、という題材を持った香水です。誰にでも思い当たる記憶を扱っているぶん、この香りが何を狙っているのかは分かりやすい部類に入ります。
何を題材にしているか
ダンスパーティの夜、初めて互いの体を近づけた瞬間。
公式はこれを「通過儀礼の瞬間」と表現しています。
高揚感とぎこちなさ、無垢と経験、知らないことと知っていること。
その衝突を香りにしたのがこの1本です。
創業者のベン ゴーラム自身の、アメリカでの青春時代の記憶が元になっています。
バイレードは2006年、ベン ゴーラムがストックホルムで立ち上げたブランドです。母がインド人で父がカナダ人という背景を持ち、北欧の簡素さとインドの記憶を混ぜたところに、このブランドの出発点があります。
男性らしさと女性らしさを混ぜる
公式は、この香水が男性的な要素と女性的な要素を混ぜていると書いています。
| 要素 | 対になるもの |
|---|---|
| 男性的 | 女性的 |
| 苦さ | 甘さ |
| 無垢 | 経験 |
| ぎこちなさ | 高揚 |
対立する要素を同時に入れるのは、香水の作り方としては珍しくありません。
ただしこの香水は、それを題材そのものにしています。
だから性別を問わず使えます。公式もそう明記しています。
バイレードの香水は、香りそのものより先に「何の記憶か」が決まっています。だから原料の説明を読むより、何を題材にしたかを知ってから嗅ぐほうが腑に落ちる。他のブランドとは順番が逆です。
どんな香りか
公式は原料を細かく公開していません。
説明にあるのは「温かい肌と息もつかせぬ交わりを思わせる、豊かで陶酔的な蒸留」という表現です。
| 一般に知られている方向 | 印象 |
|---|---|
| 白い花 | 濃厚で甘い |
| ムスク | 肌に近い |
| スパイス | 刺激 |
| 樹脂 | 暖かい厚み |
実際に嗅ぐと、肌に近い甘さと少しの苦さが同居した香りだと感じる人が多い。
強さははっきりあります。穏やかな香水ではありません。
向いている人
| こういう人 | 相性 |
|---|---|
| 印象に残る香りが欲しい | ◎ |
| 性別を問わない香りが好き | ◎ |
| 夜に使う1本を探している | ◎ |
| 職場で毎日つけたい | × |
| さっぱりした香りが好き | × |
存在感のある香りなので、毎日の仕事用には向きません。
特別な日に使う1本、という位置づけが合います。
場面と季節
| 場面 | おすすめ度 | つけ方 |
|---|---|---|
| 夜の外出 | ◎ | 1プッシュ |
| デート | ◎ | 首すじに |
| 秋冬 | ◎ | そのままで |
| 職場 | × | 避けたほうがいい |
| 夏の日中 | △ | 控えめに |
肌の温度が上がると甘さが増します。夏は量を減らしてください。
合わせやすい服
- きれいめの服
- シルク
- 濃い色
- フォーマル寄り
短所
| 短所 | 程度 |
|---|---|
| 強い。量の調整が必要 | 大 |
| 職場では使いにくい | 大 |
| 好みが分かれる | 中 |
| 価格が高い | 大 |
| 100mLのみの展開 | 中 |
この香りは100mLで41,910円。50mLの展開がありません。
つまり最初から4万円を超える買い物になります。
使う場面が限られることを考えると、この価格は決断が要ります。
必ず試してから買ってください。
香りと記憶の結びつき
匂いは記憶と直結しています。
この香水で起きること
- 自分の思春期を思い出す
- 特定の場面と結びつく
- 人によって想起するものが違う
- 他人の感想が参考にならない
自然や情景を題材にした香水は、この作用を狙っています。
同じ香りでも、育った場所と時代によって思い出すものが変わる。
だからこの香水の評価は、自分が何を思い出すかで決まります。
バイレードの中での位置
| 香り | 強さ | 方向 |
|---|---|---|
| スローダンス | 強い | 甘く官能的 |
| アニマリーク | 強い | 本能的 |
| ムンバイ ノイズ | 強い | コーヒーと煙 |
| スーパー シダー | 中 | 乾いた木 |
| ラ テュリップ | 中 | 柔らかい花 |
強い系統の中では、最も甘い方向です。
初めてこのブランドを試すなら、穏やかなほうから入ったほうが失敗が少ない。
性別を問わない香水という考え方
香水を男性用・女性用に分けるのは、比較的新しい習慣です。
| 時代 | 分け方 |
|---|---|
| 近代以前 | 男女とも同じものを使った |
| 20世紀 | 広告で明確に分けられた |
| 現在 | 分けない製品が増えている |
バイレードは最初から分けていません。
全ての香りがジェンダーレスとして作られています。
実際、香りそのものに性別はありません。分けていたのは売り方のほうです。
だから「男が甘い香りをつけていいのか」という問いは、答えを出す必要がない類のものです。
自分が心地よいと感じるかどうかで選んでください。
強い香水を扱うための手順
失敗しない使い方
- 1プッシュから始める
- つけてから30分置いて外出する
- 服ではなく肌につける
- 自分で感じなくても足さない
- 同じ日に他の香りものを使わない
強い香水は、つけた直後が最も立ちます。
落ち着いてから外出すると、周囲への影響が小さくなる。
この一手間で、扱いにくい香水も使えるようになります。
それから、鼻は同じ刺激に慣れます。自分で感じなくなっても、周囲には届いています。
サイズが決まったら、あとは買うだけです。
容量の選び方
この香りは100mLのみで41,910円です。
1プッシュを約0.1mLとすると1,000回分。毎日使っても2年以上あります。
ただし使う場面が限られるので、実際にはもっと長く残ります。
開封後1〜3年で香りは変わり始めるので、使い切る前に劣化する可能性は高い。
それでも欲しいと思えるかどうかが判断の基準です。
どこで買うか
日本では公式オンラインと、伊勢丹などの百貨店で買えます。オードパルファムの価格はこの通りです。
| 容量 | 価格 |
|---|---|
| 50mL | 29,150円 |
| 100mL | 41,910円 |
| 買う場所 | 価格 | 注意 |
|---|---|---|
| 公式・百貨店 | 定価 | 試してから買える |
| 正規取扱の通販 | 定価 | 扱う香りが限られる |
| 並行輸入 | 上下する | 保管状態が読めない |
通販に出ているものには並行輸入品が混ざります。香水は熱と光で劣化するので、輸送と保管の条件が見えない点は許容が要ります。
定価より極端に安いものは、中身と状態を確認できないと考えたほうがいい。
50mLの展開がないので、いきなり4万円の買い物になります。
百貨店で肌につけて、数時間過ごしてから決めてください。
店頭で試せない香りもあります。少量から肌で試す方法を持っておくと、3万円を払う前に判断できます。
あわせて読みたい
- 強い方向をもう1本見るならバイレード アニマリークもどうぞ。
- 強さを調整するなら香水の持続時間と付け直しもどうぞ。
まとめ
思春期のダンスパーティという、誰にでも思い当たる記憶が題材です。
男性的な要素と女性的な要素を混ぜてあり、性別を問わず使えます。
存在感が強く、職場では使いにくい。特別な日の1本です。
100mLのみで41,910円。50mLの展開がありません。
※本記事はプロモーションを含みます









コメント