【レビュー】コム デ ギャルソン 2 が似合うのは静かな夜の席です

立ち上る煙の情景

香水の棚で「2」とだけ書かれた瓶を見て、無印のコム デ ギャルソンと何が違うのだろうと思いながら通り過ぎたこと、ありませんか。僕も同じ場所で1年ほど足踏みしました。結論から言うと、この「2」はインクとお香でできた、まったく別の顔をした香水です。1999年に出た50mLのオードパルファムを、使っている立場から書いていきます。

この記事でわかること

  • 無印のコム デ ギャルソンと「2」がどう違うか
  • インクとお香が腕の上でどう届くか
  • 体感の持続と、似合う場面・服装
  • 50mLと100mL、僕がどちらを選んだか
COMME des GARÇONS CDG 2 オードパルファム 50mL

COMME des GARÇONS CDG 2 オードパルファム 50mL

参考価格 18,777円前後

アルデヒドとインク、お香の無機質な香りで、定番と違う個性的な一本を探す人向け。

このブログを書いている人

men's house 運営者

30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)

これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!

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目次

結論:コム デ ギャルソン 2 は「開けたてのインク瓶」

一言で言うなら、開けたてのインク瓶と、火を落としたお香が同じ机に置いてある匂いでした。甘くありません。果物も花束も出てきません。紙とインクと煙、それに乾いた木。香水というより、文房具屋の奥の匂いに近いところから始まります。

美容室で担当の方に「これ、お香ですか」と聞かれたことがあります。そのあと「お寺じゃなくて、画材屋さんのほうの匂いですね」と言い直されて、この香水の説明としてはそれ以上の言葉が見つからないと思いました。人に説明するとき、僕はいまもその言い方を借りています。

ブランド自身の書き方も変わっていて、この香水は「plays with complements and contrasts… with mirrors and brilliance… with light and shadow」と紹介されています。補い合うものと対立するもの、鏡と輝き、光と影で遊ぶ。香りの説明というより詩に近いのですが、つけてみると言いたいことは分かります。

並んでいる素材は、インク、インセンス、アンバー、ラブダナム、パチュリ、シダーウッド、ニューアルデヒド、クミン、アンジェリカルート、ベチバー、カデオイル、マテ、マグノリア。これだけの数が入っていながら、どれかが先に出て順番待ちをする感じがありません。ピアノの鍵盤をまとめて押さえた和音みたいに、全部がいっしょに香ります。

総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆

香りの良さ ★★★★★
インクと煙と木が一度に鳴る作りで、代わりが見つかりません
色気 ★★★☆☆
色っぽさより、インクの硬さのほうが先に立ちます
万人受け ★★☆☆☆
甘い要素がほとんど無いので好みははっきり分かれます
持続 ★★★★☆
体感7〜8時間

Ryo

香水というより、机の上の景色をそのまま瓶に詰めたような1本です。

コム デ ギャルソン 2 の基本情報

買うときに最初に決めるのは、50mLにするか100mLにするかです。僕は50mLを選びました。毎日つける香りではないと最初から分かっていたので、小さいほうを早く空にして、また買えばいいと考えたからです。結果としてこの判断は当たりました。

項目内容
ブランドコム デ ギャルソン
商品名コム デ ギャルソン 2 オードパルファム(CDG 2 Eau de Parfum)
発売年1999年
容量 / 価格50mL:18,777円(税込)
剤形スプレー(natural spray)
JAN8411061090053
香調Ink, Incense, Amber, Labdanum, Patchouli, Chinese, Cedarwood, New Aldehydes, Cumin, Angelica Root, Vetiver, Cade Oil, Absolute Maté, Magnolia, Absolute Folia
数字は各商品ページの表記にもとづきます

注文でいちばん間違えやすいのが、名前の見分けです。コム デ ギャルソンには、ブランド名がそのまま付いた無印のオードパルファムがあって、この記事で書いている「2」とは中身が別物になります。通販の一覧では、名前が似ているせいで無印の瓶とすぐには見分けがつきません。数字の2が商品名に入っているか、容量が50mLか、この2つを見てから買うようにしています。

濃度にも枝分かれがあります。オードトワレの100mLと、オードパルファムの50mL・100mL。僕が使っているのはオードパルファムの50mLで、この記事の体感はすべてそちらの話です。剤形はスプレーなので、量の調整は指先で決まります。

