セルジュ・ルタンス アンブル シュルタン レビュー|脱いだコートが翌日も香りました

焚かれたお香から立つ煙

前の日に着ていたコートをハンガーから外したら、まだ甘い匂いがしていました。セルジュ・ルタンス アンブル シュルタンは、肌より服に長く残る香水です。結論から言うと、上着がいる季節に絞って使うなら満足度の高い一本。ただし50mLで23,320円という額と、自分では終わらせられない残り香だけは、買う前に知っておいてください。

この記事でわかること

  • 僕の腕での香り方と、肌での体感6〜7時間
  • 上着・マフラー・布団に残った匂いの話
  • 弱点2つ(残り香の長さと23,320円という額)
  • 国内で正規に買える場所と、通販モールの注意点
SERGE LUTENS アンブルスュルタン オードパルファム 50mL

SERGE LUTENS アンブルスュルタン オードパルファム 50mL

参考価格 23,320円前後

樹脂とハーブが溶け合う濃密なアンバー調を求める人向け。

このブログを書いている人

men's house 運営者

30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)

これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!

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目次

結論:アンブル シュルタンは「冬に全部を預ける一本」

この香水は、使う季節を絞れば絞るほど良く見えます。理由は、甘さの中身がまったく軽くないからです。僕の腕だと、つけてから三十分くらいが濃さの山でした。そこを暖房の効いた室内や汗ばむ日に持っていくと、甘さが空気にほどけないまま固まって、自分でも持て余します。ところが外が冷えている日にウールのコートを着て出ると、同じ濃さがそのまま服の内側に収まってくれました。

夏の予定に混ぜようとすると評価が下がって、冬に寄せるほど上がっていく。季節の使い分けをする気があるかどうかで、この一本は評価がまるごと変わります。僕は十一月から二月までの四か月だけ出す瓶として扱っていて、それ以外の月はほとんど触っていません。

総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆

香りの良さ ★★★★★
蜜のような甘さの下に乾いた重さが同居しています
色気 ★★★★☆
襟元のあたりからゆっくり立ち上がってきます
万人受け ★★★☆☆
甘さの受け取り方で好みがはっきり割れます
持続 ★★★★★
肌で体感6〜7時間、服には翌日まで残ります

Ryo

肌より先に、着ていたもののほうが覚えています。

セルジュ・ルタンス アンブル シュルタンの基本情報

先に財布の話をさせてください。50mLで23,320円(税込)、100mLで34,540円(税込)。これが国内の正規で並んでいる値付けです。香りが好みかどうかより先に、この数字を飲み込めるかどうかで買うかどうかはほぼ決まります。僕も注文ボタンの前で一度手が止まりました。

項目 内容
ブランド セルジュ ルタンス(SERGE LUTENS)
商品名 アンブル シュルタン(Ambre sultan)
濃度 オードパルファム
容量 / 価格 50mL:23,320円(税込)/100mL:34,540円(税込)
香調 ブランドのページにノートの列挙がなく、説明文に名前が出てくるのはアンバーのみ
体感の持続 僕の腕で6〜7時間、服には翌日まで
数字は各商品ページの表記にもとづきます

濃度の表記は「オードパルファム」。容量は50mLと100mLの2種類。100mLのほうが容量あたりでは軽くなりますが、出番が四か月に寄る香水で100mLを選ぶと、たぶん何年も付き合う瓶になります。僕は50mLで足りていますし、これから試す人にも50mLをすすめます。

もうひとつ、買う場所の話です。国内の正規はL’atelier des parfumsというオンラインストアで、上に書いた値付けはここのものです。いっぽう通販モールの上位に並んでいたものには「海外直送」「海外通販」と書かれていて、Amazon側の出品にも「並行輸入品」の表記が混ざっていました。額だけを見ると心が動くのですが、どこが売っているものなのかを確かめてから決めてください。ここを飛ばすと、安く買えたつもりで別の心配を抱えることになります。

正規の値段を見てから決めたい人は、まず今いくらで出ているかを確かめるところからで大丈夫です。

SERGE LUTENS アンブルスュルタン オードパルファム 50mL

SERGE LUTENS アンブルスュルタン オードパルファム 50mL

参考価格 23,320円前後

樹脂とハーブが溶け合う濃密なアンバー調を求める人向け。

アンブル シュルタンはどう香るのか

このブランドのページには、香りを段階に分けて説明する書き方がありません。ノートの一覧も載っていなくて、あるのは商品説明の文章だけです。そこにはこう書かれています。「はるか昔、モロッコはマラケシュの旧市街。ざわめきのなかで出会ったひとかけのアンバー。その心地よい香りの記憶は鮮明なまま、時を経て一瓶の香水となった」。名前が出てくる素材は、このアンバーひとつだけでした。

僕が腕で嗅いだ感じも、何かが順番に顔を出すというより、最初から最後まで同じ香りが続いている感じでした。なのでここからは、その塊が僕の鼻にどう届いたかだけを書きます。

