ル ラボはニューヨーク生まれの香水ブランドです。注文を受けてからラボで調合し、ラベルに日付と名前を印字して渡す。この「その場で作る」仕組みがブランドの芯にあります。
名前はどれも原料の名前と数字の組み合わせ。サンタル33なら、白檀を軸に33の原料で組んだ処方という意味です。仕組みが分かると、棚の並びが急に読めるようになる。
僕はこのブログでル ラボを26本、1本ずつレビューしてきました。このページはその入り口です。全部読む必要はありません。系統で絞って、気になった1本のレビューへ進んでください。
名前の数字が最初の地図になる
数字は派手さや順位ではなく、処方に使った原料の数です。数字が小さいほど構成が絞られていて、輪郭がはっきりする傾向がある。アンブレット9のように一桁のものは、主役がほぼそのまま香る設計です。
もうひとつの約束は、名前の原料がそのままの香りとは限らないこと。ヴァニラ44がバニラらしく香らない、という逆転がこのブランドには多い。名前だけで決めず、中身をレビューで確かめる価値があります。
入り口は4つ。系統で絞る
26本を系統で分けると、入り口は4つになります。まず自分がどの列にいるかだけ決めてください。
系統をまたいで迷うことも当然あります。そのときは「毎日つけたいか、勝負の日だけか」で切ってください。毎日なら柑橘かウッドの控えめな側。たまの勝負の日なら白い花か甘い系。使う頻度が決まると、必要な強さもだいたい決まります。
| 系統 | 向いている人 | 代表 |
|---|---|---|
| 柑橘・爽やか | 清潔感を最優先したい | ベルガモット22 |
| 白い花 | 華やかさが欲しい | ジャスミン17 |
| ウッド・ムスク | 落ち着きと色気 | サンタル33 |
| 甘い・お茶 | 個性で選びたい | ヴァニラ44 |
柑橘・爽やか系
- ベルガモット22。柑橘に少し重さを足した、いちばん使いやすい入り口
- セドラ37。柑橘とジンジャーの組み合わせ
- ビガラード18。苦い柑橘とウッドの綱引き
- リメット37。サンフランシスコの都市限定
- ネロリ36。オレンジの花に薔薇とバニラを重ねる
白い花系
- ジャスミン17。構成を減らして個性を出した白い花
- チュベローズ40。賦香率30パーセントの濃さ
- フルール ドランジェ27。3年かけたオレンジの花
- ヴァイオレット30。白いスミレと白茶
- ベ ローズ26。ピンクペッパーが主役のシカゴ限定
- イラン49。苔と根で支えたシプレフローラル
ウッド・ムスク系
- サンタル33。白檀の定番。まずこれを基準にすると他が読める
- ガイアック10。4種のムスクを使う東京限定
- ベチバー46。公式がブランドで最も暗いと言う1本
- ラブダナム18。強い個性なのに肌では控えめ
- ムスク25。清潔なムスクの下の暗い部分
- アンブレット9。植物由来のムスクだけで組む
甘い・お茶系
- ヴァニラ44。バニラの香りがしないバニラ
- マッチャ26。抹茶にイチジクを合わせる
- テ ノワール29。紅茶が干し草に変わるまで
- ラヴァンド31。清潔にも汚れにも振れるラベンダー
- アルデヒド44。香水史を変えた合成香料が主役
- コリアンドル39。パクチーの香水は成立するのかという実験
- シウ25。静けさを目指した北京限定
- オスマンサス19。京都限定の金木犀
最初の1本は3択でいい
迷ったら、この3本のどれが自分に近いかで決めるのが早いです。
- 定番を正面から。サンタル33。人と被るのは覚悟のうえで、それでも選ばれ続ける理由があります
- 色気に振る。アナザー13。ムスクの柔らかさで距離の近い場面に強く、芸能人の愛用でも名前が挙がる1本
- 軽さと清潔。ベルガモット22。季節を選ばず、香水に慣れていない人でも扱いやすい
3本ともレビュー側で短所まで書いています。良い話だけで決めないほうが、結局は失敗が少ない。
都市限定は買える月が決まっている
シティ エクスクルーシブと呼ばれる都市限定は、毎年9月だけ各店とオンラインで買える仕組みです。それ以外の月は、その名前の都市でしか手に入りません。
この売り方のせいで、都市限定は「気になったときには買えない」が起きやすい。9月を逃したら、翌年まで待つか、旅行の予定に合わせるかの二択になります。焦って輸入品の高値をつかむくらいなら、待つほうを勧めます。
レビュー済みの都市限定は、東京のガイアック10、京都のオスマンサス19、北京のシウ25、シカゴのベ ローズ26、サンフランシスコのリメット37。残りの都市も順にレビューを足しています。9月に狙うなら、先に系統だけ決めておくと迷いません。
先に知っておきたい弱点
値段は容量の割に強気です。小さい容量から入れるのが救いですが、それでも気軽な買い物ではない。
人気の銘柄ほど人と被ります。特にサンタル33は「どこかで嗅いだ」と言われる確率が年々上がっている。それを味と取るか、避ける理由と取るかは、買う前に決めておいたほうがいいです。
もうひとつ。モールで買う場合は輸入品が中心なので、販売店ごとに価格と状態の差が出ます。急がないなら店舗で肌に乗せて確かめて、価格はモールで比べる。この順番が堅実です。
容量の考え方
初めての銘柄は小さい容量からで十分です。毎日使うと分かっている1本に育ったら、大きい容量ほど1mlあたりは安くなる。使う頻度から逆算して選んでください。
逆に、まだ好みが定まっていない段階で大きい容量を選ぶのはやめたほうがいい。香水は簡単には減らない買い物です。小さい容量を使い切る頃には、自分の答えが出ています。
絞ってから、肌で確かめる
系統で絞る。3択で決める。限定は9月。この3つだけ覚えて店へ行けば、棚の前で迷う時間はかなり減ります。紙のムエットで終わらせず、肌に乗せて時間を置くのも忘れずに。
気になる銘柄が決まったら、各レビューで短所まで確かめてから戻ってきてください。
なお、このブログのル ラボのレビューはどれも同じ順番で書いています。基本情報、公式の説明、香りがどう変わっていくか、そして短所。読み慣れると1本あたり数分で判断できるはずです。26本ぶんの索引として、このページをブックマーク代わりに使ってください。
※本記事はプロモーションを含みます

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