スーツケース選びでいちばん厄介なのは、Lという表記が容量を保証してくれないことです。同じLサイズでも76Lのものと93Lのものがあり、Mサイズにも51Lから64Lまで幅があります。売り場でサイズ表記だけを見て決めると、帰りの荷物が入らなかったという結末になりかねません。
そこで今回は、M・Lサイズの7台について容量と重さを1台ずつ確認しました。容量はそのままだと実感がわきませんので、メーカーが出している泊数の目安もあわせて載せています。重さは3.9kgから5.7kgまで開きがあり、階段や砂利道で持ち上げる場面に直接効いてくる数字でした。
価格は14,700円前後から44,700円前後までです。7台とも3辺の合計が大きく、機内持ち込みではなく預け入れを前提としたサイズになります。手荷物として持ち込みたい方は、この記事の候補には当てはまりません。
先に着地を書いておきます。1台目のMサイズなら14,700円前後のレジェンドウォーカー、軽さを最優先するなら3.9kgのmoz、1週間以上の旅行が多いならグリフィンランドかサムソナイトです。

このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
M・Lサイズは、容量と重さの2つを見れば絞り込めます
キャスターの数やロックの種類はどれも似た仕様に落ち着いていて、決め手になりません。実際に使い勝手を分けるのは、荷物が入るかどうかと、持ち上げられるかどうかの2点でした。
容量は「何泊分か」に置き換えて読んでください
51Lと言われても荷物量は想像できませんが、3〜5泊と言われれば自分の旅行に当てはめられます。今回の7台のうち6台は、メーカーまたは販売ページが泊数の目安を出していました。
レジェンドウォーカーは51Lで3〜5泊、mozは56Lで5〜6泊、エースは64Lで5〜7泊、イノベーターは62Lで5〜7泊という表記です。同じ5〜7泊でも容量に差があるのは、荷物の詰め方や着替えのかさばり方を各社が別々に見積もっているからでしょう。目安はあくまで目安として、自分の荷物量と照らしてください。
Lサイズはさらに大きくなります。グリフィンランドは86.9Lで5〜7泊、アメリカンツーリスターは76Lで4〜6泊となっています。サムソナイトは93Lという7台で最大の容量ですが、泊数の目安については記載を確認できませんでした。
重さは、持ち上げる場面にだけ効いてきます
平らな床を転がしているうちは、4kgでも5kgでも大きな違いを感じません。差が出るのは階段、電車の網棚、そして車のトランクへの積み込みです。ここで1.8kgの差は明確に手応えが変わります。
7台のうちもっとも軽いのはmozの3.9kgで、Mサイズの4台の中では最軽量でした。次いでイノベーターが4.0kg、アメリカンツーリスターが4.1kg、エースが4.3kg、レジェンドウォーカーが4.5kgと続きます。重い側はサムソナイトの5.3kg、そしてグリフィンランドの5.7kgでした。
もうひとつ、重さは航空会社の重量制限にも関わってきます。預け入れの上限が決まっている以上、本体が軽いほど中身に回せる余地が増えるという計算です。おみやげを買って帰る旅行が多い人ほど、この数字を気にしておく価値があります。
7台の容量・泊数の目安・重さを並べます
先に数字を一望してもらったほうが、自分の候補が見えやすくなるはずです。
| 商品と実売価格 | 容量と泊数の目安 | 重さ |
|---|---|---|
| レジェンドウォーカー GRACE 5509-57-R(M) 14,700円前後 | 51L・3〜5泊 | 4.5kg |
| グリフィンランド PC7000(L) 17,400円前後 | 86.9L・5〜7泊 | 5.7kg |
| moz MZ-0859-57(M) 21,500円前後 | 56L(拡張65L)・5〜6泊 | 3.9kg |
| エース クレスタ 06317(M) 23,100円前後 | 64L(拡張70L)・5〜7泊 | 4.3kg |
| イノベーター Extreme Journey INV60(M) 26,000円前後 | 62L・5〜7泊 | 4.0kg |
| アメリカンツーリスター ヴェロックス(L) 29,700円前後 | 76L(拡張89L)・4〜6泊 | 4.1kg |
| サムソナイト インターセクト スピナー76/28(L) 44,700円前後 | 93L・泊数の記載は確認できず | 5.3kg |
1万円台〜2万円台前半|まず1台目を持つならこの3台
旅行の頻度がまだ読めない段階なら、この価格帯で十分に実用に耐えます。安いから壊れるという時代でもありません。
レジェンドウォーカー GRACE 5509-57-R Mサイズ
14,700円前後で、7台の中でもっとも安い1台です。容量は51L、本体サイズが57×38.5×26cm、キャスターまで含めた全体では62.5×42.5×26cmで、3辺の合計は131cmになります。重さは4.5kg、素材はポリカーボネートとABS樹脂で、泊数の目安は3〜5泊でした。
