香水をつけると「きつい」と言われてしまった人が、次にたどり着くのが練り香水です。スプレーのように空気中へ広がらず、指で取った量だけが肌に乗りますから、量の失敗が起きにくいのが理由でした。固形なので鞄に入れても漏れませんし、昼に塗り直すこともできます。
ただ、売り場に並んでいる練り香水は香りの説明がざっくりしていて、商品名だけでは中身が想像できません。そこでこの記事では、メンズが選びやすい5個を、シトラス・ウッディ・ムスク・石鹸系という4つの系統に振り分けました。価格は1,430円前後から3,300円前後まで、内容量は8gから40gまでの幅があります。
先に断っておくと、香りそのものは嗅いでみないと分かりません。ここに書いているのは、メーカーが公式に出している香りの表現と、内容量・価格・持続時間の表記です。感想を盛るよりも、選ぶための材料を正確に置くほうが役に立つと考えました。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
練り香水は、液体の香水と使い方がまるで違います
液体の香水は、プッシュした瞬間にアルコールが飛んで香りが立ち上がります。練り香水はワックスやオイルに香料を混ぜた固形で、指で取って肌に置く形になりました。この違いが、そのまま使い勝手の差になって出てきます。
1つめは量の調整です。米粒ほどを首筋に伸ばすのか、指先に少しだけ取って手首に置くのかを、その場で決められます。プッシュ数でしか刻めないスプレーに比べると、加減がずいぶん細かく効きます。香りが強すぎて周りに指摘された経験がある人ほど、この差はありがたいはずです。
2つめは持ち運びやすさでした。ジャーや缶に入った固形ですから、鞄のポケットに放り込んでも中身が漏れません。出先で香りが飛んだと感じたら、その場で足せます。
3つめは香りの立ち方です。空気中に噴射しないぶん、香りは肌の近くにとどまります。すれ違いざまに香らせたい人には物足りず、距離の近い相手にだけ届けばいい人には合っています。どちらが優れているという話ではありません。

系統は4つ、迷ったら普段の服装に寄せてください
練り香水の香りは、大きく4つの系統に分けると選びやすくなります。シトラスは柑橘の爽やかさ、ウッディは木の落ち着き、ムスクは肌に近い柔らかさ、石鹸系は清潔感という括りです。今回の5個も、この4系統に振り分けてあります。服装が綺麗めならウッディかムスク、カジュアルが多いならシトラスか石鹸系から入ると、ちぐはぐになりません。
シトラス系|PROUDMEN. グルーミングバーム 40g
プラウドメンのグルーミングバームは、40gのジャーに入った全身用クリームです。公式の商品ページでは「洗練された爽やかさと落ち着きを秘めた、グルーミング・シトラスの香り」と説明されています。さらに「エッセンシャルオイルを独自のブレンドで配合。トップノートからラストノートまで、時間の経過とともに香りの変化が楽しめます」とも書かれていました。つまり、つけた瞬間から最後まで同じ香りではなく、香水と同じように移り変わる作りになっています。
価格は3,300円前後で、5個の中では上のほうです。全成分表示のベースはワセリンで、原産国は日本でした。公式が挙げている使い方は、首筋やワキなどへ、出勤前やシャワー後に塗るという場面です。香りで主張するための1個というよりも、近づいた相手にだけ気づいてもらう距離感の1個になります。
ビジネスの場面でシトラスを選ぶなら、まずここからで問題ありません。香りの印象まで知りたい人は、プラウドメン グルーミングバームの単体レビューも合わせて読んでみてください。
グルーミングバーム 40g(グルーミング・シトラスの香り)
参考価格 3,300円前後
柑橘系の入口。全身用クリームタイプで塗り重ねても香りが強くなりすぎない、練り香水デビュー向けの1本。
短所も書いておきます。公式は「香水未満のほのかな香りが長時間持続」とだけ表記していて、具体的な持続時間は出していません。全身用クリームという性格上、香水のようなはっきりした香り立ちを期待すると、物足りなく感じる可能性があります。
ウッディ系|今どきの軽さと、京都の白檀で真っ二つに分かれます
ウッディは、5個の中で性格が最も割れた系統でした。同じ木の香りでも、今どきの軽いものと、お香に近い和のものとでは、行き着く場所がまったく違います。
NULL パヒュームクリーム 30g(ウッディフローラル)
