腕に一吹きして人と会う直前に、「これ、香水だと気づかれないほうだな」と思いました。オルト パリージ セミナリスは、いい匂いをまとうというより、自分のにおいを濃くする方向へ振り切った一本です。結論から言うと、万人受けを最初から捨てられる人にだけ勧めます。50mLで35,200円という額に見合うのかどうかも含めて、使って分かったことを弱点ごと書きました。
この記事でわかること
- 僕の腕での香り方と持続(体感7〜8時間)
- 買う前に知っておきたい弱点二つ
- 香調が非公開のまま、何を手がかりに選ぶか
- 最後まで迷った一本と、引き出しへ移った瓶の話
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:セミナリスは「自分のにおいを濃くする一本」
売り場で「いい匂い」を探している人が手を出すと、たぶん面食らいます。香りの向かう先が、花でも果物でもなく人の肌のほうだからです。腕に乗せて数分置くと、洗いたてのシャツではなく、そのシャツを一日着たあとのにおいに近いところへ寄っていきます。それでいて不潔な感じにはならず、ぬるく甘い。ここが好きか無理かで、評価はきれいに二つに割れます。
濃度の表記はパルファム。僕の腕では体感7〜8時間ほど残って、服に落ちたぶんは翌朝もにおいました。一日一吹きで足ります。むしろ一吹きで足りてしまうことが、あとで書く弱点につながっていきます。
総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆
Ryo
香水を探している人には勧めません。自分のにおいを作り替えたい人には、これ以外があまり思いつきません。

オルト パリージ セミナリス の基本情報
瓶を初めて持ったときの感想は「重い」でした。50mLという数字から想像していたより、手のひらに沈みます。蓋も軽くありません。最初は洗面台に出しておくつもりでしたが、この重さのものが横倒しになる場面を想像してやめました。いまは机の引き出しの手前に寝かせてあります。
容量は50mLの一種類。試しやすい小さい瓶の設定がないので、買うと決めた時点で35,200円をそのまま出すことになります。濃度はパルファムの表記で、原産国はイタリア。成分は変性アルコール、水、香料と書かれていて、ここまではよくある並びです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | オルト パリージ |
| 商品名 | セミナリス(SEMINALIS) |
| 容量 | 50mL |
| 濃度 | パルファム |
| 価格 | 35,200円 |
| 原産国 | イタリア |
| 香調 | 非公開(ブランドが公開していません) |
| 成分 | 変性アルコール、水、香料 |
引っかかるとすれば香調の欄です。このブランドは、何が入っているかを公開していません。日本の正規代理店であるノーズショップの商品ページにも、香調の欄には非公開とだけ書かれています。名前の並びを見て「自分の好きな系統かどうか」を確かめる、という手順がここでは使えません。
買う場所についても一言。国内の正規の取扱いはノーズショップで、海外の公式ストアは日本円に対応していません。同じ商品名で並んでいるものの中身を自分で見分けるのは、正直むずかしいと思います。並んでいるものを上から眺める前に、どこが売っているかを見てから決めてください。
香りをつくっている素材
先に正直なところを書きます。素材の解説はできません。公開されていないからです。公式の説明文で名前が出ているのはアロマティック・アルデヒドという一語だけで、あとは「においから生まれる引力」といった話が続くだけ。だからここから先に書けるのは、僕の鼻がどう感じたかだけです。
その三つはいっしょに香っているという言い方がいちばん近いです。順番に顔を出す感じはありません。腕に乗せた瞬間から、三つぶんの厚みがまとめて来ます。
アロマティック・アルデヒド:嗅いだ瞬間、鼻の奥が明るくなります
鼻から吸い込んだときに、奥のほうがすっと開くような感じがあります。金属をなめたときの、あのわずかに痺れる明るさに近い感じでした。甘い香りだけを想像して近づくと、この明るさで一度止められます。
面白いのは、この明るさがあるおかげで全体が重くなりすぎないことです。ここが無かったら、僕はたぶん息苦しくて使えていません。
汗のにおい:清潔なのに生々しい、という矛盾
うまく言葉にできないのがここです。運動したあとのにおいとは種類が違って、風呂上がりに湯気が引いたあとの首筋のにおいに近い。汗そのものというより、汗が乾いて肌に残ったもの、と書いたほうが正確かもしれません。
不潔に聞こえないのは、たぶん湿り気の質が違うからです。においがどこもやわらかくて、粘りつきません。それでも生々しいことに変わりはなく、人によってはここで拒否反応が出ます。嗅いだ瞬間に眉が動く人を、僕は何度か見ています。
ぬるい甘さ:これは香水の甘さなのか?
