「シャネルの香水って、結局は甘い方向でしょ」——正直に言うと、僕も長いことそう決めつけていました。31 リュ カンボンは、その決めつけを静かに崩してきた1本です。結論から言うと、ウッディを品よく着たい大人にこそ向きます。ここでは僕の腕で起きたことを軸に、香りの中身、体感の持続、つけ直しの間隔、そして買う前に知っておきたい弱点まで書いていきますね。
この記事でわかること
- 31 リュ カンボンが実際にどう香るのか、僕の腕での話
- 体感の持続と、どこに何時間おきで足しているか
- 買う前に知っておきたい弱点が2つ
- 似合う服装と場面、逆に外してしまうとき
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:31 リュ カンボンは「仕立ての良い上着を脱いだ直後の空気」
一言でまとめるなら、仕立ての良い上着を脱いだ直後の空気。これが僕の答えです。
理由は香りの組み方にあります。アイリス、ブラック ペッパー、ヴェチヴァーの3つが同時に香ります。甘さに寄りかかっていません。だから香りが前に出ていても、押しつけがましさが出ないんですよね。薄い粉っぽさと、乾いた木の湿り気と、こめかみが少しひらくような刺激。この三つが一度に届きます。
具体的に言うと、僕がこれに手を伸ばすのは、人と向かい合って座る時間が長い日です。面と向かって「いい匂いですね」と言われる回数は、正直そう多くありません。そのかわり、席を立ったあとに「あの人、感じよかったな」が残ります。香りそのものより、着ている人の印象を一段上げるほうに働きます。
だから、甘い香りで好かれたい人には物足りません。そのぶん、服やふるまいの延長として香りを置きたい人にはよく合います。
総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆
Ryo
香りを褒められるより先に、人柄を褒められた1本でした。

シャネル レ ゼクスクルジフ 31 リュ カンボン の基本情報
贈り物として見ると、この香水はかなり扱いやすい部類に入ります。ブランド名で外さないうえに、甘い・重いといった好みの分かれ目を踏み抜かないからです。相手の香水の趣味を知らない状態で渡すなら、候補に入れて損はありません。
一方で自分用に買うときは、値段の重さをどう見るかがそのまま答えになります。僕は75mLという容量を見て「これ1本で何年つきあうんだろう」と考えてから買いました。毎日つける香水にはならず、ここぞという日に手が伸びる1本に落ち着いたので、結果としてその買い方で正解でした。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | CHANEL |
| 商品名 | 31 リュ カンボン オードゥ パルファム(品番122050) |
| 容量 / 価格 | 75mL:40,810円(税込) |
| 濃度 | オードゥ パルファム |
| 香調 | アイリス、ブラック ペッパー、ヴェチヴァーの複雑で印象深いアコード |
| 系統 | ウッディ – フローラル – スパイシー |
なお公式の使い方は「肌の上や身体の脈打つ場所に、ゆったりとアーチを描くように直接スプレイする」と案内されています。スプレーを近づけて一点に吹くより、腕を動かしながら空中に弧を描いて、その下をくぐるほうが確かに散り方がきれいでした。
香りをつくっている素材
公式の表記は「アイリス、ブラック ペッパー、ヴェチヴァーの複雑で印象深いアコード」。この3つは順番に出てくるのではなく、いっぺんに届きます。そこがこの香水らしさです。
僕の腕では、その3つがどれも同じくらいの大きさで存在していました。以下はあくまで、僕の腕で感じ取れた手ざわりの話として読んでください。
アイリス:ひんやりした土と、はたき落とした粉の乾き
アイリスと聞いて化粧品のような甘さを想像すると、たぶん外します。ここでのアイリスは、指で触ったときの土の冷たさに近いです。乾いていて、少しだけ青くて、体温を吸わない感じ。
この乾きがあるおかげで、香水特有の「つけました」感が出ません。首元に置いても布のように馴染むので、香りが得意でない人と同じ部屋にいても気まずくなりませんでした。
ブラック ペッパー:こめかみが少しひらく刺激
胡椒といっても、料理のあの尖った刺激ではありません。目を開けたときに視界の端が少し明るくなる、あの感じに近い刺激です。強さで言えば控えめで、香り全体を引き締めるほうに働きます。
この刺激があるかないかで、印象がまるで変わります。もしこれが無ければ、ただの静かで上品な木の香りで終わっていたはずです。
ヴェチヴァー:湿った根の、苦みを含んだ匂い
ヴェチヴァーはからだの近くにとどまる要素でした。湿った土から根を引き抜いたときの、あの青くて苦い匂い。甘さがまったく無いので、甘い香水が苦手な男性でも構えずに使えます。
面白いのは、この苦みが数時間たっても痩せないところ。シャツの襟に残った匂いを翌朝に確かめると、残っているのはこの部分でした。
STEP 1|0〜30分
いちばん濃い時間
ひと吹きでも自分でしっかり分かる濃さがあります
STEP 2|〜3時間
濃さがひと段階落ちる
服の内側から立ちのぼるくらいの量に落ち着きます
STEP 3|それ以降
肌の近くだけ
自分では見失うのに、上着を脱ぐと香ります

