ブリリアントモアWの研磨剤は清掃剤の無水ケイ酸A|削りすぎない使い方

鏡の前で歯をみがく男性

「ブリリアントモアWは研磨剤なしだから毎日使える」。そう書いてある紹介を読んで買って、家に帰ってチューブの裏を見た瞬間に手が止まった、という人がいると思う。僕もコーヒーの着色をどうにかしたくて歯みがき粉を選び直したとき、同じところで引っかかった。

先に答えを書く。ブリリアントモアWには清掃剤として無水ケイ酸Aが配合されている。歯の表面をこする成分は入っている。そのうえでライオン歯科材はこの製品を低研磨として案内していて、公式が書いている使い方の範囲なら、歯面を削り取るために押し当てる道具ではない。つまり「入っているか、いないか」の二択で見ると答えを見失う。どの肩書きで、どのくらいの位置づけで入っているかを読むと、この製品の性格はきれいに説明がつく。

以下、成分表のどこを見れば自分で判断できるのか、研磨剤をゼロにしたい場合は何に替えるのか、しみるのが気になる人はどこを見るのかを、順番に整理していく。

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30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)

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目次

ブリリアントモアWの研磨剤は「清掃剤:無水ケイ酸A」として入っている

まず前提から。歯みがき粉のパッケージや公式ページの成分表に「研磨剤」という単語が印刷されていることは、ほとんどない。医薬部外品の成分表示では、成分ごとに役割の肩書きが付く。歯の表面をこすって汚れを落とす役目の成分は、清掃剤という名前で並ぶ。研磨剤入りかどうかを調べたいときに見るのは、この清掃剤の行になる。

ライオン歯科材の公式製品ページに載っているブリリアントモアWの成分表には、清掃剤として無水ケイ酸Aが記載されている。これが今回の結論の根拠だ。「研磨剤という表示が無い=入っていない」ではなく、清掃剤という表示名で入っている。言い方が違うだけで、探していたものはそこにある。

ややこしいのは、この製品の成分表には似た名前の成分が別の肩書きで何度か出てくること。

ブリリアントモアWの成分表で見る3つの行

  • 清掃剤:無水ケイ酸A(歯の表面をこする役目。今回探していたのはこれ)
  • 清掃助剤:無水ピロリン酸Na、ポリリン酸Na(清掃剤とは別枠で記載されている)
  • 粘度調整剤:無水ケイ酸(中身のかたさを整える役目で、こするために入っているのではない)

検索して「無水ケイ酸は研磨剤」という一行だけを拾うと、この3つが全部同じものに見えてしまう。実際には肩書きが違えば役割が違う。粘度調整剤の無水ケイ酸を数に入れて「研磨剤がたくさん入っている」と読むのも、清掃助剤の名前だけを見て「こする成分は無い」と読むのも、どちらも成分表の読み違いになる。行ごとに頭に付いている肩書きを一緒に読む。これだけで判断はかなり正確になる。

製品の基本情報も押さえておく。容量は90g、区分は医薬部外品。メーカーが出している患者様向け価格は950円(税抜)で、これは歯科医院で受け取るときの目安になる。通販はそれより高い1,600円前後が中心で、どこで買うかで額が変わる製品だと思っておきたい。販売名はブリリアントモアBa、Bb、Bcの3つで、香味がナチュラルペパーミント、アプリコットミント、シトラスミントの3種類に分かれている。通販の単品ページは香味ごとに分かれていることが多いので、買うときは香味まで決めてから注文したほうがいい。同じ製品名で並んでいても、届くものの香りは別になる。

「研磨剤なし」と紹介されるのはなぜか

ここまで読むと、ではなぜ「研磨剤なし」という紹介が出回るのか、が気になるはず。理由は成分表そのものより、この製品の説明のされ方にある。

ブリリアントモアの説明で前に出てくるのは、着色汚れを浮かせて落とすという考え方だ。こすって削り取るのではなく、汚れを歯の表面から離してからブラッシングで流す。この説明が主役になると、「こすって落とすのではない」という一文が、伝言のあいだに「こする成分が入っていない」へ圧縮される。ここが分かれ目になっている。

もうひとつ、作り手側が研磨性を抑えていると明言している点も大きい。公式はこの製品を【低研磨】と位置づけていて、研磨剤の配合が少ないため長時間のブラッシングに適している、と案内している。公式のQ&Aでも、無理に研磨性を高めることなく、という言い方をしている。少ない、抑えている、とメーカー自身が書いている製品なので、紹介する側が一歩踏み込んで「なし」と書いてしまう構図だ。

僕がこの1本を最初の候補に置くのは、まさにこの位置づけが理由になる。着色が気になっている人は、どうしても磨く時間が長くなる。鏡を見ながら気になる面を何度も往復する。そのときに、長く磨くことを前提に作られている歯みがき粉のほうが噛み合う。逆に「短時間で一気に落とす」タイプの発想で選ぶと、力の入れ方のほうが先に暴走する。

