荒れた時期に「敏感肌用」と書かれた化粧水を立て続けに買って、3本とも合わなかった。これは僕がやった空振りです。結論から言うと、敏感肌の化粧品は棚の文字ではなく、今日の自分の肌がどの段階にいるかで選べます。段階は4つ。どれに当たるかを先に決めれば、買う物は自動的に絞れます。ただし4つ目だけは、買い物では解けません。
この記事でわかること
- 今日の肌がどの段階にいるかを見分ける4つの分け方
- 段階別に選ぶ化粧水とワセリン、3つの役割
- 「敏感肌用」の表示とテスト表示の読み方
- 髭剃りと洗いすぎという、化粧水より前に効く2つ
買う前に決めるのは、この4つのどれか
- 落ち着いている … 乾くだけ。水分と油分を足す1本
- 荒れを防ぎたい … 肌荒れを防ぐ有効成分が入った1本
- 塗る物を減らしたい … 成分の数が少ない物まで引き算する
- しみる・赤い・はれている … 買い物ではなく皮膚科
ヒリついている肌は、化粧品を替えて様子を見る段階ではありません。成分が白色ワセリンだけのベビーワセリンですら、傷やはれもの、しっしん等、異常のある部位には使わないよう注意書きが付いています。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
敏感肌の化粧品は、今日の肌の段階で選ぶ
「しみる・赤い・はれている」は買い物で解く段階ではない
先に、いちばん危ないところを切っておきます。塗るとヒリヒリする、赤みが何日も引かない、はれている。この状態は、化粧品を替えて様子を見る段階ではありません。
分かりやすいのが、この記事で扱う中でいちばん成分の少ないベビーワセリンの使用上の注意です。傷やはれもの、しっしん等、異常のある部位には使わないでください。成分が白色ワセリン1つしかない製品ですら、異常のある部位には使うなと書いてあります。
同じ使用上の注意には、異常があらわれた場合は使用を中止して皮膚科専門医等に相談するように、と書かれています。そのまま使用を続けますと、症状を悪化させることがあります。つまり、「刺激の少なそうな物に避難する」という発想自体が、この段階では成り立ちません。ここは受診の領域です。
残りの3つは、日によって行き来する
異常が出ていない前提で、残りは3段階に分かれます。それぞれに当てる物を先に決めておくと、店頭で迷わなくなります。
段階と、当てる物
- 落ち着いている … 水分と油分で保湿。土台をここに置く
- 荒れを防ぎたい … 有効成分で肌あれを防ぐ側に振る
- 塗る物を減らしたい … 成分の少ない物まで引き算して切り分ける
大事なのは、段階は日によって、季節によって動くということ。1本で一年中まかなおうとするから外れます。3つの棚を持っておいて、今日の顔で選びます。この考え方に変えてから、買い替えの回数が減りました。
段階別に選ぶ3つ

荒れを防ぎたいとき:イハダ 薬用うるおいローション とてもしっとり
資生堂のイハダです。有効成分はアラントインとグリチルリチン酸ジカリウムの2つ。掲げている効能は「肌荒れ・乾燥・ニキビを防ぐ」。髭剃りのあとや季節の変わり目に荒れやすい人が、荒れる側へ転がる前に置いておく1本として期待できます。
表示は無香料、無着色、アルコール(エタノール)無添加、パラベン(防腐剤)無添加。1つ注意があります。パラベン無添加は、防腐剤がゼロという意味ではありません。全成分の末尾はフェノキシエタノールで終わっていて、無添加をうたっているのはパラベンについてだけです。表示は表示のとおりに読んでください。
全成分の並びは、…ワセリン, 塩化カルシウム, 塩化マグネシウム, フェノキシエタノールと続きます。ブランド側は、特別な技術により限りなく不純物を取り除いた『高精製ワセリン』を配合していると説明しますが、全成分表記上の名前はあくまでワセリンです。訴求の呼び名と成分名は、混ぜないほうが安全です。
使い方は、洗顔後に手のひらへ適量(500円硬貨大目安)をとり、顔全体へやさしくなじませます。本体180mLが1,650円(税込)、レフィル150mLが1,320円(税込)。どちらも参考小売価格で、店舗によって異なる場合があります。なおこの製品ページは「しっとり」と「とてもしっとり」の共通ページで、価格・有効成分・使い方は両タイプ共通です。
