これを着けた日は、だいたい誰かに何か言われます。リキッド イマジネール サンクティは、それくらい分かりやすく「お香」へ振り切った香りです。結論から言うと、万人受けは諦めるかわりに、ハマると他が物足りなくなる一本。使い込んだ僕が、香りの流れと弱点まで正直に書きます。
この記事でわかること
- サンクティの香りと、時間による変わり方
- 僕の腕での体感の持続と、人に届く距離
- 似合う季節・服装・場面と、外しやすい場面
- 買う前の弱点と、容量の決め方
先に、買える場所だけ置いておきますね。ブランド名でまとめて探すのが早いです。
Liquides Imaginaires(リキッド イマジネール) Sancti(サンクティ) 100mL
参考価格 40,946円前後
教会のインセンスのような静けさをまとう香りを探す人向け。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:サンクティは「教会の煙そのもの」
一言でいうと、静かな場所の空気をそのまま瓶に詰めたような香りです。ベースにインセンス、ミルラ、ベンゾインという樹脂の素材が並んでいて、その三つが肌の上でひとつの煙になります。甘さで色気を作るタイプではありません。乾いていて、厳かで、真ん中に少しだけ温度のある香り。それがサンクティです。
冬の夕方、行きつけの古着屋で試着から出たら、店主に「今日、お香焚いてきました?」と真顔で聞かれました。褒められたわけでも引かれたわけでもなく、本当にただ確認された感じでした。あとで自分で嗅ぎ直して納得しました。香水として認識される前に、場所の匂いとして届いてしまうんですよね。
面白いのは、その煙の手前に柑橘とハーブが置かれていること。ベルガモットやグレープフルーツ、それにローズマリーやサイプレスが最初に立つので、着けた瞬間は思ったより明るいんですよね。公式の説明も「身体と魂の清めの象徴である聖水」という言い方をしていて、重さより透明さを狙った設計なのが伝わります。
だから僕は、この香水を「お香が好きな人向け」とだけ言いたくありません。お香の匂いに、洗い立ての冷たさが混ざっている。そこが好きかどうかで決まる一本です。
Ryo
これは自分の機嫌を整えるための香水で、誰かに褒められるための香水ではありません。
総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆

リキッド イマジネール サンクティ の基本情報
どの容量を買うかから決めたほうが、後悔が少ない香水です。用意されているのは50mLと100mLのサイズ。100mLは40,946円(税込)で、正直に言えば気軽な額ではありません。ただ、この香りは一日に何度も重ねるタイプではないので、100mLだと一年以上かけて使うことになります。毎日ひと吹きずつでも、まだ底が見えないくらいの量です。
濃度については、公式に表記がありません。国内の取扱ページではEDPとして扱われていて、肌に乗せた感触も僕にはそのくらいに感じます。表記がないぶん、数字に頼らず自分の腕で確かめるしかないところです。
香調はトップ・ハート・ベースの三層で出ています。トップに柑橘とサイプレス、ハートに針葉樹とハーブ、ベースに樹脂とウッドとムスク。並べてみると、上から下までずっと「乾いたもの」で作られているのが分かります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | Liquides Imaginaires(リキッド イマジネール) |
| 商品名 | サンクティ(Sancti) |
| 容量 | 50mL / 100mL |
| 価格 | 100mL 40,946円(税込) |
| 濃度表記 | メーカー表記なし(国内の取扱ページはEDP表記) |
| 香調 | トップ:Bergamot, Mandarin, Grapefruit, Cypress / ハート:Fir balsam, Lavander, Rosemary, Cardamome, Coriander / ベース:Cedarwood, Amber, Vetiver, Patchouli, Incense, Myrrh, Benzoin, Ciste, Musk |
数字だけ見ると迷う額だと思います。いまの実売がどうなっているかは、こちらから確かめてみてください。
Liquides Imaginaires(リキッド イマジネール) Sancti(サンクティ) 100mL
参考価格 40,946円前後
教会のインセンスのような静けさをまとう香りを探す人向け。
香りの変化
