甘さのない、明るい柑橘です。出だしはベルガモットとグレープフルーツの光だけ、中盤はプチグレインの青さでいちばん甘くない時間になり、後半はアンバーとムスクの柔らかさに変わります。柑橘の香水はすぐ消えるから、と避けてきた人に向きます。
ル ラボのベルガモット22は、イタリア南部の柑橘ベルガモットが主役の1本です。名前の数字は配合した原料の数だと公式が説明しています。ただし3時間後に肌へ残るのは、柑橘ではなくアンバーとムスクの甘さです。
この記事でわかること
- 3時間後に肌へ残るのは柑橘ではなくアンバーとムスクだということ
- 名前の「22」の意味と、明るさを作る原料・後半を支える原料
- 15mL・50mL・100mLの価格と、どれから試すのが安全か
- 柑橘の光毒性と、夏につける場所の下げ方
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:万人向けの柑橘。ただし後半は柑橘ではない
総合評価:3.8 / 5.0 ★★★★★
明るい柑橘で始まり、アンバーとムスクの甘さで終わります。柑橘の香水は消えるのが早いという不満をよく聞きますが、この構成なら夕方まで残ります。ただし残っているものは柑橘ではありません。明るさを買ったつもりで最後に手元へ残るのは甘さだと先に知っていれば、期待とずれずに使えます。
嫌われにくく、香水を初めて買う人が失敗しにくい方向です。個性は出にくいものの、その分どの場面でも外しません。朝に一度つければ、職場の日中も食事の席もこれで通せます。柑橘系は1万円以下にも良いものが多いので、3万円という価格に見合うかは、原料の質と後半の作り込みに価値を感じるかどうか。迷うなら15mLから試せます。
ベルガモット22の基本情報:主な原料と役割
| ブランド | ル ラボ(2006年・ニューヨークで創業) |
| 商品名 | ベルガモット22 |
| 容量 / 価格 | 15mL:14,300円 / 50mL:32,230円 / 100mL:47,190円 |
| 香調 | トップ:ベルガモット、グレープフルーツ / ミドル:プチグレイン / ラスト:アンバー、ムスク、ベチバー |
| 系統 | 柑橘(中性的で、性別を問わない) |
| 名前の数字 | 配合した原料の数だという公式の説明 |
ベルガモットはイタリア南部の柑橘で、そのままでは食べられないほど酸味と苦みが強い果実です。香水に使うのは果皮から採った精油です。紅茶のアールグレイに移っている、あの香りづけの正体でもあります。
| 原料 | 役割 |
|---|---|
| ベルガモット | 主役。明るい柑橘 |
| プチグレイン | 繊細な花の要素 |
| グレープフルーツ | 苦み |
| アンバー | 華やかな甘さ |
| ムスク | 肌に残す |
| ベチバー(少量) | 乾いた根で締める |
上の三つが明るさを作り、下の三つが後半を支えます。プチグレインの青さとグレープフルーツの苦みが重なるので、甘い方向へ転がりません。
アンバーとムスクが下で待っていて、ベチバーが乾いた根で締めます。柑橘だけで組んだ香水より肌に残る時間が長いのは、そのためです。
名前の数字は配合した原料の数だという公式の説明です。多いほど良いという話ではありません。
香りの変化:明るい柑橘から、アンバーの甘さへ
明るい柑橘で始まり、影のある方向へ降りていきます。同じ香りが三つの顔を見せます。
トップ:ベルガモットとグレープフルーツの明るさだけ
肌に乗せた瞬間はベルガモットとグレープフルーツで、ほとんど光だけです。果皮を絞ったときに指へ飛ぶ、あの粒の勢いに近いです。もともと酸味と苦みが強い果実なので、甘さは入ってきません。
ミドル:プチグレインの青さで、いちばん甘くない時間
1〜2時間で、プチグレインの青さと花の要素が前に出ます。葉と枝から採る精油なので、果実の明るさとは別の、茎を折ったような苦さが混じります。グレープフルーツの苦みと合わさって、この時間帯がいちばん甘くありません。
ラスト:残るのは柑橘ではなくアンバーとムスク
3時間を過ぎると、アンバーとムスクの柔らかい甘さに変わります。柑橘の香水は消えるのが早いという不満をよく聞きますが、この構成なら後半までちゃんと残ります。ただし残っているものは柑橘ではありません。
明るさを買ったつもりで、最後に手元へ残るのは甘さです。そこを先に知っていれば、期待とずれることはありません。
誰にでも合いやすい理由
| 要素 | 効果 |
|---|---|
| 柑橘 | 誰もが知っている香り |
| 苦み | 甘くなりすぎない |
| ムスク | 肌になじむ |
| 中性的 | 性別を問わない |
嫌われにくい構成です。
香水を初めて買う人が失敗しにくい方向でもあります。
ただし「嫌われにくい」ことと「強く印象に残る」ことは別です。
個性を求めるなら、別の香りを選んだほうがいいでしょう。
場面と季節
気温が上がるほど扱いやすい香りです。柑橘が熱で軽く抜けるので、汗ばむ季節でも重たくなりません。
| 場面 | おすすめ度 | 理由 |
|---|---|---|
| 春夏 | ◎ | 柑橘が軽く抜ける |
| 職場 | ◎ | 嫌われにくい |
| 食事の席 | ◎ | 競合しにくい |
| 日常 | ◎ | 場面を選ばない |
| 冬の夜 | ○ | 後半の甘さが効く |
最も使う場面を選ばない部類です。朝に一度つければ、職場の日中も、そのまま向かう食事の席もこれで通せます。料理と競合しにくいのは、後半が甘く柔らかいだけで、それ以上に主張しないからです。
量は控えめで足ります。柑橘は物足りなく感じて重ねがちですが、後半にアンバーとムスクが出てくるので、つけ足さなくても夕方まで持ちます。