※2月21日にリニューアルされているので、第三者サイトの古い情報と混ぜないでください。同じブランドの化粧水を長く使った感想はイハダ 薬用ローションのレビューに書きました。ただしそちらは商品名が「薬用ローション」で、本記事の「薬用うるおいローション」と同一品かどうかは確認できませんでした。別の物として読んでもらうのが安全でしょう。
季節の変わり目や髭剃りのあとに荒れやすい人は、荒れを防ぐ側に振る1本として棚に置いておくと、判断が速くなります。毎日これを使うのではなく、今日はそちらの段階だと思った日に手を伸ばしてください。
イハダ 薬用うるおいローション とてもしっとり 180mL
参考価格 1,650円前後
有効成分はアラントインとグリチルリチン酸ジカリウム。肌荒れ・乾燥・ニキビを防ぐ、荒れやすい時期の1本です。高精製ワセリン配合。
落ち着いているとき:ミノン アミノモイスト モイストチャージ ローションII
第一三共ヘルスケアのミノン アミノモイストです。製品説明は「とろりとした使い心地でリッチなうるおい もっとしっとりタイプ」。とろみのあるテクスチャーで、乾くだけの日の土台にちょうどいい1本です。販売名はミノンアミノモイストMLMbになります。
説明にはもう1文、みずみずしく角質層に水分を保ち、うるおいで満たしてキメが整った、やわらかで透明感のある肌へ、と続きます。角質層に水分を保つところが、この1本の担当です。乾くだけの日ならこれで足ります。ごわつく感じが出る前に、毎日そこへ戻してください。
全成分の冒頭は水、グリセリン、BG、プロパンジオール、メチルグルセス-20、バリン、トレオニン、と続きます。バリン、トレオニン、セリン、ロイシンといったアミノ酸系の成分が並ぶのが、このシリーズの性格。
テスト表示と注記は前の章のとおりです。使い方は、洗顔後に清潔な手のひらへ適量(3~5プッシュ)を取り、顔全体にやさしくなじませます。ブランドサイトに出ている目安は、本体150mLで約90日分、つめかえ用130mLで約80日分。
価格はノープリントプライスで、メーカーは金額を出していません。流通での参考価格は約2,200円。それと、2025年8月29日にリニューアル発売されています。第三者サイトには旧処方の情報がまだ残っている時期なので、成分だけはメーカーの表示で確認してから買ってください。
ミノン アミノモイスト モイストチャージ ローションII 150mL
参考価格 2,200円前後
第一三共ヘルスケアのミノン アミノモイスト。アミノ酸系の保湿成分で角質層に水分を保つ、落ち着いた日の土台です。もっとしっとりタイプ。
塗る物を減らしたいとき:健栄製薬 ベビーワセリン 100g
健栄製薬のベビーワセリンです。記載されている成分は白色ワセリンのみ。挙げられている効能は、次の3行です。
ベビーワセリンの効能表記
- 「皮膚、口唇を保護します。」
- 「皮膚、口唇の乾燥を防ぎます。」
- 「皮膚の水分、油分を保ちます。」
この枠の役割は引き算です。化粧水・乳液・美容液と重ねていて、どれが合っていないのか分からなくなったとき、いったん塗る物を1つに減らして切り分けます。肌の表面をおおって乾燥を防ぐという一点だけを担当させると、何が合っていなかったのかがいちばん速く見えてきます。
使用上の注意には、きちんと目を通しておいてください。傷やはれもの、しっしん等、異常のある部位には使わないこと。異常があらわれたら使用を中止すること。そのまま使用を続けますと、症状を悪化させることがあります。荒れている場所への避難先として使う物ではありません。
使い方は、そのまま適量を皮ふ、口唇に塗布します。表示は無香料、無着色、パラベンフリー。包装は60gと100gで、どちらもオープン価格のため金額の記載がなく、流通での参考価格は100gで約526円ほど。少量を手のひらで温めてから伸ばすと、ムラになりにくいでしょう。
落ち着いている肌で、今の手順の点数を減らして原因を切り分けたい。この条件に当てはまるなら、これ以上に安く試せる物はそうありません。
3つを並べて比べる
特徴・使いどころ・容量と価格を1枚にまとめたのが下の表です。今日の自分がどの行にいるかで、買う1本が決まります。
| 製品と特徴 | 使いどころ | 容量/価格 |
|---|---|---|
| イハダ 薬用うるおいローション とてもしっとり有効成分アラントイン・グリチルリチン酸ジカリウム | 荒れを防ぎたい日。効能は「肌荒れ・乾燥・ニキビを防ぐ」 | 180mL/1,650円(税込) |