甘いのに、べたついてこない

蜜です。とにかく甘さがはっきりしていて、そこは嗅いだ瞬間に分かりました。ただ、綿あめや焼き菓子のような、口の中に残る種類の甘さではありません。指ですくった蜜を紙の上に垂らして、乾きかけたところを嗅いでいるような、水気の抜けた甘さです。

だからか、甘いわりに鼻の奥がべたつきません。甘い香水が苦手な人の「苦手」がどこにあるかにもよりますが、まとわりつく感じが嫌いなのであれば、これは思ったより平気かもしれません。逆に、甘さそのものが得意でない人にはどうやっても甘いです。

濃さの山は、つけてから三十分

つけた直後から三十分くらいが、いちばん濃く出ます。ここは自分でもはっきり分かる量で、腕を下ろしていても顔のあたりまで届きます。僕は最初のころ、手首に二回つけて家を出て、電車の中で「これは多い」と気づきました。いまは胸元のシャツの内側に一回だけです。

そこから先はゆるやかに落ちていって、三時間も経つと肌の上に寄ってきます。自分ではもう分からなくなるのに、近い距離にいる人には届いているらしくて、そのズレがこの香水のいちばん扱いにくいところでした。夕方になると、腕を鼻に近づけないと自分では確かめられません。

服に移ったぶんが、いちばんこの香水らしい

肌の上だけを見ていると、六時間から七時間という平凡な話で終わります。ところが服に移ったぶんは、それとはまったく別の時間で動きます。僕の実感では、ここがアンブル シュルタンの本体です。

つけた日に着ていたシャツを洗濯かごに放り込んで、翌朝そのかごを開けると、まだはっきり匂います。ウールのマフラーはもっと強くて、一度巻いた日から一週間くらいは、畳んだ状態で棚から香ってきました。肌の上の穏やかな残り方と、服の上のしつこさが、同じ香水とは思えないくらい違います。

正直な注意点

いいところばかり書いてきたので、買ったあとで困った点を二つ書いておきます。どちらも、嗅いだだけでは分からない種類の話です。

ひとつめは、いま書いた残り香です。つけるのをやめても、着ていたものが香り続けます。夜に人と会って、翌日の朝から仕事という日程だと、上着を替えるか諦めるかの二択になります。僕はコートを二着で回すようにして、アンブル シュルタンを使った日の一着は次の日には着ない、という決め方をしました。自分でつけ終わりを決められない香水だという前提は、買う前に持っておいたほうがいいです。

ふたつめは額です。50mLで23,320円。嗅がずに買って外したときの損がそれなりに大きいのに、国内で正規に扱っている場所は限られています。通販モールの上位が「海外直送」「海外通販」で埋まっているのが現状です。安いほうへ手を伸ばしたくなるのも分かります。それでも、一度どこかで腕に乗せてから決めるほうが、結果として余計な出費をしないで済むと思います。並行輸入の香水をどう見分けるかは、別の記事に書きました。

注意

① 服と寝具に残る。つけるのをやめても、着ていたものと寝た部屋が香り続けます
② 50mLで23,320円。嗅がずに買って外したときの損が大きく、国内の正規の売り場も限られています

合う人・合わない人

この香水は、出番を自分で狭められる人ほど満足度が上がります。「一本で一年まかないたい」という買い方とは、はっきり噛み合いません。

僕のまわりで気に入っていたのは、上着とマフラーがいる季節に香りを一本へ絞れるタイプの人でした。もうひとつは、甘さの下に乾いた重さが混ざっていても平気な人です。蜜のような甘さだけを期待して嗅ぐと、その下にある重さのほうに面食らうと思います。

反対に、職場で毎日つける一本を探しているなら別のものを見たほうが早いです。残り香がスーツに残るので、その日だけの話で終わりません。同じブランドのほかの一本も見ておきたい人向けに、ロー セルジュ ルタンスのレビューも置いてあります。

こんな人に合う

  • ✓ 上着とマフラーがいる季節に、香りを一本へ絞れる人
  • ✓ 甘さの下に乾いた重さが混ざっていても平気な人

合わないかも

  • × 職場で毎日つける一本を探している人

使う場所と時間

いちばん覚えているのは、実家に一泊した翌朝のことです。十二月、前の晩に人と会う用があって、そのまま実家に寄って泊まりました。朝、客間から出てきたら母に「その匂い、布団にぜんぶ残ってるよ」と言われたんです。文句を言われたわけではありません。ただ、自分が寝ただけの部屋がまるごと入れ替わっていた事実には、正直びっくりしました。シーツを外して嗅いでみたら、前の晩の腕とたしかに同じ匂いでした。

服装でいうと、生地が厚いほど収まります。ウールのコート、厚手のニット、革のもの。薄いシャツ一枚の日につけると、服が軽すぎて香りだけが前に出ます。時間帯は昼でも構いませんが、外が冷えていることのほうが条件としては効きました。十二月の日曜に、昼から夕方までコートとマフラーで外を歩き回る日。あのくらいの使い方が、いちばん気持ちよかったです。

