夏になると、香水の棚の前で手が止まります。甘いものは重く感じるし、無香のまま出かけた日は少し物足りなさが残ります。僕がこの数年、六月から九月にかけていちばん減らしているのが、メゾン マルジェラ (レプリカ) のアンダー ザ レモン ツリーです。結論から言うと、これはレモンの香水というより、レモンの木の下に立ったときの空気を写した一本でした。腕にのせるとどう香るか。僕の体感でどのくらい持つか。買う前に知っておきたい弱点まで、順に書いていきます。
この記事でわかること
- レモンと葉の青さ、木陰の温度がいっしょに香ります
- 僕の腕での体感の持続と、つけ直しを入れている時間
- 買う前に知っておきたい弱点が二つ
- この香りが本領を出してくれる服装と場面
Maison Margiela REPLICA Under the Lemon Trees EDT 100mL
参考価格 12,100円前後
シチリアのレモンの木陰のような爽やかな香りを普段使いで気軽に纏いたい人向け。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:アンダー ザ レモン ツリー は「木陰の空気を写したレモン」
レモンと名前が付いた香水に、僕はキッチンの洗剤みたいな酸っぱさを想像していました。腕にのせて意外だったのは、先に届くのが葉の匂いを含んだ湿った空気のほうだったことです。皮を剥いた瞬間に飛び散る尖りは、どこを探しても出てきません。木の下に入って一段だけ涼しくなる、あの温度がそのまま当てはまると思います。だからレモンの香水と呼ぶと、少し違うものを説明している気がしてしまいます。
気に入っているのは、香水をつけている人に見えないところです。会社の後輩から「柔軟剤、変えました?」と聞かれたことがあって、あのときは内心でうまくいったと思いました。香水として名乗らないまま、その日の身支度の一部として通り過ぎてくれます。香りで自分を主張したくない僕には、この距離の取り方がちょうどよく収まりました。
そのぶん、香水らしい満足感を期待して買うと肩透かしを食います。あとの節でもう一度書きますが、腕の上に居座ってくれる時間は長くありません。強く香らせたくて量を増やすと、今度は葉の青さが苦い側へ転びます。濃さで押し切る使い方をあきらめて、涼しさを一枚かけておく道具に回したところ、ようやく手に馴染みました。
総合評価:4 / 5.0 ★★★★☆
Ryo
香水を探している人より、ずっと無香で通してきた人にこそ似合う一本です。

メゾン マルジェラ (レプリカ) アンダー ザ レモン ツリー の基本情報
手に取る前に押さえておきたいのは、濃度と容量、それから買える場所の三つだと思います。濃度はオードトワレで、売り場の表記も「EDT SP」、つまりスプレーです。名前は Under the Lemon Trees、同じレプリカの棚には名前の似た香りが何本も並ぶので、箱の表記をそのまま照らし合わせるのが確かな見分け方になります。バーコードは3614272404670でした。
容量は100mLの一種類だけです。ブランドのページにも「One size only」と書かれていて、小さい容量の瓶は用意されていません。僕が買ったときは税込12,100円でした。この金額を出すのに試供の逃げ道が無いというのは、正直つらいところだと思います。だからこそ、買う前に腕にのせられる機会があるなら、それを一度は使っておきたいところです。
売り場の話もひとつ書いておきます。ブランドのサイトでは今も現行の一本として並んでいました。ただし国内のモールを見ても、ブランド名を冠した公式ストアは見つかりません。並んでいるのはコスメを扱う小売店で、注文はそちらからという形になります。届いたものが想像と違ったという事故を避けたいなら、商品名の表記とバーコードを見るひと手間だけは省かないほうがいいはずです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | メゾン マルジェラ |
| 香水名 | レプリカ アンダー ザ レモン ツリー |
| ブランドの表記 | Under the Lemon Trees |
| 濃度 | オードトワレ |
| 剤形 | スプレー |
| 容量 | 100mL |
| 価格 | 12,100円 |
| JAN | 3614272404670 |
| 香調 | レモンの木の葉、レモンの木 |
Maison Margiela REPLICA Under the Lemon Trees EDT 100mL
参考価格 12,100円前後
