結論から言います。冬の香水で失敗する原因はほとんど選んだ香りではなく、つけた量です。寒い外では香りが立たないので、つい多めにつけてしまう。
冬に起きること
- 外では香らない … 気温が低いと香料が揮発しない。だから足りないと感じる
- 室内で一気に立つ … 暖房の効いた部屋に入った瞬間、外の3倍くらい香る
- コートに残る … 厚手の生地は香りを溜め込み、翌日も匂う
つける量は夏より減らす。これだけで評判が変わります。この記事では、冬に合う重めの3本と、量の目安をまとめます。
この記事を書いた人
30代前半メンズ、都内在住。大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業と、現在3社目です。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものを発信しています。
洗顔して1時間でテカる極度の脂性肌です。学生時代から肌荒れと戦い続けていて、脂性肌向けとうたわれる化粧水はドラッグストアの棚にあるものからデパコスまで、ほぼ全部試してきました。アゼライン酸・レチノール・ビタミンC・ナイアシンアミドといった成分ものも、セラミド系の敏感肌向けも同様です。
スキンケアだけでは足りず、イソトレチノインや、アドバテックスレーザー・ポテンツァ・アビクリアといった美容医療にも一通り手を出しています。そのうえで「結局これは要る/要らない」を自分の肌で判断してきました。
冬の香水は立ち上がり方が変わる

寒いと香らない。だから、つけすぎる
香水が香るのは、香料が体温で温められて空気に出ていくからです。気温が低いと揮発が遅くなり、同じ量でも香りが弱く感じます。
ここで「足りない」と判断してもう1プッシュ足すと、暖房の効いた室内に入った瞬間に、全部まとめて立ち上がります。外で感じた香りの強さは、室内での強さを表していません。
つける場所を下げる
冬は首より下につけるのがコツです。香りは下から上に昇るので、腰やひざの裏、足首につけると、ゆっくり上がってきて強すぎません。
逆に、冬に首元へ直接つけるとマフラーやコートの襟に移り、脱いだあとも自分の周りだけ濃く香り続けます。厚手の生地は香りを溜め込みます。
冬はどんな香りが合うのか
気温が低いと軽い柑橘やシトラスは早く飛んでしまいます。そのため冬はウッディ、バニラ、スパイス、インセンスのような重心の低い香りが合います。
ただし重い=濃くつけていい、ではありません。重い香りほど残るので、量は逆に減らします。冬に重い香りを選ぶなら、プッシュ数は夏の半分が目安です。
冬に合う3本

