「通知が来るたびにスマホを出すのが面倒」「走った距離くらいは残しておきたい」。腕に着ける道具を探し始めるのは、たいていこのあたりがきっかけだと思います。ただ、同じ腕の道具でも、軽いスマートバンドとGPSを積んだ時計、ボタン電池で動く歩数計では、できることがまるで違います。電池のもちだと、数時間のものから約10年のものまで。このページでは、バンド2本、時計6本、歩数計5点の13点から選べるようにしました。読み終えるころには、次の3つが決まるはずです。
- 時計と通知だけで足りるのか、走る記録やSuicaまでほしいのか
- 充電や電池交換を、どのくらいの間隔にしたいか
- iPhoneで使うとき、あきらめる機能があるかどうか
買う前に決めておく3つ
腕で済ませたいことは何か
まずは、腕の上でやりたいことを1つ決めてください。ここで候補がかなり絞れます。時計と通知を見るだけなら、HUAWEI Band 11とXiaomi Smart Band 10のバンド2本で足ります。どちらも本体は16g前後です。睡眠スコアや睡眠効率まで残したいなら、Xiaomi Smart Band 10のほうです。改札や音楽まで腕に任せたいなら、ガーミン vívoactive 5を見てください。Suicaと音楽の保存に対応していて、30以上のスポーツアプリも入っています。走る記録が目的なら、話が変わります。Forerunner 70とCOROS PACE 4は、ランナーのために作られた2本です。カシオ PHYSはGPSを使わず、ボタンでラップを刻むタイプになります。歩いた数だけ分かればいい人は、歩数計の5点から選べます。消費カロリーまで画面に出したいなら、ドリテック H-235です。
充電の間隔はモードで大きく変わる
カタログの日数は、使い方の条件つきの数字です。ここを見落とすと、思ったより早く電池が切れます。たとえばvívoactive 5は、時計として使うだけなら約11日間もちます。ところがマルチGNSSと音楽を同時に使うと約8時間です。Forerunner 70もスマートウォッチモードの約13日間が、GPSモードでは約23時間になります。バンドも同じで、HUAWEI Band 11は常時表示をオンにすると約3日間まで縮みます。反対に、カシオ PHYSは電池寿命が約10年。歩数計はCR2032が1個で、約6か月から約1年が目安です。
iPhoneで使えない機能がある
iPhoneの人は、ここを先に見ておくと後悔しません。vívoactive 5は、届いたメッセージに腕から返信する機能がAndroid向けです。HUAWEI Band 11も、着信の拒否や決まった文での返信はiPhoneだと使えません。Xiaomi Smart Band 10は、iPhoneとつなぐとXiaomi Smart Hubが使えず、クイックメッセージの返信もAndroidだけです。Amazfit Active 2では、LINE通知への返信がAndroidに限られます。対応OSにはiOSも入っているので、iPhoneにもつなげます。腕でどこまで返事をしたいかで決めてください。
13点の早見表
| 商品 | 向く人 | 気になる点 | |
|---|---|---|---|
| {{huawei-band-11-review | HUAWEI Band 11(CDY-B19)}} | 薄くて軽いバンドで時計と通知を見たい人 | iPhoneでは着信拒否と定型文の返信が使えない |
| {{xiaomi-smart-band-10-review | Xiaomi Smart Band 10(BHR07PYGL)}} | 寝るときも着けて睡眠を記録したい人 | 温泉やサウナには不向き、一部の機能は自分でオンにする |
| {{garmin-vivoactive-5-review | ガーミン vívoactive 5(010-02862-40)}} | 改札も音楽もランニングも腕1本で済ませたい人 | iPhoneでは腕からテキスト返信できない |
| {{amazfit-active-2-review | Amazfit Active 2 44mm プレミアムバージョン(SP170073-C225)}} | 仕事の服になじむ時計で運動も記録したい人 | 音声案内は英語と中国語だけ、屋内の位置情報は非対応 |
| {{running-watch-osusume | Amazfit Active 3 Premium(SP170082)}} | 走りながらボタンで確実に操作したい人 | 屋内測位サービスに非対応 |
| {{running-watch-osusume | ガーミン Forerunner 70(010-04307-30)}} | 練習の中身を時計に提案してほしい人 | GPSモードは約23時間 |