この価格でフレームタイプというのが効いています。販売ページの表記では静音のダブルキャスターが8輪、TSAダイヤルロック、USBポート付き、1年保証という内容でした。拡張機能は付いていませんので、行きと帰りで荷物量が大きく変わる人には向きません。
初めてMサイズを買う人、フレームの安心感を1万円台で手に入れたい人にちょうどいい位置です。まずは1台持っておきたいという段階なら、ここから始めるのが素直でしょう。
3辺の合計が131cmですので、機内持ち込みはできません。預け入れ専用として考えてください。
グリフィンランド PC7000 フレーム Lサイズ
17,400円前後で86.9Lという、この記事でいちばん容量あたりが安い1台です。外寸は72×50×33cm、内寸が63×46×30cmです。素材はポリカーボネート100%、キャスターは360°のサイレントキャスターが4輪、TSAロックと拡張ファスナーが付いて保証は1年でした。泊数の目安は5〜7泊です。
Lサイズを2万円以内で手に入れたいなら、現実的な選択肢はここに絞られます。年末年始の帰省や1週間の旅行で、荷物が入りきらずに困った経験がある人には、この容量が効いてくるはずです。拡張ファスナーも付いていますので、帰りに荷物が増えても対応できます。
引っかかるのは重さで、5.7kgと7台で最重量です。容量を取れば重くなるのは避けられませんが、階段の多い駅を使う人は覚悟しておいてください。
moz スーツケース Mサイズ
21,500円前後です。容量は56Lで、マチの拡張機能を使えば65Lまで広がります。サイズはH57×W40×D27.5cmで、拡張すると奥行きが4cm伸びて3辺合計132.5cmとなります。素材はPCとABS、TSAダイヤルロックと静音キャスター4輪、キャリーバーは3段階、泊数の目安は5〜6泊でした。
この1台の価値は重さに集約されます。3.9kgというのはMサイズ4台の中で最軽量で、次に軽いイノベーターより0.1kg、レジェンドウォーカーより0.6kg軽い計算です。車のトランクに毎回積み込む人や、階段のある駅を日常的に使う人には、この0.6kgが素直に効いてきます。
拡張機能があるので、帰りに荷物が増える人にも向きます。ターンテーブルで自分の荷物を探すのが面倒だと感じている人には、デザインで見つけやすいという副次的な利点もあるでしょう。
生産国と保証年数については、販売ページに記載を見つけられませんでした。保証を重視する人は購入前に確認してください。

2万円台|保証の長さと、荷物の出し入れやすさで選ぶ2台
ここから作りが一段しっかりしてきます。2台とも国内で流通量が多く、店頭で実物を確かめやすいのも利点です。
エース クレスタ Mサイズ
23,100円前後です。容量は64Lで、エキスパンド機能を使えば6L増えて70Lまで拡張できます。外寸はH68×W45×D27/31cm、内寸がH61×W42×D27/31cmです。重さ4.3kg、素材はABS混合樹脂、キャスターは双輪タイプが4輪で、TSAダイヤルロック付き。泊数の目安は5〜7泊でした。
選ぶ理由は保証の長さにあります。公式ページには保証年数の記載がありませんでしたが、複数の販売ページが正規品5年保証と明記していました。7台の中で最長です。スーツケースは壊れるときにキャスターやハンドルから壊れますので、長く持つ前提なら保証年数は実利のある項目になります。
保証が長いものを選びたい人、国内ブランドで揃えたい人に向いた1台です。ここまで読んで条件が合いそうなら、価格を確かめてみてください。
TSAロックがダイヤル式のため、差し込み用の鍵は付属しません。鍵を使う方式に慣れている人は、番号の管理に切り替える必要があります。
イノベーター Extreme Journey Mサイズ 62L
26,000円前後で、容量は62L、外寸W425×H655×D290mm、重さ4.0kg。素材はポリカーボネイトで、泊数の目安は5〜7泊です。TSAダイヤルロックとキャリーバー3段階調節が付き、正規品2年保証でした。
この1台の特徴はフロントオープンとトップオープンの2WAY構造です。空港のカウンターや駅のベンチで、ケースを寝かせずに書類やノートパソコンを取り出せます。出張で移動中に荷物を出し入れする機会が多い人には、この構造が毎回の手間を減らしてくれるでしょう。
キャスターはHINOMOTOのサイレントラン静音双輪キャスターで、前輪にストッパーが付きます。傾斜のあるホームや電車内で勝手に転がっていかないというのは、地味ですが助かる仕様でしょう。
在庫については、楽天のページに売り切れらしき表示が見えたものの確定できませんでした。Yahoo!とAmazonでは在庫を確認しています。
3万円台以上|長期旅行と、中身を守ることを優先する2台
7泊を超える旅行や、割れ物を運ぶ機会がある人はこちらです。価格は上がりますが、容量と堅牢さで返ってきます。
アメリカンツーリスター ヴェロックス Lサイズ
29,700円前後。容量は76Lで、拡張すると89Lまで増えます。外寸はW460×H680×D310-350mm、重さ4.1kg、素材はABSとPC樹脂です。TSA認可ロックとDuosafジッパーシステムによる拡張機能が付き、保証は3年、泊数の目安は4〜6泊でした。