シチリアのレモンの木陰のような爽やかな香りを普段使いで気軽に纏いたい人向け。
香りをつくっている素材
このブランドは香りの段も素材の一覧も公表していません。腕にのせても、途中で何かが入れ替わったという感じ方はしませんでした。三つがいっしょに香ります。気温と体温によって、どれが強く出るかだけが変わります。以下は、ブランドの説明文にある言葉と、僕の腕の上での聞こえ方を突き合わせたものです。
STEP 1|0〜30分
音量が張っていて、すれ違った相手にも届く距離です
ここで量を外すと引き返せません
STEP 2|〜3時間
半径が縮んで、正面に座った人にだけ伝わります
僕がこの香水で好きな帯です
STEP 3|それ以降
肌のすぐ上に薄く残るだけになります
昼のつけ直しを入れているのはここです
レモン:いちばん強く香る
説明文は、明るいレモンの木が並ぶ野を夏の日に歩く場面を書いていて、その香りが弾けるように明るいと続けていました。腕の上でも、先頭に立つのは間違いなくこの明るさです。ただし果汁の酸ではありません。切った断面を鼻に近づけたときの刺すような酸ではなく、皮の外側から漂ってくる乾いた明るさのほうでした。
だからレモンと聞いて身構える必要は無いと思います。酸で目が覚めるタイプの香りを探している人には、たぶん物足りない。逆に、酸っぱい柑橘の香水で一度失敗した経験がある人ほど、この距離の取り方を気持ちよく感じるはずです。僕も店頭でこの一段目だけを嗅いで、その日のうちに持ち帰りました。
レモンの葉:青さを足すアクセント
レモンをレモンらしく見せているのは、葉のほうだと思っています。説明文の書き出しは、爽やかなレモンの木の葉がつくる木陰での昼寝、という一行でした。実際、明るさの下には青くて少しだけ苦い線が一本通っています。葉の青さがあるおかげで、レモンの明るさが甘いほうへ流れません。すっきりしたまま香ります。
気をつけたいのは量でした。二吹き以上すると、この青さだけが前に出て、刈ったばかりの草に近い匂いへ寄っていきます。僕は八月の会議室でそれをやってしまい、一時間ほど自分で落ち着きませんでした。一吹きに減らしてからは、その苦さがレモンの明るさを引き締めてくれました。
木陰の空気:いっしょに香る涼しさ
三つ目は素材というより、場のほうです。説明文には、明るくて心がほどけるような、涼しいレモンの木の葉の陰での昼寝の感覚、という言い方がありました。田舎への日当たりのいい逃避、という一行も続きます。腕の上でも、明るさと青さの下に、湿って少しだけ温かい層が敷かれている感じがありました。
ここが好き嫌いの分かれ目でしょう。真冬の水のように冷たい香りを期待していると、この温度は余計に感じられるかもしれません。僕はここがあるおかげで、秋になっても棚に戻さずに済んでいます。冷たいだけの柑橘なら、気温が下がった時点で出番が終わっていたはずです。

正直な注意点
良いところだけを並べても買う前の役には立たないので、つまずいた点を二つ出しておきます。ひとつは持続でした。僕の腕では体感3〜4時間、それを過ぎると肌に鼻を寄せてようやく分かる程度まで落ちます。八月に屋外を歩き回った日は、昼を待たずに2時間台で気配が消えていました。いまは小さなアトマイザーに移して鞄へ入れ、昼にもう一度だけ吹き直しています。この手間を前提にできないなら、候補から外したほうが幸せだと思います。
もうひとつは容量です。この香水は100mLの一種類しか用意されていません。小さい瓶が無いということは、肌に合わなかったときも、季節が合わなかったときも、大きな瓶がそのまま手元に残るということでもあります。僕は一本目を使い切って二本目に入っていますが、途中で「冬はどうするんだろう」と考えた時期はありました。結果として冬も使えているので今は困っていません。買う前に一度、店頭で腕にのせておくのをおすすめします。
注意
① 持続が短い。僕の腕では体感3〜4時間で、昼のつけ直しが前提になります
② 容量が100mLだけ。小さい瓶が無いので、合わなかったときに逃げ場がありません
合う人・合わない人
香水を敬遠してきた人にこそ、まっすぐ向いている一本だと思っています。香りで自分を名乗らないので、隣の席の人に気を遣わせません。柑橘の香水を試したものの、酸が強すぎて続かなかった人にもはまるはずです。立ち上がるのは葉を含んだ空気のほうなので、鼻が疲れませんでした。
服の系統でいうと、白いシャツや綿の服に素直に乗ります。僕は仕事の日の朝と、休日の昼に手が伸びました。逆に、すれ違いざまに振り向かせたい人や、香りで場の空気を変えたい人には向きません。そういう仕事をさせようとして量を増やすと、葉の青さが苦く出るだけで、結局は望んだ結果になりませんでした。
