押しても芯が出てこない、触ると奥のほうが痛い。先に結論です。この段階のニキビは、皮膚の浅いところではなく、深いところで炎症が起きています。表面をどうにかしようとしても届きません。
そして、固いニキビを潰そうとするのがいちばんの遠回りです。出るものが無いので潰れず、押した力の分だけ炎症が広がって、跡が残る確率が上がります。
固くなったニキビの特徴
- 芯や膿が見えない … 白い点も黒い点も無く、盛り上がっているだけ
- 押すと奥が痛い … 表面ではなく、内側に痛みがある
- 1〜2週間では引かない … 白ニキビより時間がかかる
やることは3つだけです。炎症を抑える、乾燥させない、触らない。この記事では、そのうち市販で手に入るものを3つ並べます。
この記事を書いた人
30代前半メンズ、都内在住。大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業と、現在3社目です。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものを発信しています。
洗顔して1時間でテカる極度の脂性肌です。学生時代から肌荒れと戦い続けていて、脂性肌向けとうたわれる化粧水はドラッグストアの棚にあるものからデパコスまで、ほぼ全部試してきました。アゼライン酸・レチノール・ビタミンC・ナイアシンアミドといった成分ものも、セラミド系の敏感肌向けも同様です。
スキンケアだけでは足りず、イソトレチノインや、アドバテックスレーザー・ポテンツァ・アビクリアといった美容医療にも一通り手を出しています。そのうえで「結局これは要る/要らない」を自分の肌で判断してきました。
固いニキビの中で、何が起きているのか

炎症が真皮の側まで進んでいる
ニキビは、毛穴が詰まる(白ニキビ)→ 炎症を起こす(赤ニキビ)→ 膿を持つ、という順に進みます。このうち、炎症が皮膚の深いところまで及んだものが、しこりのように固くなります。
固いのは、その周りの組織が炎症に反応して厚くなっているからです。中に何かが詰まっていて固いわけではありません。だから触っても動かないし、押しても形が変わりません。
痛みが表面ではなく奥にあるのも同じ理由です。表面の角質ではなく、その下で炎症が起きているので、化粧水を替えたくらいでは体感が変わりにくい段階でもあります。
潰しても何も出てこない
白ニキビや黒ニキビには、角栓という出口があります。ところが固くなったニキビには、押し出せる中身がありません。出ないものを出そうとするので、必要以上の力がかかります。
その力は、炎症を起こしている組織を壊す方向に働きます。結果として炎症は広がり、本来なら跡にならなかったものが跡として残ります。数日で済んだはずのものが、数か月の話になる。これが遠回りの中身です。
もし血が出た、透明な液が出たという状態になっているなら、そこはもう傷です。触るのをやめて、乾かさないように保護してください。
触るだけでも期間は延びる
潰していなくても、指で押して確かめる回数が多い人はなかなか引きません。押すたびに炎症が刺激されるので、確認する行為そのものが治りを遅らせます。
また、痛みよりかゆみのほうが強いなら、原因がニキビの炎症ではないことがあります。かゆいニキビの市販薬で、炎症・乾燥・カビの3つに分けて書きました。
鏡の前で触ってしまう自覚があるなら、朝と夜の洗顔のときだけ見る、と決めてしまうほうが早い。見なければ触らないので、これはかなり効きます。
なお、二の腕にできている固いブツブツは、顔のニキビとは別のものであることが多いです。腕のブツブツに使う市販薬のほうで、さめ肌向けの市販薬を3つ紹介しています。
触らずに引かせる市販薬と保湿3つ

