ウナム オプス 1144 は静けさで押し切る一本です

霧の山にそびえる松の木のシルエット

夜、風呂上がりに一本だけ選ぶとしたら、僕はこの瓶に手を伸ばします。ウナム オプス 1144 は、部屋の空気のほうを静かに変えてくるタイプでした。結論から言うと、向かいの椅子までしか行かないかわりに、その内側ではしっかり濃く出る一本です。この記事では、僕の腕で追いかけた香りの変化、つけ直しの間隔と足す場所、真夏に重くなる理由、そして100mLという買い方の重さまで書いていきます。

この記事でわかること

  • 三層の並びに沿った香りの変化と、僕の腕での体感の持続
  • つけ直しをする時刻と、足す場所
  • 真夏に重くなる理由と、その避け方
  • 100mLという買い方の重さと、1mLあたりで見た現実
UNUM(ウナム)Opus 1144 Extrait de Parfum 100mL

UNUM(ウナム)Opus 1144 Extrait de Parfum 100mL

参考価格 52,800円前後

ゴシック建築をイメージした、樹脂と革が香るオリエンタル系の香水を求める人向け。

このブログを書いている人

men's house 運営者

30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)

これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!

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目次

結論:オプス 1144 は「距離を選ぶ静けさ」

半年つけてきて残ったのは、この香水がとにかく距離を選ぶという感覚です。すれ違うだけの距離だと、たぶん気づかれずに終わります。机を挟んで向かい合った人が、ふっと言葉を止める。届き方はそういう形でした。

重心が低い位置にあるのが理由だと思っています。トップに置かれたレモン、マンダリン、ジャスミン、エレミの明るさは長く居座らず、僕の腕では二十分ほどで後ろへ引きました。入れ替わりに立ち上がってくるのがハートの層で、ここが厚い。乾いた甘さと木の芯が同時に来るので、香りの塊が肌の上に低く沈みます。

公式の説明文には「1144年、パリの門前でサン・ドニ大聖堂の礎石が据えられたところから始まるゴシックの、本当の匂い」とあります。読んだときは大げさに感じたのですが、石造りの建物に入ったときのあの冷えた空気を、香りの真ん中でちゃんと思い出させてきました。だから僕はこれを、静けさで押し切る一本と呼んでいます。

総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆

香りの良さ ★★★★★
樹脂と木の厚みが崩れない
色気 ★★★★☆
肌の上に低く沈む甘さ
万人受け ★★★☆☆
向かいの椅子まで来てようやく気づかれる
持続 ★★★★☆
僕の腕で体感六〜八時間

Ryo

つけた朝より、脱いだあとのシャツのほうが良い匂いをしています。

ウナム オプス 1144 の基本情報

買って最初にしたのは、置き場所を決めることでした。100mLの瓶は背が高く、洗面台の吊り棚には頭がつかえて入りません。いまは寝室のチェスト、下から二段目の引き出しに寝かせています。毎朝そこを開けるところから一日が始まるので、置き場所が決まるまでは正直そわそわしていました。

瓶が大きいぶん、手に持ったときの重さもそれなり。スプレーの霧は細かめで、一回押すと肌の広い面にふわっと広がります。濃度の表記は Extrait de Parfum。この濃さで100mLという組み合わせは、毎日使ってもなかなか減りません。半年たったいまで、肩の線がやっと少し下がったくらいです。

つくり手は Filippo Sorcinelli で、生産はイタリア。日本で正規に扱っているのはノーズショップです。値段は税込52,800円、100mLですから1mLあたりにすると528円という計算になります。

項目内容
ブランドUNUM(ウナム)
商品名Opus 1144
濃度Extrait de Parfum
容量100mL
剤形スプレー
香調トップ:レモン、マンダリン、ジャスミン、エレミ/ハート:ベンゾイン、カシミアウッド、オーキッド、アイリス/ベース:ホワイトムスク、バニラ、サンダルウッド、アンバーグリス、レザー
価格52,800円(税込)
つくり手Filippo Sorcinelli
原産国イタリア
香調は三層で表記されています
UNUM(ウナム)Opus 1144 Extrait de Parfum 100mL

UNUM(ウナム)Opus 1144 Extrait de Parfum 100mL

参考価格 52,800円前後

ゴシック建築をイメージした、樹脂と革が香るオリエンタル系の香水を求める人向け。

香りの変化

香りの並びは三層で表記されています。そこへ僕の腕での感じ方を重ねてみました。時計を見ながら何度も追いかけましたが、区切りははっきりしていました。明るい入り口、厚い真ん中、乾いた終わり。この三つが順番に来ます。

STEP 1|0〜30分

レモン、マンダリン、ジャスミン、エレミ

トップの四つが横並びで立ちます

STEP 2|〜3時間

ベンゾイン、カシミアウッド、オーキッド、アイリス

ハートに置かれた四つ

STEP 3|それ以降

ホワイトムスク、バニラ、サンダルウッド、アンバーグリス、レザー

ベースの五つが肌に残ります

トップ

入り口は思ったより明るいです。レモン、マンダリン、ジャスミン、エレミの四つがトップに並んでいて、鼻に来るのは丸い甘さと皮の匂いが混ざった、朝の柑橘そのものの明るさでした。どれか一つが名乗り出るというより、四つでひとつの面を作っている感じです。

