ブリリアントモアに「市販版」はありません。ドラッグストアに並ぶ廉価版と、歯科医院で渡される本格版が別々にある——という前提そのものが成り立たず、ライオン歯科材が現行品として出しているのはDENT. ブリリアントモアW(90g)の一系統だけです。
検索でここに来た人の多くは、店頭で見つからないのに通販には普通に並んでいる、という状態で手が止まっているはずです。これは市販用の別物なのか、歯科医院で扱われているものと同じなのか。僕もコーヒーを1日に何杯も飲むせいで着色対策の歯磨き粉はいくつも入れ替えてきましたが、この製品だけは近所の棚で見かけないまま、名前だけが先に耳に入ってきました。
だから分かれ目は市販か歯科用かではなく、着色汚れをどう落とす設計か、のほうにあります。清掃助剤のダブル成分で浮かせるブリリアントモアW、ドラッグストアで買える市販の薬用ハミガキ、粒子の当たりが前に出るルシェロ。まずは「市販版がある」という前提を外すところから始めます。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
ブリリアントモアに「市販版」はない。歯科医院で扱う専売品が本体
結論から書きます。ブリリアントモアは、ドラッグストア用と歯科医院用に分かれているわけではありません。もともと歯科医院で扱われる専売品として一系統だけ存在していて、市販の棚に並ぶ廉価版というものが最初から用意されていない。だから「歯科用と市販で何が違うのか」という問いの答えは、成分が薄いか濃いかという話ではなく、同じ名前の市販品が存在しないというところに落ち着きます。
ライオン歯科材の公式製品ページに現行品として載っているのは、DENT. ブリリアントモアW(ブリリアントモア ダブル)という製品です。90gのチューブで、香味はナチュラルペパーミント、アプリコットミント、シトラスミントの3種類。販売名も香味ごとにブリリアントモアBa、Bb、Bcと分かれています。一般消費者向けのライオン公式サイトを探しても出てこないのは、この製品が歯科材料を扱う側の会社から歯科医院へ向けて出ているものだからでしょう。
では通販に並んでいるものは何なのか。あれは別物の廉価版ではなく、歯科医院向けに流通した専売品がそのまま通販の棚に回っているもの、と理解しておくのが正確です。買えること自体は事実。ただ「市販品も出ている」と考えてしまうと、この後に出てくるドラッグストアの製品との比較がぼやけます。ここは頭の中で分けて読んでください。
僕自身、コーヒーを1日に何杯も飲むので着色とは長く付き合ってきました。歯磨き粉を何本か入れ替えてきた話はコーヒーの着色汚れに使える歯磨き粉のレビューにまとめてあります。その延長でこの製品名にたどり着く人は多いはず。ただ名前で選ぶ前に、公式が何をどう書いているかを一度読んでおいたほうが、買ってからのがっかりは確実に減ります。
公式が出している用途と薬用成分
ライオン歯科材の製品ページで、ブリリアントモアWについて公開されているのは【用途】として掲げられた「美白ケア」という表記と、特長、そして薬用成分です。薬用成分はPEG-8、フッ化ナトリウム、ラウロイルサルコシンNaの3つ。ただし公式が「ステインを浮き上がらせる」働きを担わせているのは薬用成分ではなく、清掃助剤のピロリン酸ナトリウムとポリリン酸ナトリウムのほうです。フッ素濃度が何ppmなのかは、公式ページには数字として出ていません。むし歯予防の数字まで確かめてから買いたい人にとっては、ここが最初の引っかかりになります。
設計の考え方は、歯の表面に付いた着色を浮かせて落とすというものです。清掃剤の無水ケイ酸Aも入ってはいるが、削り落とすより浮かせるほうに設計が振ってあり、清掃助剤のピロリン酸ナトリウムとポリリン酸ナトリウムがステインと歯面のあいだに入り込んで浮き上がらせ、ブラッシングで離れやすくする。だから力を入れて磨く必要がなく、むしろ力を入れないほうが本来の使い方に近い。歯ぐきが下がってきた人や、知覚過敏が気になって強く磨けない人がこの製品にたどり着くのは、この設計と噛み合っているからです。
ここで、期待の上限をはっきりさせておきます。ライオンの公式Q&Aは、この製品が漂白をするものではないと明言していて、本来の歯の色を超えて白くする働きは無いとしています。つまりできるのは、付着したステインを落として、その人本来の白さに戻すところまで。生まれつきの歯の色を変えたり、施術で得たような白さを作ったりする製品ではありません。ここを取り違えると、何本使っても満足しない買い方になります。
短所も先に書いておきます。90gと容量は控えめなのに、1本あたりの単価はドラッグストアの薬用ハミガキより明確に高い。歯科医院か通販でしか手に入らないので、切らしたときに近所の店で買い足せません。そして、すでに何年もかけて濃く沈着した着色が、1本使い切ったくらいで消えるという設計ではない。落とすというより、これ以上ためないための道具として考えたほうが現実に合っています。

