AGAの費用を調べ始めると、最初に出てくるのは「初月○円」のような入口の数字ばかりで、肝心なところが分からないまま時間だけが過ぎる。僕も同じ調べ方をして、途中で見る場所を変えた。
先に結論を書く。AGAにかかるお金は、1回いくら払うかではなく、毎月いくらが何か月続くかで見ると、判断できるところまで一気に降りてくる。とくに市販の第1類医薬品は、1本の容量と用法が決まっているので、月あたりの金額が計算ではっきり出る。入口の安さではなく、続いたときの毎月の固定費で並べ替える。これが費用の見方としていちばん外れない。
この記事では、費用がどう分かれているのかを整理したうえで、市販で買える3本を「毎月いくらが乗るか」の目線で並べる。数字が出せないものについては、出せない理由も含めて書く。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
AGAの費用は「毎月いくらが続くか」で見ると決まる
家計の中でこの手の出費が扱いにくいのは、買い物の見た目が「1本の値段」だからだ。歯みがき粉やシャンプーと同じ棚の感覚で1本の値段を見る。ところが実際には、使い切ったら次を買う前提のものが多く、1本の値段がそのまま毎月の引き落とし額になる。ここが噛み合っていないと、買った月だけ納得して、3か月目に驚くことになる。
だから最初にやることは、金額の比較ではなく単位を揃える作業になる。
費用を比べる前に揃える3つ
- 1本の容量(何mL入っているか)
- 1回に使う量と、1日に使う回数
- その結果、1本が何か月もつのか
この3つが揃うと、値段の高い安いではなく「毎月いくら乗るか」で並べ替えられる。逆に、このうちどれかが公表されていない製品は、月あたりの金額を出せない。出せないものを無理に他と同じ表に並べると、そこだけ推測の数字になる。この記事ではその区別も残しておく。

僕がやったのは、月に出せる上限を先に決めて、そこから逆に候補を絞る手順だった。先に商品を見て、そのあとで払えるかを考えると、たいてい払えるほうに理由をつけてしまう。上限を先に紙に書いておくと、その線を越えるものは最初から候補に入らない。続ける前提のものほど、この順番が効く。
費用の内訳は「薬そのもの」と「それ以外」に分かれる
内訳といっても複雑ではなく、大きくは2つしかない。
ひとつは薬そのものの代金。市販品を自分で買うなら、費用はほぼここだけになる。もうひとつがそれ以外の費用で、医療機関で相談する場合の診察や検査、通院にかかる時間や交通費がここに入る。AGAの治療は公的医療保険の対象外で、金額は医療機関がそれぞれ決めている。だから、ここで一般化した数字を相場として書くことはできない。調べるなら、受診しようとしている医療機関が公表している内容を直接見るしかない。
オンライン診療についても仕組みだけ書いておく。画面越しに医師の診察を受け、必要と判断されれば薬が処方されて手元に届く、という流れになる。移動しなくていいぶん、通院にかかる時間の負担は減る。ただしこれは費用が安くなる仕組みではなく、受診の方法が変わる仕組みだ。処方薬を使うかどうか、続けるかどうかは、受診したうえで医師と決めることになる。
市販品を自分で買う場合も、第1類医薬品はレジで完結しない。購入のたびに薬剤師から情報提供を受け、質問に答える手順が入る。ネット通販でも同じで、問診の入力と薬剤師の確認を通ってから発送になる。ここは省略できない工程なので、買い足しのタイミングは少し余裕を見ておいたほうがいい。切らしてから注文すると、その手順のぶんだけ空く。
頭皮を整える枠と、発毛剤の枠は別勘定にする
ここを分けずに費用を比べる記事が多いのだが、金額を並べる前に製品の区分を確認しておかないと、比較そのものが成立しない。
加美乃素本舗の加美乃素A <無香料>は200mLで、区分は医薬部外品。販売名は加美乃素A+(N)となっている。承認されている効能は、養毛、脱毛の予防、ふけ、かゆみ、育毛、薄毛、毛生促進、発毛促進、病後・産後の脱毛の範囲だ。ここに壮年性脱毛症は入っていない。つまりこの製品は、AGAの治療にかかる費用を安く済ませるための代替品ではない。頭皮のかゆみやふけを含めた、日々の頭皮ケアの枠に置く1本になる。