ライオン DENT. ブリリアントモアW(ダブル)90g シトラスミント 医薬部外品

ライオン DENT. ブリリアントモアW(ダブル)90g シトラスミント 医薬部外品

参考価格 1,600円前後

本命。研磨剤入りでも、力の入れ方を変えて使いこなす人

注意点として書いておくと、清掃剤は入っている以上、ブラシを押し付けて磨く使い方には向かない。低研磨は「どれだけ強く当ててもいい」という意味ではなく、「長く磨いても大丈夫なように研磨性を抑えてある」という意味だ。ここを取り違えると、せっかく低研磨を選んだ意味が消える。

削りすぎない使い方は「力」「時間」「道具」で決まる

歯みがき粉を替えるより先に効くのが、この3つの見直しだった。僕の場合、製品を替える前に力の入れ方を直したほうが、歯ぐきの当たりの痛さが先になくなった。

は、毛先を見れば分かる。磨いているあいだに毛先が横に広がっているなら強すぎる。広がった毛先は歯面ではなく側面で当たるので、汚れを落とす効率も落ちる。かかる力は持ち方でだいぶ変わるので、握り込まずに軽く持つところから直す。

時間については、低研磨の位置づけと素直に噛み合う。長時間のブラッシングに適していると案内されている製品なので、時間そのものを恐れる必要はない。ただし、同じ一点に留まり続けるのは別の話になる。前歯の同じ面ばかりを往復すると、時間ではなく回数がその一点に集中する。気になる場所ほど、ひと筆で終わらせて次に移り、あとでもう一周する。

道具はいちばん見落とされる。電動歯ブラシは、本来なら手で動かす仕事を機械が肩代わりする道具だ。そこに自分の腕の力を足すと、機械の動きと押し付けが二重にかかる。歯ぐきへの当たり方まで含めて考えるなら、力を機械側に止めさせる設計のものを選ぶという手もある。この話は力を機械に止めさせる電動歯ブラシの選び方でまとめている。

オーラルケア(1)

もうひとつ、地味だが効くのが量の決め方だ。たっぷり出すと泡と香味で「磨けた感じ」が先に来て、実際にブラシが当たっていない面が残る。泡が口の中でいっぱいになったら、いったん吐き出してから続ける。この一手間で、磨けているつもりの時間が減る。

3本の位置づけを1つの表にする

ここまでがブリリアントモアWの話。ここからは「研磨剤ゼロにしたい」「しみるのが怖い」という別の要望に、どの製品が当たるのかを見ていく。先に3本の位置づけを並べておく。

製品研磨に関する表示向いている人
ブリリアントモアW 90g(医薬部外品)清掃剤:無水ケイ酸A。公式は低研磨と案内着色汚れを落としたい。長めに磨くタイプ
ジェルコートF 90g(医薬部外品)研磨剤無配合・発泡剤無配合歯面をこすりたくない。ただし着色を落とす効能は持たない
シュミテクト やさしくホワイトニングEX 95g(医薬部外品)清掃剤:含水ケイ酸(改良ツインシリカ)しみるのを防ぎながら着色にも触れたい
区分・容量・成分表示は各社の公表情報から。効能はそれぞれの承認範囲まで。

この表で見てほしいのは、真ん中の列と右の列が連動しているところ。研磨剤をゼロにすると、物理的にこすり落とす手段が1つ減る。落とす役目を残すなら、ポリリン酸ナトリウムのようにステインを化学的に浮かせる処方で代わりを立てることになる。ジェルコートFはその代わりを立てていないので、承認された効能にも「歯を白くする」が入っていない。だから研磨剤ゼロを選ぶなら、着色を落とす役目は別の一本で考える。

研磨剤をゼロにしたいなら、着色を落とす役目は外れる

研磨剤の配合そのものを避けたい人が置く1本が、ウエルテックのコンクール ジェルコートFになる。90gの医薬部外品で、公式が研磨剤無配合・発泡剤無配合と明記している。歯面をこする成分を口に入れたくない、という要望に対しては、これがいちばん素直な答えだ。

ただし役割は限定して受け取る必要がある。この製品の承認されている効能は、ムシ歯の発生および進行の予防、歯周炎(歯槽膿漏)・歯肉炎の予防、口臭の防止。「歯を白くする」は入っていない。だから着いてしまったステインを落とす道具としては選べない。研磨剤が無いぶん落とす力は期待できない、という短所は、そのまま効能の範囲の話でもある。着色対策としてこれ1本に替えると、まず間違いなく期待とずれる。

フッ素の表記についても書いておく。現行品の全成分にはフッ化ナトリウム(フッ素1450ppm)と記載されている。一方で販売ページによっては950ppmと書かれているものがある。公式が現在出している全成分は1450ppmなので、ページの表記が古いか、旧い品が残っているかのどちらかになる。ppmを基準に選ぶつもりなら、注文する画面の表記を確認したほうがいい。

