つけて少し経つと、自分では香りを感じなくなる。消えたと思って足すと、周りには強く届いている。これは鼻の仕組みによるもので、意志では止められません。対処法はあるので、そこを押さえます。
同じ匂いは感じなくなる
嗅覚には順応という仕組みがあります。同じ匂いを嗅ぎ続けると、数分から数十分で感じなくなる。
これは異常ではなく、正常な働きです。新しい匂いに気づけるようにするための仕組みだからです。
自分の家の匂いが分からないのと同じ理由です。他人の家に入ると匂いを感じるのは、そこが新しいから。
だから自分の香水が分からなくなるのは、香りが消えたのではなく、慣れただけである可能性が高い。
どれくらいで慣れるか
| 経過時間 | 自分の感じ方 | 周りへの届き方 |
|---|---|---|
| 0〜5分 | 強く感じる | アルコールが立つ |
| 15〜30分 | 感じる | ちょうどよく届く |
| 30分〜1時間 | 感じにくくなる | まだ十分に届く |
| 1時間以降 | ほぼ感じない | 近い距離では届く |
1時間経つと、自分ではほぼ分かりません。そこで足すと、周りには2倍届くことになります。
香水が強すぎる人が生まれる仕組みが、ここにあります。本人に悪気はなく、単に分からなくなっている。
自分の感覚を基準にしないことが、唯一の対策です。
リセットする方法
嗅覚を戻す方法
- 外の空気を吸う(数分でかなり戻る)
- コーヒー豆の匂いを嗅ぐ
- 自分の肘の内側など、香水をつけていない肌を嗅ぐ
- 水を飲む・うがいをする
- 別の部屋に移動して戻る
店頭でよく置いてあるコーヒー豆は、この目的のものです。強い別の匂いで一度上書きすると、感度が戻ります。
ただし完全に戻るわけではありません。何本も試したあとは、その日はもう判断しないほうがいい。
外に出て数分歩くのが、最も確実な方法です。
量を客観的に決める
自分の感覚が当てにならないなら、数で決めるのが確実です。
| 場面 | プッシュ数の目安 |
|---|---|
| 職場・電車 | 1 |
| 外出・買い物 | 1〜2 |
| 食事の席 | 0〜1 |
| 屋外・休日 | 2 |
| 夜・人と会う | 2 |
「足りない気がする」で足さないこと。決めた数を守るのが、失敗しない唯一の方法です。
どうしても不安なら、家族に確認してもらう。自分以外の鼻が必要です。
1週間同じ量で続けてみて、誰にも何も言われなければその量で合っています。
買うときの試香でも起きる
店で何本も試すと、3本目あたりから分からなくなります。
これも順応です。強い香りを続けて嗅ぐと、感度が落ちる。
試すときの手順
- 1回に試すのは3本まで
- 間に外の空気を吸う
- 紙で嗅いでから肌へ
- 気になったものだけ肌につける
- その日に決めず、持ち帰って半日置く
5本も10本も試した日の判断は、ほぼ信用できません。後半に嗅いだものほど、印象が薄くなります。
本気で選ぶなら、日を分けて行くほうが確実です。
順応しにくい場面
常に感じてしまう場合は、量が多すぎる可能性があります。
順応が起きても分かるということは、感度の低下を上回る量が出ているということです。
特に密閉された空間ではこれが起きやすい。車内や会議室で自分の香りをはっきり感じるなら、多い。
逆に、外を歩いていて分からないのは普通です。空気が動いているので、そもそも留まりません。
判断は屋内でしてください。外での感覚は当てになりません。
体調でも感じ方が変わる
嗅覚は一定ではありません。日によって感度が変わります。
| 状態 | 嗅覚への影響 |
|---|---|
| 鼻づまり・花粉症 | 大きく落ちる |
| 睡眠不足 | 落ちる |
| 空腹 | 鋭くなることがある |
| 喫煙の直後 | 落ちる |
| 風邪 | ほとんど分からなくなる |
鼻がつまっている日に量を決めると、必ず多くなります。感じないので足してしまう。
花粉症の時期は特に注意が要ります。自分では分からないまま、周りには強く届いている状態になりやすい。
体調が悪い日は、いつもと同じプッシュ数を機械的に守る。感覚で判断しないことが唯一の対策です。
慣れは避けられない
順応そのものは止められません。仕組みだからです。
だから「感じ続ける香水」を探しても見つからない。濃度を上げても、慣れる時間が少し延びるだけです。
むしろ、自分で感じない状態が正常だと考えるほうが実用的です。自分に分からないくらいが、他人にはちょうどいい。
自分でも香りを楽しみたいなら、手首など自分から嗅げる場所につけて、たまに意識的に嗅ぐという使い方になります。
常に香っている状態を求めると、必ずつけすぎます。そこは諦めたほうが結果的にうまくいく部分です。
香水は自分のためのものでもありますが、量に関しては他人の基準で決めるしかありません。
あわせて読みたい
- 本当に消えたか知りたいなら香水の持続時間と付け直しもどうぞ。
- 量の目安は香水をつける場所と量もどうぞ。
- 同じブランドの香水が増えてきたときの使い分けもどうぞ。
まとめ
同じ匂いは30分〜1時間で感じなくなります。消えたわけではありません。
外の空気を吸うか、コーヒー豆を嗅ぐと感度が戻ります。
感覚ではなくプッシュ数で決めてください。足さないことが最大の対策です。
店で試すのは1回3本まで。それ以上は判断できません。
※本記事はプロモーションを含みます









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