濡れた苔と土の深さに、シナモンとピンクペッパーの刺激を重ねた香りです。最初はスパイスの明るさが立ち、1〜3時間で苔と土が中心に移り、3時間を過ぎると木と樹脂の余韻に落ち着いていく。古典的な構造の香水を探している人、秋冬の夜に使う1本がほしい人に向きます。
オークモスは、規制で使用量が制限された香料です。そのため昔と同じシプレは作れません。この1本は、その制約の中で苔の印象を作り直しています。
この記事でわかること
- 苔と土のシプレがどう香り、時間でどう変わるか
- オークモスの規制で何が変わり、合成でどう作り直したか
- 秋冬の夜に向く理由と、職場や夏で苦しい理由
- 15mL・50mL・100mLの価格と、2026年9月30日という期限
この記事を書いた人
30代前半メンズ、都内在住。大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業と、現在3社目です。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものを発信しています。
これまで1,000本以上の香水を使ってきました。いい匂いと言われて気分が上がったり、実際に好意を持たれることも増えて、香りをまとうことで生活が変わった実感があります。
ハイブランドからニッチまで一通り嗅いだうえで、日本の気候や職場で本当に使えるものを選んで書いています。
結論:ムース ドゥ シェーヌ30は「規制後のシプレ」の答え
オークモスは業界基準で使用量に上限がかかり、昔と同じシプレはもう作れません。この1本はクリスタルモスとクリアウッドという合成のブースターで、苔とパチュリの印象を組み直しています。公式が「ネオシプレー」と呼ぶのは、伝統的な構造を現代の材料で立て直したという意味です。
迷う理由は香りより条件のほうにあります。50mLで52,250円、しかも本来はアムステルダムの店舗でしか買えません。日本で扱うのは2026年9月30日までの期間・数量限定で、苔と土の濃さが好みに合うなら、期間中に動くかどうかがそのまま答えになるでしょう。
総合評価:4.3 / 5.0 ★★★★★
ル ラボ ムース ドゥ シェーヌ30の基本情報
| ブランド | ル ラボ(2006年・ニューヨーク) |
| 商品名 | ムース ドゥ シェーヌ30 |
| 系統 | ネオシプレー(公式の呼び方) |
| 主な原料 | クリスタルモス、クリアウッド、パチュリ、シナモン、ピメントベイオイル、ピンクペッパー |
| 名前の数字 | 配合されている原料の数だと公式は説明 |
| 容量 / 価格 | 15mL 22,990円 / 50mL 52,250円 / 100mL 76,560円 |
| 取り扱い | 本来はアムステルダムの店舗限定。2026年9月30日まで日本の公式オンラインと直営店で期間・数量限定 |
| 向く季節・場面 | 秋冬、夜の外出、フォーマルな場 |
オークモスと規制の話
樫の木につく地衣類から採る香料です。
| 時期 | 状況 |
|---|---|
| 20世紀前半 | シプレの中心素材として多用 |
| 1970年代以降 | アレルギーの報告が増える |
| 2000年代 | 業界基準で使用量に上限 |
| 現在 | 代替の合成香料が主流 |
「昔の香水のほうが良かった」という声があるのは、この規制が理由のひとつです。
現在のシプレは、制限の中で近い印象を作り直したものになります。
ル ラボは2006年にニューヨークで始まったブランドです。注文を受けてから店頭で調合し、そのラベルに日付と名前を入れる。この売り方そのものがブランドの中身になっています。
どう作り直しているか
| 原料 | 役割 |
|---|---|
| クリスタルモス | 苔の印象を出す合成香料 |
| クリアウッド | 木の印象を出す合成香料 |
| パチュリ | 土と木の深み |
| シナモン | 温かいスパイス |
| ピメントベイオイル | スパイスの刺激 |
| ピンクペッパー | 明るいスパイス |
合成のブースターを使って、苔とパチュリの印象を際立たせています。
公式はこれを「ネオシプレー」と呼んでいます。
伝統的な構造を、現代の材料で作り直したという意味です。
名前についている数字は、配合されている原料の数だと公式は説明しています。サンタル33なら33種類。数が多いほど良いという意味ではなく、その香りを作るのに何種類を要したかという記録です。
シティ エクスクルーシブは、その都市の店舗でしか買えない香りとして作られています。都市の名前は香りに書かれていませんが、その街をどう捉えたかが構成に出ています。
つけてからの変化