注目したいのはLサイズでフロントオープンという組み合わせです。大型のケースは寝かせるだけでも場所を取るので、前開きで中身を取り出せる構造は実際の宿で効いてきます。この容量帯で前開きという選択肢は多くありません。
重さも4.1kgと、76Lという容量からすれば軽い部類です。海外ブランドを3万円以内で買いたい人、長期旅行でも前開きが欲しい人にはここが答えになります。
静音性については販売ページに明記がなく、確認できませんでした。夜間の移動が多い人は、この点を織り込んでおいてください。
サムソナイト インターセクト スピナー76/28 Lサイズ
44,700円前後で、7台の上限にあたります。容量は93Lとこの記事で最大、外寸はW510×H760×D310mm、重さ5.3kg。素材はポリカーボネート、フレーム開閉タイプで、キャスターは4輪のダブルホイール、TSAダイヤルロック付きです。受託手荷物の規定内サイズと案内されており、保証は3年でした。
フレーム開閉というのが価格差の中身です。ファスナー式に比べて開閉部の剛性が高く、外からの圧力や衝撃に対して中身を守る方向に働きます。1週間以上の旅行や長期出張で、割れ物や精密機器を運ぶ機会がある人には、この構造がそのまま安心につながります。
重さは5.3kgで、グリフィンランドに次いで2番目の重さです。93Lという容量とフレーム構造を考えれば妥当な数字ですが、軽さを求める人の選択肢ではありません。中身を守ることを優先する人のための1台です。
機内持ち込みを探している方はこちらではありません
念のため書いておきます。今回の7台はどれも3辺の合計が大きく、機内持ち込みの規定には収まりません。レジェンドウォーカーで131cm、mozで132.5cmですので、いちばん小さい2台でも預け入れが前提になります。
手荷物として持ち込めるサイズを探しているなら、機内持ち込みできるスーツケースをまとめた記事のほうが役に立つはずです。1泊2泊の出張や、預け入れの待ち時間を省きたい旅行なら、そちらのサイズ帯で足ります。
7台を見比べて、惜しいと感じたところ
良い点だけ並べても選べませんので、確認していて気になった部分を残しておきます。
まず記載の抜けです。mozは生産国と保証年数、アメリカンツーリスターは静音性についての記載が販売ページに見当たりませんでした。エースも保証年数が公式ページにはなく、販売ページの表記に頼っています。数字を確定させたい項目がある人は、購入前に販売店へ確認するのが確実です。
次に重さと容量の関係です。大容量のものはやはり重くなります。86.9Lのグリフィンランドが5.7kg、93Lのサムソナイトが5.3kgで、いずれも軽い部類の4kg前後とは1kg以上の差があります。ここは物理的に避けられないところですので、容量を取るか軽さを取るかを先に決めておいてください。
拡張機能の有無も分かれます。moz、エース、アメリカンツーリスター、グリフィンランドには拡張が付きますが、レジェンドウォーカーとサムソナイトにはありません。行きより帰りの荷物が増える旅行が多い人にとって、この差は実利に直結します。
在庫の状況にもばらつきがありました。イノベーターは楽天のページで売り切れらしき表示が見えたものの確定できず、Yahoo!とAmazonでは在庫を確認しています。買うタイミングによって取り扱い店舗が変わりますので、複数のモールを見比べてください。
詰め方を変えるだけで、容量は少し伸びます
同じケースでも詰め方で入る量は変わります。難しい技術は要りません。
容量を無駄なく使う4つ
- 衣類は畳まずに巻いて詰めると、隙間が減って容量が伸びます
- 靴は靴下や充電器を中に入れてから、ケースの端に立てて置きます
- 重いものはキャスター側に寄せると、立てたときの安定感が変わります
- 帰りの荷物が増える予定なら、行きは拡張ファスナーを開けずに出発します
拡張機能を使うときは、航空会社の3辺合計の規定を超えないかだけ確認してください。拡張したまま預けると規定を外れる場合があります。
結局どれを選べばいいか
Mサイズの1台目で予算を抑えたいなら、14,700円前後のレジェンドウォーカーです。51Lで3〜5泊、フレームタイプという内容を1万円台で満たしてくれます。
軽さを最優先するなら3.9kgのmozを選んでください。Mサイズ4台の中で最軽量で、拡張すれば65Lまで伸びますので、階段の多い移動と帰りの荷物増加の両方に効きます。
Lサイズが必要で予算を抑えるならグリフィンランド、長く使う前提で保証を重視するならエース、出張で荷物を出し入れするならイノベーターという振り分けになります。
海外ブランドを3万円以内で、しかも前開きで欲しいならアメリカンツーリスター。1週間以上の旅行が多く、中身を守ることを優先するなら44,700円前後のサムソナイトです。荷物そのものを減らしたい方は出張の持ち物を整理した記事もあわせてどうぞ。
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