朝、洗面台で瓶を持ち上げたら思ったより軽くて、肩のあたりがひやっとしました。ヴェルサーチェ エロス プールファム は、そういう速さで減っていく香水です。結論から言うと、肌の上でよく働くぶん、瓶のほうも正直に減ります。この記事では、表記されている三つの層に沿った香りの動き、僕の腕での体感の持続、100mLがどう減るか、真夏に手こずる理由まで書いていきます。
この記事でわかること
- 三つの層に沿った香りの動きと、僕の腕での体感の持続
- 金の瓶で残量をどう測るか、100mLがどのくらいの速さで減るか
- 真夏と香る距離、買う前に知っておきたい二つの弱点
- つけ方と服装、それから箱の使いみち
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:エロス プールファム は「明るく入って、甘く居座る」
一年つけてきて残ったのは、入り口と居座り方がまるで別人だという感覚です。吹いた瞬間は柑橘がぱっと開くので、軽い香水を買ったつもりになります。そのつもりのまま出かけると、昼前には白い花の甘さに追い抜かれていました。
濃度がオードパルファムだというのが理由だと思っています。明るい皮の匂いは長く前に居てくれず、僕の腕では二十分ほどで後ろへ引きました。入れ替わりで前へ出てくるのが花の層で、ここが厚い。厚いというより、肌に貼りつく感じに近いです。
公式の説明文には、強さと個性と誘惑を体現する香りだと書かれています。買う前は売り文句として読み流していたのですが、一年使ってみると、誘惑という言葉はわりと正確でした。遠くの人に手を振る香りというより、腕をつかまれる距離でようやく本領の出る香り。そこが分かってから、僕はこれを夜の側に寄せて使うようになりました。
総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆
Ryo
金の瓶は中身が見えないので、残りはいつも手のひらの重さで知ることになります。
ヴェルサーチェ エロス プールファム の基本情報
僕がこれを手に取るのは、週に四日か五日といったところです。平日の朝に一回、人と会う夜にもう一回。年でならすと、二百回くらいは押している計算になります。これだけ触っていると、瓶そのものの使い勝手が香りと同じくらい大事になってきます。
100mLという容量は、この頻度だとちょうど良い落としどころでした。買ってから一年、肩のふくらみのあたりまで下がってきています。ただ、中身が見えません。金色の瓶にグレカの彫りとメデューサが入っているので、光にかざしても水位は読めないのです。だから僕は、持ったときの重さと、軽く振ったときの音で残りを測る癖がつきました。手のひらに残る重さがふっと減った日は、そろそろ次を考える合図にしています。
小さいほうの30mLの瓶も出ています。一年で使い切る前提なら、そちらでも足りるかもしれません。僕の場合は同じ瓶を長く机の引き出しに置いておきたかったので、大きいほうを選びました。スプレーの霧は細かめで、一回押すと肌の広い面にふわっと乗ります。二回押すと、その日はだいたい夜まで自分で気になりました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | VERSACE |
| 商品名 | Eros Pour Femme(エロス プールファム) |
| 濃度 | オードパルファム |
| 容量 | 100mL/30mL |
| 剤形 | スプレー(EDP SP) |
| 品番 | R750032 |
| 香調 | トップ:シチリアレモン、カラブリアベルガモット、ザクロ/ハート:レモンフラワー、サンバックジャスミンアブソリュート、ジャスミンインフュージョン、ピオニー/ベース:サンダルウッド、アンバー、ムスク、センシュアルウッズ |
| 価格 | 10,868円(税込) |

香りの変化
香りの並びは三つの層で表記されています。そこへ、僕の腕で追いかけた感じ方を重ねてみました。時計を見ながら何度も嗅ぎ直しましたが、区切りははっきりしていて、明るい入り口、甘い真ん中、乾いた終わりの順に来ます。
STEP 1|0〜30分
シチリアレモン、カラブリアベルガモット、ザクロ
トップの三つが横並びで立ちます
STEP 2|〜3時間
レモンフラワー、サンバックジャスミンアブソリュート、ジャスミンインフュージョン、ピオニー
ハートに置かれた四つ
STEP 3|それ以降
サンダルウッド、アンバー、ムスク、センシュアルウッズ
ベースの四つが肌に残ります
トップ
入り口は、想像していたより酸っぱいです。シチリアレモン、カラブリアベルガモット、ザクロの三つがトップに並んでいて、鼻に来るのは果汁そのものより皮を折ったときの匂いでした。僕の腕では、皮の匂いのほうが果肉の甘酸っぱさより大きく出ます。