この明るさが曲者でした。店頭で紙に吹いて数分だけ嗅ぐと、たぶんこの段階しか見えません。僕も買う前は、明るい柑橘の香水だと思い込んでいたくらいです。ところが肌にのせて二十分もすると、この層はすっと後ろへ下がっていきます。

面白いのは、柑橘が引いたあとに空白ができないところです。明るさが薄くなるのと入れ替わりに樹脂の匂いが立ってくるので、香りが途切れて聞こえないんですね。買うかどうかを決めるなら、この受け渡しが終わるまで待つべきでした。

ミドル

柑橘が引いたあとに前へ出てくるのが、ハートに置かれた四つです。ベンゾイン、カシミアウッド、オーキッド、アイリス。乾いた甘さと木の芯と粉っぽさが、ほとんど同時に来ます。砂糖の甘さとは違って、樹脂が焦げる少し手前のような、粉っぽくて温かい甘さでした。

木といっても濡れた樹皮の匂いではなく、削りたての木の粉に近い乾き方です。そこへ細かい粉っぽさが薄くかぶさるので、全体が少しだけくすんで見えます。このくすみが、僕にはとても好ましく感じられました。

つけて一時間から三時間くらいまでが、この層の天下です。肌に鼻を近づけると濃いのに、腕を下ろすと途端に静かになる。香りが遠くまで飛ばずに、体のまわりに膜みたいに留まってくれます。人と向かい合って座る時間で真価が出るのは、この層でした。

ベース

終盤はぐっと乾きます。ホワイトムスク、バニラ、サンダルウッド、アンバーグリス、レザーの五つがベースの顔ぶれです。革と木と甘さが角の取れた状態で混ざっていて、どれか一つを取り出して名前を言うのが難しい残り方をします。

革といっても、新品の鞄のようなきつさではありません。何年も使った革の財布を開いたときの、あの落ち着いた匂いのほうです。奥のほうには塩気めいた気配があって、そのおかげで香りの底が浅くならずに済んでいます。

この段階まで来ると、腕から立ち上る量はかなり減ります。それでもシャツの襟や袖口には残っていて、脱いだ服から翌朝も匂いました。洗濯かごを開けたときに気づくくらいには、繊維に入り込みます。

正直な注意点

買う前に知っておいてほしいことが二つあります。どちらも半年のあいだに、身をもって分かったことです。

ひとつめは真夏。気温が三十度を超えた日の昼間につけると、ハートの樹脂の甘さが膨らんで、自分の周りだけ空気が重くなります。汗と混ざったときの甘さが特に強く、電車の中で肩をすくめたことがありました。夏に使うなら、日が落ちてからにしたほうが気持ちよく着られます。

ふたつめは入口の重さです。この香水は100mLという大きさしか選べません。税込52,800円という金額を一度に払うことになるので、少量から試して合うかどうかを確かめる、という買い方ができないんですね。僕は取扱店で試香してから決めましたが、それでも瓶を受け取るときは手に汗をかきました。

注意

① 真夏の昼は重い。気温が高いとハートの樹脂の甘さが膨らみ、汗と混ざって近づきにくくなります
② 入口が重い。100mLしか選べず、税込52,800円をまとめて払う買い方になります

合う人・合わない人

向き不向きがくっきり分かれる一本だと感じています。半年のあいだに何人かに嗅いでもらいましたが、反応は見事に二つに割れました。

好きだと言ってくれたのは、静かな香りを探している人たちです。自分から香りを主張したくない、けれど無臭でいるのも寂しい。そういう気持ちの人には、この重心の低さがちょうどよく噛み合います。木や樹脂の香りが好きなら、まず外しません。

逆に、周りから気づいてもらいたい人には向いていません。香りが遠くまで飛ばないので、褒められる回数は正直そこまで多くならないです。甘さそのものが苦手な人も、ハートの厚みで引っかかると思います。

こんな人に合う

  • ✓ 香りで主張したくないが、無臭でいたくもない人
  • ✓ 木や樹脂の乾いた甘さが好きな人
  • ✓ 一本を長く使い切りたい人

合わないかも

  • × 離れた場所から気づいてもらいたい人

使う場所と時間

よく使ったのは、平日の朝から夕方までという普通の使い方でした。派手な場所に取っておく香りだと思っていたのですが、実際は仕事の日にこそ馴染みます。

朝は七時半、風呂上がりの乾いた肌に、胸の中心へ一回。ここに置くとシャツの内側で香りが温まって、襟元からゆっくり抜けてきます。二回押した日は昼前に自分で重く感じたので、いまは一回で止めています。

