AGA治療薬は分類で買い方が変わる|市販の発毛剤と育毛剤の違い

シャツの男性

「AGA 治療薬」で並んで出てくる製品のうち、自分の判断で買えるのは第1類医薬品の外用薬だけです。フィナステリドのような処方薬は医師の管理下でしか使えず、ドラッグストアで手に取れる育毛剤の多くは医薬品ですらない医薬部外品。同じ棚に並んでいても、枠は最初から3つに分かれています。

検索してここに来た人の多くは、商品名の羅列の前で止まっているはずです。リアップ、フィナステリド、サクセス。名前を読み比べても、どれが薬剤師の確認を受けて買うもので、どれがレジへそのまま持っていけるものなのかは分かりません。値段も6,600円から2,700円まで幅があり、高いほうを選べばいいのかも判断がつかない。僕も最初に調べたときは同じ場所で止まりました。

濃度や価格を見比べるのは、そのあとで間に合います。外用ミノキシジルは、公式が有効性を判断できる期間として5%のリアップX5チャージで4ヵ月、1%のリアップジェットで6ヵ月の継続使用を明記している薬で、数週間試して見切る前提では選べないからです。まず枠を読み、それから続けられる形を決める順番になります。

このブログを書いている人

men's house 運営者

30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)

これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!

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目次

AGAに使われる薬は分類で3つに分かれる。自分で買えるのはそのうち1つ

「AGA 治療薬」で調べると、いろいろな薬の名前が同じ並びで出てきて混乱します。まず整理から入りましょう。はっきり書けるのは、AGAに関係する製品は、医療用医薬品(処方薬)/第1類医薬品の外用薬/医薬部外品の育毛剤の3つに分かれていて、薬局やネットで自分の判断で買えるのは第1類医薬品の外用薬だけ、ということです。

この分類は名前の飾りではありません。分類が違うと、買い方が違い、書ける効能の範囲が違い、そもそも「発毛」と言えるかどうかが違ってきます。効き方をどこまで名乗れるかが、分類によって最初から決められているということです。

この記事では市販で手に取れる3本を材料に、その線引きを説明します。先に断っておくと、3本のうち2本は第1類医薬品、残る1本は医薬部外品の育毛剤です。3本目は医薬品ではないので、「治療薬」の1本として数えるものではありません。並べる目的は、同じ売り場に置いてあるものが実は別の枠に属している、という事実を目で見て分かるようにするためです。

僕自身は頭皮のベタつきが長年の悩みで、シャンプーの側から手を付けてきました。その話は無印の薬用スカルプシャンプーの検証記事に書いています。ただ、シャンプーと薬はまったく別の話です。ここから先は分類の話として読んでください。

分類この記事で扱うもの買い方名乗れる効能の範囲
医療用医薬品(処方薬)フィナステリドなど医師の診察を受けて処方される医師が説明する範囲。市販では買えない
第1類医薬品(外用ミノキシジル)リアップX5チャージ、リアップジェット薬剤師の確認を受けて購入する壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防
医薬部外品の育毛剤サクセス バイタルチャージ薬用育毛剤ドラッグストアで手に取って買える育毛、発毛促進、脱毛の予防など
効能の文言は各製品の公式表記と承認区分に基づいています。分類をまたいで効き目の優劣を比べるための表ではありません。

第1類医薬品の外用薬(ミノキシジル5%)

市販で買える枠のなかで、いちばん濃度が高い側から見ていきます。大正製薬のリアップX5チャージは第1類医薬品で、内容量60mL。ミノキシジルは100mL中5.0g、つまり5%です。この5%というのは一般用医薬品として認められている上限の濃度で、大正製薬は公式サイトで「国内最大濃度5%配合(2025年7月時点)」と表記しています。同じ5%の製品は他にもあるので、これ1本だけが特別に濃いという意味ではありません。上限に張り付いている製品の1つ、という理解が正しい。

効能効果は、公式表記のまま書くと「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防」です。ここに書かれていないことは、この薬の効能ではありません。AGAが治るとか、生えることが保証されるといった書き方ができないのは、承認された文言がここまでだからです。

第1類医薬品なので、買い方も他とは違います。ドラッグストアの棚から勝手にレジへ持っていく形ではなく、薬剤師から情報提供を受け、確認を経て購入する手続きが要る。ネット通販でも、購入前に問診のような確認が入ります。面倒に感じるかもしれませんが、この確認は分類そのものに紐づいた仕組みです。

使える人の条件もはっきりしています。女性と20歳未満は使用できません。対象は壮年性脱毛症で、それ以外の脱毛症には使わない。公式は、脱毛の範囲が想定より広い場合には効果が得られない可能性がある、という言い方で注意を出しています。対象外だと切って捨てているわけではありませんが、範囲が広い人ほど、自己判断で買うより医師に相談したほうが早いのは確かでしょう。