それでも、着色は気になるけれど強くこすりたくない、という条件にこれほど素直に合う選択肢は多くありません。清掃剤は入っているものの、削り落とすより浮かせるほうに設計が振ってあるので、毎日使う前提の1本として置きやすい。香味は3種類あり、通販では香味ごとにページが分かれています。ミントの当たりが強いのが苦手ならアプリコットミントやシトラスミント、慣れた清涼感がいいならナチュラルペパーミントというように、続けられる香りで選んでおくのが結局は近道です。
ライオン DENT. ブリリアントモアW 90g(ナチュラルペパーミント/アプリコットミント/シトラスミント)
参考価格 1,600円前後
歯科専売側の本命。着色が気になるが強くこすりたくない人
市販のホワイトニング系ハミガキは何で落としているか
ドラッグストアの棚に並ぶ製品も、着色に対して何もしていないわけではありません。分かりやすい一本が花王の薬用クリアクリーン プレミアム 美白です。医薬部外品で、販売名はクリアクリーンプレミアムWb、容量は100g。高濃度フッ素1450ppm配合を公式が明記しています。
こちらは効能効果が公式に条文として出ているので、書ける範囲がはっきりしています。「歯を白くする。タバコのやに除去。むし歯の発生及び進行の予防。歯肉炎の予防。口臭の防止。口中を浄化する。口中を爽快にする。」——薬用ハミガキとして承認されている範囲がこれです。製品名に付いている「美白」は花王が使っている用途の表記であって、承認された効能そのものではありません。ここも読み分けが要ります。
中身の設計は、公式の全成分表記を見ると分かります。清掃剤として無水ケイ酸とWa顆粒が入り、特徴成分としてディープクリア成分(フィチン酸液)が名乗られている。浮かせる働きと、顆粒で落とす働きを組み合わせた作りです。剤型としては顆粒を含んだペーストになるので、口に入れたときの当たりは、粒の無いなめらかなペーストとは違います。
短所は、その顆粒配合ペーストという剤型そのものから来ます。力を入れて磨く癖がある人だと、顆粒がある分こすり過ぎに寄りやすい。滑らかな当たりのペーストが好みなら、この剤型は合いません。もう一つ、売り場には100gと160gが混在していて、パッケージが似ているので単価を比べにくい。棚の前で計算するのが面倒なら、容量を先に決めてから手に取ったほうが早いでしょう。
| 製品 | 区分と入手経路 | 容量 | 着色へのアプローチ |
|---|---|---|---|
| ライオン DENT. ブリリアントモアW | 医薬部外品/歯科医院で扱う専売品 | 90g | 清掃助剤ピロリン酸Na・ポリリン酸Naで浮かせ、清掃剤 無水ケイ酸Aとブラッシングで落とす |
| 花王 薬用クリアクリーン プレミアム 美白 | 医薬部外品/ドラッグストアで購入できる | 100g | ディープクリア成分(フィチン酸液)とWa顆粒・無水ケイ酸 |
| GC ルシェロ歯みがきペースト ホワイト | 医薬部外品(薬用歯みがき類)/歯科医院で扱う専売品 | 100g | 弱アルカリ性で浮かせ、炭酸カルシウム(Lime粒子)とPEG400で落とす |
まず市販品で着色対策を始めたい、という入り方は十分に理にかなっています。近所の店で買えて、切らしても補充できて、フッ素の数字が公式に出ている。歯磨き粉を替えること自体が習慣として続くかどうかを試す段階なら、入手しやすさは大きな条件です。強く磨かないことさえ守れるなら、最初の1本をここから始めて何も困りません。
歯科専売品どうしでも落とし方は違う|浮かせ方と粒子の当たりの差
「歯科専売なら中身は似たようなもの」と思われがちですが、実際は設計思想が分かれます。GCのルシェロ歯みがきペースト ホワイトは、同じ歯科医院用でも、ブリリアントモアWとは別の方向に振ってある製品です。
GCの公式ページに載っているのは、製品名「ルシェロ歯みがきペースト ホワイト」、区分は薬用歯みがき(医薬部外品)、内容量100g、香味ピュアミント。歯科医院で扱われる製品として、GCの歯科向けサイトに掲載されています。清掃剤は炭酸カルシウム(Lime粒子)で、薬用成分はポリエチレングリコール400とモノフルオロリン酸ナトリウムです。フッ素濃度は公式の製品比較図に950ppmFと明記されています。同じルシェロのプレミアムケアは1450ppmFなので、むし歯予防の数字を最優先に置くなら、こちらより数字は低い側だと分かった上で選ぶことになります。