| {{running-watch-osusume | COROS PACE 4(シリコンバンド)}} | 軽さとGPSの長さを数字で選びたい人 | 重さはバンドで8g変わる |
| {{running-watch-osusume | カシオ PHYS STR-300J-1AJH}} | スマホなしでタイムだけ刻みたい人 | 距離はピッチと歩幅の設定から積算 |
| {{pedometer-osusume | シチズン TW310}} | 前日の歩数を見返したい人 | ズボンのうしろポケットには入れない |
| {{pedometer-osusume | タニタ FB-740}} | 大きな数字で歩数だけ見たい人 | 時刻や消費カロリーは出ない |
| {{pedometer-osusume | オムロン HJ-325}} | 1週間分の歩数を振り返りたい人 | マイベスト3は1万歩以上の日だけ |
| {{pedometer-osusume | 山佐 TM-260}} | 腕時計と歩数計を1つにしたい人 | ポケットやカバンの中では正確に測れない |
| {{pedometer-osusume | ドリテック H-235}} | 消費カロリーや歩行距離も見たい人 | ストラップは付属しない |
時計と通知を軽く見るバンド2本
HUAWEI Band 11(CDY-B19)
手首に巻いているのを、僕はよく忘れます。本体はベルトなしで約16g、厚さは約8.99mmです。デスクでキーボードを打つときも、薄いので手首が机に当たって気になりません。画面は約1.62インチの有機ELで、明るさは最大約1,500ニト。外回りの日に日なたで手首を返しても、数字がちゃんと読めました。電池は通常の使い方で約14日間です。たくさん使うと約8日間、常時表示をオンにすると約3日間になります。弱いのはiPhoneとの組み合わせです。着信をその場で切れないのは、僕も少しもどかしく感じています。防水は5ATMですが、温水のシャワーや温泉、サウナでは着けられません。名前の似たAluminum Edition(CDY-B29)やBand 11 Pro(CDY-B49)もあります。型番の見分け方はHUAWEI Band 11(CDY-B19)のレビューにまとめました。
Xiaomi Smart Band 10(BHR07PYGL)
寝るときも着けたまま、眠りの記録を続けたい人向けのバンドです。睡眠スコアと睡眠時間、睡眠効率まで残せます。僕も寝るときは左手首に巻いたままで、TPUのストラップはやわらかく、寝返りで痛くなることはありませんでした。画面は1.72インチで、Band 11より少し大きめ。標準の使い方なら最長21日間もちます。重さは15.95g、厚さは10.95mmです。心拍数や血中酸素、ストレスは24時間のモニタリングに対応しています。ただ、高心拍・低心拍のアラートや21日間の睡眠改善計画は、自分でオンにするまで動きません。20分未満の仮眠も記録されないので、昼寝を残したい人は覚えておいてください。Xiaomiは「本製品とその機能は医療目的には設計されていません」と書いています。表示は毎日の記録として眺めるものです。温泉に入る前は、僕も外してカバンにしまっています。iPhoneとの相性まで含めた話はXiaomi Smart Band 10(BHR07PYGL)のレビューでどうぞ。
普段も運動の日も着ける時計3本
ガーミン vívoactive 5(010-02862-40)
改札のSuica、スマホなしで聴く音楽、走った記録。この3つを腕1本で済ませたい人に、僕がすすめている時計です。平日の通勤では、改札で時計をかざすだけ。両手がふさがった朝は、スマホやパスケースを探さずに済むのが本当に楽です。休みの日は、前の晩にSpotifyのプレイリストを時計に入れて、スマホを家に置いて走りに出ています。音楽は最大500曲まで保存できます(1曲4MB・128kbpsで計算した場合)。スポーツアプリは30以上で、車いす向けのアクティビティも入っています。気をつけたいのは、音楽の同期に配信サービスの契約が要ることと、Bluetoothイヤホンが別売りなこと。充電もGarmin独自のケーブルなので、泊まりの日は荷物に入れてください。血中酸素の数値は医療目的のものではないと、注記があります。4色で商品番号が別なので、注文の前にガーミン vívoactive 5(010-02862-40)のレビューで番号を見ておくと安心です。
Amazfit Active 2 44mm プレミアムバージョン(SP170073-C225)