この明るさが厄介でした。店頭で紙に吹いて数分だけ嗅ぐと、この段階しか見えません。僕も買う前は、爽やかな柑橘の香水を選んだつもりでいました。ところが肌にのせて二十分もすると、この層はするすると後ろへ下がっていきます。
面白いのは、柑橘が引いたあとに空白ができないところ。明るさが薄くなるのと入れ替わりで、花の甘さが下から押し上がってきます。買うかどうかを決めるなら、この受け渡しが終わるまで待ったほうがいいです。紙の上では、そこまで見せてくれません。
ハート
柑橘が引いたあとに前へ出てくるのが、ハートに置かれた四つです。レモンフラワー、サンバックジャスミンアブソリュート、ジャスミンインフュージョン、ピオニー。白い花の甘さと、柑橘の名残がまだ少しだけ混ざった状態で来ます。
僕の腕では、この層でジャスミンの匂いがいちばん大きく膨らみました。膨らむと書いたのは、香りのふちがやわらいで、肌の上で広がっていくからです。形が丸くなって、薄い膜みたいに乗ってきます。近いのは、湯上がりの肌へ花の匂いを重ねたときの、少し湿った甘さのほうでした。
つけて一時間から三時間くらいが、この層の天下です。腕に鼻を近づけると濃いのに、腕を下ろすと途端に静かになる。人と向かい合って座る時間で真価が出るのは、間違いなくここでした。逆に言うと、この甘さが苦手な人は、この香水と長くは付き合えないと思います。
ベース
終盤はぐっと乾きます。サンダルウッド、アンバー、ムスク、センシュアルウッズの四つがベースの顔ぶれで、木と樹脂と肌の匂いが角の取れた状態で混ざっていました。どれか一つを取り出して名前を言うのが難しい残り方をします。
甘さは最後までうっすら残ります。花の甘さが木の側へ寄って、粉っぽさをまとった形になりました。僕の腕では、この段階で立ち上る量ははっきり減りました。体感で五〜六時間というのは、この乾いた残りがまだ鼻に届いている時間のことです。
肌からは引いていても、服には残っています。ニットの襟や袖口からは翌朝も匂いました。洗濯かごを開けたときに、昨日これを着ていたなと分かるくらいには繊維に入り込みます。脱いだあとのほうが良い匂いをしている、というのは冗談ではありません。
正直な注意点
買う前に知っておいてほしいことが二つあります。どちらも一年のあいだに、身をもって分かったことです。
ひとつめは真夏。気温が上がった日の昼間につけると、ハートの花の甘さが膨らんで、自分の周りだけ空気が甘ったるくなります。汗と混ざったときの重さが特にきつく、昼過ぎの打ち合わせでは自分の手首の匂いが気になり、袖を伸ばしたまま座っていました。オードパルファムの濃さがそのまま出る季節なので、夏に使うなら日が落ちてからにしたほうが気持ちよく着られます。
ふたつめは香る距離です。腕をつかまれるくらいまで近づけば濃いのに、少し離れると急に静かになります。すれ違いざまに振り返ってもらう使い方には向きません。それから公式の説明文にも書かれているとおり、デリケートな素材やアクセサリーに直接吹くのは避けたほうがいいです。僕は最初にシルクのスカーフへ吹いてしまい、跡が残らないかと半日そわそわしました。
注意
① 真夏の昼は甘ったるい。気温が上がるとハートの花の甘さが膨らみ、汗と混ざって自分でも重く感じます
② 香る距離が短い。近い距離では濃く出ますが、少し離れると急に静かになります
合う人・合わない人
向き不向きがくっきり割れる一本だと感じています。一年のあいだに何人かへ嗅いでもらいましたが、反応はきれいに二つに分かれました。
好きだと言ってくれたのは、甘い花の香りを探していた人たちです。柑橘だけで終わらない、肌に残る甘さがほしい。その気持ちの人には、ハートの厚みがそのまま答えになります。名前にプールファムと入っているとおり女性に向けて作られた一本ですが、うちでは僕も同じ瓶を使っています。夜に少量で乗せるぶんには、性別で線を引く必要を感じませんでした。
逆に、遠くの人に気づいてほしい人には向いていません。香りが飛ばないので、褒められる回数はそこまで多くならないです。甘さそのものが苦手な人も、昼過ぎの膨らみで引っかかると思います。
こんな人に合う
- ✓ 肌に残る白い花の甘さを探している人
- ✓ 近い距離で濃く出る香りを夜に使いたい人
合わないかも
- × すれ違う距離から気づいてもらいたい人
使う場所と時間
よく使ったのは、夕方から夜にかけての時間帯でした。休日の昼に取っておく香りだと思っていたのですが、実際は日が傾いてからのほうが馴染みます。
夜に人と会う日は、出かける三十分前に胸の中心へ一回。ここに置くと服の内側で香りが温まって、襟元からゆっくり抜けてきます。公式の説明文では、首すじ、手首の内側、耳の後ろ、胸元といった脈の打つところが挙げられていました。僕の腕では、手首より胸元のほうが長く続きます。二回押した日は昼前に自分で重く感じたので、いまは一回で止めています。