そのうえで、費用の話としてもうひとつ書いておくことがある。公式に載っている使い方は「適宜、適量を頭皮に塗布し、よくマッサージする」で、1回の量も1日の回数も定義されていない。ということは、200mLが何か月もつのかを公式の情報から計算できない。この記事の後半に出す表で、この製品にだけ月額を書いていないのはそのためだ。書けない数字を、他と体裁を揃えるために作ることはしない。
成分については、有効成分としてアラントイン、塩酸ピリドキシン、β-グリチルレチン酸、サリチル酸、D-パントテニルアルコール、カミゲンE、CS-ベースが配合されている。その他の成分に無水エタノールが入っているので、頭皮が敏感な人はしみると感じることがある。頭皮が荒れているときに使い始めるより、まず洗う工程を見直すほうが順番として先だと僕は思っている。シャンプーの側から整える話は無印の薬用スカルプシャンプーを使った検証に書いた。
香料の有無で選べるのもこの製品の性格で、無香料版のほかに香りつきの展開がある。職場でにおいを気にする人は無香料を選ぶことになる。
市販のミノキシジル5%を続けたときの月額
ここからが、この記事の本題になる数字だ。市販で買えるミノキシジル外用薬は第1類医薬品で、効能は壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛の進行予防と定められている。使えるのは成人男性(20歳以上)で、20歳未満と女性は使用できない。この条件に当てはまらないなら、ここから先の選択肢は最初から外れる。
現実的な月額のラインになるのが、アンファーのスカルプD メディカルミノキ5 スタンダードタイプだ。60mL入りでミノキシジル5%配合、用法は1日2回、1回1mL。1日に2mL使うので、60mLはおよそ1か月で無くなる。価格は4,980円。つまり、この4,980円がそのまま毎月の固定費になる。
この「容量と用法から1か月が割り出せる」という点が、費用を考えるうえでは扱いやすい。半年続けるつもりなら4,980円を6回、1年なら12回。掛け算は自分の電卓でやってみたほうがいい。僕はここで一度手が止まって、月の上限を決め直した。年単位の合計を先に見ておくと、途中で止めるかどうかの判断も冷静になる。
買うときに気をつける点がひとつある。このシリーズは同じ商品ページの中でスタンダードタイプの単品と、付属品が付いたセットが選択式になっていることがあり、選ぶ項目によって支払額が変わる。4,980円という金額はスタンダードタイプの単品のもの。検索結果にも別ラインのプレミアムや複数本セットが混ざるので、カートに入れる前に容量と本数を必ず確認する。
第1類医薬品なので、購入のたびに薬剤師の情報提供を受ける必要がある。使用上の注意も必ず読む。頭皮に異常があるときの使用や、決められた量を超えて使うことについては、製品の説明に従う。
アンファー スカルプD メディカルミノキ5 スタンダードタイプ 60mL(第1類医薬品)
参考価格 5,000円前後
本命。市販のミノキシジル5%を月5,000円前後で続ける現実的なライン
3本の位置づけを1つの表にする
金額だけを縦に並べると、区分の違いが消えてしまう。区分と用法を横に置いた表で見る。
| 製品 | 区分 | 1本の容量と使い方 | 毎月の見方 |
|---|---|---|---|
| 加美乃素A <無香料> | 医薬部外品 | 200mL・適宜適量を頭皮に塗布 | 1回量と回数が定義されていないため月額は算出できない |
| スカルプD メディカルミノキ5 スタンダードタイプ | 第1類医薬品 | 60mL・1日2回、1回1mL | 60mLで約1か月なので4,980円がそのまま毎月 |
| リアップX5チャージ | 第1類医薬品 | 60mL・1日2回、1回1mL | 60mLで約1か月。希望小売価格8,140円、通販の単品6,600円前後がそのまま毎月 |
表にすると分かるのは、右の列に数字が入るかどうかが区分ではなく用法の書かれ方で決まっている点だ。1回量と回数が決まっている製品は月額が出る。決まっていない製品は出ない。費用を比較したいなら、用法が数字で書かれている製品どうしで比べるしかない。