着けてから落ち着くまで、はっきり三段階あります。最初の柑橘、真ん中の針葉樹とハーブ、最後に残る樹脂。この順番が分かっていると、いつ人に会う予定かで着ける時刻を決められるようになります。僕の腕での目安を先に置いておきますね。
STEP 1|0〜30分
柑橘とサイプレス
思ったより明るく立ち上がる
STEP 2|〜3時間
針葉樹とハーブ
乾いた緑が真ん中を支える
STEP 3|それ以降
樹脂とウッドとムスク
お香の煙が肌に沈む
トップ
最初の三十分は、想像より軽いです。ベルガモット、マンダリン、グレープフルーツの柑橘に、サイプレスが乗ります。柑橘といっても果汁の甘さは薄くて、皮を割ったときのあの青い感じ。そこへサイプレスの針の匂いが重なるので、いきなり「木の生えている場所」に連れていかれます。
僕の腕では、このトップがいちばん人に届きます。すれ違った相手が気づくとすれば、だいたいこの時間帯。だから初対面の人と会う日は、家を出る一時間くらい前に着けて、ここを通り過ぎてから外に出るようにしています。
ハート
三時間くらいまでが、実質のメインの顔です。ファーバルサム、ラベンダー、ローズマリー、カルダモン、コリアンダー。針葉樹の樹脂とハーブとスパイスが、横並びで真ん中を支えます。
ここで香りが一度、体温に近づきます。トップの冷たさが抜けて、乾いた緑とわずかな苦みが残る。ローズマリーがはっきり香るので、甘い香水に慣れた人は「薬っぽい」と感じるかもしれません。僕はこの数時間がいちばん好きです。人に気づかれる距離から外れて、自分だけが分かる濃さになります。
ベース
そして残るのが、この香水の本題です。シダーウッド、アンバー、ベチバー、パチュリ、インセンス、ミルラ、ベンゾイン、シスト、ムスク。樹脂とウッドとムスクが束になって、肌に沈むように残ります。
体感の持続は5〜6時間といったところ。夜まできっちり残ってほしい日は、夕方に一度足す前提で考えたほうがいいです。逆に、シャツやコートに移った分は翌朝まで生きています。脱いだアウターをクローゼットに掛けておくと、次に開けたときに一瞬お香の匂いがする。これが地味に嬉しいところなんですよね。
正直な注意点
買う前に知っておいたほうがいいことが、二つあります。どちらも「欠陥」ではなく、性格の話です。
一つめは、最初の三十分の煙たさ。エレベーターや満員電車のような閉じた場所に入ると、自分が思っているより広く周りに届きます。着けてすぐ移動する日は、ひと吹きでも多いくらい。僕は着けてから外に出るまでの時間を空けることで、ここを避けています。
二つめは持続です。体感5〜6時間なので、朝に着けて夜の予定まで持たせるのは難しい。強く香り続けるタイプではないぶん、押し出しの強さを期待して買うと肩透かしを食らいます。一日を通して同じ濃さでいたい人には向きません。
注意
① 最初の三十分が煙たい。閉じた場所では自分が思うより周りに届きます
② 持続は体感5〜6時間。夜まで置いておきたい日は夕方に一度足す前提になります
合う人・合わない人
この香りが刺さるかどうかは、好みというより「香水に何をさせたいか」で決まると思っています。異性に褒められたい、話しかけられたい、という目的で選ぶなら、たぶん噛み合いません。自分の雰囲気を静かに整えたい人に向く香りです。
お寺やヒノキ風呂の匂いに落ち着きを感じる人なら、最初のひと吹きで分かるはずです。逆に、フルーツやバニラの甘さを香水の楽しさだと思っている人には、ずっと硬く聞こえるかもしれません。そこは正直に書いておきます。
こんな人に合う
- ✓ お香やヒノキの匂いに落ち着く人
- ✓ 香水で色気より静けさを出したい人
- ✓ 一本を長く使い込みたい人
合わないかも
- × 職場で誰にも気づかれたくない人
- × 甘さのある香りが好きな人
使う場所と時間
季節でいえば、迷わず冬です。気温が低い日ほど樹脂がきれいに香って、柑橘の冷たさも生きます。時間帯は日が落ちてから。夕方以降の乾いた空気とこの香りは、本当によく合います。
服装なら、厚手のウールのコートかチェスターコート。襟の内側に一吹きしておくと、歩くたびに首元からふわっと上がってきます。ニットに直接つけるより、外側の一枚に置くほうが僕は好きです。休日に美術館や古本屋をまわる日、あるいは家で音楽をかけて何もしない夜。そういう時間にすっと馴染みます。
逆に真夏は厳しいです。汗と混ざると煙の部分だけが前に出てきて、香りの上半分にあった透明さが消えます。夏に使いたいなら、日が落ちて風が出てからにしてください。
使う場面
| 仕事・オフィス | △ | 100mLのスプレーだとひと吹きでも会議室に残ります |
