すね毛をカミソリで剃るのをやめて、クリームで落とすようになったのは3年ほど前です。生えかけのチクチクが出ないのが気に入っていて、夏が近づくといまも1本買い足します。ただ、初めて買う人から聞かれるのは、効き目の話ではありません。だいたいは「これ、どこまで使っていいの?」から始まります。
先に、いちばん大事なところを書きます。除毛クリームは脱毛ではありません。 肌の表面に出ている毛を溶かして落とす道具です。剃るのではなく溶かすので、剃り跡の黒いポツポツやチクチクが出にくい仕上がりになります。そのかわり毛根には届きませんから、しばらくすればまた生えてきます。「その日をきれいにする」ための道具だと思って選ぶと、満足度がぐっと上がるはずです。
もうひとつ、こちらは肌に関わる話です。使える部位は、商品ごとにまったく違います。 「VIO対応」と大きく書かれた商品でも、顔には使えません。「全身に使える」と書かれた商品が、IラインとOラインを外していることもあります。表示を読まずに塗ってしまうと、体でいちばん皮膚の薄いところを痛めることになりかねません。
この記事では、メンズ向けの除毛クリーム5本を、販売ページに書かれているとおりの使用可否で並べました。書いていないことは「書いていない」とそのまま書きます。私自身は脂性肌と敏感肌が同居していて、新しいものを肌に載せるのが毎回こわいタイプです。だからパッチテストの話も、記事の後半でしっかり書きました。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
除毛と脱毛は、まったく別のことをしています
落ちるのは、肌の表面に出ている毛だけです
除毛クリームは、毛をつくっているタンパク質にはたらきかける成分で、肌の上に出ている毛を落とします。今回の5本のうち、ソランシアの薬用除毛クリームGは商品ページに「有効成分 チオグリコール酸カルシウム」と明記されていました。この成分が毛のタンパク質をやわらかくほどいていくので、剃るのではなく溶かして落とす形になります。剃り跡の黒いポツポツが出にくいのは、この落とし方の違いによるものです。
作用するのは、あくまで肌から出ている部分に限られます。皮膚の下にある毛根までは届きません。ここが、毛をつくる組織そのものへ働きかける医療脱毛やサロンの脱毛と、根本から違うところです。同じ「毛を減らす」という言葉でくくられがちですが、やっていることは別物だと考えてください。
使うたびにリセットされる、その日かぎりのなめらかさです
繰り返し使えば毛が細くなる、という話をときどき見かけます。ただ、除毛クリームが担うのは、いま生えている毛を落とすところまでです。そのかわり、刃で削り取るのとは仕上がりがはっきり違います。毛の断面が斜めに残らないぶん、触ったときのザラつきが出にくく、生えかけのチクチクも遅れてやってきます。
ですから、除毛クリームは「今日きれいにしておきたい」ための道具だと受け取ってください。海やプールの前日、健康診断の前、半袖に切り替える最初の週。そういう予定に合わせて使うのが、いちばん納得のいく使い方です。逆に「使い続けたら生えなくなるだろう」という期待で買うと、お金も時間も報われません。

使える部位は、5本ともきれいに違います
VIOは、Vがビキニライン、Iが股の両側、Oが肛門まわりを指します。「VIO対応」の表記があっても、その中の粘膜部分は外れているのが普通です。そして顔については、今回の5本のどれも「使ってよい」とは書いていませんでした。
販売ページの表示をそのまま並べると、こうなります。
| 商品 | 使えると書かれている範囲 | 使えないと書かれている場所 |
|---|---|---|
| NULL リムーバークリーム MII 250g | VIOライン(粘膜を除く)まで対応 | 粘膜部分。顔についての記載は見当たらず |
| ヴィートメン マイルド 敏感肌用 150g | 全身(顔・IO・粘膜部分を除く) | 顔・Iライン・Oライン・粘膜部分 |