つけ直しをするなら、夕方の十七時前後です。この時間に香りが肌の側へ引っ込むので、そこで足します。足す場所は、うなじの生え際に半分だけ。胸に重ねると朝の分と積み上がって濃くなりますが、うなじなら首を動かしたときにふわっと出るだけで済みます。
服装は、綿やウールと相性がいいです。厚手のニット、ウールのコート、少し起毛した生地。ナイロンのアウターに合わせると、香りだけが浮いて聞こえました。秋から春にかけての、少し着込む季節がこの香水の季節だと思っています。
使う場面
| 仕事・オフィス | ○ | 一回だけなら机を挟んだ距離でちょうど収まります |
| 夜デート | ◎ | 向かい合って座る距離でハートの甘さが生きます |
| 休日 | ○ | 厚手のニットやウールによく馴染みます |
| 真夏 | △ | 昼の気温だと花の甘さが膨らみます |

保管で中身は変わる
買ったときの引き出し式の箱を、僕は捨てずに取ってあります。もらい物の箱はだいたい処分してしまうほうなのですが、この瓶については残しておいて正解でした。金の瓶は中身が見えないぶん、外から光や熱を防いでくれる入れ物があると気が楽になります。
気をつけているのは温度の振れ幅です。いまは寝室のチェスト、下から二段目の引き出しに箱ごと寝かせています。100mLを一年かけて使う速さなので、置き方を間違えると、使い切る前に中身のほうが先に変わってしまうわけです。窓際の棚は見た目こそ格好いいのですが、直射日光が当たる場所は避けています。
浴室と洗面所も、僕は置きません。週に四日か五日、風呂上がりに触るものなので、つい洗面台の端へ置きたくなるのですが、湯気の温度差を毎日かぶせるのは香りの入り口に良くないと思っています。暖房の吹き出し口の近くも同じ理由でだめでした。冬に一度、近くへ置いた翌朝に嗅いだら、柑橘の立ち上がりがどこか鈍く感じられたのです。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | 金の瓶でも熱までは防げず、柑橘の立ち上がりが鈍ります |
| 浴室・洗面所 | × | 風呂上がりに毎日触る場所なので、湯気の温度差を繰り返しかぶせることになります |
| 暖房の近く | × | 一年かけて使う量なので、温風に当たる日数がそのまま積み上がります |
| 買ったときの箱 | ○ | 引き出し式の箱に入れて寝かせておくと光も熱も一枚ぶん遠くなります |
口コミの読み方
いちばん数が多かったのは、甘すぎるという声でした。次に目についたのが、香りが弱いという声で、この二つがほとんどを占めています。三つめとして、名前が紛らわしいという指摘がぽつぽつ混ざるという並びでした。
甘すぎるという感想は、たぶんハートの時間だけを見て書かれています。つけて一時間から三時間の甘さは確かに強いのですが、そこを越えると木と樹脂の側へ寄っていくので、最後まで甘いわけではありません。一回押しで止めれば、僕の感覚だと甘さが暴れる場面はほとんど来ません。
香りが弱いという声は、距離の話だと読んでいます。近い距離ではむしろ濃いので、届く範囲が狭いと言い直したほうが実感に合いました。紙に吹いて数分で判断すると、柑橘が引いたあとの厚みを見ないまま終わってしまうのも一因だと思います。
名前が紛らわしいという指摘は、僕も同意です。エロスはシリーズとして何本も出ているので、店頭で瓶を確かめずに頼むと別の一本が来ることがあります。買うときは、プールファムという言葉まで声に出して確かめたほうが早いです。
口コミの読み方
| 甘すぎる | 甘さの山はハートの一時間から三時間です。そこを越えると木の側へ寄ります | |
| 香りが弱い | 届く範囲が狭いという話だと思います。近い距離ではしっかり濃く出ます | |
| 名前が紛らわしい | エロスはシリーズなので、プールファムまで確かめて選ぶのが確実です |
まとめ
ヴェルサーチェ エロス プールファム は、遠くへ手を振る香りではありませんでした。腕をつかまれる距離まで来た人にだけ、柑橘の明るさと白い花の甘さを順番に見せてきます。その割り切りが、僕にはずいぶん心地よかったです。
トップの酸っぱさに引かれて買うと、昼前に驚くことになります。長く付き合うのはハートの甘さと、そのあとに残る乾いた木のほう。ここへ乗れるかどうかで、この一本の印象はまるごと変わります。
100mLの瓶は中身が見えないので、減り具合は手のひらでしか分かりません。一年持って、いまは肩のふくらみのあたり。重さがふっと軽くなった朝に、次もこれでいいなと思えたので、僕にとってはそれが答えでした。
この記事のまとめ
- 柑橘の入り口は二十分ほど。長く続くのはハートの白い花の甘さと、乾いた木の残り
- 僕の腕で体感五〜六時間。つけ直すなら十七時前後、うなじに半分だけ
- 100mLは金の瓶で残量が見えないぶん、重さで測る。秋から春が本領
※本記事はプロモーションを含みます

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