| 夜デート | ○ | 暖房の効いた店では樹脂が開くのでひと吹きで足ります |
| 休日 | ◎ | 厚手のコートの襟に置くと冬の外気でちょうどよくなります |
| 真夏 | × | 汗と混ざると煙の部分だけが前に出ます |

保管で中身は変わる
100mLを買うと、減りの遅さに自分で驚きます。毎日使っても一年では終わりません。つまりこのボトルは、一年以上ずっと部屋のどこかに置かれることになります。だから置き場所の話が、他の香水より効いてくるんですよね。
いちばん怖いのは光です。長く置くぶん、当たった紫外線の総量が効いてきます。痩せるのはトップの柑橘から。買ったときの明るい立ち上がりが薄くなって、最初から樹脂が出てくるようになります。
湿気と温度も同じです。この香りは樹脂が強いので、立ち上がりが鈍ると全体がぼんやりします。冬に使う香水だからと暖房のそばに置きたくなりますが、そこは避けたほうがいい場所でした。箱に戻して、部屋の中でいちばん動きの少ない引き出しに入れておくのが、結局は長持ちします。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | 100mLは減りが遅く、一年以上置くぶん紫外線の総量が効いてトップの柑橘から痩せます |
| 浴室・洗面所 | × | 湿気があると樹脂の立ち上がりが鈍って、着けた直後の煙がぼんやりします |
| 暖房の近く | × | 冬に使うぶん近くに置きがちですが、ベースが先に開いて柑橘の明るさが薄くなります |
口コミの読み方
買う前にいちばん知りたかったのは、これを自分がどこで着られるのかでした。聖なる水という名前で、公式の説明も儀式の話から始まります。日常のどの場面に置けばいいのか、正直まるで見当がつかなかったんです。使ってみて出た答えは、場所より温度でした。暖房の効いた室内と冬の屋外では、同じひと押しから届くものがまるで違います。
お線香のようになるのが怖い、というのも買う前の不安でした。ベースにインセンスとミルラが入っているので、そこを隠す作りにはなっていません。僕の手元でその方向へ寄るのは、決まって室温が高い日です。外の空気の中だと同じ煙が薄く広がって、柑橘とサイプレスが強く香ります。冬に外を歩く時間が長い人なら、そこまで身構えなくて大丈夫でした。
地味に見えないかも気になっていました。遠くから見れば一色なのは確かです。ただ近くで嗅ぐと、柑橘とハーブとスパイスがちゃんと動いています。近い距離でだけ表情が出る香りなので、人と離れて過ごす日には静かすぎるかもしれません。母から「仏壇みたいな匂いね」と言われた日は、さすがに少し凹みました。
値段は最後まで引っかかっていた点です。安い買い物ではありません。ただ100mLを一年以上かけて使う前提でいるので、一日あたりに割ると見え方が変わります。実際、そこそこ押しているつもりでも、瓶はまだ半分以上残ったままでした。使い切る前に飽きそうだと感じるなら、小さいほうの容量から入る手もあります。
買う前に迷った点
| 日常のどこで着られるのか | 場所より温度でした。暖房の効いた室内と冬の屋外では、同じひと押しから届くものが変わります | |
| お線香のようにならないか | 室温が高い日ほど樹脂が素直に香ります。外の空気の中では柑橘とサイプレスが強く香ります | |
| 値段に見合うか | 100mLを一年以上かけて使う量なので、一日あたりに割ると見え方が変わりました |
まとめ
サンクティは、お香の匂いに洗い立ての冷たさを混ぜたような香りでした。ベースのインセンスとミルラが軸で、そこへ柑橘と針葉樹が上から被さる。人に褒められる香りではなく、自分の背筋を伸ばすための香りです。
冬の夜、厚手のコートの襟に一吹き。それがこの香水のいちばん美しい使い方だと思っています。万人受けを求めて買うと外しますが、静けさをまといたい人には長く付き合える一本になります。
この記事のまとめ
- インセンスとミルラが軸の、教会の煙のような一本
- 僕の腕では体感5〜6時間。冬の厚手のコートとよく合う
- 万人受けは狙えないので、そこを承知で選ぶ香り
最後に、いまの取り扱いと価格を確かめておいてください。ブランド名から探すと、他の香りも一緒に見られます。
Liquides Imaginaires(リキッド イマジネール) Sancti(サンクティ) 100mL
参考価格 40,946円前後
教会のインセンスのような静けさをまとう香りを探す人向け。
※本記事はプロモーションを含みます

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