ディオール ソヴァージュを買おうとして検索すると、よく似た黒いボトルが4本並んで出てきます。値段は1万円台前半から2万円台後半まで開いていて、そこで一度手が止まった方は多いはずです。検索の候補語を見ても「オードパルファム」「オードトワレ」が上位に並んでいて、ブランドで迷っているのではなくどの濃度を選ぶかで止まっている人がほとんどでした。
先に骨組みだけ渡します。ソヴァージュの4本は別々の香水ではなく、香りの濃さが違う4段の階段です。オードゥ トワレ → オードゥ パルファン → パルファン → エリクシールの順に濃くなり、値段もおおむねこの順で上がっていきます。「どれが一番いいか」ではなく「どの濃さに、いくらまで出すか」と問いを置き換えるだけで、候補はぐっと絞れるはずです。
もうひとつ、みなさんが気にしているのが「安く買えるのか」「並行輸入で平気なのか」という点でしょう。香水の流通は出品ごとに条件が変わりますので、公式と楽天で確認できた事実を並べたうえで、出品ページのどこを見れば正規品と並行輸入品を見分けられるのかまで具体的にお伝えします。
なお、この記事で扱う数字は2026年9月1日にディオールの公式サイトと楽天の出品ページを実際に開いて確認したものだけです。量販店やディスカウントストアの店頭価格までは確認できていないので、そこには触れません。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
4本の差は香りの好みではなく、濃さの階段です
「オードゥ トワレ」「オードゥ パルファン」「パルファン」という呼び分けは、香料をどのくらいの割合で入れているか(賦香率)の目安として使われてきました。この割合が上がるほど香料は濃くなり、原料の量が増えるぶん価格も上がります。ソヴァージュはこの階段が4段そろっているので、同じシリーズの中で濃さの違いだけを取り出して比べられます。同じ骨格のまま、軽く爽やかな表情から、甘さと厚みのある表情まで選び分けられるということです。
持ちについても触れておきます。賦香率が高いほど香りは長く残るとされていて、上の段へ行くほど付け直しの回数は減っていく期待が持てます。ただしディオールの公式サイトは、ソヴァージュのどのラインについても持続時間を数字で公表していません。体感の差も人によってかなり開きますので、時間を数字で握ろうとするより、軽く香らせたいのか、しっかり残したいのかで選ぶほうが気持ちよく使えます。
タイトルに「濃度で値段も持ちも変わります」と書いたのは、この2つが同じ方向に動くからです。安いほうから順に軽く、上へ行くほど濃くなります。ややこしい比較表を頭に入れなくても、この一本の軸だけ握っておけば売り場でも通販でも迷いません。
| ライン | 濃さの位置 | 確認できた60mLの価格 |
|---|---|---|
| ソヴァージュ オードゥ トワレ | 4段のいちばん下・入口 | 12,340円前後(公式表示は14,300円) |
| ソヴァージュ オードゥ パルファン | 下から2段目・定番の中間 | 12,800円前後(公式表示は16,170円) |
| ソヴァージュ パルファン | 上から2段目・層が全部見える | 18,920円前後(公式表示は19,800円) |
| ソヴァージュ エリクシール | いちばん上・最上位 | 26,580円前後(日本の正規価格は無し) |

いちばん軽い入口になる、ソヴァージュ オードゥ トワレ
4本のうち最初に出たのがこのオードゥ トワレで、2015年10月2日に全国発売されました。香調はフレッシュな爽快感が際立つシトラス アロマティックで、トップにカラブリア産レッジョ ベルガモット、ベースにアンブロクサンが公式に挙げられています。ベルガモットの弾けるような明るさで始まり、アンブロクサンの乾いた温かみへ着地していく組み立てです。清潔感が前に出るシトラスなので、仕事の日でも季節でも場面を選びにくいところが強みになります。ミドルの表記は同じページに見当たりませんでした。
容量は30mL・60mL・100mLの3種類が用意されています。公式サイトの価格表示は30mLが11,440円、60mLが14,300円でした。今回の実勢価格として確認できたのは楽天の出品で、60mLが12,340円前後です。ただしこの出品はタイトルに「並行輸入品」の表記が入っていました。国内正規のディオール ブティックで買うなら、目安になるのは公式の14,300円のほうになります。
短所も先に置いておきましょう。香りの持続については、オードゥ パルファンやパルファンより短いとされています。それでも、ソヴァージュがどんな系統の香りなのかを確かめる一本目としては、いちばん失敗の金額が小さくて済むはずです。軽さは弱さではありません。日中に何度か付け直せる余地がある、という意味でもあります。