| エピラットオム 薬用除毛クリーム 敏感肌用 150g | ボディのむだ毛 | 顔面(眉・顔のむだ毛・男性のひげなど)・頭髪・まつ毛・眉毛。VIOの記載は見当たらず |
| EVERSKIN 除毛クリーム 300g | VIO対応と表記 | 顔・粘膜・極端に皮膚の薄い部分 |
| ソランシア 薬用除毛クリームG 250g | 効能は除毛(ワキ・腕・足用) | 顔・デリケートゾーン・傷や炎症のある部位・日焼け直後の肌 |
こうして並べると、VIOに対応すると書かれているのはNULLとEVERSKINの2本だけです。ヴィートメンは「全身」と書きながらIラインとOラインを外していますから、VIOのうち使えるのはVラインまでになります。ここは読み飛ばしやすいところなので、買う前にもう一度確かめてください。
ひげや眉をどうにかしたい人は、残念ながら除毛クリームでは解決しません。エピラットオムのように、顔面への使用をはっきり断っている製品もあります。顔まわりは刃の道具に任せるほうが確実で、髭トリマーとシェーバーの違いをまとめた記事が判断の材料になるはずです。
値段と量で見ると、選択肢は3つに割れます
5本の価格は1,381円前後から3,036円前後まで、内容量は150gから300gまで開きがあります。ここを先に整理しておくと、比べる手間がかなり減るはずです。
- はじめて試す枠 … ヴィートメン マイルド(1,381円前後・150g)
- 量を気にせず使う枠 … EVERSKIN(1,899円前後・300g)とエピラットオムの2個セット(2,020円前後・150g)
- 部位や処方で選ぶ枠 … ソランシア(2,780円前後・250g)とNULL(3,036円前後・250g)
腕とすねの両方を一度にやると、思っているより量を使います。150gの1本で足りるかどうかは、体格と処理する範囲しだいです。最初の1本を小さめで試して、続けられそうなら大容量へ移る形が、いちばん無駄を出しません。
メンズ除毛クリームおすすめ5本
NULL リムーバークリーム【MII】250g|VIOラインまで届く大容量
NULLのリムーバークリームは、この5本では価格帯の上位にあたる3,036円前後です。250gという容量については、商品ページで「内容量を50g増量した大容量の250g」と説明されていました。腕とすねを一度に片づけても残量を気にせずに済むだけの量があります。
この製品の立ち位置をはっきりさせているのは、使える範囲の説明です。ページには「前の除毛クリームでは対応できなかったVIOライン(粘膜を除く)まで対応できるようになりました」と書かれています。VIOまで踏み込みたい人が、最初に候補へ入れる1本でしょう。
気をつけておきたいのは、顔について何も書かれていない点です。書かれていない以上、使ってよいとは受け取れません。粘膜部分が対象外である点とあわせて、塗る範囲は自分で線を引く必要があります。
VIOまで含めて一度に片づけたい人なら、量の面でも無理なく回せる1本です。
NULL リムーバークリーム【MII】グリーンフローラルの香り 250g
参考価格 3,036円前後
医薬部外品の除毛クリーム。ヘラとスポンジが同梱され、クリームを塗って5〜10分放置後に拭き取るだけで除毛できる。VIOライン(粘膜を除く)にも対応する。
ヴィートメン マイルド 敏感肌用 150g|最初の1本にちょうどいい
1,381円前後という価格は、この5本でいちばん低い位置にあります。内容量は150gです。敏感肌用と名前に入っているとおり、肌があまり強くない人を想定してつくられたラインで、除毛のあとのつっぱりが気がかりな人でも手を出しやすくなっています。
使える範囲は、商品ページに「全身※に使用可能 ※顔、IO、粘膜部分を除く」と書かれていました。「全身」の文字だけを見て買うと足をすくわれます。Iライン・Oライン・顔・粘膜は対象外です。 つまりVIOのうち使えるのはVラインまでで、そこを承知したうえで選ぶ製品になります。
腕とすねから始めたい人、あるいは除毛クリームが自分の肌に合うかどうかをまず知りたい人。この2つのどちらかに当てはまるなら、ここから入るのが落ち着きます。