| ミノン アミノモイスト モイストチャージ ローションIIアミノ酸系の保湿成分・とろみのあるテクスチャー | 落ち着いている日の土台。約90日分 | 150mL/参考価格 約2,200円 |
| 健栄製薬 ベビーワセリン 100g成分は白色ワセリンのみ | 塗る物の点数を減らして切り分けたいとき | 100g/オープン価格 |
荒れる側へ転がりやすい時期に置くならイハダです。肌荒れ・乾燥・ニキビを防ぐ有効成分が入っているので、髭剃りのあとや季節の変わり目に強い1本になります。乾くだけの日を支えるならミノン、原因を切り分けたいならベビーワセリン。3本そろえる必要はないので、今日の自分にいちばん近いものから買ってください。
値段の高いほうが上、という話ではない
イハダは有効成分が入っているぶん狙いが定まっているだけで、格が上という話ではありません。落ち着いた肌に毎日使うならミノンで足りますし、点数を減らして原因を切り分けたいならベビーワセリンがいちばん速く答えを出してくれます。上下ではなく、今日どれを当てるかの話として読んでください。
僕のように皮脂が多い人は、そもそも「もっとしっとり」タイプが重く感じることもあります。テカる肌側から状態別に化粧水を選び分ける話は脂性肌のメンズ化粧水の記事にまとめました。あちらは皮脂量が主題で、この記事は表示の読み方が主題です。
「敏感肌用」の棚から、さらに1本に絞る

テスト表示は、当たりを引く確率を上げる材料
イハダは敏感肌の方でも毎日使える低刺激設計で、弱酸性。あわせてアレルギーテスト済み、ニキビのもとになりにくい処方の表示も出ています。刺激になりやすい要素を先に抜いてある設計なので、髭剃りのあとにヒリつく人が最初に手を伸ばす1本です。
ミノンはニキビのもとになりにくい処方(ノンコメドジェニックテスト済み)、アレルギーテスト済み、パッチテスト済み、スティンギングテスト済み、敏感肌による連用テスト済みの5つを表示しています。毎日続けて使う前提の試験まで通してあるぶん、落ち着いた肌の土台として長く回すのに向いた1本でしょう。
反応したことのある成分から逆算する
イハダの表示は無香料、無着色、アルコール(エタノール)無添加、パラベン(防腐剤)無添加の4つです。香料やアルコールで赤くなった経験がある人にとっては、この4つがそのまま手がかりになります。逆に、自分が反応したことのない成分の無添加表記は、選ぶ材料になりません。
ミノンはバリン、トレオニン、セリン、ロイシンといったアミノ酸系の保湿成分が並ぶ処方で、とろみのあるテクスチャーです。ベビーワセリンにいたっては白色ワセリン1つだけ。手順の中に置く物の点数が少ないほど、合わなかったときに犯人を絞り込みやすくなります。
迷ったら、成分の少ないほうから試すのが結局は近道です。そこで足りない部分がはっきりしてから、荒れを防ぐ側のイハダなり、水分を足す側のミノンなりを足していくと、無駄な1本を買わずに済みます。
3つそろえても5,000円に届かない
イハダは本体180mLが1,650円(税込)、レフィル150mLが1,320円(税込)。ミノンは150mLで参考価格が約2,200円、ブランドサイトの目安は約90日分です。ベビーワセリンは100gで約526円ほど。3つ全部そろえても5,000円に届きません。
始めるのが手軽なのはベビーワセリンです。今の手順が合っているのかどうかも分からない、という段階なら、まずここまで引き算してから足し直すのがいちばん速く答えが出ます。季節で行き来する人なら、3つを棚に置いて今日の顔で選ぶ形に落ち着きます。
体質と決める前に疑う2つ|髭剃りと、洗いすぎ
男性の場合、一年中どんな物でもしみるという人より、ときどき荒れる人のほうが目につきます。僕もそちら側。ここは統計の話ではなく、まず疑う順番として読んでください。
髭剃りは、刃で皮膚の表面を削っている
毎朝の髭剃りは、刃を肌に当てて往復させる行為です。荒れている場所が頬の下・顎・首すじに集中しているなら、体質より先に刃と回数を疑うほうが早く済みます。
見るのは3つ。刃の交換頻度/逆剃りをしていないか/乾いた肌に当てていないか。僕は替刃を2週間以上使い回していた時期に、顎のラインだけ荒れていました。毎週替えるようにしたら止まりました。化粧水を買い替える前に、ここを潰すほうが安上がりです。