短所は費用の形にあります。1本60mLで、用法は1日2回1mLなので、単純計算でひと月分。つまり買い切りではなく、続けるかぎり出費が毎月かかる構造です。しかも第1類医薬品のなかでは価格帯が高い側にあります。

メンズの髪と頭皮(1)

それでも、市販で手に入る範囲でミノキシジルの濃度を上限まで取りにいきたい、そして薬剤師の確認を受ける手間を許容できる。この条件がそろうなら、選ぶ理由ははっきりしています。容器が1mLを計量できるタイプなので、毎回の量で迷わずに済みます。ただし公式は、1回1mLの使用を脱毛範囲の大小に関係なく守るよう求めていて、1mLは塗り広げれば頭皮全体に行きわたる量として設計されています。気になる箇所だけに集中させる使い方はしないでください。使用上の注意は箱と添付文書に全部書いてあるので、買ったらまず読んでください。

大正製薬 リアップX5チャージ 60mL(第1類医薬品)

大正製薬 リアップX5チャージ 60mL(第1類医薬品)

参考価格 6,600円前後

本命。市販で買える発毛剤のうち、ミノキシジルが最も濃いもの

同じ第1類でも濃度が違う(1%と5%)

同じ第1類医薬品でも、ミノキシジルの濃度は1種類ではありません。大正製薬のリアップジェットは、100mL中にミノキシジル1.0g、つまり1%です。第1類という枠は同じで、効能効果の文言も「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防」で共通しています。違うのは濃度と、剤型です。

剤型はエアゾール。公式の説明では、頭皮に直接押し当てて15回噴射することで、用法・用量で定められた1回分の使用量である1mLを塗布できる定量噴射容器になっています。霧を広く撒くタイプではなく、押し当てて定量を出す作り。手を汚さずに済むのは、続けるうえで地味に効いてくる要素です。

内容量の読み方には注意が要ります。公式は「内容量100mL中には薬液67mL、噴射剤33mLを配合」と明記しています。つまり100mLと書かれていても、薬液そのものは67mL。公式が30日分または1ヵ月分としているのはその前提です。ここを取り違えて他製品と容量で比べると、計算が合わなくなります。

短所として現実に効いてくるのは3つ。エアゾール剤なので、同じ箇所に連続して噴射する使い方ができないこと。火気に近づけられない製品なので、置き場所と使う場所に気を使うこと。そして、表示の100mLのうち薬液は67mLであること。加えて、女性と20歳未満が使えない点は5%側と共通です。

そしてここが大事なところなのですが、1か月だけ試して見切る、という使い方はこの薬には当てはまりません。公式は、効果が分かるようになるまで少なくとも6ヵ月間毎日使用すること、有効性は6ヵ月使用後から認められていることを明記しています。短期で判断する前提で買うと、用法から外れた使い方になるということです。濃度が低い側を選ぶ理由があるとすれば、それは「短く試す」ためではなく、6ヵ月続ける前提で1か月あたりの負担を抑えるため、と考えるのが筋に合っています。

なお1%と5%を並べるとき、低い側を「効かない」と決めつけるのは事実の説明ではありません。濃度が違うという事実があるだけで、どちらが自分に合うかは使用上の注意と続けやすさから決めるもの。6ヵ月続けられる形を先に決めて、そこから逆算して選んでください。

大正製薬 リアップジェット 100mL(第1類医薬品)

大正製薬 リアップジェット 100mL(第1類医薬品)

参考価格 4,200円前後

予算重視。同じ第1類でも濃度が低い側を選び、まず1か月試す人

医薬部外品の育毛剤は「薬」と何が違うのか

3本目は枠が変わります。花王のサクセス バイタルチャージ薬用育毛剤は医薬部外品で、内容量200mL。医薬品ではありません。ミノキシジルは入っておらず、有効成分はt-フラバノン、ニコチン酸アミド、生薬センブリエキス、β-グリチルレチン酸の4つです。

医薬部外品の育毛剤が名乗れるのは、育毛、発毛促進、脱毛の予防といった範囲まで。第1類医薬品の外用ミノキシジルが「発毛」を効能として持っているのに対して、こちらは「発毛促進」までで止まります。似た言葉に見えますが、承認の枠としては別物です。だからこの製品を、第1類医薬品と同じ土俵に乗せて「どちらが効くか」と比べることはできません。比べようがない、というのが正確なところです。

この区別が分かると、売り場の見え方が変わります。育毛剤と発毛剤が近い棚に並んでいて、パッケージの雰囲気も似ているけれど、片方は薬剤師の確認が要る医薬品で、もう片方は自分でレジへ持っていける医薬部外品。買い方の違いは、そのまま分類の違いを表しています。