メンズコスメNULLのパヒュームクリームは、30gで2,970円前後です。公式ストアでは香りを選ぶ形になっていて、シトラスムスク、ウッディフローラル、グリーンティー、キンモクセイ、サボンの5種類が並んでいました。このうちウッディフローラルは、名前のとおりウッディにフローラルを合わせた香りとして案内されています。
公式ストアには60日間全額返金の記載もありました。香りは嗅いでみないと分からない買い物ですから、返金の窓口があるのは素直に助かります。
ただし、公式ページの本文には全成分表示も持続時間の記載も見当たりませんでした。ベースがミツロウなのかワセリンなのかも、テキストからは確認できていません。成分表示を見てから決めたい人には、ここが引っかかると思います。
それでも、香りを5種類から選べて返金の窓口もあるという点で、最初の1個としては選びやすいほうです。
パヒュームクリーム 30g(ウッディフローラル)
参考価格 2,970円前後
フローラルを効かせた軽めのウッディ。香彩堂の和の白檀とは対照的な、今どきの練り香水らしい万人受けするウッディ枠。
香彩堂 練り香水 極品 白檀 8g
京都のお香屋である香彩堂が作っているのが、極品の白檀です。内容量は8gで、価格は1,430円前後と、今回の5個で最も安い1個になりました。公式では「涼やかで上品な白檀の香り」「よりお香の白檀に近い香り」と説明されています。白檀はサンダルウッドのことですから、系統としてはウッディに入ります。ただ、洋物のウッディを想像して買うと、かなり印象が違うはずです。
成分は「ミツロウ、スクワラン、ホホバ油など各種オイルを贅沢に配合」と明記されていました。容器は35×35×25mmで、手のひらに収まるサイズです。和装のときはもちろん、洋服でも渋さを出したい人に向きます。
短所は2つでした。8gという容量は5個の中で最も少なく、毎日使えば減りは早くなります。持続時間についても公式に数値の記載がないため、どれくらい香りが残るかは自分で確かめるほかありません。
洋物の練り香水に飽きた人にとって、この価格で和の白檀に触れられるのは悪くない選択だと思います。
練り香水 極品 白檀 8g
参考価格 1,430円前後
お香の老舗が作る、和の白檀(サンダルウッド)そのものの香り。洋物の練り香水に飽きた人向けの異色枠であり、5点中の最安値=入口価格帯。
ムスク系|NULL パヒュームクリーム 30g(シトラスムスク)
同じNULLのパヒュームクリームから、シトラスムスクを選びました。内容量30g、価格2,970円前後という条件はウッディフローラルと同じです。違うのは香りの中身だけになります。
公式ストアの香りの選択肢のうち、ムスクを主体に選ぶならこれでした。ムスクは肌のすぐそばで柔らかく残る系統で、香水でも定番の骨格になっています。強く香らせたいというより、近い距離で好印象を残したい人向けの選び方です。
ウッディフローラルと同じく、全成分と持続時間は公式ページのテキストでは確認できませんでした。また、同じブランドから2個を挙げていますので、ブランドとしての個性という意味では重複します。香りの系統だけを比べたい人にとっては、価格も容量も揃っているぶん、かえって比べやすいはずです。
シトラスから入ってムスクで落ち着く流れは、日本のオフィスでいちばん角が立ちません。
パヒュームクリーム 30g(シトラスムスク)
参考価格 2,970円前後
柑橘のトップからムスクの落ち着いた残り香に変化するタイプ。5点の中でムスクを主体に選ぶならこの1本。
石鹸系|OIKA 練り香水 リリー&サボン 9g
石鹸系の枠には、OIKA(ZAIDEA)のリリー&サボンを選びました。内容量は9gで、価格は1,580円前後です。販売元の店舗ページでは「リリーとホワイトムスクの爽やか透明感のある香り」と説明されていました。香水そのものが苦手な人でも受け入れやすいのが、この系統の強みになります。
感心したのは、公式が弱点まで書いていることでした。「アルコールを含まない為、香りの変化がしにくく、広がりも穏やか」と明記されています。さらに「香りの持続時間は2時間程度です。こまめに塗り直して香りの調整をしてください」とまで書かれていました。2時間という数字を先に出してくるメーカーは、そう多くありません。塗り直す前提の商品だと分かったうえで買えるのは、むしろ誠実だと感じました。
容器は直径37mm×18mmで、外箱は40mm×40mm×20mmという小ささでした。胸ポケットにも入りますから、塗り直しを前提にするなら理にかなったサイズです。生産国も日本でした。