同じ5%でも値段が違う理由と、買うときに間違えやすいところ
大正製薬のリアップX5チャージも、第1類医薬品で60mL、ミノキシジルは100mL中5.0g。用法は成人男性(20歳以上)が1日2回、1回1mLで、こちらも60mLで約1か月分になる。希望小売価格は8,140円(税込)で、通販の単品はおおむね6,400〜6,900円に散らばっている。仮に6,600円で買えたとしても、毎月の固定費は先ほどの1本より重い。
同じなのはミノキシジルの濃度(5%)と用法で、有効成分の構成は違う。リアップX5チャージはミノキシジルに加えて、グリチルレチン酸やパンテノールなど100mL中に8種の有効成分を配合している。メディカルミノキ5 スタンダードタイプのほうは有効成分がミノキシジル1種で、あとは添加物だ。ただし、これは「高いほうが強い」という話ではない。値段の差をどう受け取るかは、実績のあるブランドで買いたいのか、毎月の固定費を軽くしたいのか、という自分側の優先順位で決まる。長く続けるほど、この差は毎月積み上がっていく。
買うときの注意はこちらのほうが大きい。通販で製品名を検索すると、上位に並ぶのが複数本のセットや箱買いの出品であることが多い。単品の値段を見て納得したのに、着地したページは2本セットや3本セットで、支払額が想定の倍以上になっている、という事故が起きやすい。検索するときに「1本」を足すと、単品の出品が上に来やすくなる。

購入の手順も単品・セットにかかわらず同じで、第1類医薬品なので薬剤師の確認を通る。使用上の注意を読み、当てはまる持病や服用中の薬がある場合は、購入前に薬剤師か医師に相談する。値段より先に、この確認のほうが優先される。
続けられる金額に落とすという考え方
費用の話をここまで数字で書いてきたが、いちばん高くつくのは「途中で止まること」だと僕は考えている。続ける前提のものを、続けられない金額で始めてしまうと、支払った月ぶんだけが残る。
だから僕がおすすめしたい順番はこうなる。まず、月にいくらまでなら何も考えずに払い続けられるかを決める。次に、その金額の中に収まる選択肢だけを候補に残す。最後に、その候補の中から買う。この順番だと、上位の製品が候補から外れることもある。それでいい。続く金額のほうが、この分野では強い。
もうひとつ、費用を軽くするために効くのが、お金がかからない部分を先に整えることだった。洗い方、乾かし方、頭皮に触れる整髪料の落とし方。ここは支出が増えないのに、頭皮の状態としては地続きだ。コンディショナーの選び方は頭皮のベタつきで選んだ薬用スカルプコンディショナーに書いたので、そちらも合わせてどうぞ。整髪料の落ちにくさで悩んでいるなら、そもそも使う整髪料を髪質から選び直すという手もある。
受診して決めること
最後に、市販品では埋まらない部分について書いておく。
薄毛の原因は一つではない。市販のミノキシジル外用薬が対象としているのは壮年性脱毛症で、それ以外の原因によるものは対象に入らない。自分がどれに当たるのかを判断するには、医師の診察を受けるしかない。フィナステリドなどの処方薬は医師の管理下でしか使えないので、使うかどうかも含めて受診の場で決めることになる。
費用の観点でも、受診には意味がある。合わない方法を自己判断で何か月も続けるより、最初に一度診てもらったほうが、結果として無駄な支出が減ることがある。診察や検査にかかる費用は医療機関によって違うので、受診先が公表している内容を事前に確認しておく。
僕がこの記事で書けるのはここまでで、効果を約束するものではない。市販品には承認された効能の範囲があり、その範囲の中で、毎月いくら払い続けられるかという条件で選ぶ。数字が出る製品は数字で並べ、出ない製品は出ないと書く。判断の材料としては、これで足りるはずだ。
頭皮まわりで先に整えられること
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※本記事はプロモーションを含みます

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