除毛クリームというものを試す入口として、値段の負担がいちばん軽い1本です。
ヴィートメン マイルド 敏感肌用 除毛クリーム(150g)
参考価格 1,381円前後
医薬部外品の除毛クリームで、全身(顔・IO・粘膜部分を除く)に使える設計。100年以上の歴史を持つ除脱毛ブランドの敏感肌向けラインで、初めて使う人の入口になる価格。
クラシエ エピラットオム 薬用除毛クリーム 敏感肌用 150g 2個セット|続ける前提の量
エピラットオムは、クラシエホームプロダクツの薬用除毛クリームです。ここで取り上げているのは150gを2個まとめたセットで、2,020円前後になります。敏感肌用として設計されていますから、腕やすねを季節を通して整えたい人が続けやすい1本でしょう。
使える範囲については、同じ製品の単品ページに「顔面(眉・顔のむだ毛・男性のひげなど)・頭髪などの除毛には使えません。まつ毛や眉毛には使用しないでください」と明記されていました。ひげ・眉・頭髪は完全に対象外です。VIOについては記載が見当たらなかったので、この記事では「使える」とは書きません。
2個セットという売り方が示しているとおり、腕やすね、わきの下といったボディの決まった範囲を、続けてケアする人に向いた買い方です。1本ずつ買い足すより、はじめから2個持っておくほうが手間は減ります。
季節を通して同じ場所を整えたい人にとっては、買い直しの回数が減る組み合わせです。
クラシエ エピラットオム 薬用除毛クリーム 敏感肌用 150g 2個セット
参考価格 2,020円前後
医薬部外品の敏感肌用除毛クリームを2個セットでまとめ買いできる。腕・足・わきの下などボディの広い範囲を継続してケアしたい人向け。
EVERSKIN 除毛クリーム 300g|VIO対応で、量あたりの負担が軽い
300gで1,899円前後という組み合わせは、この5本の中では量あたりの負担がいちばん軽くなります。商品ページには「VIO対応」と表記されていて、塗ってから最短5分置いて洗い流す流れが示されていました。入浴のついでに片づけたい人には、この短さがそのまま続けやすさになります。
一方で、使えない場所もはっきり書かれています。「※ 顔、粘膜、極端に皮膚の薄い部分へのご使用はお控えください」という一文です。VIOに使う場合でも、粘膜と皮膚の薄い部分は避けることになります。ここを自分で守れるかどうかが、この製品を選ぶ前提です。
体毛の量が多くて、一度に広い範囲を処理する人ほど300gという容量が効いてきます。すねと腕、そこに胸まで手を出すと、150gはあっという間に減ります。
処理する面積が広い人にとっては、容量の差がそのまま満足度の差になる1本です。
EVERSKIN エバースキン 除毛クリーム 300g(VIO対応)
参考価格 1,899円前後
医薬部外品の除毛クリームで、VIOラインに対応する設計。塗って最短5分放置し洗い流すだけの手軽さと、300gの大容量が特徴。
ソランシア 薬用除毛クリームG 250g|効能をワキ・腕・足に絞った処方
ソランシアの薬用除毛クリームGは、商品ページに「効能 除毛(ワキ・腕・足用)」と書かれています。効能の範囲が狭く書かれていることを、私はむしろ好ましいと受け取りました。どこに使う製品なのかが、買う前にはっきり分かるからです。
有効成分についても「有効成分 チオグリコール酸カルシウム」と明記されていました。価格は2,780円前後で、内容量は250gです。剛毛だと感じている男性のすね毛・腕毛を想定した処方なので、カミソリで何度も往復しないと落ちない人ほど手応えを感じやすいはずです。
使えない場所については「※顔・デリケートゾーン・傷や炎症のある部位・日焼け直後の肌へのご使用はお控えください」と書かれていました。VIOを含むデリケートゾーンは対象外ですから、その用途で探している人はNULLかEVERSKINのほうを見てください。
すね毛と腕毛だけを迷いなく処理したい人には、用途がはっきりしているぶん選びやすい1本です。
ソランシア 薬用除毛クリームG 250g
参考価格 2,780円前後