使い心地の面では、発泡剤が入っていないので泡が立たない。ジェル状で、磨いた実感が出にくい。この物足りなさは慣れの問題である一方、どうしても続かない人もいる。あわせて、この製品は塩酸クロルヘキシジンを配合しているので、体質によっては合わないことがある。使用中に異常を感じたら使用を中止する。

歯面をこすらない前提で口の中を整えたい、という組み立てなら候補に入る。ただし通販の検索結果は3本・6本セットが上位に並ぶ。1,100円前後は90g単品の目安なので、注文前に本数を確かめる。

ウエルテック コンクール ジェルコートF 90g 医薬部外品

ウエルテック コンクール ジェルコートF 90g 医薬部外品

参考価格 1,100円前後

研磨剤をゼロにしたい人。電動歯ブラシ派や、知覚過敏で歯面を減らしたくない人

しみるのが気になるなら、清掃剤の中身から見る

冷たいものがしみるのが先に気になっている人が、着色も放置したくない場合に置くのが、シュミテクト やさしくホワイトニングEXになる。95gの医薬部外品で、高濃度フッ素1450ppmを配合している。

成分表示を見ると、清掃剤は含水ケイ酸(改良ツインシリカ)。粘結剤にも含水ケイ酸が使われ、着色剤として酸化Tiが入る。つまり研磨剤ゼロの製品ではない。しみるのが心配だからという理由でこれを選ぶ場合、こする成分は入っている前提で使い方を決める。

ここでひとつ、成分を調べるときの落とし穴を書いておく。通販ページの宣伝文には、微粒子アルミナ(酸化Al)という記載が残っていることがある。ただし現行品の全成分表示に酸化Alは出てこない。着色剤の酸化Ti(酸化チタン)と名前が似ているので、なおさら混ざりやすい。成分で選ぶときに読むのは宣伝文ではなく全成分表示という原則は、この製品に限らず持っておくと外さない。僕はこの一件で、商品説明のうたい文句と法定の成分表示を必ず突き合わせるようになった。

効能の範囲も確認しておく。公式が掲げているのは、歯がシミるのを防ぐ、歯を白くする、ムシ歯予防、口中を浄化する、口中を爽快にする、まで。知覚過敏そのものが治る製品ではない。硝酸カリウムなどの薬用成分は続けて使うことが前提の設計なので、使う頻度や量は製品に書かれた使用方法に合わせる。なお6歳未満は使用できない。家族で1本を共有しているなら、ここは確認しておきたい。

予算の面では3本のなかでいちばん軽い。しみるのを防ぎながら着色にも触れたい、という二兎を1本で追いたい人向けの選択肢になる。

シュミテクト やさしくホワイトニングEX 95g 医薬部外品

シュミテクト やさしくホワイトニングEX 95g 医薬部外品

参考価格 680円前後

予算重視。削るのは怖いが着色も放置したくない、しみやすい人

オーラルケア(2)

市販の歯みがき粉でできること、できないこと

最後に線を引いておく。ここを曖昧にしたまま買うと、どれを選んでも不満が残る。

歯科で受けるホワイトニング(過酸化尿素や過酸化水素を使う漂白)と、市販の歯みがき粉で落とす着色汚れは、まったく別のものだ。ライオンのQ&Aは、漂白ではないので本来の歯の色以上に白くする効果はない、とはっきり書いている。作り手が自分の製品についてそう書いているのだから、これが線になる。

市販の歯みがき粉でできるのは、歯の表面に着いた着色汚れを落とすところまで。歯そのものの色を変えることはできない。だから「白くなる」を期待の中心に置くと外れるし、「着いた汚れを落とす、増やさない」で見ると噛み合う。同じ製品でも、期待の置き場所ひとつで満足度が変わる。

僕がステイン向けの歯みがき粉をいくつか試したときの感触も、この線の内側にあった。落ちるのは飲み物由来の表面の汚れで、そこから先は道具の役目ではない。実際に使った製品の話はコーヒーの着色汚れに使った歯磨き粉のレビューにまとめてある。

買う前に決めておく3つ

情報が多いので、最後に判断の順番だけ整理しておく。

ひとつ、研磨剤の配合そのものを避けたいのか。避けたいなら、着色を落とす役目は最初から外れる。ふたつ、しみるのが先に気になるのか。そうなら、その効能を持つ製品から入る。みっつ、ブリリアントモアWを選ぶなら香味をどれにするか。販売ページが香味ごとに分かれているので、この記事のリンクはシトラスミントに合わせてある。ペパーミント系がよければ、検索窓で香味名を差し替える。

そして選んだあとは、力の入れ方をひと目盛り抜くところから始める。清掃剤が入っていようといまいと、押し付けて磨けば歯ぐきのほうが先に負ける。低研磨をわざわざ選んだのなら、その設計に合わせて手を緩める。ここまでやって、ようやく製品の差が出てくる。

口の中を整えるついでに読む

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※本記事はプロモーションを含みます

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この記事を書いた人

30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ...)

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