COMME des GARÇONS CDG 2 オードパルファム 50mL

COMME des GARÇONS CDG 2 オードパルファム 50mL

参考価格 18,777円前後

アルデヒドとインク、お香の無機質な香りで、定番と違う個性的な一本を探す人向け。

香りをつくっている素材

全部がいっしょに香る香水です。だから、どれか一つを中心にして書くことはしません。そのうえで、僕がこの瓶を開けるたびに手が止まる3つについて書きます。

インク:万年筆のキャップを開けた瞬間の匂い

インクという素材名を香水の欄で見たのは、僕はこれが初めてでした。実際に腕に乗せると、本当にインクの匂いがします。万年筆のキャップを開けて紙に字を書く直前の、あの金属と液体が混ざった匂いがそのまま入っています。

冷たくて、少し硬い匂いです。甘い香水に慣れていると面食らうと思いますが、ここが好きになれるかどうかで、この瓶の評価は決まってしまいます。

クミン:スパイスというより人の体温に近い匂い

クミンはカレーの匂いだと思っていました。この香水に入っているのは、料理のほうではなくて、人の首もとの匂いに近いほうのクミンです。皮膚と少し似た温度を持っていて、インクの冷たさを人間の側に引き戻してくれます。

ここがいちばん人を選ぶ部分でもあります。汗ばむ日に強くつけると、この温度だけが太くなって、自分でも持て余しました。量を1プッシュに抑える理由の半分は、ここにあります。

シダーウッド:削りたての鉛筆に似た乾き

木の匂いといっても、森や白檀の方向ではありません。鉛筆削りの中に溜まった削りかす、あの乾いた匂いです。インクと並ぶと、どうしても机の上の景色になります。

僕がこの香水を「文房具屋の奥」と呼んでいるのは、この2つが一緒に来るからです。乾いた木が混ざっているおかげで、煙の部分が湿っぽくならずに済んでいます。

STEP 1|0〜30分

いちばん濃い時間帯です

腕を下ろしていても自分で分かるくらい出るので、つける前に行き先を決めています

STEP 2|〜3時間

ひとまわり小さくなります

向かい合って座る距離にちょうど収まる濃さに落ち着きます

STEP 3|それ以降

肌と服のすぐそばだけに寄ります

体感7〜8時間。脱いだ上着のほうが強く匂います

正直な注意点

長く使っているぶん、買う前に伝えておきたいことが2つあります。

ひとつは食事の席です。インクと煙の匂いは、料理の匂いとぶつかります。焼き鳥屋のカウンターでこれをつけていた日、自分の手首と皿の上で別々の匂いが立っていて、途中から料理に集中できませんでした。食事を楽しみたい日は、この瓶は置いていきます。

もうひとつは服への残り方です。体感7〜8時間と書きましたが、それは肌の話で、服はもっと長く覚えています。一度着たシャツを洗わずにクローゼットへ戻すと、次に出したときにまだ煙の匂いがしました。強い香りが苦手な同居人がいる家では、ここが地味に問題になります。

注意

① 食事の席とは相性が悪いです。インクと煙の匂いが料理とぶつかります。だから食事を楽しみたい日は僕も置いていきます
② 服が長く覚えています。肌の体感は7〜8時間ですが、着たシャツをそのまましまうと次に出したときまで匂いが残りました

合う人・合わない人

お香や墨、古い本の匂いに反応する方なら、まず面白がれる香水です。甘さがほとんど無いぶん、香水らしい香水に飽きた人ほど刺さると思います。服の系統がはっきりしている方、黒や濃紺を着る日が多い方とも相性がいいです。

逆に、清潔感や好感度をまっすぐ狙いたい方には向きません。この香りは愛想のいい方向へは動かず、インクと煙の硬さが先に立ちます。果物や花の甘さを香水に求めている方にも、たぶん外れます。

こんな人に合う

  • ✓ お香や墨、古い本の匂いに惹かれる人
  • ✓ 甘い香水に飽きて、人と違う個性を探している人

合わないかも

  • × 清潔感や好感度をまっすぐ狙いたい人

使う場所と時間

出番が多いのは、人の少ない夜です。

黒のニットに濃紺のコート、足元は黒い革靴。この格好で、閉店前の書店や、古い映画を上映している小さな劇場へ出かける日に1プッシュします。人の密度が低くて、天井の高い場所ほど気持ちよく散ってくれました。