短所として押さえておくべきなのは、期待の置き場所と、取り違えのしやすさです。ミノキシジルが入っていない以上、ミノキシジル製剤と同じ結果を期待する買い方は最初から噛み合いません。さらに同じサクセスブランドには「プレミアム」や「プレミアムボリュームケア」といった別製品があり、通販の検索結果にも店頭の棚にも混ざります。名前が近いので、目当てのものと違う品を掴みやすい。容量も200mLのほかに大容量タイプが流通しているので、注文前に容量と製品名の両方を確認してください。

第1類医薬品の使用条件に当てはまらない人——20歳未満の場合、外用ミノキシジルという選択肢は取れません。女性の場合は、この記事で扱う男性用の2本が使えず、大正製薬は女性向けにミノキシジルを1%配合したリジェンヌブランドの製品を案内しています。男性用の発毛剤を選ばずに頭皮環境を整える方向から手を付けるなら、医薬部外品の育毛剤はその入口として素直な選択です。ミノキシジル製剤を使う気はないが、脱毛の予防やふけ・かゆみのケアから始めたい。そういう条件なら、この1本は目的と合っています。

花王 サクセス バイタルチャージ薬用育毛剤 200mL(医薬部外品)

花王 サクセス バイタルチャージ薬用育毛剤 200mL(医薬部外品)

参考価格 2,700円前後

分類の違いを実物で示す枠。医薬品ではなく医薬部外品の育毛剤を選ぶ人

メンズの髪と頭皮(2)

処方薬はこの並びのどこに入るのか

市販の3本を見てきましたが、「AGA 治療薬」で検索する人の多くは、フィナステリドのような処方薬の話も一緒に知りたいはずです。ここは慎重に書きます。

処方薬は、医師の診察を受け、その管理下でしか使えない薬です。市販では買えず、通販で個人が調達するような形も想定されていません。効くか効かないか、自分に合うかどうかは、診察を受けたうえで医師が判断する領域であって、この記事が代わりに答えられることではない。だから「効く」とも「効かない」とも書きません。

オンライン診療という選択肢もありますが、これも仕組みの話として理解しておくのが安全です。画面越しに問診を受け、医師が処方の可否を判断し、薬が届く。手続きが簡便になったという話であって、医師の判断を飛ばせる仕組みではありません。受けるかどうか、どの薬を使うかは、実際に受診して決めることです。

市販の第1類医薬品を選ぶにしても、脱毛の範囲が広い場合や、そもそも壮年性脱毛症なのかが自分で判断できない場合は、先に医療機関で見てもらうほうが遠回りになりません。分類の話をここまでしてきたのは、どの入口に立っているかを自分で把握するためです。

使う前に必ず確認すること

第1類医薬品のミノキシジル外用薬には、守るべき条件がいくつもあります。買う前の段階で目を通しておいてください。

リアップシリーズを使う前に確かめること

  • 女性と20歳未満は使用できない
  • 対象は壮年性脱毛症。それ以外の脱毛症には使わない
  • 高血圧・低血圧の人、心臓または腎臓に障害のある人、むくみのある人、65歳以上の人は、使う前に医師や薬剤師に相談する
  • 外用薬であり、飲む薬ではない。内服すると血圧低下のおそれがある
  • 第1類医薬品なので、購入時に薬剤師の確認を受ける
  • 効果の判断はリアップX5チャージで4ヵ月、リアップジェットで6ヵ月が公式の目安。短期で切り替えない

医薬部外品の育毛剤についても、頭皮に異常があるときに使わない、合わないと感じたら中止するといった基本は同じです。頭皮そのものが荒れている段階なら、洗う側から整えるほうが先でしょう。僕が使っている薬用スカルプコンディショナーのように、洗った後の頭皮ケアを足す手もあります。髪型や整え方まで含めて見直したいならメンズヘアケアの完全ガイドも合わせてどうぞ。

自分がどの分類の前に立っているかを決める

ここまでの話を、選ぶ順番に組み直します。まず、処方薬を検討するのか市販で始めるのかを決める。市販でいくなら、第1類医薬品の外用ミノキシジルか、医薬部外品の育毛剤かを決める。第1類を選ぶなら、使用条件に自分が当てはまるかを確認し、濃度と剤型を選ぶ。この順番を飛ばして製品名から入ると、女性は使えない製品を買ってしまったり、医薬部外品に医薬品の結果を期待したりすることになります。

分類は制度上の区切りに見えて、実際には「何を期待していい範囲か」の目盛りです。目盛りを先に読んでおけば、公式が目安にしている4〜6ヵ月という時間の使い方も、毎月の出費の見積もりも現実的になる。名前ではなく枠から選ぶ、というだけの話でした。

髪と頭皮で、先に読んでおくと迷わないもの

※本記事はプロモーションを含みます

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この記事を書いた人

30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ...)

これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!

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