「オーシャンって名前なんだから、まあ想像はつくよね」——買う前の僕はそう思っていました。その予想が気持ちよく外れた1本です。結論から言うと、これは水の匂いではありません。青い柑橘と苦い草、それから粉っぽい花が一緒に来ます。夏のあいだ毎日つけた僕の腕でどう香ったのか、持続も戸惑ったところも込みで書きました。
この記事でわかること
- 「オーシャン」という名前から想像する匂いと、実際に香るものの差
- 朝つけて、どのくらいまで自分の鼻で分かるか
- 4月から9月まで、どんな服の日に手が伸びたか
- 買う前に引っかかっていた3点への、使ったあとの答え
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
海ではなく、苦い草と青い柑橘でした
いきなり身も蓋もない話をします。この香水、海の匂いはしません。潮っぽさも、あの青いマリン系の甘さもゼロです。名前を頼りに買うと、最初の1プッシュで「あれ?」となります。僕がそうでした。
代わりに来るのが、青い柑橘の苦さです。ベルガモット、ピンクペッパー、アルテミシアという草。このアルテミシアが曲者で、僕の腕ではここがいちばん大きく出ました。ハーブというより、刈ったばかりの草を手でちぎったときの、あの青くて苦い匂いに近いです。ピンクペッパーがそこにぱちっとした刺激を足してきます。
説明文には「ネオフレッシュ」という聞き慣れない言葉が出てきます。爽やかなんだけど、石けんでもレモンでもない。そういう爽やかさです。使い始めて2週間くらいで、この言い方がしっくりきました。爽やかさの中に苦さと土っぽさが一緒に入っている、めずらしいタイプだと思います。
総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆
Ryo
名前は海ですが、僕の腕に出たのは刈りたての草と青いみかんの皮でした。

ルナ ロッサ オーシャンは濃度が2種類あります
注文する前にまず知りたかったのが、濃度です。同じ名前でオードトワレとオードパルファムの両方があるので、ここを間違えると届いてから後悔します。僕が選んだのはオードトワレのほう、100mLです。
もうひとつ気をつけてほしいことがあります。売り場には名前のよく似た兄弟がずらりと並びます。無印の ルナ ロッサ も、カーボンも、ブラックも、エクストリームも、ぜんぶ別の香りです。僕は品番の 2A1156 まで見てから注文ボタンを押しました。サイトによっては写真が似ているので、名前だけで選ばないほうが安全です。
中身は3つに分かれていて、トップがベルガモット、ピンクペッパー、アルテミシア。ハートがアイリスノート、ラベンダー、サフランアコード。ベースがベチバー、ムスク、パチュリです。この顔ぶれを見て「爽やかなだけでは終わらないな」と思って買いました。そこは読み通りでした。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | プラダ |
| 香水名 | ルナ ロッサ オーシャン オードトワレ |
| 容量 | 100mL |
| 濃度 | オードトワレ |
| 香調 | トップ:ベルガモット、ピンクペッパー、アルテミシア/ハート:アイリスノート、ラベンダー、サフランアコード/ベース:ベチバー、ムスク、パチュリ |
| 公式価格 | 22,660円(100mL・税込) |
つけてから夜まで、匂いはこう動きました
顔つきが変わる香水です。朝と夕方で、まったく別のものをつけているような気分になります。どこがどう動くのか、素材ごとに見ていきましょう。
トップ ── 青い柑橘と、苦い草
最初の30分がとにかく派手です。ベルガモットとピンクペッパー、アルテミシアが一気に来ます。冷蔵庫から出した青いみかんを、爪を立てて皮ごと割ったときの匂い。あれがいちばん近いです。甘い果汁のほうではありません。
ピンクペッパーのおかげで、そこに小さな刺激が乗ります。鼻の奥がちょっとすっとする感じ。寝ぼけた朝でも、これで一気に目が覚めます。ただ、僕の腕では刺激が引いたあとも草の苦さが残りました。そのぶん「柑橘の香水」という感じにはなりません。