つけ直しは十四時前後です。昼食のあとに一度、香りが肌の側へ引っ込む時間帯が来るので、そこで足します。足す場所は胸ではなく、うなじの生え際に半分だけ。胸に重ねると朝の分と積み上がって濃くなりますが、うなじなら首を動かしたときにふわっと出るだけで済みます。夜まで人と会う日はこの一回、そのまま帰る日は足しません。

服装は、綿や革と相性がいいです。オックスフォードのシャツ、革のブーツ、少し厚手のジャケット。逆にスポーツウェアやナイロンのアウターに合わせると、香りだけが浮いて聞こえました。秋から冬にかけての、少し着込む季節がこの香水の季節だと思います。

使う場面

仕事・オフィス机を挟んだ距離でやっと気づかれるので邪魔になりません
夜デート向かい合って座る距離で本領が出ます
休日綿や革の服装によく馴染みます
真夏昼間は樹脂の甘さが膨らみます

保管で中身は変わる

100mLの瓶を買うか、小さい瓶で様子を見るか。この香水では前者しか選べないので、必然的に長く手元に置くことになります。半年でようやく肩の線が下がる程度の減り方ですから、置き方を間違えると、使い切る前に中身のほうが変わってしまいます。

僕が気をつけているのは温度の振れ幅です。引き出しの中は日中と夜の差が小さく、光も入りません。窓際の棚は見た目こそ格好いいのですが、直射日光が当たる場所は香りの立ち方が鈍くなるので避けています。浴室や洗面所も、湿気と温度差の両方が来るので置きません。

もうひとつ、暖房の吹き出し口の近くもだめです。冬に一度、うっかり近くへ置いた日があって、翌朝に嗅いだら香りの角が少しだるく感じました。買ったときの箱を捨てずに取ってあるのは、そのためです。

置き場所と影響

直射日光の当たる窓際×光と熱で香りの立ち方が鈍ります
浴室・洗面所×湿気と温度差が同時に来ます
暖房の近く×温風で瓶の中の温度が上がります
買ったときの箱100mLは減りが遅く、手元に置く年月が長くなります

口コミの読み方

買う前の僕は、これを乾いた樹脂と革だけの香水だと決めてかかっていました。だから甘さの心配は、迷いのいちばん後ろに置いていたくらいです。つけてみると、ハートははっきり甘い。乾いた形で出る甘さなので甘さとして数えていなかっただけで、予想のほうが雑でした。砂糖の甘さとは別物ですが、甘さを避けて選びたい人なら、ここは先に知っておく価値があります。

金額は、買う前に最後まで残った迷いでした。100mLという容量で割ると1mLあたり528円になります。一回に押す量は多くないので、僕の使い方だと一年以上は付き合える見込みです。それでも最初に出す額が軽くなるわけではないので、ここは自分の使う頻度と相談するしかありません。

届く距離についても、買う前に一度考えました。結論は半分あたりです。遠くまで飛ぶ香りではありません。ただし近い距離では濃いので、地味というより「聞こえる範囲が狭い」と言うほうが実感に近いです。向かいの椅子に座った相手には、十分すぎるほど届きました。

季節については、使ってみるまで見当がつきませんでした。真夏の昼だけは僕も持て余しています。秋から春にかけては、ほとんど不満がありません。

買う前に迷った点

甘くないと思っていたハートの甘さは乾いた形で出ます。砂糖の甘さとは別物です
100mLの額を出せるか1mLあたり528円。一回の量が少ないので長く付き合えます
人に届かないのではないか遠くには飛びませんが、近い距離では濃く出ます
季節はどこまで選ぶか真夏の昼だけ持て余します。秋から春は不満がありません

まとめ

ウナム オプス 1144 は、香りで存在を知らせる道具ではありませんでした。向かいの椅子に座った人には濃く届くのに、そこから離れると何も言いません。その割り切りが、僕には気持ちよかったです。

トップの明るさに引かれて買うと、たぶん肩透かしを食らいます。長く付き合うことになるのはハートとベース、乾いた甘さと木の芯、そのあとの革の落ち着きのほうです。ここに乗れるかどうかで、この一本の評価はまるごと変わると思います。

100mLで税込52,800円という入口は、決して軽くありません。それでも半年つけてきて、朝に引き出しを開ける手が鈍った日はまだ一度もないです。長く付き合う前提で選ぶ人に、静かにおすすめしたい香水でした。

この記事のまとめ

  • トップの明るさは二十分ほど。長く続くのはハートの乾いた甘さと木の芯
  • 体感の持続は六〜八時間。つけ直すなら十四時前後、うなじに半分だけ
  • 100mLで税込52,800円。減りは遅く、秋から春が本領
UNUM(ウナム)Opus 1144 Extrait de Parfum 100mL

UNUM(ウナム)Opus 1144 Extrait de Parfum 100mL

参考価格 52,800円前後

ゴシック建築をイメージした、樹脂と革が香るオリエンタル系の香水を求める人向け。

※本記事はプロモーションを含みます

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この記事を書いた人

30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ...)

これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!

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