時間の変化
- 最初:スパイスの刺激と明るさ
- 1〜3時間:苔と土の深みが中心に
- 3時間以降:木と樹脂の落ち着いた余韻
スパイスが冒頭にあるので、古典的なシプレより入り口が明るい。
そこから徐々に暗くなっていきます。
公式は「安心感がありつつも、驚きや緊張感もある」と説明しています。
合う人と合わない人
| こういう人 | 相性 |
|---|---|
| 古典的な香水が好き | ◎ |
| 苔や土の香りが好き | ◎ |
| 秋冬に使いたい | ◎ |
| 軽く清潔な香りが好み | × |
| 職場で毎日つけたい | △ |
現代の軽い香りとは対極にあります。
香水らしい香水を求めている人に向きます。
場面と服装
| 場面 | おすすめ度 |
|---|---|
| 秋冬 | ◎ |
| 夜の外出 | ◎ |
| フォーマルな場 | ○ |
| 職場 | △ |
| 夏 | △ |
合わせやすい服
- ツイード
- ウール
- 茶系や深い色
- クラシックな服装
惜しい点
| 短所 | 程度 |
|---|---|
| 古典的すぎると感じる人がいる | 中 |
| 価格が高い | 大 |
| 期間限定 | 大 |
| 夏には重い | 中 |
軽い香りに慣れていると、重く古く感じます。
50mLで52,250円という金額は、この系統では特に判断が難しい。
好みが合えば長く使えますが、合わなければ1度も使わないまま終わります。
合成香料をどう捉えるか
この香水は合成のブースターを明示しています。
| 見方 | 内容 |
|---|---|
| 否定的 | 天然でないから質が低い |
| 肯定的 | 規制の中で表現を実現している |
| 現実的 | 現代の香水はほぼすべて合成を含む |
天然だけで作られた香水は、現在ほとんど存在しません。
安定した品質と価格、そして規制への対応のために合成が使われます。
重要なのは天然か合成かではなく、できあがった香りが良いかどうかです。
むしろ合成香料を明示するのは誠実な姿勢です。
多くのブランドは処方を公開しません。
何が入っているかを書くと、他社に真似される可能性があるためです。
このブランドが原料を公開しているのは、作り方そのものを見せるという方針の一部でしょう。
店頭で調合するという売り方も同じ考え方です。
作る過程を隠さないことが、このブランドの立ち位置になっています。
香水は中身が見えない商品なので、こうした姿勢は判断材料として意味があります。
買い方
本来はアムステルダムの店舗でしか買えない香りです。
ただし2026年9月30日までは期間・数量限定で、日本の公式オンラインと直営店でも取り扱いがあります。
| 容量 | 価格 |
|---|---|
| 15mL | 22,990円 |
| 50mL | 52,250円 |
| 100mL | 76,560円 |
クラシックコレクションより2割ほど高い価格です。50mLで5万円台になります。
| 買い方 | 利点 | 注意 |
|---|---|---|
| 期間中に公式で買う | 定価で確実 | 期間が終わると買えない |
| 現地の店舗 | 定価 | 行く機会が要る |
| 通販の並行輸入 | いつでも買える | 価格が上がる・状態が読めない |
期間が終わると、次にいつ日本で買えるかは分かりません。気に入ったなら期間中に決めたほうが確実です。
古典的な構造の香水は、店頭の短時間では判断できません。
前半のスパイスと後半の苔で印象が変わるので、最低3時間は見てください。
店頭で試せない香りもあります。少量から肌で試す方法を持っておくと、3万円を払う前に判断できます。
あわせて読みたい
- もう一つのシプレを見るならル ラボ イラン49もどうぞ。
- 同じブランドのル ラボ ユーカリプタス20はどんな香りもどうぞ。
まとめ:秋冬の夜に振り切った、期間限定のシプレ
オークモスは規制で使用量が制限され、昔と同じシプレは作れません。
合成のブースターで苔とパチュリの印象を作り直しています。
スパイスで入り口を明るくし、そこから暗くなる構成です。
現代の軽い香りとは対極にあります。好みがはっきり分かれます。
使いどころは秋冬の夜と、少し改まった席。職場で毎日つけるには重さが残るぶん、季節と時間帯を絞ったときの強さは他で代えがききません。
価格は50mLで52,250円、日本で買えるのは2026年9月30日まで。前半のスパイスと後半の苔で印象が変わるので、少量を肌にのせて3時間ほど追いかけてから決めてください。
※本記事はプロモーションを含みます

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