夏になると、どうしても手が伸びる一本ってありますよね。結論から言うと、オー ドランジュ ヴェルトは「暑い日の午前中」のためだけに存在している香水です。実際に使い込んだ僕が、香りの印象と体感の持続、そして正直な弱点まで書きます。
この記事でわかること
- オレンジ・ミント・モスがつくる香りの印象
- 体感の持続と、コロンという濃度の意味
- 夏に強い理由と、合わない場面
- 同じ名前の別製品を買わないための注意点
エルメスの香水は、ブランド名から売り場をたどるのが早いです。
Hermès(エルメス) オー デ コロン《オードランジュ ヴェルト》 100mL
参考価格 18,480円前後
夏に使える一本を探していて、甘い香りは得意でない人向け。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:オー ドランジュ ヴェルトは「冷水で洗ったオレンジの皮」の香り
総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆
一言で言うなら、「もぎたてのオレンジの皮を、冷たい水で洗い流した瞬間」。思い浮かぶのは果汁より皮のほうで、割ったときに飛ぶあの緑っぽい飛沫に近い質感です。この一本を吹いた朝は、それだけで背中が涼しくなる感じがあります。
エルメスはこの香りを英語で説明していて、そのまま訳すとこうなります。
「エルメス最初のコロンは、1979年にフランソワーズ・カロンによって生み出された。当初はオー デ コロン エルメスと呼ばれ、1997年にオー ドランジュ ヴェルトへ改称された。いまや象徴的な存在であり、その鮮やかなグリーンの清々しさで際立っている。オー ドランジュ ヴェルトのコロンは、生き生きとしたオレンジを、フレッシュなミントとモスのウッディなノートと組み合わせている。」
鮮やかなグリーンの清々しさ、という一節がすべてを言い当てています。使ってみると、この言葉以上に的確な説明が思いつきません。
エルメス オー ドランジュ ヴェルトの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | エルメス |
| 商品名 | オー デ コロン《オー ドランジュ ヴェルト》 |
| 発売年 | 1979年(1997年に現在の名称へ) |
| 容量 / 価格 | 100mL:18,480円(税込)。50・200・400mLの展開もあります |
| 香調 | オレンジ、ミント、モスのウッディなノート |
| 濃度 | オー デ コロン |
Hermès(エルメス) オー デ コロン《オードランジュ ヴェルト》 100mL
参考価格 18,480円前後
夏に使える一本を探していて、甘い香りは得意でない人向け。

最初に押さえたいのが濃度です。これはオー デ コロン、つまりEDCにあたります。香水の中でもっとも軽い部類で、後で書くとおり持続はかなり短い。そこを理解して買うかどうかで、この一本の評価は正反対に変わります。
そしてもうひとつ、買い間違いが起きやすい製品でもあります。エルメスには濃度違いのコンセントレ ドランジュ ヴェルトという別製品があって、こちらはオードトワレです。名前がよく似ているので、商品名だけで探すと混ざって出てきます。この記事で扱っているのはコロンのほうです。
容量の展開が広いのもこの香水らしいところ。50mLから400mLまであって、僕は最初に100mLを買い、二本目からは200mLにしました。減りが早い香水なので、気に入ったら大きいほうが結果的に使いやすいはずです。
香りをつくっている素材
エルメスは、生き生きとしたオレンジにフレッシュなミントとモスのウッディなノートを合わせたと説明しています。三つが順番に出てくるというより、最初から一枚の絵になっている感じ方に近いです。役割ごとに分けて書いていきます。
オレンジ:緑を含んだ主役
主役はオレンジです。ただし、ジュースのような甘い方向ではありません。皮を爪で割ったときに飛ぶ、あの苦みと青さを含んだほう。ヴェルト、つまりグリーンという名前がついている理由が、肌にのせて三秒で分かります。
甘い柑橘の香水が苦手な人でも、これなら大丈夫だと思います。むしろ甘さを警戒している人にこそ試してほしい方向でした。
ミント:体感温度を下げる仕掛け
この香水を特別にしているのはミントです。摘みたての葉を指でつぶしたときの、青くて少しだけひんやりする匂いです。歯磨き粉のような強い刺激はありません。オレンジの上にこれが乗ることで、香りに温度が生まれます。
真夏の朝にこれを吹くと、実際に涼しく感じるから不思議なんですよね。僕が七月と八月にいちばん減らすのがこの一本で、理由は完全にこのミントにあります。
モス:香りを地面につなぐ背景
モスのウッディなノートが、オレンジとミントの下に敷かれています。単体では気づきにくい素材ですが、これがあるおかげで香りが軽薄になりません。爽やかなだけの柑橘とこの香水を分けているのは、この一枚だと感じています。
苔と木の湿った質感が奥にあることで、涼しさに深さが出るんです。エルメスがこの香りを象徴的な存在だと書いているのは、ここまで作り込んであるからだと思っています。
Ryo
これは香水というより「朝の水」です。気合を入れるための一本というより、一日を気持ちよく始めるための一本。
正直な注意点
いいところばかり書いても仕方がないので、引っかかる部分も置いておきます。
注意
① 持続がとても短い。コロンという濃度なので体感1〜2時間。付け直す前提で考えたい
② 名前の似た別製品がある。濃度違いのコンセントレはオードトワレなので、表記を確認してから買いたい
ひとつめは持続です。朝つけて、昼前には分からなくなります。これを欠点と呼ぶかどうかは考え方しだいで、僕はむしろ潔さだと受け取っています。ただ、一本で一日中もたせたい人には確実に向きません。
対策としては、大きいサイズを買って気にせず使うこと。僕は200mLを洗面所の近くに置いて、出かける前に多めに吹いています。ケチって使うと、この香水のいちばん良いところが出てきません。