砂糖菓子のような、分かりやすい甘さではありません。温めすぎた牛乳の表面みたいな、体温と同じ温度の甘さです。鼻を離すと消えるのに、腕を上げるとまた戻ってくる。
この甘さがあるせいで、セミナリスは「におい」で終わらずに香水として成立していると思っています。ここを抜いたら、たぶんただの体臭です。
正直な注意点
買ったあとに困ったことを二つ書きます。どちらも嗅ぐ前には分かりませんでした。
ひとつめは量です。一吹きで多すぎます。手首に乗せた日は、電車の中で自分の腕のにおいが気になって、ずっと吊り革を持つ手を替えていました。いまは胸元のシャツの内側に一回、それも指で押さえて広げないようにしています。それで足ります。ボトルはなかなか減りません。
ふたつめは、35,200円という額と香調非公開の組み合わせです。中身の説明がない状態で、五万円に近い買い物をすることになります。名前の並びを見て系統で当たりをつける、という買い方ができません。合わなかったときの逃げ道がないので、ノーズショップのような正規の売り場で一度腕に乗せてから決めるほうが、結果として安く済みます。
注意
① 一吹きでも量が多い。手首に直接つけると電車の中で自分が気になる濃さになります
② 香調非公開で35,200円。系統で当たりをつける買い方ができないまま額だけ先に決まります
合う人・合わない人
向いているのは、香水を「いい匂いの服」ではなく「自分のにおいの延長」として使いたい人です。人に褒められる回数は減ります。代わりに、近い距離にいる相手の反応がはっきり変わります。
もうひとつ、人と被らないことに価値を感じる人。売り場でたまたま隣の人と同じ香りだった、という事故はまず起きません。
逆に、職場で毎日つける一本を探しているなら外れます。会議室のように空気が動かない場所では、肌に寄った甘さがそのまま滞留します。万人受けを狙う場面には、ほぼ噛み合いません。
買うときに最後まで迷ったのは、もっと分かりやすく清潔な、石けんに寄った一本でした。人に説明しやすいのは間違いなくそちらです。それでもセミナリスにしたのは、説明しやすい香りは自分でも飽きるのが早い、と分かっていたからでした。実際その石けん寄りの瓶は、いまは引き出しの奥にあります。出番が入れ替わった、というより取り上げられた形です。
こんな人に合う
- ✓ 香りを自分のにおいの延長として使いたい人
- ✓ 人と被らないことに価値を感じる人
合わないかも
- × 職場で毎日つける一本を探している人
使う場所と時間
はっきり浮いたのは、朝の通勤電車でした。人との距離が肩より近くなると、この香りは隠れません。制汗剤とシャンプーだけの車内で、自分の腕からだけ体温のにおいが立っている状態になります。以来、平日の朝はつけないと決めました。
逆にしっくりきたのは、休みの日の夕方、家に人を呼ぶ前の時間です。部屋を片づけて、湯を沸かして、その合間に胸元へ一回。人が来る頃には室内の空気に混ざっていて、玄関で名乗るほどの強さは残っていません。近づいたときにだけ分かる、という距離感が、この香水にはよく合いました。
服装でも印象が変わります。起毛したものや厚手のニット、革のものと一緒だと収まりがよくなりました。Tシャツ一枚だと、布が薄いぶん肌のにおいが直接出るので、香りというより体臭の増幅として聞こえます。気温が下がる季節に寄せるほど扱いやすいです。

STEP 1|0〜30分
いちばん濃い
腕を上げると自分でもはっきり分かる量
STEP 2|〜3時間
濃さが落ちて肌に貼りつく
正面に座った人にだけ届く
STEP 3|それ以降
肌のすぐ上だけ
シャツの襟には翌朝もにおいが残っています
使う場面
| 仕事・オフィス | △ | 空気が動かない会議室だと肌に寄った甘さが滞留します |
| 夜デート | ◎ | 近づいたときにだけ分かる距離感がそのまま強みになります |
| 休日 | ○ | 人を家に呼ぶ夕方のように、時間をかけて空気に混ぜられる日向き |