ハート ── アイリスとラベンダー、そしてサフラン
30分を過ぎたあたりから、粉っぽさが入ってきます。アイリスノートです。乾いた粘土を触ったあとの手のような、しっとりしていないほうの粉っぽさ。ここが入るおかげで、ただ爽やかなだけの香水から一段ずれます。
ラベンダーも一緒にいますが、柔軟剤のあのふわっとした方向には行きません。サフランアコードは、僕の鼻だと少しだけ温かくて、革に近い匂いに感じました。青い柑橘が引いたあとに、この温かさが出てくるのが好きです。夕方に自分の襟元から香ってくるのは、たいていこのあたりでした。
ベース ── ベチバーとムスク、パチュリ
最後に残るのは、乾いた根っこのような匂いです。ベチバー、ムスク、パチュリ。土というより、ほこりを払った木の根に近い匂いでした。甘さはほとんどありません。
ここまで来ると、鼻を寄せないと分からない濃さになります。ただ、シャツの襟には翌朝までうっすら残っていることがあって、洗濯かごの前で気づく日がありました。肌からは消えても、布はもう少し覚えているようです。
STEP 1|0〜30分
ベルガモットとピンクペッパー、アルテミシア
腕を上げなくても香ってきます。いちばん苦くて青い時間帯です
STEP 2|〜3時間
アイリスノート、ラベンダー、サフランアコード
粉っぽさと、すこしの温かさが出てきます
STEP 3|それ以降
ベチバー、ムスク、パチュリ
乾いた根っこの匂いになり、肌のそばだけで香ります

12月の朝、もう分からなくなっていました
去年の12月、コートの上から2プッシュして家を出ました。駅に着く前には、もう自分では何も分からなくなっていたんです。この香水を棚に戻したのは、その日が決め手でした。
寒い時期に弱いのが1つめです。空気が冷たいと、青い柑橘も苦い草も立ち上がってきません。単純に、僕の鼻まで届かないんです。僕の場合、10月に入ったあたりから出番が減って、11月にはほとんど触らなくなりました。
2つめは名前とのギャップです。「オーシャン」から水っぽい爽やかさを想像していると、最初の1プッシュで確実に面食らいます。アルテミシアの苦さとアイリスの粉っぽさは、正直かなりクセがあります。爽やかな石けん系を探している方には、まず合いません。
3つめが持続です。オードトワレなので仕方ないのですが、僕の腕だと体感で5時間くらい。朝8時につけて、昼を過ぎたころには肌に鼻を寄せないと分からないところまで落ちます。夕方まで香らせたい日は、昼に足すことになります。
注意
① 名前から想像する海の匂いではない。アルテミシアの苦さとアイリスの粉っぽさが前に出ます
② 寒い時期は届かない。空気が冷たいと青い柑橘も草も立ち上がってきません
③ 持続は体感で5時間ほど。昼を過ぎると肌のそばだけになります
苦い草の匂いを面白がれるかどうか
分かれ目はひとつだけでした。苦さと粉っぽさを、気持ちいいと感じるかどうかです。
まず、暑い季節に使える1本が見つからなくて困っている方。青い柑橘と草の匂いは、汗と一緒になっても変な方向へ転びませんでした。夏のあいだ、僕はこれにずいぶん助けられています。それから、少しクセのある香りを面白がれる方。アルテミシアの苦さもアイリスの粉っぽさも、遠くから見れば欠点ですが、近くで嗅ぐと味になります。
逆に、名前どおりの水っぽいマリンな香りを期待している方には、まず届きません。ここだけは買う前に踏みとどまってほしいと思っています。粉っぽさが苦手な方も、最初の30分で手を洗いたくなるはずです。
こんな人に合う
- ✓ 暑い季節に使える1本が見つからなくて困っている人
- ✓ 苦さや粉っぽさのあるクセを面白がれる人
合わないかも
- × 名前どおりの水っぽいマリンな香りを期待している人
シャワーのあと、汗をかく日に
僕の出番はほぼ決まっていて、4月から9月いっぱいです。とくに朝シャワーを浴びた日。濡れた髪を乾かしてシャツを着て、首の後ろと手首に1プッシュずつ。玄関を出るころにはもう体温で立ち上がってきます。