ふたつめは買い間違いです。コンセントレという名前の濃度違いが同じブランドにあるので、通販で探すときは濃度の表記を必ず見てください。届いてから気づくと面倒なことになります。
三つめは方向性です。夜の色気や、記憶に残る個性を求める人には物足りないはずです。この香りは清潔さと涼しさに全部を振っています。デートの夜に選ぶ一本ではありません。
合う人・合わない人
こんな人に合う
- ✓ 夏に使える一本を探している
- ✓ 甘い香りが得意ではない
- ✓ 香水初心者で失敗したくない
合わないかも
- × 朝つけたら夜まで香っていてほしい
- × 人の記憶に残る個性が欲しい
香水を一本も持っていない人に、夏の入口で何を勧めるかと聞かれたら、僕は迷わずこれを挙げます。強すぎず、甘すぎず、誰の前でも安心して使えるからです。エルメスという名前の入りやすさも、最初の一本としては大きいところ。
反対に、一日中まとわりつく香水を探している人には向きません。この香水は消えることまで含めて設計されているように感じます。そこを理解しないまま買うと、高い買い物をしたという感想だけが残ってしまいます。
使う場所と時間
使う場面
| 仕事・オフィス | ◎ | 誰の邪魔もしない。付け直しの一本として最適 |
| 夜デート | △ | 悪くはないが印象に残らない |
| 休日 | ◎ | Tシャツにも短パンにも合う |
| 真夏 | ◎ | この香水がいちばん輝く季節 |
主戦場は夏の午前中です。気温が上がるほどオレンジとミントの輪郭がはっきりして、汗の匂いの上に涼しい膜を張ってくれます。シャワーを浴びた直後に吹くのが、僕のいちばん好きな使い方でした。まだ髪が濡れているうちに吹いておくと、家を出るころにちょうどいい濃さに落ち着いてくれます。夏の朝にこれをやるためだけに、一本置いておく価値のある香水です。
服装で言うと、白とネイビーが合います。白いリネンのシャツ、ネイビーのショートパンツ、素足に革靴。香りに湿度がないので、服も乾いた素材で受けると全部つながります。厚手のウールやレザーとは、季節ごとちぐはぐになる感じがありました。八月の午前十時、日陰を選んで歩く、くらいの空気がいちばん似合います。
つける量は多めで構いません。三プッシュから四プッシュくらいが、僕にはちょうどよかったです。濃度が軽いぶん、少しの量だと最初から存在しないのと同じになってしまいます。
保管で中身は変わる
香水は買って終わりではありません。置き場所で中身が変わります。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | 数か月で変質する |
| 浴室・洗面所 | × | 温度差と湿気 |
| 暖房の近く | × | 温度変化で酸化が進む |
| 引き出し・クローゼット | ◎ | 暗くて温度が安定する |
僕はこの香水を洗面所に置いていた時期がありました。朝の動線としては最高なのですが、湿気と温度差でオレンジの角がすぐに落ちてしまいます。今は隣の棚の引き出しにしまって、使うときだけ出すようにしました。
大きいサイズを買うなら保管はいっそう大事になります。開封してからは一年から三年を目安に使い切りたいところ。色が濃くなった、金属っぽい匂いが混ざる、つけた瞬間の印象が前と違う。こうした変化が出たら中身が動いたサインです。
口コミの読み方
評価が割れる香水ほど、読み方に気をつけたいところです。
口コミの読み方
| すぐ消える | コロンという濃度を知らずに買っている | |
| 高い | 100mLや200mLという容量で見ると印象が変わる | |
| 印象に残らない | 主張しない設計をそのまま言い換えている | |
| 石鹸っぽい | 清潔感の方向をそう表現している |
否定的な感想の多くは、香水そのものではなく期待とのズレから来ています。とくに「すぐ消える」は、コロンという濃度を知っていれば最初から織り込める話です。
僕が面白いと思うのは、この香水を長く使っている人ほど短さを気にしていないところ。何度も吹くこと自体が習慣になっていくからです。口コミは点数を確かめる材料というより、どういう場面で不評だったかを知るために読むと役に立ちます。
まとめ
この記事のまとめ
- オレンジ×ミント×モスのグリーンな清涼感。総合評価4.5
- 1979年に生まれたエルメス最初のコロン
- 持続は体感1〜2時間。多めに吹いて何度も使いたい
オー ドランジュ ヴェルトは、香りで勝負する一本というより、暑い季節の毎日を気持ちよくするための道具に近い存在です。僕にとっては、夏のあいだ洗面所の近くから離れない香水になっています。
持続の短さを弱点だと思わずに、多めに吹いて何度もつけ直す。その使い方ができる人には、これ以上ない一本になるはずです。
エルメスの他の香りとも比べたい方は、エルメス テール ドゥ エルメスのレビューもあわせて読んでみてください。同じブランドの中に置くと、この一本の軽やかさがよく分かります。
Hermès(エルメス) オー デ コロン《オードランジュ ヴェルト》 100mL
参考価格 18,480円前後
夏に使える一本を探していて、甘い香りは得意でない人向け。
※本記事はプロモーションを含みます

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