| 真夏 | × | 体温が上がるほど汗のにおいと区別がつかなくなります |
保管で中身は変わる
この香水には50mLしかありません。小分けで買って様子を見る、という選択肢が最初から無いので、手元に来るのは「何年もかけて使う瓶」です。一回の量もごく少しで足りるため、減り方はさらに遅くなります。
つまり保管の条件が、そのまま中身の運命になります。数か月触らない時期があることを前提に置き場所を決めてください。僕は箱に入れたまま引き出しへ寝かせています。取り出す手間はありますが、週に何度も使うものではないので不便を感じたことはありません。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | 一回の量が少なく50mLが何年も残るので、光を浴びる時間だけが積み上がります |
| 浴室・洗面所 | × | 湯気で温度が上下する場所に35,200円の中身を置いておく理由がありません |
| 暖房の近く | × | 寒い季節こそ出番なのに、その時期ずっと温風に当て続けることになります |
口コミの読み方
同じ一本でも、嗅いだ場所が違うと僕の中の評価はまるごと変わりました。ノーズショップの店頭で紙に吹いたもの、腕に乗せて三時間経ったもの、脱いだ自分のニットに残っているもの。この三つは、ほとんど別のにおいです。
買う前にいちばん引っかかっていたのは、体臭に近すぎるんじゃないかということでした。使ってみたら、その心配は当たっていました。ただ、においがやわらかいので、不潔な感じにはなりません。生々しさが無理な人は避けたほうがいい、という結論は変わりませんが、汚れたにおいではないというのは書いておきます。
35,200円という額も、レジに進む指を何度も止めました。高いという感覚は、いま使っていても正直なところ消えていません。ただ一回の量が少なくて済むので、50mLは驚くほど減らないんです。使ってきた期間で割ると、印象は少し変わりました。それでも最初の一括が重いことに変わりはないので、ここは腕に乗せてから決めるしかないと思います。
つける場面が見つからないまま瓶だけ余る、というのも怖かったところです。こちらは半分だけ当たりでした。平日の昼に使える香りではありません。ただ、使える場面が狭いというより、狭いところに力が集まっている感じです。出番を絞る前提で買えるなら、この不安はひっくり返ります。
口コミの読み方
| 体臭に近すぎるんじゃないか | 当たっていました。ただしやわらかいにおいで、汚れた感じにはなりません | |
| 35,200円を出して後悔しないか | 一回の量が少ないので50mLは驚くほど減りません。使う期間で割ると印象は変わります | |
| つける場面が無いまま余らせないか | 平日の昼には使えません。出番を絞る前提なら、そのぶん濃く効きます |
まとめ:セミナリスは誰に向いた一本か
香調が非公開のまま35,200円を出すことになるので、買う前の情報でこの香水を判断するのは無理だと思っています。名前の並びで当たりをつける買い方ができません。僕の腕で起きたのは、肌のにおいがそのまま一段濃くなって、そこにぬるい甘さと鼻の奥の明るさが足された、という変化でした。
一吹きで多いこと、額が重いこと。この二つを飲み込めるなら、人と被らない一本が手に入ります。説明しやすい石けんの香りを引き出しの奥にしまうことになっても、僕は後悔していません。まずは正規の売り場で腕に乗せて、三時間後にもう一度嗅いでみてください。紙に吹いたものと腕に残ったものは、僕にはまるで別のにおいでした。
この記事のまとめ
- ✓ 香調は非公開。名前の並びで系統を判断する買い方ができません
- ✓ 弱点は二つ。一吹きでも量が多いことと、35,200円という額
- ✓ 人との距離が近い時間に絞ると、いちばん良く働きます
※本記事はプロモーションを含みます

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