STEP 1|0〜30分

いちばん濃い

腕を下ろしていても顔のあたりまで届きます

STEP 2|〜3時間

濃さが落ちて肌の上に寄る

自分では分からないのに近い人には届いています

STEP 3|それ以降

肌の近くだけ

脱いだ上着のほうが濃くなって、翌日も香ります

使う場面

仕事・オフィス △ 残り香がスーツに移るので、翌日の予定まで巻き込みます
夜デート ◎ 23,320円ぶんの密度が、寒い夜の近い距離でいちばん効きます
休日 ○ 朝から外にいる日なら、コートの内側に収まります
真夏 × オードパルファムの濃さだけが前に出て、汗と噛み合いません

保管で中身は変わる

箱は取ってあります。ふだんは箱を捨てる派なのですが、この瓶だけは残しました。理由は単純で、一年のうち八か月は使わないからです。使わない月が長い瓶ほど、置き場所の条件がそのまま中身に効いてきます。箱があるだけで、置き場所の選択肢がかなり増えました。

いまは寝室のクローゼットの奥、棚の下の段に箱ごと置いています。冬のあいだは毎週取り出すので不便はありませんし、夏はそのまま眠らせておけます。取り出しやすさより、触らない八か月をどう過ごさせるかで決めました。

置き場所と影響

直射日光の当たる窓際 × 出番が冬に寄るぶん一本を何年も持つので、光に当たった時間だけが積み上がります
浴室・洗面所 × 出かける前の一回のために洗面台へ置くと、湯気を浴びている時間のほうが圧倒的に長くなります
暖房の近く × 使う季節と暖房を入れる季節がまるごと重なるので、置き場所は暖房をつける前に決めておいてください

口コミの読み方

「それ、お父さんの匂いに似てる」。友人に言われた一言です。褒められたのかどうか数秒考えましたが、実のところ、買う前の僕がいちばん迷っていたのもそこでした。この甘さと重さを自分がまとって不自然にならないか、という迷いです。使ってみて出た答えは、香りの側ではなく服の側で決まる、でした。薄いシャツ一枚の日は、たしかに借り物を着ているような気配になります。ウールのコートにマフラーの日は、香りと生地の重さがそろいます。

甘さそのものも、注文する前からずっと引っかかっていました。名前の出てくる素材がアンバーひとつだけの説明文を読んで、頭が痛くなる種類の甘さだったらどうしようと身構えていたんです。腕に乗せてみたら、甘いことは甘いのに、鼻の奥に居座る感じにはなりませんでした。甘い香水を避けてきた理由が「まとわりつくから」なら、僕と同じところで拍子抜けするかもしれません。理由が「甘いもの自体が苦手だから」なら、これはどう転んでも甘いです。

最後まで決めきれなかったのが、23,320円という額でした。一年のうち八か月は棚で眠る瓶に、この金額を出す気になるのか。ここは使い始めてからの答えがはっきりしていて、出番を絞ったぶん一回の満足が濃くなりました。毎日の一本にしていたら、たぶんこの額を重く感じたままだったと思います。冬の予定が入るたびに引っ張り出す瓶だから、二年目も同じ気持ちで手が伸びました。

口コミの読み方

この年齢でまとって不自然にならないか 香りより服の側で決まりました。薄いシャツの日は借り物っぽく、コートとマフラーの日は生地と釣り合います
頭が痛くなる甘さだったらどうしよう 甘いのは本当でしたが、鼻の奥に居座るような甘さではありませんでした
八か月眠る瓶に23,320円 出番を絞ったぶん一回が濃くなって、二年目も同じ気持ちで手が伸びました

結局、誰が買う一本か

アンブル シュルタンは、季節と服と一緒に選ぶ香水でした。甘さの下に乾いた重さがあって、つけてから三十分がいちばん濃くて、そのあとは服のほうが濃くなります。実家の客間の布団に一晩で全部移っていたのには、我ながら笑いました。

50mLで23,320円という額は軽くありませんし、国内で正規に買える場所も限られています。それでも、外が冷えている日にコートを着て出かける予定がある人なら、この瓶に手が伸びる冬になると思います。買うと決める前に、一度どこかで腕に乗せてみてください。

この記事のまとめ

  • ✓ 甘さの下に乾いた重さが同居する香りで、甘い香水が苦手でも理由によっては合う
  • ✓ 弱点は二つ。残り香が自分では終わらせられないことと、50mLで23,320円という額
  • ✓ 上着がいる季節に出番を絞ると、いちばん良く見える一本
SERGE LUTENS アンブルスュルタン オードパルファム 50mL

SERGE LUTENS アンブルスュルタン オードパルファム 50mL

参考価格 23,320円前後

樹脂とハーブが溶け合う濃密なアンバー調を求める人向け。

※本記事はプロモーションを含みます

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この記事を書いた人

30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ...)

これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!

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