土と煙の匂いがする、暗いベチバーです。出だしはペッパーの刺激と根の土っぽさ、1〜3時間で煙と乾いた木が中心に変わり、そのあとに樹脂の甘さがわずかに残ります。公式が自分のラインナップの中で「最上級にディープでダーク」と書いている1本で、軽い香りを一通り試したあとの人に向く方向です。
ベチバーという根の香料が、そこまで暗くなる理由を見ていきます。
この記事でわかること
- ハイチ産のベチバーに何を重ねて、この暗さを作っているか
- つけた直後から夜までの、香りの変わり方と持続
- 秋冬の夜に向き、夏と職場では避けたほうがいい理由
- 15mL・50mL・100mLの価格と、どこで買うか
結論:秋冬の夜に絞るなら、代えのきかない1本
ハイチ産のベチバーに、ペッパー、ガイアックウッド、ラブダナム、シダーを重ねた構成です。全部が重い素材で、軽いものがほとんど入っていません。朝つけて夜まで残る持続の長さも、根と樹脂という揮発しにくい素材どおりの結果といえます。
使える場面は秋冬の夜にほぼ限られ、夏と職場では重さだけが目立ちます。ただし場面が狭いぶん、条件が揃ったときの強さは他で代えがきかない。冬の屋外では軽い香りがほとんど届かないので、この重さがそのまま武器になる。価格は50mLで32,230円と高いものの、15mLが14,300円で用意されているため、いきなり3万円を出さずに確かめられます。
総合評価:4.0 / 5.0 ★★★★☆
ル ラボ ベチバー46の基本情報
| ブランド | ル ラボ(2006年・ニューヨーク) |
| 商品名 | ベチバー46 |
| 容量・価格 | 15mL 14,300円/50mL 32,230円/100mL 47,190円 |
| 香調 | ベチバー(ハイチ産)、ペッパー、ガイアックウッド、ラブダナム、シダー |
| 系統 | 煙のベチバー。暗く重い方向 |
| 持続 | 朝つけて夜まで |
| 向く場面 | 秋冬の夜 |
| 買える場所 | 直営店・公式オンライン・一部の百貨店 |
ベチバーという原料
イネ科の植物の根から採る香料です。
この素材の特徴
- 土と煙と木が混ざった香り
- 根なので重く、持続が長い
- 産地で香りが変わる
- 男性用香水の定番素材
- 単体では地味
ハイチ産、ジャワ産、ブルボン産などがあり、それぞれ香りが違います。
この香水はハイチ産を使っていると公式が書いています。ハイチ産は比較的すっきりした方向とされます。
ル ラボは2006年にニューヨークで始まったブランドです。注文を受けてから店頭で調合し、そのラベルに日付と名前を入れる。この売り方そのものがブランドの中身になっています。
何で暗くしているか
| 原料 | 役割 |
|---|---|
| ベチバー(ハイチ産) | 主役。土と根 |
| ペッパー | 刺激 |
| ガイアックウッド | 煙のある木 |
| ラブダナム | 甘く重い樹脂 |
| シダー | 乾いた木 |
全部が重い素材で、軽いものがほとんど入っていません。
公式は「邪悪なムード」という表現まで使っています。
煙と土と樹脂を重ねると、たしかにそういう方向になります。
名前についている数字は、配合されている原料の数だと公式は説明しています。サンタル33なら33種類。数が多いほど良いという意味ではなく、その香りを作るのに何種類を要したかという記録です。
香りの流れ
時間の変化
- 最初:ペッパーの刺激と根の土っぽさ
- 1〜3時間:煙と木が中心に
- 3時間以降:樹脂の甘さがわずかに残る
最初から重く、変化は緩やかです。
持続は長い。根と樹脂は最も揮発しにくい部類の素材です。
朝つけて夜まで残ります。
合う人と合わない人
| こういう人 | 相性 |
|---|---|
| 重く暗い香りが好き | ◎ |
| 秋冬に使いたい | ◎ |
| 長く香ってほしい | ◎ |
| 爽やかな香りが好み | × |
| 職場で軽くつけたい | × |
香水を長く使ってきた人が行き着く方向です。
最初の1本には向きません。
軽い香りに慣れていると、重すぎると感じるはずです。
どんな場面でどう着るか
| 場面 | おすすめ度 |
|---|---|
| 秋冬の夜 | ◎ |
| 休日 | ○ |
| 職場 | × |
| 夏 | × |
| フォーマルな場 | ○ |
夏は汗と混ざって印象が変わります。
合わせやすい服
- レザー
- 濃いウール
- 黒や濃紺
- 冬の厚手のもの
惜しい点
| 短所 | 程度 |
|---|---|
| 重い。場面を選ぶ | 大 |