服との相性も素直です。
合わせやすい服
- 白いシャツ
- リネン
- 明るい色
- きれいめもカジュアルも
白いシャツやリネンのように、生地そのものが軽い服とよく合います。明るい色を着た日なら、香りの印象と方向がそろいます。きれいめでもカジュアルでも浮かないので、休日と平日で香りを替える必要はありません。
欠点
| 短所 | 程度 |
|---|---|
| 個性が出にくい | 中 |
| 柑橘系は他社にも多い | 大 |
| 価格が高い | 大 |
| 後半は柑橘ではない | 小 |
柑橘の香水は各社が作っていて、1万円以下でも良いものが多くあります。
3万円を出す理由が見つけにくい系統でもあります。
原料の質と後半の作り込みに差は出ますが、そこに価値を感じるかどうかです。
無難すぎて物足りない、と感じる人がいるのも事実です。
裏を返せば、外す場面が無いということでもあります。香りで冒険したくない日に手が伸びる1本として持っておき、個性は別の香水で足せばいいのです。そういう使い分けなら、無難さはそのまま強みに変わります。
注意点:柑橘の光毒性と、夏につける場所
柑橘の精油には、肌についたまま紫外線を浴びると色素沈着を起こす性質(光毒性)を持つものがあります。
知っておくこと
- 現在の香水は光毒性を除いた原料を使うのが一般的
- それでも肌が弱い人は注意
- 夏の日中は服や髪につけるという方法もある
- 気になるなら腰から下につける
現在流通している香水で問題が起きることはまれです。ただし肌が敏感な人や、長く直射日光を浴びる日は、つける場所を下げるだけで避けられます。
最初の1本としてどうか
このブランドを試すなら、候補になる1本です。
| 最初の1本の候補 | 特徴 |
|---|---|
| ベルガモット22 | 柑橘で、誰にでも合う |
| テ ノワール29 | 紅茶で、分かりやすい |
| アンブレット9 | ムスクで、穏やか |
| サンタル33 | 定番で、中性的 |
分かりやすさで選ぶなら、ベルガモット22かテ ノワール29になります。
ブランドの代表を試したいならサンタル33です。
15mLがあるので、2〜3種類を試してから決めることもできます。
買い方
日本では直営店と公式オンライン、一部の百貨店で買えます。
ル ラボは2006年にニューヨークで始まりました。注文を受けてから店頭で調合し、ラベルに日付と名前を入れます。直営店で買う意味は、香りの外側にもあります。
| 容量 | 価格 |
|---|---|
| 15mL | 14,300円 |
| 50mL | 32,230円 |
| 100mL | 47,190円 |
15mLがあるのがこのブランドの良いところです。3万円を出す前に、1万4千円台で試せるわけです。
| 買う場所 | 価格 | 注意 |
|---|---|---|
| 直営店・公式 | 定価 | ラベルに名入れができる |
| 百貨店の取扱店 | 定価 | 店舗が限られる |
| 通販の並行輸入 | 上下する | 保管状態が分からない |
通販に出ているものには並行輸入品が混ざります。香水は熱と光で劣化するので、輸送と保管の条件が読めない点は許容が必要です。
毎日使いやすい香りなので、気に入れば50mLでも使い切れます。
柑橘系は使う量が多くなりがちなので、減りが早い点も見込んでおいてください。
あわせて読みたい
- 定番と比べるならル ラボ サンタル33もどうぞ。
- 別の柑橘と比べるならマティエール プルミエール コローニュ セドラもどうぞ。
- 同じブランドのル ラボ アルデヒド44もどうぞ。
まとめ:明るさで選んで、甘さで終わる1本
明るい柑橘に、プチグレインとグレープフルーツの苦みを重ねた構成です。
アンバーとムスクが後半を支えるので、柑橘系としては長く残ります。
嫌われにくく、最初の1本の候補になるはずです。
ただし個性は出にくく、柑橘系は安価にも良いものが多くあります。
使う場面はほとんど選びません。春夏は柑橘が熱で軽く抜けるので重たくならず、冬の夜は後半の甘さが効きます。量は控えめで足ります。
個性で選ぶ香りではないぶん、迷ったときに手が伸びる位置に置いておける1本です。気になるなら15mLから。1万4千円台で試して、毎日使えると分かってから50mLに移れば無駄がありません。柑橘系は使う量が多くなりがちなので、減りの早さだけは見込んでおいてください。
ル ラボ アナザー13についても書いています。
このブランドを一覧で見るならル ラボ香水の選び方へ。
ル ラボ ベルガモット22に近い方向で探すなら
似た方向で探すなら、この3本が候補になります。同じ香りではないぶん、何が近くて何が違うのかも添えておきましょう。
| 銘柄と価格 | どう近くて、どう違うか |
|---|---|
| ノンフィクション オープンアームズ 18,400円〜 | プチグレインが重なり、そこにネロリが入って、苦みのある白い花が乗る |
| ディプティック ロー ド ネロリ 25,960円〜 | ベルガモットが重なり、そこにオレンジブロッサムが入って、甘い白い花が乗る |
| マティエール コローニュ セドラ 31,350円〜 | ベルガモットが重なり、そこにブラックペッパーが入って、黒胡椒の刺激が出る |
香りは重ねる相手でも印象が変わります。手持ちと並べて、いちばん出番が無さそうな方向を埋めるのが、結局いちばん実用的です。
※本記事はプロモーションを含みます

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