服で言うと、綿の薄いシャツやポロシャツの日がいちばんしっくりきました。厚手のニットやコートの日に使うと、さっき書いたとおり香りが上がってきません。半袖で腕が出ている日のほうが、明らかによく香ります。
夜の食事の席では、僕は1プッシュに留めています。苦さと粉っぽさが強い香りなので、狭いテーブルで2プッシュは自分でも多いと感じました。逆に休日の外歩きは何も考えずに2プッシュです。自転車で出かける日も、汗をかいたところで香りが崩れないので気楽でした。
真夏の炎天下でも使えたのは、この香水のありがたいところです。8月の外回りの日でも、汗の匂いと喧嘩しませんでした。
使う場面
| 仕事・オフィス | ◎ | 綿のシャツの日に1プッシュで、昼過ぎまでちょうどよく収まります |
| 夜デート | ○ | 苦さが強いので、狭い席では1プッシュに留めています |
| 休日 | ◎ | 自転車で汗をかいても香りが崩れず、2プッシュでも気になりません |
| 真夏 | ◎ | オードトワレの軽さと青い柑橘が、8月の外歩きにいちばん合いました |
小さい瓶で失敗した話
前にお気に入りの1本を50mLで買って、ひと夏で空にしてしまったことがあります。気に入るか分からないから小さいほうで、と考えたのが裏目に出ました。毎日使う香りほど、瓶は大きいほうが結局らくです。
ルナ ロッサ オーシャン は、オードトワレで50mLと100mLがあります。値段は公式で50mLが16,060円、100mLが22,660円。僕は迷わず100mLを選びました。夏のあいだは毎朝手が伸びると分かっていたからです。おかげで、同じ失敗を繰り返さずにすみました。
「シャンプー変えました?」と聞かれた日
美容室で髪を触られながら、「今日シャンプー変えました?」と聞かれたことがあります。つけていたのはこの香水でした。その日はそう言われた、というだけの話です。ただ、自分が感じている「洗い上がりっぽい青さ」と、相手の口から出た言葉の方向が同じだったのは面白かったです。
買う前、僕は3つのことで足踏みしていました。ひとつめが名前です。「オーシャン」という以上、よくある水の香りと被るんじゃないかと疑っていました。ここは見事に外れました。水っぽさはどこにもありません。むしろ被りにくいほうだと思います。
ふたつめはアイリスです。粉っぽい花が入っていると聞いて、男の肌で重くならないかと心配していました。実際に乗せてみると、粉っぽさはあるものの甘さがまったく無いので、重くはなりません。柑橘と草の苦さが先にあるぶん、粉っぽさは後ろで支えている感じでした。
みっつめが季節です。夏専用になってしまうんじゃないか、と。ここは半分当たりました。4月から9月まではよく使いましたが、11月以降は本当に触っていません。半年使えるなら十分だと、今は思っています。
買う前に迷った点
| 名前どおりの水っぽい香りと被らないか | 水っぽさはどこにも無く、青い柑橘と苦い草でした | |
| アイリスの粉っぽさが男の肌で重くならないか | 甘さが無いので重くならず、柑橘の後ろで支えていました | |
| 夏だけの香りで終わらないか | 4月から9月まで使えて、11月からは棚に戻しています |
夏の朝を任せている1本です
夏の朝に手が伸びる1本を探している方には、かなり良い選択肢でした。ベルガモットとピンクペッパー、アルテミシアの青さから始まって、アイリスとサフランの粉っぽさを通り、最後はベチバーの乾いた根っこで終わります。名前は海ですが、中身は草と柑橘でした。
持続が体感5時間という点と、寒くなると届かなくなる点だけは、買う前に知っておいてください。そこを分かったうえで選べば、汗をかく季節の朝に迷わなくなります。
この記事のまとめ
- 海の匂いではなく、青い柑橘と苦い草、粉っぽいアイリスの香りです
- 体感の持続は5時間ほど。昼を過ぎると肌のそばだけになります
- 出番は4月から9月。綿のシャツで汗をかく日にいちばん合います
※本記事はプロモーションを含みます

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