友人と飲んだ帰り道に「お前、今日なんか偉そうな匂いするな」と言われたことがあります。褒め言葉なのかどうかは今も分かりませんが、その一言がおかしくて、帰り道はずっと笑っていました。柔らかく擦り寄る作りの香りでないことは確かです。昼の職場に持っていく日は、服の内側に軽く1プッシュして、量でおとなしくさせています。

使う場面

仕事・オフィスインクと煙が強いので、打ち合わせの多い日は服の内側に軽く1プッシュだけにしています
夜デート静かで天井の高い店なら味方になります。食事を楽しむ席では外しました
休日人の少ない夜に出かける日、この50mLがいちばん働きます
真夏×クミンの温度が汗と重なって太くなるので、暑い時期は箱の中です

この瓶をどこに置いているか

僕が50mLを選んだのは、置き場所の事情もありました。大きい瓶を買うと、使い切るまでに年単位でかかります。そのあいだ、瓶は毎日どこかに置かれ続けるわけです。

いまは玄関の靴箱の上、扉のついた棚の中に入れています。出かける直前に手が届いて、光も熱も入りません。50mLなら箱に入れたまま棚の奥へ動かしても邪魔にならないので、真夏のあいだはそのまま夏眠させています。

小さい瓶は、置き場所に気を遣う期間を短くするための選択でもありました。年に何本も買う香水ではないので、棚の定位置をひとつ空けておくだけで済むのは気楽です。

置き場所と影響

直射日光の当たる窓際×光も熱も一日じゅう当たる場所なので、瓶をここに出しっぱなしにはしません
浴室・洗面所×湿気のこもる部屋なので、置き場所の候補から外しました
暖房の近く×冬のあいだ温度が上がり続けるので、玄関の棚のほうへ移しています

買う前に迷っていたこと

結論から言うと、僕の場合は迷った3つとも、使い始めてすぐに答えが出ました。

ひとつめは季節でした。クミンの温度が汗と重なると自分でも持て余すことは、テスターの段階でうすうす分かっていたんです。一年のうち何か月使えるのかを、買う前にひとりで数えていました。答えは単純で、暑い時期をまるごと休ませればいいだけでした。涼しくなるほど扱いやすくなる香りなので、秋から春にかけては週に2回か3回、行き先を選んで出しています。50mLでも当分なくならないのは、この使い方だからです。

ふたつめは、無印のコム デ ギャルソンとどちらを選ぶかという迷いです。名前が似ているので同じ路線だと思い込んでいましたが、別物でした。「2」はインクと紙の方向で、机の上の景色になります。名前で選ばずに、中身の方向で選べば間違えません。

みっつめは、自分に使いこなせるのかという不安でした。個性の強い香水を買って棚の飾りにした経験があったので、正直これがいちばん大きかったです。結果としては、量を1プッシュに決めて、行き先を選ぶようにしたら普通に日常で回るようになりました。使いこなすというより、出番を決めてあげる感覚に近いです。

買う前に迷った点

暑い時期にも使えるのかクミンの温度が汗と重なるので、真夏だけは箱に入れて休ませています
無印のコム デ ギャルソンとどちらを選ぶか「2」はインクと紙の方向で別物でした。商品名に数字の2が入っているかを見て選んでいます
個性が強すぎて使いこなせないのでは量を1プッシュに決めて行き先を選んだら、普通に日常で回るようになりました

コム デ ギャルソン 2 を買うかどうかの決め手

コム デ ギャルソン 2 は、インクとお香と乾いた木がいっしょに香る香水です。甘さで好かれにいく作りではないぶん、刺さる人には代わりが見つかりません。無印のコム デ ギャルソンとは名前が似ているだけで、行き先はまったく別の場所です。

決め手になるのは、「文房具屋の奥の匂いを身につけたいか」の一点だと思います。そこにうなずけるなら、50mLの瓶は長く楽しめる買い物になります。うなずけないなら、無理に背伸びする必要はありません。僕はうなずいた側の人間で、いまもこの瓶を玄関の棚に置いています。

この記事のまとめ

  • インクとお香と乾いた木がいっしょに香る、甘さのほとんど無い香水
  • 肌の体感は7〜8時間。服はもっと長く匂いを覚えています
  • 出番は人の少ない夜。食事の席と真夏だけは外しています
COMME des GARÇONS CDG 2 オードパルファム 50mL

COMME des GARÇONS CDG 2 オードパルファム 50mL

参考価格 18,777円前後

アルデヒドとインク、お香の無機質な香りで、定番と違う個性的な一本を探す人向け。

※本記事はプロモーションを含みます

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この記事を書いた人

30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ...)

これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!

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