時計を2本持ちたくない人には、この1本が合います。シャツに合うレザーベルトと、走る日用のシリコンの交換バンドが両方付いてくるからです。僕は平日はレザーで会社に行き、汗をかく日はシリコンに替えています。画面は1.32インチで、最大2,000nit。晴れた日の屋外でも、手首を少し傾けるだけで時間が読めました。ガラスはサファイアガラス、ベゼルはステンレスです。オフラインマップにも対応しています。ルートファイルを入れておくと、曲がる方向も画面で教えてくれます。電池は最大10日間で、GPSモードなら最大21時間です。苦手なこともはっきりしています。曲がる方向を声で知らせる案内は、英語と中国語だけ。屋内の位置情報にも対応していないので、僕はジムで走ったときに位置の記録が取れませんでした。残量が30%を切ると、2,000nitの明るさも使えません。シリコン版(C226)との違いはAmazfit Active 2 44mm プレミアムバージョン(SP170073-C225)で比べています。
Amazfit Active 3 Premium(SP170082)
画面の見え方と、走りながらの操作に手を入れたGPSスマートウォッチです。最大輝度は3,000nitで、Active 2の2,000nitより明るくなっています。走りながら操作する人には、4つのボタンがうれしいところです。Amazfitは、4ボタンで運動中の操作がより正確になると説明しています。画面はグローブモードにも対応した作りです。容量は4GBで、音楽は最大500曲まで入ります。地図機能も使えて、電池は最大12日間です。その一方で、屋内測位サービスには対応していません。重さもバンド込みで約54.6gと、Active 2の約41.71gより重めです。色は3色あります。ガーミンやCOROSと電池の持ちを並べたいときは、Amazfit Active 3 Premium(SP170082)を入れたランニングウォッチの比較が見やすいです。
走る記録に寄せた3本
ガーミン Forerunner 70(010-04307-30)
はじめてランニングを続けてみたい人に向けた、ガーミンのランニングGPSウォッチです。時間・距離・ペースを本体のGPSで計測します。この時計の持ち味は、走ったあとの話までしてくれることです。トレーニングや回復の状態が分かり、Garminコーチがその人に合った練習を提案してくれます。何を走ればいいか迷う時期に、時計の側から練習の中身を出してくれるのは心強いはずです。対応するスポーツは80種類以上。走らない日に別の運動をしても、同じ時計で記録を続けられます。電池はスマートウォッチモードで約13日間、GPSモードで約23時間です。長い距離を走る人は、GPSの時間をPACE 4と並べてみてください。色違いにWhiteもあります。vívoactive 5との違いはガーミン Forerunner 70(010-04307-30)の比較記事で見比べられます。
COROS PACE 4(シリコンバンド)
腕の上の重さを数字で選びたい人向けです。ナイロンバンドで32g、シリコンバンドなら40g。厚さは11.8mmです。GPSを続けて使うと最大41時間、日常使用なら最大19日間もちます。Forerunner 70のGPSモードは約23時間なので、長いレースや週末のロング走が多い人ほど、この差が効いてくるはずです。COROSは、トップアスリートからレース初完走を目指すランナーまでを対象にしていると説明しています。上級者だけの時計ではありません。シリコンとナイロンの違いはバンドだけです。軽さを優先するなら、8g軽いナイロンのほうを見てください。画面の大きさをほかのランニングウォッチと比べた話は、COROS PACE 4(シリコンバンド)を入れた比較で触れています。
カシオ PHYS STR-300J-1AJH
スマホもGPSも持たずに、タイムだけ刻みたい日の1本です。ストップウオッチは1/100秒単位で、ラップとスプリットを最大60本までメモリーできます。ペース音報音機能も備えた1本です。計測のボタンは、本体の正面の上と下に付いています。見なくても押せる作りなので、走りながらラップを取れます。重さは約30gで、5気圧防水です。電池寿命は約10年あります。充電を気にせず、引き出しから出してそのまま走りに行けます。距離はピッチと歩幅を設定して、そこから積算する方式です。GPSで距離を測る時計とは出し方が違います。走った距離をGPSで残したいなら、ガーミンやCOROSのようにGPSを積んだ時計を見てください。色の合わせ方はカシオ PHYS STR-300J-1AJHの紹介に書きました。
歩数を数える歩数計5点
歩数計の電池は、5点ともCR2032を1個使います。違いが出るのは、画面に出るものと持ち方です。ポケットやバッグに入れるのが4点、腕に着けるのが山佐 TM-260の1点に分かれます。
シチズン TW310