炎症を直接抑える:ペアアクネクリームW
ライオンの第2類医薬品で、効能・効果は「吹き出物、ニキビ」。有効成分はイブプロフェンピコノール(IPPN)3.0%とイソプロピルメチルフェノール(IPMP)0.3%の2つです。
公式の説明では、IPPNがアクネ菌によるコメド(白ニキビ)の生成を抑えつつ炎症(赤ニキビ)をしずめ、IPMPがアクネ菌などを殺菌して進行を抑える、という役割分担。炎症をしずめる成分が入っているのが、固くなった段階では効いてきます。
用法・用量は「1日数回、石けんで洗顔後、適量を患部に塗布」。塗ると透明になるクリームなので、日中に塗っても白く残りません。なおステロイドとイオウは入っていません(ライオンの製品Q&Aに明記されています)。
内容量は14gと24gの2つ。24gで800円前後です。顔の1〜2か所に使うだけなら14gで足りますが、背中や胸にも出るなら24gのほうが気兼ねなく使えます。
ペアアクネクリームW 24g
参考価格 778円前後
第2類医薬品。イブプロフェンピコノールが炎症をしずめ、イソプロピルメチルフェノールがアクネ菌を殺菌。塗ると透明になるクリーム。
繰り返すなら内側から:チョコラBBプラス
エーザイの第3類医薬品で、効能・効果に「肌あれ、にきび・吹き出物」が入っています。ビタミンB群の内服薬です。
成人1日量(2錠)中の成分は、リボフラビンリン酸エステルナトリウム(活性型ビタミンB2)38mg、ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)50mg、チアミン硝化物(ビタミンB1)20mg、ニコチン酸アミド40mg、パントテン酸カルシウム20mg。
公式では、吸収にすぐれた活性型ビタミンB2が肌細胞の生まれ変わりを助け、ターンオーバーの正常化を促すと説明されています。今できているものを消すためではなく、繰り返す頻度のほうに効かせる位置づけです。
用法は15歳以上で1回1錠、1日2回、朝夕食後。15歳未満は服用できません。120錠で2,300円前後なので、1日2錠なら2か月分です。同じ場所に何度もできる人は、塗り薬より先にこちらを見たほうがいいかもしれません。
チョコラBBプラス 120錠
参考価格 2,280円前後
第3類医薬品。活性型ビタミンB2を中心としたビタミンB群の内服薬。効能・効果に「肌あれ、にきび・吹き出物」。15歳以上、1日2錠。
乾燥で悪化させない:キュレル 皮脂トラブルケア 保湿ジェル
花王の医薬部外品で、有効成分はアラントイン。肌荒れを防ぐ抗炎症の成分です。
その他の成分に、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド(セラミド機能成分)、ユーカリエキス、10-ヒドロキシウンデカン酸、酸化Znなどが並びます。皮脂が出るのに内側は乾いている、という状態を想定した処方です。
固いニキビができている人ほど、その周りを乾燥させています。薬を塗っている場所を避けて洗顔後に何も塗らないでいると、乾燥から角質が厚くなり、次の詰まりを作ります。
無香料・無着色で120mL、1,400円前後。ジェルなので伸びが軽く、べたつきを嫌って保湿を飛ばしてしまう人でも続けやすい質感です。
キュレル 皮脂トラブルケア 保湿ジェル 120mL
参考価格 1,396円前後
医薬部外品。有効成分アラントインとセラミド機能成分。皮脂は出るのに内側は乾いている肌向けの、伸びの軽いジェル。
どれを何日使うか
分類・成分・使いどころで並べます。3つは同じ問題を別の角度から扱っているので、どれか1つを選ぶというより、足りていないところを埋める形になります。
| 製品と成分 | 使いどころ | 容量/価格 |
|---|---|---|
| ペアアクネクリームW第2類医薬品/イブプロフェンピコノール3.0%・イソプロピルメチルフェノール0.3% | いま炎症が起きている場所に塗る | 24g/800円 |
| チョコラBBプラス第3類医薬品/活性型ビタミンB2・B6・B1・ニコチン酸アミド・パントテン酸Ca | 同じ場所に繰り返す人が飲む | 120錠/2,300円 |
| キュレル 皮脂トラブルケア 保湿ジェル医薬部外品/有効成分アラントイン・セラミド機能成分 | 薬を塗った周りを乾かさない | 120mL/1,400円 |
塗り薬だけで押し切ろうとする人が多いですが、それだと繰り返しは止まりません。逆に、飲むものだけでは今できている炎症には届きません。いま痛いものを抑えるのが塗り薬、次を作らせないのが内服と保湿、という分担です。
塗る順番は、薬が先
洗顔したあと、薬を先に塗って、そのあと周りに保湿を足します。保湿を先に全体へ広げてしまうと、薬を塗りたい場所の上に膜ができます。
薬を塗るのは、ニキビができている場所とその周囲だけで十分です。顔全体に広げる使い方は想定されていません。広く塗っても効きが強くなるわけではなく、量が早く減るだけです。
保湿ジェルのほうは、薬を塗った場所を避けて顔全体に伸ばします。避けるといっても神経質になる必要はなく、薬の上に重ねて塗り広げないようにする、という程度で構いません。
1週間では判断しない
固いニキビは、白ニキビのように数日で消えるものではありません。少なくとも2週間は同じやり方を続けてから判断してください。効かないと感じて次々に替えるのが、いちばん時間を使います。
段階ごとの日数の目安はニキビが治るまでの日数にまとめました。予定から逆算するときはそちらが使えます。
先に変わるのは、見た目より痛みです。押したときの痛みが減ってきたら、炎症は引き始めています。固さが取れて赤みだけになれば、そこからは早い。
ただし、塗り薬を1か月以上続けても変化が無い場合は続ける意味が薄いです。その場合は下の線引きを見てください。
それでも引かないときの線引き
市販薬でできるのは、炎症をこれ以上ひどくしないことまでです。次のどれかに当てはまるなら、皮膚科で相談したほうが結果的に早く終わります。
市販で粘らないほうがいい状態
- 1か月たっても固いまま … しこりが残っている
- 同じ場所に繰り返しできる … 出口が塞がったままの可能性
- 押すと強く痛む、熱を持っている … 炎症が強い
特に、同じ場所に何度もできるものは自己流で長く粘るほど跡が濃くなります。固いニキビは、時間との勝負になっている点が白ニキビと違います。
逆に、赤みだけになってきた、痛みが引いてきたという段階なら、あとは刺激を足さないだけで引いていきます。その段階で使うものはニキビの赤みに使う化粧水にまとめました。
すでに茶色や赤黒い跡になっているなら、選ぶものが変わります。ニキビ跡の化粧水のほうを見てください。跡の色によって、使う成分が違います。
まとめ
固いニキビは、皮膚の深いところで炎症が起きている状態です。中身が無いので潰れず、押した分だけ跡になる確率が上がります。
炎症を抑えたいならペアアクネクリームW、繰り返すならチョコラBBプラス、周りが乾いているならキュレルの保湿ジェル。3つは役割が違うので、併用しても噛み合います。
そして何より、触らないことです。1日に何度も指で確かめている人は、それをやめるだけで日数が変わります。1か月たっても固いまま、同じ場所に繰り返す、という場合は皮膚科で相談してください。
赤く腫れて痛む段階で、どうしても触ってしまうならニキビを冷やす場面とやり方のほうが近い。手を出す先を作るほうが早く止まります。
※本記事はプロモーションを含みます

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