正直な注意点
良いところばかり書いても仕方ないので、弱点も2つ書いておきます。
ひとつは、昼の明るい席に弱いこと。窓際のカフェや蛍光灯の会議室だと、この香りの粉っぽさが少し古びて感じられました。同じ香水でも、夕方以降や照度の低い場所のほうが明らかに良く見えます。
もうひとつは真夏です。気温が高い日に多めにつけると、苦みの部分が汗と混ざって重くなりました。7月と8月は1プッシュに減らすか、そもそも別の香水に替えたほうが気持ちよく過ごせます。
つけ直しについても書いておきますね。僕は朝に2プッシュ、昼過ぎに1回だけ足す使い方に落ち着きました。足す場所は肌ではなく、ジャケットの内側かシャツの背中側。肌に重ねると苦みが濃くなりすぎるのに対して、布に置くと立ち方がやわらぐからです。逆に言えば、6時間おきに何度も足すような使い方は向きません。
注意
① 昼の明るい席では古びて見える。粉っぽさが照度の高い場所で浮きます
② 真夏は苦みが重くなる。汗と混ざるとヴェチヴァーの部分だけが太ります
合う人・合わない人
この香水がはまるのは、香りで存在を主張したくない人です。会話や服装で勝負したい人が、香りを一枚そえるのにちょうどいい濃さでした。
逆に、すれ違いざまに振り向かれたい人には向きません。届く範囲がおとなしいので、はっきり褒められる回数は甘い香水より確実に減ります。ここを期待して買うと、金額との落差でがっかりするはずです。
年齢で線を引くつもりはありませんが、20代前半で使うと少し借り物っぽく見える瞬間はありました。30代以降、あるいはスーツを着慣れている人のほうが自然に馴染みます。
こんな人に合う
- ✓ 香りより服やふるまいの印象を上げたい人
- ✓ 甘い香水で失敗してきて、乾いた木の方向を探している人
合わないかも
- × すれ違いざまに振り向かれる強さを求めている人
使う場所と時間
いちばん働くのは、秋から冬にかけての夕方以降です。空気が冷たいほどはっきり香って、粉っぽさが古くさくならずに品よく出ます。
服装で言えば、濃紺のジャケットかチャコールのニット。革靴を履く日に合わせると、香りと足元の質感がそろって気持ちがいいんですよね。反対に、Tシャツにサンダルのような軽い格好だと、香りだけが背伸びして浮きます。
時間帯は、16時から夜にかけてが本番。朝いちばんの打ち合わせにつけていったことも何度かありますが、そのときは1プッシュに絞りました。オードゥ パルファムなので、朝から2プッシュは職場だと少し多いです。
使う場面
| 仕事・オフィス | ○ | 1プッシュに絞れば同僚との距離でも重くなりません |
| 夜デート | ◎ | 照度の低い店で粉っぽさがいちばん品よく出ます |
| 休日 | △ | 軽装だと香りだけが浮くので服を選びます |
| 真夏 | × | 汗と混ざると苦みが太って重くなります |
保管で中身は変わる
買ってから1年半、僕の瓶はまだ半分以上残っています。75mLは毎日つけても簡単には減りませんから、置き場所の話は避けて通れません。
結論を言うと、箱に戻して引き出しへ。理由は単純で、使い切るまでの期間が長い香水ほど、光と温度の影響を受ける時間も長くなるからです。何年もかけて減らしていく1本だからこそ、置きっぱなしのリスクが積み上がります。
僕は洗面台に並べるのをやめて、寝室のチェストの引き出しに移しました。取り出す手間はひと呼吸ぶん増えますが、この金額の香水なら払っていい手間だと思っています。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | 75mLを数年かけて使う瓶なので、日差しに当たる合計時間が長くなります |
| 浴室・洗面所 | × | 湯気で瓶が温まる回数が多く、朝晩の温度差を毎日受けます |
| 暖房の近く | × | 冬に出番が多い香水なので、暖房の効いた部屋に置きっぱなしになりがちです |
口コミの読み方
買う前にいちばん引っかかっていたのは、この金額に見合うのかという一点でした。40,810円という数字を前に、正直かなり長いこと迷いました。
答えを言うと、使う頻度で割れば納得できています。毎日つける香水として買うと割に合いませんが、人と会う日の勝負服みたいな扱いなら、1回あたりの重みは思っているほど大きくなりません。
もう一つ迷ったのが、シャネルという名前が香りより先に立ってしまわないかでした。これは杞憂でした。31 リュ カンボンは香りだけ取り出すと地味な部類で、ブランド名を知らない人に当てられたことはありません。
甘さが無いことへの不安もありました。甘い香水で褒められた経験があると、乾いた方向は物足りなく感じるんじゃないかと。実際その通りで、褒められる回数は減りました。ただ、その代わりに「落ち着いた人だと思った」という感想が増えたので、僕は取り替えてよかったと思っています。
買う前に迷った点
| 金額に見合うのか | 人と会う日だけに絞れば1回あたりの重みは納得できる範囲でした | |
| ブランド名が香りより先に立たないか | 香りは地味な部類で、名前を当てられたことはありません | |
| 甘さが無くて物足りなくないか | 褒められる回数は減りましたが、印象の質は上がりました |
買う前に、ここだけ押さえておけば大丈夫
31 リュ カンボンは、香りで目立ちたい人の1本ではありません。服とふるまいの延長に、乾いた木と粉っぽさを一枚置きたい人の1本です。
昼の明るい席と真夏には弱い。そこさえ避ければ、秋冬の夕方から夜にかけて、これ以上ないくらい静かに決まってくれます。つけ直しは昼過ぎに1回、肌を避けて上着の内側へ。これで体感5〜6時間、上着には翌日まで残ります。
75mLという容量は、こういう使い方をする人にはちょうどいい大きさでした。何年かかけて減らしていく1本として、僕は買ってよかったと思っています。
この記事のまとめ
- 甘さに寄りかからない乾いたウッディ。香りより人の印象を上げる方向に働きます
- 体感5〜6時間。つけ直すなら昼過ぎに1回、上着の内側に足すのがおすすめです
- 昼の明るい席と真夏は苦手。秋冬の夕方以降がいちばん品よく出ます
※本記事はプロモーションを含みます

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