短所は持続時間そのものです。5個の中で最も短く、しっかり香らせたい人には力不足になります。
香りを主張させたくない、清潔感だけ足したいという人には、この1,580円前後が近道になりました。
練り香水 リリー&サボン 9g
参考価格 1,580円前後
石鹸系の入口。リリーとホワイトムスクの清潔感のある香りで、香水が苦手な人にも使いやすい枠。5点の中で唯一の石鹸系。
5個の条件を1枚に並べます
系統・価格・内容量を並べると、選ぶ順番が見えてきます。
| 香りの系統 | 商品と価格 | 内容量と持続時間の表記 |
|---|---|---|
| シトラス | PROUDMEN. グルーミングバーム/3,300円前後 | 40g・持続時間の数値表記なし |
| ウッディ(今どき) | NULL パヒュームクリーム ウッディフローラル/2,970円前後 | 30g・持続時間の記載なし |
| ウッディ(和・白檀) | 香彩堂 練り香水 極品 白檀/1,430円前後 | 8g・持続時間の数値記載なし |
| ムスク | NULL パヒュームクリーム シトラスムスク/2,970円前後 | 30g・持続時間の記載なし |
| 石鹸系 | OIKA 練り香水 リリー&サボン/1,580円前後 | 9g・公式表記は2時間程度 |

表にして分かるのは、持続時間を数値で出しているのがOIKAだけということでした。練り香水は液体の香水に比べて表記が緩く、比べるための材料そのものが揃っていません。だからこそ、数値を出している商品は信用の置き場が分かりやすいです。
買う前に飲み込んでおきたい弱み
練り香水は万能ではありません。5個を並べて見えてきた弱みを、正直に書いておきます。
1つめは、持続時間の情報が足りないことでした。今回の5個のうち、時間を数値で示していたのはOIKAだけです。残りの4個は「長時間持続」といった言い方にとどまり、比べる材料になりません。どれくらい持つかは、自分の肌で確かめるしかない部分が残ります。
2つめは、香りの届く距離です。空気中に噴射しないぶん、周囲へ届く範囲はスプレーより狭くなります。すれ違いざまに香らせたい人が練り香水を選ぶと、たいてい期待が外れました。人と距離が近い場面のための道具だと割り切ってください。
3つめは、手が汚れることでした。指で取って塗る形ですから、塗ったあとに手を拭くひと手間が要ります。食事の直前に塗り直すと、香りが手に残ったまま食卓につくことになります。細かい話ですが、外で使う頻度が高い人ほど気になるはずです。
塗る場所と量は、ここから始めてください
最初の1週間の塗り方
- 米粒ほどを指先に取り、まず1か所だけに置きます
- 首筋は香りが立ちやすいので、初日は手首か耳の後ろから試すと安全です
- 足りないと感じてから足す。最初から2か所に塗らないでください
- 香りが飛んだと感じたら、人と会う直前に足すほうが効きます
塗る量の正解は、その人の肌と季節で変わります。夏は体温で香りが立ちやすく、冬と同じ量では強く出やすくなります。季節で加減を変えられるのが、練り香水の一番の利点でしょう。
液体の香水と、どう使い分けるか
練り香水だけで完結させる必要はありません。液体の香水を持っている人なら、場面で持ち替えるのがいちばん無駄がない使い方です。人と近い距離で長く過ごす日は練り香水、広い場所で人と会う日は液体、という分け方が分かりやすいと思います。
系統そのものをもっと知りたくなったら、メンズ香水 完全ガイドで場面と系統の関係を整理しています。ウッディをもっと掘るならウッディな香水はメンズの定番、香りが強いと言われた経験があるなら香水が似合わないなら石鹸系メンズ香水に変えるが近道でした。夏のシトラス寄りを探しているなら、夏におすすめのメンズ香水も並べて見てください。
合わせて読むなら
- プラウドメン グルーミングバームのレビューシトラス枠の1個を単体で掘り下げた記事です
- ウッディな香水はメンズの定番乾いた木から甘い木まで系統を分けて紹介しています
- 香水が似合わないなら石鹸系メンズ香水清潔感だけ足したい人向けの選び方です
5個を並べてみると、選ぶ順番はそれほど複雑ではありませんでした。系統を先に決めて、価格と容量で絞り、持続時間の表記があるかを最後に確認する流れになります。香りそのものは嗅いでみないと分かりませんから、まずは手の届く1個から試すのが現実的です。
※本記事はプロモーションを含みます

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