結論から言います。二の腕のブツブツは、多くの場合ニキビではありませんです。ニキビ用の薬を塗っても変わらないのは、そもそも違うものだからです。
ニキビとの見分け方
- 触るとざらざらする … 面で広がっているならニキビではない
- 芯がなく、膿を持たない … 潰しても何も出てこない
- 左右の腕に同じように出る … ニキビは片側だけということが多い
これに当てはまるなら、医学的には毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)や毛孔性角化症とされる皮膚疾患です。一般には「さめ肌」と呼ばれています。
やっかいなのは、洗っても保湿しても消えにくいこと。ただし市販薬で対処できる範囲なので、この記事では効能・効果に「さめ肌」が入っている3つを並べます。
この記事を書いた人
30代前半メンズ、都内在住。大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業と、現在3社目です。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものを発信しています。
洗顔して1時間でテカる極度の脂性肌です。学生時代から肌荒れと戦い続けていて、脂性肌向けとうたわれる化粧水はドラッグストアの棚にあるものからデパコスまで、ほぼ全部試してきました。アゼライン酸・レチノール・ビタミンC・ナイアシンアミドといった成分ものも、セラミド系の敏感肌向けも同様です。
スキンケアだけでは足りず、イソトレチノインや、アドバテックスレーザー・ポテンツァ・アビクリアといった美容医療にも一通り手を出しています。そのうえで「結局これは要る/要らない」を自分の肌で判断してきました。
腕のブツブツは、ニキビとは別のもの

正体は、毛穴に詰まった角質
小林製薬の説明によると、二の腕のブツブツの主な原因は肌の代謝(ターンオーバー)の異常により、角質が毛穴に過剰にたまることとされています。皮膚の表面が盛り上がってざらざらになり、毛穴の周りで炎症を起こして赤みを伴うこともあります。
遺伝的な要因やホルモン代謝の影響とも考えられているので、生活習慣を直したから消える、という種類のものではありません。ただし皮膚の乾燥で悪化しやすいので、保湿は効いてきます。
ニキビの薬が効かない理由
ニキビの市販薬は、アクネ菌への殺菌や、炎症を抑えることを目的にしています。一方でさめ肌は毛穴に角質がたまって盛り上がっている状態なので、殺菌しても角質は減りません。
必要なのはたまった角質をやわらかくして落とすことです。ここを担うのが尿素で、一般用医薬品では20%が配合の上限とされています。ニキビ用と角質用は、狙っているものが最初から違います。
潰しても、掻いても悪化するだけ
ざらつきが気になって爪で掻いたり、指で潰そうとする人がいます。これはいちばんやってはいけない対処です。毛穴の周りに傷ができて炎症が強くなり、赤みが増えます。
中身は膿ではなく角質なので、押し出しても出てきません。出たとしても、また同じところにたまります。やわらかくして自然に落とす、という順番以外に近道はありません。
顔にもニキビがあるなら、そちらは別に手当てする
腕はさめ肌で、顔はニキビ。この組み合わせは珍しくありません。皮脂の量も皮膚の厚さも違うので、同じものを塗って両方を治そうとすると、どちらも中途半端になります。
特に、尿素20%のクリームを顔に塗らないでください。この記事の3つはどれも「ひじ・ひざ・かかと」や「乾燥性皮膚」が対象で、顔は想定されていません。顔の皮膚は腕より薄く、刺激になります。
顔の赤みが気になっているなら、しみない化粧水に替えるほうが早い。ニキビの赤みに使う化粧水で、実際に使った4本を刺激の強さで並べています。
赤黒く残っている、茶色く沈着しているという段階なら、選ぶものが変わります。ニキビ跡の化粧水のほうを見てください。赤みに美白成分を使うと遠回りになります。
効能・効果に「さめ肌」が入る市販薬3つ

