欲しくても買えないカメラ、RICOH GR IIIx。僕はこのカメラの抽選に半年間、落ち続けました。リコー公式オンラインの抽選に毎月応募し、GR SPACE TOKYOの抽選にも並行してエントリーし続けて、ようやく当選メールが来たのがGR SPACE TOKYOでした。
そこまでして手に入れる価値があったのか。結論、ありました。この記事では、抽選攻略のリアルと、使い込んで分かったGR IIIxの本当の魅力・弱点を全部書きます。
この記事でわかること
- 半年落ち続けた抽選のリアルと当選までの動き方
- GR IIIxの写りが「最高」と言われる理由
- スマホカメラ全盛の今、あえて買う意味
- 買う前に知るべき弱点(正直に書きます)
結論:GR IIIxは「人生のスナップ」を増やすカメラ
総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆
| 写り | ★★★★★ | APS-Cの余裕と空気感 |
| 携帯性 | ★★★★★ | 262g。毎日ポケットに入る |
| 起動と速写性 | ★★★★★ | 出して0.8秒で撮れる快感 |
| 入手性 | ★★★★★ | 抽選必須。ここだけが地獄 |
GR IIIxの価値をひと言で言うなら、「カメラを持ち出すハードルが消えて、撮る枚数が人生単位で増える」こと。ポケットに入る262gのボディに、APS-Cセンサーと40mm相当の単焦点。この組み合わせが「いつでも本気の画が撮れる」を実現しています。
スマホで十分と思っていた僕が、今は食事も路地も夕暮れも、気づけばGRを構えています。撮ること自体が趣味になる、そういうカメラでした。
RICOH GR IIIxの基本情報
| メーカー / 機種 | リコー / RICOH GR IIIx |
| センサー | APS-C 約2,424万画素 |
| レンズ | GRレンズ 26.1mm F2.8(35mm判換算40mm相当・単焦点) |
| 重さ | 約262g(バッテリー込み)— ポケットに入るサイズ |
| 特徴 | 高速起動、スナップフォーカス、手ブレ補正、タッチパネル |
| 価格 | 実売15万円前後(2026年7月に価格改定あり・変動要確認) |
| 入手方法 | リコーイメージングストアとGR SPACE TOKYOの抽選販売が中心 |
半年落ち続けた抽選記:当選までにやったこと
まず現実から。GRシリーズは人気過熱で、公式ルートはほぼ抽選販売のみです。僕の半年間はこんな感じでした。
1〜3ヶ月目
落選の連続
リコーオンライン抽選×3連敗
4〜5ヶ月目
二正面作戦
GR SPACE TOKYOにも並行応募
6ヶ月目
当選
GR SPACE TOKYOから連絡が来た
攻略のポイントは3つありました。①応募窓口を全部使う(リコーイメージングストアの定期抽選+GR SPACE TOKYOの店頭抽選は別枠)、②毎月必ずエントリーする(受付期間が数日と短いので、公式XのGRアカウントをフォローして通知を拾う)、③本人確認の条件を事前に読み込む(GR SPACE TOKYOは店頭受け取り前提。行ける人はライバルが減るぶん狙い目です)。
当選メールが来た瞬間は、正直ガッツポーズしました。転売価格で妥協しなくて本当によかった。
写りレビュー:40mmという「ちょうどいい視線」
スマホとの決定的な違いは「空気の写り方」
APS-Cセンサー+単焦点の組み合わせは、スマホの計算写真とは根本的に別物です。ピントの立体感、暗部の粘り、ハイライトの柔らかさ。特に夕方や室内の「光が少ない時間帯」で差が歴然と出ます。撮って出しのJPEGが既に作品っぽいのもGRの伝統芸です。
40mm相当は「目で見た印象のまま」切り取れる
広角28mmの無印GR IIIに対して、IIIxは40mm相当。この画角が絶妙で、視界の「見たまま」に近い距離感で切り取れます。食事、ポートレート、街のディテール。広角って意外と難しいので、初めてのGRならIIIxの40mmの方が「いい写真率」が高いと僕は思います。
イメージコントロールで「自分の色」が作れる
ポジフィルム調やハイコントラスト白黒などのイメージコントロールが優秀で、RAW現像しなくても世界観が完成します。僕はポジフィルム調を基本に、露出を-0.3で固定。この「自分のレシピ」を育てる感覚がGRの中毒性の正体です。
正直な弱点:完璧なカメラではない
注意
① バッテリーが持たない。1日ガッツリ撮るなら予備必須(モバイルバッテリー給電も可)。
② レンズ内へのホコリ混入報告が多い。ポケット運用ならケース推奨。
③ ズームなし・自撮り画面なし。割り切りのカメラです。
④ 価格が高騰中(2026年7月にも改定)。転売価格には手を出さないこと。
それでも評価が下がらないのは、弱点がすべて「割り切れる種類」だから。唯一の本当の問題は入手性で、これは抽選に通うしかありません。焦って転売品を買うと、価格差で後悔します。
買ったら最初にやるべき設定3つ
GR IIIxは初期設定のままでも撮れますが、少しの設定で「ポケットから出して1秒で撮る」機械に化けます。半年使った僕の必須設定を3つ。
コツ 1スナップフォーカスを2.5mに設定する
GR名物のスナップフォーカスは、シャッター全押しで指定距離に即ピントを飛ばす機能。2.5m設定にしておけば、街中のスナップはほぼノールックで撮れます。「構えてピントを待つ」時間が消えると、撮れる瞬間の数が本当に変わります。
コツ 2イメージコントロールを決めて「自分の色」を固定する
おすすめはポジフィルム調+露出-0.3。この組み合わせで撮って出しがそのまま「作品」になります。設定を毎回いじるより、1つに固定して数百枚撮る方が上達も早いし、写真フォルダに統一感が出てSNSでも映えます。
コツ 3予備バッテリーとUSB-C充電の運用を決める
弱点のバッテリーは、予備1個+モバイルバッテリーからのUSB-C給電で完全に解決します。僕は「カメラに1本、カバンに1本、家で充電1本」の3本体制。旅行でも電池切れの不安から解放されました。ついでにレンズ保護のリングキャップも初日に付けておくと、ホコリ混入の予防になります。
シーン別おすすめ度と、持ち歩きスタイル
| 日常スナップ | ◎ | このカメラの存在意義そのもの |
| 旅行 | ◎ | 荷物にならず記録の質が跳ね上がる |
| 食事・カフェ | ◎ | 40mmとマクロモードが最適 |
| 運動会・望遠用途 | ✕ | 単焦点なので守備範囲外 |
持ち歩きは「ストラップ+アウターのポケット」が正解です。バッグの底に入れると取り出しに3秒かかって、GRの速写性が死にます。ハンドストラップで右手に馴染ませて、ジャケットやコートのポケットへ。服装で言えば、ポケットのしっかりしたワークジャケットやM-65系のミリタリーアウターとの相性が抜群。ミニマルな服にカメラひとつ、が一番かっこいい携行スタイルだと思います。
まとめ:抽選の半年も含めて、いい買い物だった
この記事のまとめ
- ✓ GR IIIxは「毎日持てる本気画質」。写真を撮る枚数が人生単位で増える
- ✓ 入手は抽選が基本。全窓口に毎月応募+公式Xで通知確保が攻略法
- ✓ バッテリー・ホコリ・単焦点は割り切り。転売価格には手を出さない
- ✓ 40mmの画角は初めてのGRにこそおすすめ
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