まずは系統だけ確かめたい、という方はここから入ると納得しやすいはずです。上で触れた並行輸入の表記だけ、購入前にご自身の目で確かめてください。
甘さと重さが乗ってくる、ソヴァージュ オードゥ パルファン
2018年8月3日発売(先行販売は7月27日)で、検索の候補語でもいちばん強く出ているのがこのオードゥ パルファンです。香調はスパイシーでセンシュアルなアンバリー アロマティックで、トップにカラブリアン ベルガモット、ベースにパプアニューギニア産バニラ アブソリュートが公式に並んでいます。入口の柑橘は同じでも、最後に残るのがバニラという点が、オードゥ トワレとのいちばん分かりやすい違いです。爽やかに立ち上がってから、時間が経つほど甘く厚みのある方向へ寄っていきます。ミドルの表記は公式ページにありませんでした。
容量は30mL・60mL・100mLの3種類で、公式サイトの60mL価格表示は16,170円でした。実勢では楽天の出品で60mLが12,800円前後を確認できました。この出品には並行輸入の表記がありません。いっぽう同じオードゥ パルファンでも100mLになると、タイトルに【並行輸入品】と明記された出品が16,800円前後で上位に出てきます。同じ商品名でも、容量が変わると出品の性格が変わるという一例です。
甘さと厚みが乗るぶん、日が落ちてからの時間や、空気の冷たい季節によく似合うラインです。距離が近くなる食事の席で、ソヴァージュらしさをいちばん受け取ってもらいやすいのがこの1本だと思います。逆に真夏の日中はひと吹き少なめにするくらいがちょうどよさそうです。
オードゥ トワレとの差額が2,000円に届かない出品もあるので、価格だけでは決めきれないのが正直なところです。濃さと甘さを取りたいならこちらを選んでください。
香りの層が公式で全部見える、ソヴァージュ パルファン
2019年11月1日発売のパルファンは、4本の中で唯一トップ・ミドル・ラストの3層が公式にそろって出ています。トップが「マンダリン、カラブリア産レッジョ ベルガモット」、ミドルが「バージニア産シダー ウッド、スリランカ産サンダルウッド エッセンス」、ラストが「パプアニューギニア産バニラ アブソリュート、トンカビーン」という並びでした。木の要素が真ん中にはっきり据わっていて、最後にバニラとトンカビーンが来る構成が読み取れます。柑橘で始まり、シダーとサンダルウッドの落ち着いた木の香りを通って、甘い余韻で閉じる流れですから、香りが時間とともに変わっていくところを楽しみたい人にはいちばん向いています。香りの組み立てを言葉で追いたい人には、いちばん資料が多い一本です。
容量はこちらも30mL・60mL・100mLの3種類です。公式サイトの表示は30mLが15,730円、60mLが19,800円でした。100mLは執筆時点で在庫切れの表示になっていて、価格そのものが出ていません。実勢は楽天の出品で60mLが18,920円前後、こちらは並行輸入の表記がありませんでした。
参考までに、発売時のプレスリリースでは60mLが13,000円、100mLが18,500円(いずれも本体価格)と案内されていました。今の表示と並べると差が小さくないので、「昔の価格を覚えている」という方は、買う前に現在の表示を見直しておいたほうがよさそうです。
濃さと価格のどちらも真ん中で、香りの中身がいちばん公開されているラインになります。オードゥ パルファンを一通り使ってから次に手を伸ばす相手として、ちょうどいい位置に立っていました。
日本に正規の値段が無い最上位、ソヴァージュ エリクシール
エリクシールは4本でいちばん濃度が高い最上位ラインです。ここだけ事情が違っていて、日本語のディオール公式サイトでは該当ページが「ご利用いただけません」の表示になり、取扱いが確認できませんでした。つまり国内正規の希望小売価格という基準そのものが手に入りません。楽天の出品にもタイトルに【国内未発売】と明記されたものがあり、日本で買う場合は並行輸入や海外仕様が中心とみられます。
香調は米国のディオール公式サイトで確認しました。トップが「グレープフルーツ、シナモン、ナツメグ、カルダモン」、ミドルが「AOP Nyons産ラベンダーエッセンス、バニラ様のクマリンノート」、ベースが「アンバー系のソヴァージュ シグネチャー、リコリス(甘草)ノート」と並びます。スパイスとラベンダーが前に出る組み立てで、他の3本とは表情がかなり違います。同ページの価格は3.4oz(約100mL)が265ドル、2.0oz(約60mL)からが199ドルでした。これは米国価格なので、日本の正規価格ではありません。
実勢は楽天の出品で60mLが26,580円前後でした。発売年については海外の複数メディアが2021年としていますが、ディオールの日本語での一次発表は確認できていないので、この記事では年を断定しません。
4本の中でいちばん高く、そして情報がいちばん少ないラインです。それでも最上位の濃さを試したいなら、選択肢はここしか残りません。上に書いた「国内未発売」の意味を飲み込んだうえで手を伸ばしてください。