昨日どれだけ歩いたかを見返したい人に合う1台です。1日の歩数は毎日午前2時に自動でメモリーされて、切替ボタンで前日の数字を出せます。画面に出すのは歩数と時刻、前日の歩数だけ。メーカーは、複雑な操作が苦手な人にも使えるシンプルな歩数計だと説明しています。重さは約18gで、ストラップとクリップ付き。1つ注意があります。座ったときに壊れたり、けがをしたりするおそれがあるので、ズボンのうしろポケットには入れないよう書かれています。色はホワイトとレッドです。シチズン TW310の電池の条件は、歩数計5点の比較記事にあります。
タニタ FB-740
数字の大きさで選ぶなら、FB-740です。歩数は文字高19mmの大型表示で、メーカーは「設定いらずで簡単に使えます」としています。表示は歩数だけで、時刻も消費カロリーも出ません。そのぶん、ポケットから出してすぐ歩数が読めます。3Dセンサーなので、バッグに入れたままでもカウントできるとされています。重さは約28gで、落下防止ストラップ付き。色は、ホワイト・ピンク・ブルーブラックの3色。ほかの4点と画面の中身を比べるなら、タニタ FB-740が入った比較表が早いです。
オムロン HJ-325
1週間ぶんの歩数を振り返りたい人に向く1台です。過去7日分のデータをメモリに残せます。操作は「1ボタン1表示」で、ボタン1つにつき表示が1つだけです。迷わず使えるように作られています。もう1つの楽しみがマイベスト3で、過去の最高歩数から上位3つの記録を見られます。ただし、マイベスト3の対象は1万歩以上の日だけ。毎日1万歩に届かない人には出番が少ない機能です。電池は1日14時間着けた場合で約6カ月です。オムロン HJ-325は、ホワイト・ピンク・ブルーの3色から選べます。
山佐 TM-260
腕時計と歩数計を1つにまとめたい人向けの、腕時計タイプの万歩計です。歩いた振動と腕の振りで歩数を数えます。左右どちらの手首でも測れて、歩数精度は±3%以内。防水は3気圧(日常生活防水)で、雨や手洗いのときの水しぶき程度なら耐えられるとされています。手首周りは約14.5〜21.5cmに合います。気をつけたいのは、ポケットやカバンの中では正確に測れないことです。腕に着けて使う前提の1台と考えてください。時刻は12時間制で表示します。山佐 TM-260の電池は、1日1万歩か1日4時間の使用で約1年です。
ドリテック H-235
歩数のほかに、歩いた距離や消費カロリーも毎日追いたい人の1台です。画面に出るのは、歩数・歩行距離・消費カロリー・脂肪燃焼量・エクササイズの5項目。記録は30日分残ります。10歩以上続けて歩いたときだけ測る仕組みで、細かい揺れを歩数に数えにくくしています。重さは約24g。約1分で画面が消えるオートパワーオフ付きです。ストラップは付いていません。裏側にひも通しの穴があるので、首から下げたい人はひもを自分で用意してください。ドリテック H-235の電池は、1日16時間の作動で約6ヶ月です。
迷ったときの選び分け
スマホを持たずに走りたい人は、時計に音楽を入れられるかで分けると早いです。vívoactive 5は最大500曲、Active 3 Premiumも最大500曲まで入ります。タイムさえ分かればいい日なら、カシオ PHYSで身軽に出られます。長く走る日が多いなら、GPSの時間を並べてください。PACE 4が最大41時間、Forerunner 70が約23時間、vívoactive 5はGPSモードで約21時間です。寝るときにも着けるつもりなら、Xiaomi Smart Band 10の最長21日間が効いてきます。充電で外す回数を減らせます。歩数計で迷ったら、電池の条件を見てください。TW310とTM-260は約1年、HJ-325とH-235は1日14〜16時間着けて約6か月です。朝から夜まで着けっぱなしにする人は、この差で交換の時期が変わります。
注文画面で見ておく型番
vívoactive 5は、同じ時計でも4色それぞれに商品番号があります。Black / Slateが010-02862-40で、Ivory / Cream Goldが41、Blue / Blue Metが42、Orchid / Orchid Metが43です。HUAWEI Band 11は、通常版がCDY-B19、アルミニウム合金ケースのAluminum EditionがCDY-B29です。パープルとブラックはどちらにもあるので、色の名前だけで選ぶと取り違えやすくなります。Amazfit Active 2は、レザーとシリコン交換バンドが付くのがC225、シリコンだけがC226。Xiaomi Smart Band 10も、ミッドナイトブラックのBHR07PYGLのように色で型番が変わります。
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