人と被りたくないなら:エルメス テール ドゥ エルメス
香水好きのあいだで評価が固まっている定番です。ウッディで、乾いた鉱物のような感触があります。
「おじさん臭い」と言われることがありますが、実際に使ってみると逆でした。30〜40代の落ち着いた色気を引き出す方向の香り。好みは分かれますが、周囲からの評判と人と被りにくさは屈指です。
詳しい香りの移り変わりと辛口の評価はテールドエルメスのレビューに書いています。持続力があるので、朝に1プッシュで夕方まで残ります。
100mLで15,840円前後。無難な人気の香水を避けたい、という人に向きます。
バニラを重くしすぎたくないなら:バイレード ジプシーウォーター
バニラが主役でありながら、重さで押してこないです。バニラの香水は重くて秋冬向きのものが多いなか、この1本は季節を選びません。
ノートで整理すると、トップはベルガモット・レモン・ジュニパーベリー・ペッパーといった軽やかな柑橘とスパイス。ミドルにインセンス(お香)やパインニードルの緑がかった煙。柑橘がトップにあるおかげで、バニラが重く沈みません。
冬の重心の低さと、鼻に抜ける軽さが同居しているので、室内に入ったときの立ち上がりが穏やかです。使い切るまでの感想はジプシーウォーターのレビューにまとめました。
50mLで24,618円前後。持続もかなりあり、少量で足りますので、まず1本を長く使いたい人に向いています。
外したくない日なら:シャネル ブルー ドゥ シャネル
大人っぽさ・清潔感・女子ウケが高い水準でまとまった王道です。デートや勝負の日に強く、20〜40代のどの年代でも外しません。
冬に選ぶならオードパルファムのほうです。オードトワレより濃度が高いぶん、寒さで揮発が落ちても香りが立ち上がります。寒い外でも輪郭が残ります。
トワレとパルファムの選び分けや、年代別の使い方はブルードゥシャネルのレビューに書いています。王道なので被りやすいのは事実ですが、外さないことに価値がある場面はあります。
オードパルファム100mLで27,866円前後。重い香りが苦手な人でも受け入れやすい方向なので、冬の1本目としても選べます。
香調と価格の対応
香調・向いている人・容量と価格で並べます。3本とも冬の重心に合いますが、方向はそれぞれ違います。
| 香水と香調 | 向いている人 | 容量/価格 |
|---|---|---|
| テール ドゥ エルメスオードトワレ/ウッディ・鉱物的 | 人と被りたくない | 100mL/15,840円 |
| バイレード ジプシーウォーターオードパルファン/バニラ+柑橘とお香 | 重くしすぎたくない | 50mL/24,618円 |
| ブルー ドゥ シャネルオードパルファム/ウッディ・清潔感 | 外したくない日がある | 100mL/27,866円 |
価格差より先に、濃度の表記を見てください。オードトワレは軽くて短く、オードパルファムは濃くて長い。寒い時期は濃度の高いほうが輪郭を保ちやすくなります。
つける量の目安は、夏の半分
プッシュ数で言うと、夏に2プッシュしていたなら冬は1プッシュ。重い香りなら1回で足ります。足りないと感じても、室内に入るまで待ってから判断してください。
つける場所は腰、ひざの裏、足首。香りは下から上に昇るので、低い位置につけるほど、ゆっくり穏やかに立ち上がります。首やコートの襟に直接つけると、脱いだあとも濃く残ります。
コートに移った香りは、翌日も残る
冬に見落としやすいのがコートです。ウールやダウンは香りを溜め込むので、一度移ると数日は抜けません。前の日と違う香水をつけると、2種類が混ざって別のものになります。
毎日同じ香水を使うなら問題ありませんが、香りを使い分けるなら、コートに直接かけるのは避けたほうがいい。脱いだあとに風を通しておくだけでも違います。
もっと重い香りが好きなら
この3本より深く沈んだ香りを探しているなら、すでに書いたレビューから選べます。
重心の低い香りのレビュー
- ウードで攻めるなら … 大人の渋さが出る1本
- タバコとバニラの中間なら … 甘さと渋さの両立
- ダークで密度が高いなら … 夜に振り切った香り
ウードならトムフォード オードウッド、タバコとバニラの中間ならマルジェラ ジャズクラブ、ダークで密度の高い方向ならトムフォード ノワールデノワールです。
どれも重い香りなので、プッシュ数は1回、多くても2回に留めてください。つける場所も、首より下に。
香りを人に確かめてもらう
自分では判断できないので、一度は身近な人に聞くのがいちばん早い。「きつくない?」ではなく「どのくらいの距離で分かる?」と聞くと、答えが具体的になります。
目安は腕1本ぶんの距離で、かすかに香る程度。正面に立ってようやく分かる、くらいがちょうどいい濃さです。部屋に入った瞬間に分かるなら、確実につけすぎています。
冬の香水で失敗しないための残り2つ
つける量と場所のほかに、肌の状態も香りの残り方を変えます。寒い時期は肌が乾燥していて、香りが留まりにくくなります。
乾いた肌は香りを弾き、保湿された肌は香りを抱える。無香料の保湿クリームを薄く塗ってから香水をのせると、同じ量でも香りが長く残ります。量を増やさずに持続を伸ばせる方法です。
保管場所で香りは変わる
香水は直射日光と温度差に弱いものです。洗面台の窓際や、暖房の風が当たる棚に置くと、半年で香りが変わります。
置くなら引き出しの中か、光の入らない棚。冬は暖房で室温が上がるので、夏より置き場所に気を配ったほうがいい。箱に入れたまま保管するのがいちばん確実です。
つけ直しは、昼に1回まで
朝つけた香りが自分で分からなくなるのは、嗅覚が順応するからです。香りが消えたのではなく、鼻が慣れています。
ここでつけ直すと、周りには2回ぶんの濃さで届きます。確かめたいときは、袖口の内側を嗅ぐのではなく、一度外の空気を吸ってから戻ってきて嗅いでみてください。
季節をまたぐなら、同じ銘柄を薄くする手もある
夏に使っていた香りを冬も続けたいなら、量を減らして、つける位置を下げるだけで成立します。軽い柑橘は寒さで飛びやすいので、肌に近い位置につけると輪郭が残ります。
銘柄を替えるより、つけ方を替えるほうが失敗が少ない。手持ちを活かせるなら、新しく買う前にこちらを試してみてください。
まとめ
冬の香水は選ぶ香りより、つける量で評判が変わるものです。外で足りないと感じても、室内では十分に香っています。
人と被りたくないならテール ドゥ エルメス、バニラを重くしすぎたくないならジプシーウォーター、外したくない日ならブルー ドゥ シャネル。
夏に使っていた香水をそのまま冬に使うなら、まず量を半分にしてみてください。夏向けの選び方は夏のメンズ香水の記事にまとめています。
※本記事はプロモーションを含みます

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