「並行輸入品」と書いてあったら、どこを見るか
ここが今回いちばん整理しておきたかったところです。まず前提として、並行輸入は偽物という意味ではありません。メーカーや正規代理店が敷いた流通ルートを通らずに、海外で売られている正規の品を輸入して販売する形を指します。名前の印象で身構えてしまう方がいますが、品物そのものが偽物だと決まるわけではありません。
いっぽうで、正規品とまったく同じ条件にもなりません。メーカー保証や国内正規品としての付属が付かないことがありますし、箱の言語表記が海外仕様になっている場合もあります。今回確認した4本でも、オードゥ トワレの出品には「並行輸入品」、エリクシールの出品には「国内未発売」とタイトルに入っていました。オードゥ パルファンは60mLの出品に表記がなく、100mLでは【並行輸入品】と明記された出品が出てきます。同じラインでも容量ごとに違うので、名前だけ見て判断しないでください。
並行輸入を避けるべきかどうかは、保証を重く見る人と、価格差を取る人とで答えが分かれます。ここでは決め方の材料をお渡ししますので、あとはご自身の物差しで選んでいただくのがいちばん納得できます。もう少し踏み込んで知りたい方は香水の並行輸入品の記事にも目を通してみてください。
出品ページで先に見ておく3か所
- 商品名に「並行輸入品」「国内未発売」の表記が入っていないか
- 容量が30mL・60mL・100mLのどれか(同じ名前でも価格帯と表記が変わります)
- メーカー保証や付属品について、説明欄に何と書いてあるか
買ってから惜しいと感じやすいところ
いいところばかり書いても選べないので、引っかかりやすい点をまとめておきます。まず持続時間。冒頭でも触れたとおり、公式は4本のどれについても時間を公表していません。「濃いほうが長い」という順番までは言えても、具体的な数字を期待して買うと、当てが外れる可能性があります。
次に在庫です。パルファンは執筆時点で公式サイトの100mLが在庫切れになっていて、大容量が選べない時期があります。100mLで単価を下げたい人にとっては、これがなかなか痛い制約になります。実際、大容量の在庫が薄いときほど並行輸入の出品が上位に来やすい、という関係も見えました。
そしてエリクシールの基準の無さ。日本の正規価格が存在しないので、目の前の26,580円前後という数字が高いのか妥当なのかを、国内の物差しで確かめる手段がありません。米国公式の199ドルからという表示はありますが、為替と輸入コストが乗るので単純比較はできないでしょう。ここは「基準が無いまま買う」ということを承知したうえで決めるしかありません。
最後にひとつ。公式サイトの表示より安い出品には、たいてい安い理由が表記に出ています。理由を読まずに金額だけで選ぶと、あとから条件の違いに気づいて後味が悪くなるはずです。数分の確認で防げるところなので、そこだけは面倒がらずに見てほしいと思っています。
予算と使う場面から逆算すると、答えは早く出ます
ここまでの材料を、選び方の順番に組み直します。最初に決めるのは香りの好みではなく、出せる金額の上限です。上限が1万円台前半ならオードゥ トワレかオードゥ パルファンの2択になり、1万円台後半まで出せるならパルファンが入り、2万円台後半を許容できて初めてエリクシールが視界に入ります。上限を決めるだけで、4本が2本や1本に減ります。
次に使う場面です。日中や仕事のある日に使いたいなら軽いほうから、夜や気温の低い季節に寄せたいなら濃いほうから見ていくと、無駄な迷いが減ります。香りの中身をきちんと読んでから決めたいという方には、トップからラストまで公式が出しているパルファンが向いています。
そして最後に、出品の表記を見てください。ここまで来てから並行輸入かどうかを確認すると、「安いから」ではなく「この条件で納得できるか」で判断できるようになります。順番を逆にすると、価格に引っ張られて条件を読み飛ばしがちです。4本を一言ずつに畳むなら、初めての1本はソヴァージュ オードゥ トワレ、毎日の定番として1本に絞るならソヴァージュ オードゥ パルファン、香りの層まで追いたいならソヴァージュ パルファン、最上位の濃さを求めるならソヴァージュ エリクシールという並びです。
同じディオールでも系統の違うディオール オムと迷っている方は、そちらも見比べてから決めると納得の度合いが変わります。ソヴァージュ4本の中で決めきれないうちに他ブランドまで広げると、かえって決まらなくなるので順番にはご注意ください。
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※本記事はプロモーションを含みます

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