| 夏には使えない | 大 |
| 職場では避けたほうがいい | 中 |
| 価格が高い | 大 |
| 服に残る | 中 |
この香水は、使える場面がかなり限られます。
秋冬の夜という条件が揃わないと、重さだけが目立ちます。
3万円を出して年に数十回、という計算になる可能性が高い。
裏を返せば、条件が揃った夜だけに使う香りだということです。年に数十回でも、その数十回を任せられる1本が欲しい人には応えてくれる。まずは15mLなら1万4千円台なので、年に何回使うかを自分の生活で確かめてから、大きい容量に移れば損はしません。
重い香水が必要になる場面
軽い香りが良いとされがちですが、そうでない場面もあります。
重い香りが効く場面
- 屋外で風がある
- 寒くて香りが立ちにくい
- 厚いコートを着ている
- 長時間つけ直せない
- 印象を残したい
冬の屋外では、軽い香りはほとんど届きません。
気温が低いと分子の動きが鈍くなり、香りが立ち上がらないためです。
そこで重い素材が要る。
この香水が秋冬向きなのは、季節の好みというより物理的な理由があります。
夏に使うと同じ量でも強く出るのは、同じ理屈の裏返しです。
だから季節で香水を替えるのは、気分の問題だけではありません。
同じ1本を通年で使うなら、量を季節で変える必要があります。
ベチバー系の中での位置
| 方向 | 印象 |
|---|---|
| すっきりしたベチバー | 清潔で乾いた根 |
| 土っぽいベチバー | 湿った大地 |
| 煙のベチバー | この1本。暗く重い |
| 柑橘と合わせる | 軽く爽やか |
ベチバーは合わせるもので大きく変わります。
柑橘と合わせた軽いベチバーもあるので、系統名だけで選ぶと外します。
この1本は最も重い方向です。
ベチバーは男性用香水の定番素材でもあります。
石鹸のような清潔感を出す使い方から、この香水のように暗く沈める使い方まで幅が広い。
ベチバーが好きだという人でも、どの方向が好きかは分かれます。
他のベチバー系を試したことがあるなら、それが軽い方向だったか重い方向だったかを思い出してから選んでください。
買い方
日本では直営店と公式オンライン、一部の百貨店で買えます。
| 容量 | 価格 |
|---|---|
| 15mL | 14,300円 |
| 50mL | 32,230円 |
| 100mL | 47,190円 |
15mLがあるのがこのブランドの良いところです。3万円を出す前に、1万4千円台で試せます。
| 買う場所 | 価格 | 注意 |
|---|---|---|
| 直営店・公式 | 定価 | ラベルに名入れができる |
| 百貨店の取扱店 | 定価 | 店舗が限られる |
| 通販の並行輸入 | 上下する | 保管状態が分からない |
通販に出ているものには並行輸入品が混ざります。香水は熱と光で劣化するので、輸送と保管の条件が読めない点は許容が要ります。
使う場面が限られるので、15mLで十分です。
重い香りは、店頭では判断が難しい。肌につけて数時間、できれば1日過ごしてから決めてください。
15mLを使い切るころには、自分の生活のどの場面でこの香りが働くかが見えてきます。そこまで確かめてから大きい容量に移っても遅くはありません。
あわせて読みたい
- もっと使いやすい1本なら、ル ラボ サンタル33の解説もどうぞ。
- 定番のもう1本は、ル ラボ アナザー13のレビューもどうぞ。
まとめ:ベチバー46は秋冬の夜に絞って使う1本
ハイチ産のベチバーに、ペッパー・ガイアック・ラブダナムを重ねた構成です。
公式が自ら「最上級にディープでダーク」と書いている香りです。
秋冬の夜に限られます。夏と職場では使えません。
香水を長く使ってきた人向け。最初の1本には向きません。
価格は15mLが14,300円、50mLが32,230円、100mLが47,190円。使う場面が限られることを考えると、15mLから始めるのが現実的です。日本では直営店と公式オンライン、一部の百貨店で扱っています。
重い香りは店頭の試香だけでは判断が難しい。肌にのせて数時間、できれば1日過ごしてから決めてください。15mLを使い切るころには、この香りが自分の生活のどの場面で働くかが見えてきます。
このブランドを一覧で見るならル ラボ香水の選び方へ。
あわせてボワ デベーヌもどうぞ。
※本記事はプロモーションを含みます

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