口の周りだけ荒れる場合は、髭剃りに加えて食べ物や飲み物の付着も絡みます。部位で切り分ける話は口周りの肌荒れの記事にまとめました。
洗いすぎは、皮脂が多い人ほどやる
朝晩しっかり洗って、昼はあぶらとり紙、テカったらまた洗う。僕が長年やっていた失敗です。僕の場合、洗った直後ほど化粧水がしみやすいという実感がありました。
洗顔を1日2回までに戻して、2週間ようすを見てください。それでヒリつきが減るなら、体質ではなく手順の問題だったということになります。洗顔料そのものを見直したいときはラロッシュポゼの洗顔を使った記事が参考になります。
季節と場所で変わるなら、通年で固定しなくていい
冬だけ荒れる。暖房の効いた部屋に一日いた日だけしみる。こういう「ときどき敏感」なら、一年中同じ物を使い続けるより、荒れる時期だけ段階を上げるほうが理にかなっています。夏はいつもの化粧水、冬だけ荒れを防ぐ側の1本、という組み方で十分です。
逆に、季節も場所も関係なく毎日しみるなら、それは自己判断の範囲を超えています。皮膚科で見てもらったほうが、結果的に早く終わるでしょう。
外さないための手順と、このやり方で届かない範囲
腕の内側で試してから、顔に使う
これはメーカーの指示ではなく、僕が新しい物を顔に使う前に毎回やっている手順です。腕の内側の皮ふの弱い部分に試して、赤みやかゆみが起きないことを確認してから顔に使います。日数や判定の基準を自分で足さないでください。おかしいと感じたらその時点で中止して、薬剤師か医師に相談してください。
「敏感肌用」と書いてある物こそ、この手順を飛ばさないほうが安全です。ここを1回はさむだけで、合わない1本を顔全体で試してしまう事故がなくなります。
同時に増やすのは1品まで
いちばん多い失敗がこれです。荒れたときに焦って、化粧水も乳液も美容液もまとめて替えてしまいます。その結果、何が原因だったのか永久に分からなくなります。僕も同じことを何度かやりました。
1品替えたら2週間置きます。合わなかった物は、すねや腕に回せば無駄になりません。保湿の次に美容液まで足すかどうかを考える段階なら、敏感肌の美容液の記事のほうが具体的です。
この記事のやり方で解決しないこと
ここからは限界の話。この記事に書いたのは買い物の外れを減らすための物差しであって、症状を治す方法ではありません。届かない範囲がはっきりあります。
この物差しでは届かないもの
- 毎日しみる/赤みが数週間引かない … 段階の話ではないので受診
- 特定の成分にアレルギーがある … テスト表示では分からない。医療機関での検査へ
- 髭剃り負けが主因 … 化粧水を替えても止まらない。刃と手順から直す
- 診断が付いている … 医師の指示が優先。市販品で上書きしない
もう1つ正直なところを書くと、「段階で分ける」という考え方そのものが自己判断です。皮膚科で診断が付いている人は、そちらの指示が先です。この記事は、診断が付くほどではないけれど毎回買い物で外している人のための整理だと思ってください。
結局どれを買えばいいか
敏感肌の化粧品は、今日の肌がどの段階にいるかで選べます。荒れを防ぎたいならイハダ 薬用うるおいローション とてもしっとり、落ち着いていて乾くだけならミノン アミノモイスト モイストチャージ ローションII、塗る物の点数を減らしたいなら健栄製薬 ベビーワセリン 100g。3つとも、腕の内側で試してから顔に使ってください。
段階で選ぶ理由は、棚の「敏感肌用」が各社それぞれの基準で付いた言葉だからです。そこだけを頼りに買い替えると、また同じところで外れます。同時に増やすのは1品まで。髭剃りと洗いすぎという、化粧水より前に効く2つも忘れないでください。
ただし、しみる・赤い・はれている状態は買い物の段階ではありません。成分が白色ワセリンだけのベビーワセリンでさえ、使用上の注意で、傷やはれもの、しっしん等、異常のある部位には使わないよう求めています。そこは店ではなく皮膚科です。肌の状態別に何から手を付けるかの全体像はメンズスキンケアの完全ガイドに整理しました。
まだ何もそろっていない状態から始めるなら、敏感肌のスキンケアの最小構成で最小構成を組めます。
※本記事はプロモーションを含みます

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