赤みも一緒に抑えたいなら:ニノキュア
二の腕などのブツブツ向けに作られたクリームタイプの塗り薬です。尿素を一般用医薬品最大量である20%配合しています。
公式の説明では、有効成分は3つ。尿素20%が保湿しながら角質を軟化・除去し、トコフェロール酢酸エステルが血行を促進してターンオーバーを正常化、グリチルリチン酸モノアンモニウムの抗炎症効果で赤みを改善するという構成です。
ブツブツに赤みを伴っているなら、この3つ目が効いてきます。ざらつきだけでなく赤みも気になっている場合は、ここから試すのが素直な選択です。
30gで1,600円前後、第3類医薬品。角質が入れ替わるには時間がかかりますので、半袖の季節に間に合わせたいなら、逆算して2〜3か月前から始めてください。
ひじ・ひざの黒ずみも一緒に気になるなら:ケラチナミン コーワ クロザラエイド
黒ずみとさめ肌の両方を対象にした第3類医薬品です。効能・効果は「ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症、さめ肌、手指のあれ、老人の乾皮症」。
成分は100g中、尿素20.0gに加えてグリチルレチン酸0.3gとアルニカチンキの2つで炎症を鎮め、トコフェロール酢酸エステル0.5gで血行を促す構成です。抗炎症成分が2種類入っているのがこの製品の特徴。
使用感はサラッとしていてベタつかず、無香料なので、朝に塗って服を着る、という使い方がしやすいです。
60gで1,846円前後。腕だけでなく、ひじやひざの黒ずみも同時に気になっている、という人はこちらが1本で済みます。
ケラチナミン コーワ クロザラエイド 60g
参考価格 1,846円前後
効能・効果に「さめ肌」と「ひじ・ひざ・かかとの角化症」の両方。抗炎症成分が2種類。第3類医薬品。
かゆみも出ているなら:ケラチナミン コーワ 乾燥かゆみクリーム20
かゆみ止め成分を足した第3類医薬品です。効能・効果は「かゆみを伴う乾燥性皮膚(成人・老人の乾皮症)」で、対象年齢は15才以上。
成分は100g中、尿素20.0gにジフェンヒドラミン塩酸塩1.0gでかゆみを鎮め、グリチルレチン酸0.3gで炎症を抑える構成。掻いて悪化させてしまう人には、この かゆみ止めが効いてきます。
140gと容量が大きいので、腕だけでなく背中やすねまで塗れます。同じシリーズに広範囲へ塗りやすい乳状液タイプもあるので、塗る面積が広いならそちらも選べます。
140gで1,843円前後。3つのなかではいちばん量が多く、全身に乾燥とかゆみが出ている冬向きの1本です。
ケラチナミン コーワ 乾燥かゆみクリーム20 140g
参考価格 1,843円前後
かゆみ止め成分入りで140gの大容量。腕だけでなく背中やすねまで塗れる。第3類医薬品。
3つの違いは尿素以外にある
有効成分・向いている状態・容量で並べます。3つとも尿素20%が土台で、そこに何を足しているかが違います。
| 市販薬と有効成分 | 向いている状態 | 容量/価格 |
|---|---|---|
| ニノキュア尿素20%/トコフェロール酢酸エステル/グリチルリチン酸モノアンモニウム | 赤みも一緒に抑えたい | 30g/1,600円 |
| ケラチナミン コーワ クロザラエイド尿素20%/グリチルレチン酸/アルニカチンキ/トコフェロール酢酸エステル | ひじ・ひざの黒ずみも気になる | 60g/1,846円 |
| ケラチナミン コーワ 乾燥かゆみクリーム20尿素20%/ジフェンヒドラミン塩酸塩/グリチルレチン酸 | かゆみも出ている | 140g/1,843円 |
尿素の量は同じなので、選ぶ基準は「尿素以外に何が入っているか」になります。赤みがあるならニノキュアかクロザラエイド、かゆみがあるなら乾燥かゆみクリーム20、という分け方が素直です。
尿素20%は、傷があるとしみる
尿素は角質をやわらかくする成分なので、傷がある場所に塗るとしみます。掻き壊してしまった場所や、ひび割れている場所は避けてください。
しみる場合は、まず傷が治るのを待つか、尿素の入っていない保湿剤で乾燥だけ抑えておく。痛みを我慢して塗り続けても、早く治るわけではありません。
効果が出るまでの目安
角質が入れ替わるには時間がかかるので、最低でも1か月は同じものを続けてください。1週間で変わらないからと次々に替えるのは、いちばん遠回りです。
分かりやすい変化は、見た目より先に手触りに出ます。ざらつきが減ってきたら効いている証拠なので、そのまま続けてください。見た目の赤みや盛り上がりが引くのは、そのあとです。
塗る以外にやること3つ
悪化させないために
- ナイロンタオルでこすらない … 摩擦は角質を厚くする方向に働く
- 風呂上がり5分以内に塗る … 角質がやわらかいうちが吸収に有利
- 乾燥する季節は全身を保湿する … 乾燥で悪化しやすいと公式も説明している
特にナイロンタオルは逆効果です。ざらつきを取ろうとして強くこすると、その刺激で角質がさらに厚くなります。肌はこすられると防御のために角質を厚くします。
風呂では手か綿のタオルで、泡をのせて洗うだけにしてください。落とすのは薬の役割で、こすり落とすものではありません。
まとめ
腕のブツブツは、多くの場合ニキビではなく、角質がたまったさめ肌です。ニキビ用の薬では変わりません。
赤みも一緒に抑えたいならニノキュア、ひじひざの黒ずみも気になるならクロザラエイド、かゆみが出ているなら乾燥かゆみクリーム20。
どれを選んでも、角質が入れ替わるまでには時間がかかります。半袖になる時期から逆算して、2〜3か月前から始めるのが現実的です。それでも変わらない、赤みが強い、範囲が広がるという場合は皮膚科で相談してください。
腕ではなく足や脚に同じものが出ているときは、足の毛穴の黒いブツブツのほうが担当です。
※本記事はプロモーションを含みます

コメント