こんな人に合う
- ✓ 香水をつけていると気づかれたくない人
- ✓ 柑橘の香水を酸の強さで諦めた人
合わないかも
- × すれ違いざまに振り向かせたい人
使う場所と時間
いちばん機嫌よく働いてくれるのは、日が高いうちです。平日なら家を出る直前に一吹き、それも上着の内側か手首の内側へ落とします。会議室のような閉じた部屋でも角が立たないのは、この香りの数少ない長所でした。昼過ぎに気配が薄くなるので、午後に人と会う日だけ、席を立ったついでにもう一度だけ吹き直しています。
休日は綿のシャツや半袖にそのまま合いました。夜に会う予定がある日は、暗い店より、まだ明るいうちに待ち合わせるほうが持ち味が出ます。照明を落としたカウンターだと、この軽さは少し頼りない。真夏は前の節に書いたとおりで、朝と昼の二回に分ける前提なら十分に使えます。分けられない日は、はじめから別の一本を選んだほうが落ち着きました。
使う場面
| 仕事・オフィス | ◎ | 香水として名乗らないので閉じた部屋でも角が立ちません |
| 夜デート | ○ | 暗い店より明るいうちに会うほうが持ち味が出ます |
| 休日 | ◎ | 綿のシャツにも半袖にも素直に乗ります |
| 真夏 | △ | 気配が早く薄れるので朝と昼の二回に分ける前提です |
保管で中身は変わる
置き場所は結果を左右します。僕は昔、別の柑橘の香水を洗面所に置きっぱなしにして、吹いた瞬間の匂いだけを酸っぱくしてしまいました。それ以来、香水は箱に戻して引き出しにしまっています。この一本は明るさの立ち上がりで聞かせる香りなので、そこが痩せると、残るのは葉の苦さだけになってしまう。いちばん失いたくない部分から先に傷むわけです。
小瓶が無く100mLの一種類しか無いことは、保管の面にもそのまま跳ね返ります。手元に置く期間がそのぶん長くなるからです。僕のように毎日は使わない場合、一本を空けるまでに季節が何度も入れ替わります。置き場所の差が、そのまま最後のひと吹きに出てしまいます。買ってすぐ、しまう場所まで決めておくくらいがちょうどいいはずです。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | 光と温度で明るさの立ち上がりが先に痩せます |
| 浴室・洗面所 | × | 湿気と温度差が同時にかかります |
| 暖房の近く | × | 温まった状態が続くと香りが崩れます |
| 100mLの一本を長く使う | 要注意 | 空けるまでの期間が長く、置き場所の差が最後のひと吹きに出ます |
口コミの読み方
言われがちなことに、使ってきた側から三つ答えておきます。読むときは、その人がどれくらいの量を、どの季節に嗅いだのかを想像してみてください。噛み合わない感想は、そこが違うだけでした。
口コミの読み方
| 香りが弱い | 届く距離が短い香りです。量を増やすより、手首の内側に落として距離を稼いでください | |
| 男がつけるには軽すぎる | 僕は仕事の日にこれしか使っていません。重さで存在を示す作りだと期待しなければ、素直に収まります | |
| レモンの香りなら安いもので十分 | 酸で押す柑橘とは方向が違います。葉と木陰の側を求めているなら、置き換えにはなりませんでした |
まとめ
メゾン マルジェラ (レプリカ) アンダー ザ レモン ツリーは、レモンの明るさと葉の青さ、木陰の温度がいっしょに香る一本でした。果汁の酸で目を覚まさせる香りではありません。香水をつけていると気づかせないまま、その日の身支度に一枚だけ涼しさを足してくれる。僕が夏のあいだ手放せずにいる理由は、そこに尽きます。
持続が長くないことと、100mLの一種類しか無いことだけ先に飲み込んでおけば、平日の朝にいちばん手が伸びる一本になります。まずは一吹き、それも手首の内側から始めてみてください。真夏だけは、昼にもう一度吹き直す時間を確保できる日を選ぶのが、この香りとうまく付き合うコツです。
この記事のまとめ
- ✓レモンと葉の青さ、木陰の温度が最後までいっしょに香ります
- ✓僕の腕での持続は体感3〜4時間、昼のつけ直しが前提です
- ✓100mLの一種類だけなので、買う前に腕にのせておきたい一本です
Maison Margiela REPLICA Under the Lemon Trees EDT 100mL
参考価格 12,100円前後
シチリアのレモンの木陰のような爽やかな香りを普段使いで気軽に纏いたい人向け。
あわせて読みたい
※本記事はプロモーションを含みます

コメント