マダガスカルの海岸線が題材です。ベチバーという根の香料に、その土地のバニラを合わせています。土と甘さが同居する構成を見ていきます。
ベチバーという素材
イネ科の植物の根から採る香料です。
この素材の特徴
- 土と煙と木が混ざった香り
- 根なので重く、持続が長い
- 産地で香りが変わる
- 男性用香水の定番素材
- 単体では地味
公式の説明では、蘭の花が咲くジャングルと背の高い草が生い茂る海岸線が舞台です。
そこから根が現れる、という描き方をしています。
ジョー マローン ロンドンは1994年にロンドンで始まったブランドです。創業者のジョー マローン自身が調香し、シンプルな組み合わせと重ね付けを提案してきました。
ブルボンバニラという素材
マダガスカルとその周辺で採れるバニラです。
| 産地 | 特徴 |
|---|---|
| マダガスカル(ブルボン) | 最も一般的。濃厚で甘い |
| タヒチ | 花のような華やかさ |
| メキシコ | 原産地。スパイシー |
バニラはランの一種で、受粉を人の手で行うため高価です。
収穫後に数か月かけて発酵させることで、あの甘い香りが生まれます。
ベチバーと同じ土地の素材を合わせているのが、この構成の面白いところです。
コロン インテンスは、通常のコロンより香料の濃度を上げたラインです。同じブランドでも持続と拡散が違うので、通常のコロンと同じ感覚でつけると多すぎます。
原料の構成
| 段階 | 原料 | 役割 |
|---|---|---|
| 最初 | ラベンダー | アロマティックな清涼感 |
| 中盤 | ベチバー | 土と根の深み |
| 最後 | ブルボンバニラ | 温かく濃厚な甘さ |
ラベンダーが冒頭にあるのが特徴です。
ハーブの清涼感が、土と甘さの重さに入り口を作っています。
公式は「芳醇で美味な香り」と表現しています。
香りの流れ
時間の変化
- 最初:ラベンダーの清涼感
- 1〜3時間:ベチバーの土と根
- 3時間以降:バニラの甘い余韻
清涼感から始まって、土を経て、甘く終わります。
3段階で性格が変わるので、つけた直後だけでは全体が見えません。
ベチバーもバニラも持続の長い素材なので、1プッシュで半日以上残ります。
向いている人
| こういう人 | 相性 |
|---|---|
| 土と甘さの同居が面白い | ◎ |
| 秋冬に使いたい | ◎ |
| 長く香ってほしい | ◎ |
| 爽やかな香りが好み | △ |
| 職場で毎日つけたい | △ |
ベチバーは男性用香水の定番なので、男性がつけて違和感が出にくい素材です。
そこにバニラが加わることで、硬くなりすぎない構成になっています。
場面と服装
| 場面 | おすすめ度 |
|---|---|
| 秋冬の夜 | ◎ |
| 休日 | ◎ |
| 職場 | △ |
| 夏 | △ |
| フォーマルな場 | ○ |
合わせやすい服
- ウール
- レザー
- 茶系や落ち着いた色
- 秋冬の素材
コロンとコロン インテンスの違い
ジョー マローンには濃度の違う3つのラインがあります。
| ライン | 濃度の目安 | 持続 |
|---|---|---|
| コロン | 低め | 2〜4時間 |
| コロン インテンス | 高め | 5〜8時間 |
| エリクシール | 最も高い | 8時間以上 |
コロン インテンスは、通常のコロンの倍近い持続があります。
そのぶん1回に使う量を減らせるので、1本あたりの費用で見ると割高とは限りません。
ただし量を間違えると、通常のコロンの感覚では強すぎることになります。
短所
| 短所 | 程度 |
|---|---|
| 甘さが苦手だと合わない | 中 |
| 夏には重い | 中 |
| 価格が高い | 大 |
| 服に残る | 中 |
ベチバーは服につくと長く残ります。
洗っても匂いが取れないことがあるので、肌につけてください。
バニラの甘さがはっきりあるので、甘い香りが苦手なら候補外です。
重ね付けをどう考えるか
このブランドは、香りを重ねて使うことを提案しています。
重ねるときの原則
- 濃度の低いほうを先につける
- 重ねるのは2種類まで
- 同じ系統どうしは重ねない(濃くなるだけ)
- 違う系統を1対1ではなく、主役と脇役に分ける
- インテンス同士は重ねない
コロン インテンスは濃度が高いので、重ねるなら通常のコロンと組ませるのが現実的です。
インテンス同士を重ねると、どちらの個性も潰れて重いだけになります。
この香りは既に3層あるので、重ねる必要は薄い。
どうしても足すなら、柑橘の通常コロンを冒頭の補強として少量だけ。
ベチバー系の中での位置
| 方向 | 印象 |
|---|---|
| すっきりしたベチバー | 清潔で乾いた根 |
| 土っぽいベチバー | 湿った大地 |
| 甘いベチバー | この1本。バニラと組む |
| 煙のベチバー | 暗く重い |
ベチバーは合わせるもので大きく変わります。
柑橘と合わせた軽いベチバーもあるので、系統名だけで選ぶと外します。
この1本は甘い方向です。
容量の選び方
50mLで23,650円、100mLで33,000円。
1プッシュを約0.1mLとすると、50mLで500回分です。
濃度が高いので1プッシュで足りる場面が多く、通常のコロンより減りは遅くなります。
毎日使っても50mLで1年以上。開封後の香りの寿命を考えると、まず50mLで足ります。
100mLは1mLあたりでは割安ですが、使い切る前に香りが変わる可能性があります。
どこで買うか
日本では公式オンラインと、伊勢丹などの百貨店で買えます。
| 容量 | 価格 |
|---|---|
| 50mL | 23,650円 |
| 100mL | 33,000円 |
| 買う場所 | 価格 | 注意 |
|---|---|---|
| 公式・百貨店 | 定価 | 試してから買える |
| 正規取扱の通販 | 定価 | 扱う香りが限られる |
| 並行輸入 | 上下する | 保管状態が読めない |
通販に出ているものには並行輸入品が混ざります。香水は熱と光で劣化するので、輸送と保管の条件が見えない点は許容が要ります。
定価より極端に安いものは、中身と状態を確認できないと考えたほうがいい。
3段階で変わる香りです。必ず時間を置いて判断してください。
最初のラベンダーだけで決めると、後半の甘さで印象が変わります。
実際の価格と在庫は、扱っている店によって変わります。同じものでも取扱の有無が分かれるので、まとめて確認しておくと早い。
店頭で試せない香りもあります。少量から肌で試す方法を持っておくと、3万円を払う前に判断できます。
あわせて読みたい
- 甘い方向を比べるならミルラ&トンカもどうぞ。
- ブランド全体を見るならジョー マローンのおすすめ香水もどうぞ。
- 同じブランドのジョー マローン ダーク アンバー&ジンジャー リリーもどうぞ。
まとめ
マダガスカルの海岸線が題材で、ベチバーとバニラを同じ土地の素材で揃えています。
ラベンダーの清涼感から始まり、土を経て、甘く終わります。
ベチバーは男性用香水の定番素材で、つけて違和感が出にくい。
服につくと長く残るので、肌につけて量を調整してください。
※本記事はプロモーションを含みます









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