肌を濃くしたい、という需要は確かにあります。白いより締まって見えるという理由で焼く人は多い。
ただ紫外線で焼くのは肌にとっては負荷そのものです。色は付きますが受けている量は日焼け止めを塗らない日と同じになります。塗って色を足す方法と比べて整理します。
この記事でわかること
- 焼く方法と塗る方法の違い
- 塗るタイプの仕組み
- ムラになる原因と防ぎ方
- 色が落ちるまでの日数
紫外線で焼くと何が起きているか
肌が濃くなるのは紫外線から守るために色素が作られるからです。色が付くこと自体が防御反応だということになります。
つまり色が付く量と受けた量は比例します。濃く焼けたということはそれだけ受けたということです。見た目の話とは別に肌の側では負担が積み上がります。
赤くなってから茶色くなる人と直接茶色くなる人がいます。赤くなるタイプは特に負荷が大きいので、焼く方向を選ぶなら自分がどちらかを知っておく必要があります。
塗るタイプの仕組み
セルフタンニングと呼ばれる製品は角層のたんぱく質と反応して色を作ります。紫外線は使いません。
色が出るまでに数時間かかります。塗った直後は変わらないので、足りないと思って重ね塗りすると翌朝に濃くなりすぎます。
落ちるのは角層が入れ替わるタイミングです。洗っても急には落ちません。濃くしすぎると数日は付き合うことになります。
2つの違いを表にすると
| 紫外線で焼く | 塗って色を足す | |
| 肌への負荷 | 大きい | 小さい |
| 色が出るまで | 数日〜数週間 | 数時間 |
| 落ちるまで | 数か月 | 1週間前後 |
| やり直し | きかない | きく |
| 紫外線対策 | 別に必要 | 別に必要 |
見落とされやすいのは塗るタイプに紫外線を防ぐ働きは無いことです。色が濃くなっても日焼け止めは別に要ります。
ムラになる原因
肌の場所によって角層の厚さが違います。肘、膝、かかとは厚いので濃く出やすい。
乾いている場所も濃く出ます。塗る前に保湿しておくと差が縮まります。特に膝と肘は先に薄く油分を乗せてから本体を塗ると均一になりました。
境目は手のひらで伸ばして薄くする。くっきり止めるとそこが線になります。首から胸にかけては特に目立つ場所です。
手のひらと爪に付く
塗ったあとはすぐ手を洗います。手のひらだけ濃くなるとかなり不自然に見えます。
爪の生え際にも入ります。手袋を使うのがいちばん確実で、使い捨てのもので足ります。塗る道具として専用のミトンも売られています。
顔に使うかどうか
顔は体より角層が薄く、皮脂も多い。同じ製品を使うと色の出方が変わります。
顔用と体用が分かれている製品があるのはこのためです。体用を顔に使わないほうが失敗が少なくなります。
色が落ちるまでの日数
塗ったタイプならおおむね1週間前後で薄くなります。角層が入れ替わる周期に沿うためです。
紫外線で焼いた色は数か月かかります。作られた色素が押し上げられて出ていくまで時間がかかるからです。
この差がやり直しがきくかどうかを分けます。試すなら塗るタイプのほうが引き返せる。濃さの好みが分からないうちはこちらから入るほうが安全です。
体毛があると出方が変わる
毛のある場所は液が根元にたまりやすい。腕やすねは塗ったあとに毛の流れに沿って筋が出ることがあります。
塗る前に毛の向きと逆に一度なでてから流れに沿って伸ばすと根元まで行き渡ります。厚く塗るより薄く広げるほうが均一になりました。
処理した直後の肌は削れているので濃く出ます。剃った日に塗るとそこだけ色が強くなる。1日空けるだけで差が縮まります。
試すのは足首から
初めて使うときは見えにくい場所から試します。足首の内側や二の腕の裏なら濃くなりすぎても数日で済みます。
色の出方は人によってかなり違います。同じ製品でも赤みが出る人とオレンジに寄る人がいる。顔や手から始めると失敗が目立ちます。
置く時間も製品ごとに違います。指定より長く置くと濃くなるので、最初は短めで様子を見る。足りなければ翌日に重ねれば足ります。
落としたいときにできること
塗ったタイプの色は角層が入れ替わるまで残ります。洗っても急には落ちません。
濃くなりすぎた場合は角質ケアで多少早まりますが、削ると肌のほうが荒れます。数日待つほうが結果として楽でした。
だから濃くしすぎないことが唯一の対策になります。薄く2回のほうが厚く1回より扱いやすい。
日焼け止めと併用する
色を足しても紫外線を防ぐ働きは付きません。ここを勘違いすると無防備で外に出ることになります。
149品で紫外線を散らす成分を数えると酸化チタンが22品、酸化亜鉛が8品でした。肌の上で反応が起きない方式なので、毎日塗るならこちらのほうが当たりが柔らかい。
この方法の物足りない点
塗るタイプは本当に焼いた色とは見え方が違います。オレンジ寄りに出る製品があり、濃くするほど差が目立ちます。
それと毎週塗り直す必要があります。維持する手間が続くので、一度焼けば数か月持つ方法とは性格が違う。
服やシーツに移ることもあります。乾く前に着替えると付きます。塗ったあとは10分ほど置く時間が要るので、出かける直前には向きません。
選ぶときの順番
引き返せるほうから試す。塗る前に保湿、境目は薄く、手はすぐ洗う。この3つでムラの大半は防げます。
色を濃くしたい理由が締まって見えることなら、姿勢や服の合わせ方でも同じ方向に効きます。肌の色だけで解決しようとしないほうが選択肢は増えます。
紫外線対策の全体はメンズ美容の基本ガイドに、製品ごとの中身はランキング記事にまとめています。
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