医薬部外品で、効能はワキ・腕・足用と明記された除毛クリーム。有効成分チオグリコール酸カルシウムを配合し、剛毛と感じる男性のすね毛・腕毛のケアを想定した処方。

塗る前にやること、そして時間を守ること
除毛クリームは、肌の上で成分をはたらかせる道具です。だからこそ、初めての1本では必ずパッチテストをしてください。私は敏感肌なので、これを飛ばしたことは一度もありません。
初めての1本でやること
- 目立たない腕の内側などに少量だけ塗る
- 説明書きに書かれた時間だけ置いて洗い流す
- そのまま丸一日ほど肌の様子を見る
- 赤みやかゆみが出たら その製品は使わない
- 本番でも説明書きの放置時間を超えない
放置時間は、製品ごとに決められています。長く置けばよく落ちるだろう、という考え方はここでは通用しません。決められた時間を超えて置くのは、肌への負担を増やすだけです。スマホでタイマーをかけて、鳴ったらそのとおりに落としてください。
もうひとつ、除毛したあとの肌はいつもより無防備になります。同じ日に強い日差しを浴びる予定があるなら、除毛は前日までに済ませておくほうが落ち着きます。肌が荒れやすい人は、荒れの段階で使い分ける敏感肌の化粧品の記事もあわせて読んでみてください。
そして、ここまで守っても肌に合わないことはあります。少しでも異変を感じたらすぐに洗い流して、それでも肌の様子がおかしいときは皮膚科で診てもらってください。ここだけは横着しないでほしいところです。
買う前に飲み込んでおきたい、割り切りが要るところ
除毛クリームは万能ではありません。ここを先に知っておくと、届いてからの落差が小さくなります。
ひとつめは、また生えてくることです。毛根に作用しないという性質上、これは避けられません。カミソリより生え際が滑らかに感じられたとしても、処理そのものは繰り返す必要があります。使い続けるなら、その分の費用が毎回かかると考えてください。
ふたつめは、使える場所が限られることです。5本のどれも顔に使ってよいとは書いていませんし、粘膜に使えると書いている製品も1本もありませんでした。ひげ・眉・頭髪については、エピラットオムが明確に断っています。VIOについても、NULLとEVERSKINは対応と書いている一方で、ヴィートメンはIOが対象外、ソランシアはデリケートゾーンが対象外です。「1本買えば全身どこでも」とはいきません。
みっつめは、時間を取られることです。塗って、置いて、落とすという流れが要りますから、朝の忙しい時間に思い立ってできる処理ではありません。前の晩の入浴に組み込むほうが現実的でしょう。
よっつめは、においです。除毛クリームの香りが苦手だという声はよく聞きますから、窓を開けられる場所や浴室で使うほうが無難です。
いつつめは、肌との相性になります。敏感肌用と書かれた製品でも、合わない人には合いません。だからこそ、最初のパッチテストが要るのです。
自分の部位から逆算すると、迷う時間が減ります
ここまで見てきたとおり、選ぶ順番は「肌質」でも「価格」でもなく、どこに使いたいかが先にきます。VIOまで含めたいならNULLかEVERSKIN、腕とすねだけならソランシアかエピラットオム、まず試すだけならヴィートメンという並びになります。
そして、どれを選んでも顔とひげは範囲の外にありました。そこは別の道具の仕事です。除毛クリームは、そのぶん体の広い面をまとめて片づけることに向いています。
迷って決めきれないなら、まずは1,381円前後のヴィートメン マイルドで肌と手順に慣れて、範囲や量に不満が出たところで2本目に移る流れがいちばん無駄になりません。届いたらパッケージの裏を一度読んでください。ネットで見た情報より、手元の説明書きのほうがずっと強い根拠になります。
体のケアで次に読むなら
- 髭トリマーとシェーバーの違い顔まわりの毛は除毛クリームの範囲外なので道具を分けます
- 敏感肌の化粧品を荒れの段階で使い分ける除毛のあとに肌が落ち着かないときの選び方です
- メンズスキンケア 完全ガイド肌の状態から逆算して手入れを組み立てる話です
※本記事はプロモーションを含みます

コメント