落とし方は三段構えです。弱アルカリ性のペーストでステインを分解して浮かせ、歯よりやわらかいLime粒子(清掃剤)でこすり落とし、PEG400がヤニを溶かす。ブリリアントモアWが清掃助剤で浮かせるところに寄せているのに対して、ルシェロは粒子の当たりが前に出ています。どちらが優れているという話ではなく、着色の付き方と磨き癖のどちらに合うかで選ぶのが正しい読み方です。タバコのヤニのように、こびりつき方が違う汚れが主な相手なら、粒子のある側が噛み合う場面はあります。
短所は3つ。フッ素は950ppmFで、同ブランドの上位品より低い。粒子で落とす設計なので、力任せに磨く癖のある人が使うと、その癖を助長してしまう。そして1本あたりの単価は、市販の薬用ハミガキと比べて明確に高い。歯科医院か通販でしか買えない点はブリリアントモアWと同じです。
力の入れ過ぎが心配なら、道具の側で止めてしまう手もあります。僕は歯茎が下がるのを防ぐ電動歯ブラシの記事で、押し付けを機械に検知させる考え方を書きました。粒子で落とすタイプのペーストは、そういうブラシと組み合わせたときに扱いやすくなります。

ヤニ由来の着色が主な相手で、しかも歯科専売のペーストを試してみたい。この条件がそろうなら、ルシェロのホワイトは素直な候補です。香味はピュアミントの一種類なので、通販でも品を取り違えにくい。同ブランドにはプレミアムケアという別ラインがあるので、フッ素の数字を優先するのか、Lime粒子の落とし方を優先するのかを先に決めてから注文してください。注文画面で「プレミアムケア」と書かれていないほうが、ここで説明した950ppmFの無印です。
歯科医院のホワイトニングと、ハミガキでの着色ケアは別の話
ここまで3本を並べてきましたが、そもそも「歯を白くする」という言葉が、二つのまったく違う行為に使われているのが混乱の元です。
歯科医院で行うホワイトニングは、過酸化尿素や過酸化水素といった薬剤で歯そのものを漂白する処置。歯科医師の管理下で行われるもので、市販品や歯科専売のハミガキが同じことをしているわけではありません。一方、この記事で扱ってきた3本がやっているのは、歯の表面に付着した着色汚れを落とすこと。元の歯の色より白くするのではなく、汚れが乗っていない状態に戻す作業です。
だから「ハミガキを替えたのに、施術したときのような白さにならない」というのは、製品が悪いのではなく、期待の置き場所がずれているだけ。逆に言えば、施術のあとも毎日のブラッシングで新しく付いた着色を落とし続ける一本として置く、という使い方は噛み合います。日々のケアと処置は、競合ではなく役割分担です。
口の中の悩みが着色だけでないなら、洗口液を足すのも手でしょう。NONIOのマウスウォッシュは口臭対策として使った感想をまとめてあります。
どれを選ぶかは、着色の付き方と磨き癖で決まる
ここまでの内容を、選ぶときの条件に落とし込みます。
3本の振り分け方
- 着色は気になるが強くこすりたくない、歯ぐきや知覚過敏が心配 → 浮かせて落とす設計のブリリアントモアW
- まず身近な店で買える一本から始めたい、フッ素の数字も確かめたい → 1450ppm配合を公式が明記する市販の薬用ハミガキ
- タバコのヤニ由来の着色が主な相手 → 粒子の当たりが前に出るルシェロ ホワイト
- 力を入れて磨く癖が抜けない → 粒子入りより、まず磨き方と道具を見直す
もう一つ、共通する注意を書いておきます。どの製品も、1本使い切ったところで劇的に何かが起きるという作りではありません。着色は毎日の飲食で少しずつ乗るものなので、対策も毎日の側に置いておくのが理屈に合っています。週末にまとめて強く磨く、という発想が一番割に合わない。
そして、ブリリアントモアWとルシェロは歯科医院で扱われる専売品です。通販で買えるとはいえ、自分の歯や歯ぐきの状態に合っているかどうかは、かかりつけの歯科で相談するのが早い。着色が濃く沈着している場合は、ハミガキを替えるより先にクリーニングを受けたほうが、その後のケアが効いてきます。
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名前で選ぶより、設計で選ぶ
「ブリリアントモア 歯科用 違い」で調べてここまで来た人が持ち帰るべきなのは、市販版と歯科用の2種類があるという前提が成り立たないこと、そして3本それぞれの落とし方が違うことの2点です。浮かせるほうに振ってあるのか、粒子の当たりを使うのか、入手しやすさを取るのか。自分の着色の付き方と磨き癖に照らせば、選ぶ1本はだいたい絞れます。
僕がコーヒーとの付き合いをやめられない以上、着色対策は一生続く運用です。だから毎日無理なく続く1本を選ぶ、という基準に落ち着きました。
歯まわりで、同じ見方が使えるもの
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※本記事はプロモーションを含みます

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