頭皮マッサージは、やり方を間違えると意味がないどころか頭皮を痛めることがあります。力を入れてこすればいい、という手技ではありません。何をどう動かすのかが分かると、1回1分でも変わってきます。
こするのではなく、皮膚ごと動かす
指を滑らせて頭皮をこすると、摩擦で角質が傷みます。髪を引っ張ることにもなる。
やりたいのは、指を頭皮に固定したまま皮膚ごと下の骨の上でずらす動きです。指と頭皮の間は動かしません。
つまり動くのは頭皮と、その下の層。指は動かさない。この違いが分かると、力を入れなくても効きます。
髪の中に指を入れるのではなく、指の腹を地肌に押し当ててから動かすと、髪を巻き込まずに済みます。
3つの場所に分けて考える
頭全体を漫然と揉むより、場所ごとにやることを変えたほうが早い。
| 場所 | 動かし方 | 狙い |
|---|---|---|
| 生え際から頭頂 | 下から上へ持ち上げる | 額の張りを緩める |
| 側頭部 | 円を描くように | あごの緊張を緩める |
| 後頭部の付け根 | 親指で押して離す | 首からの引っ張りを取る |
| 頭頂部 | 5本の指で寄せて開く | 一番動きにくい場所 |
後頭部の付け根は、髪の生え際のすぐ上あたり。ここが硬い人が多い。首から続いているので、頭単独ではありません。
頭頂部は最後にやります。周りが緩んでいないと動きません。
順番としては、後頭部と側頭部を先に、頭頂部を最後に持ってくると動きやすくなります。
側頭部は、あごの動きにつながる筋肉が通っています。食いしばりの癖がある人は、ここが特に張る。
口を軽く開けた状態でこめかみに指を当て、歯を噛みしめてみてください。膨らむ場所があります。そこが対象です。
後頭部の付け根は、首から続く筋肉の端です。親指を当てて、頭の重みを預けるようにすると力を入れずに押せます。
力の強さの目安
強く押すほど効く、という感覚はいったん捨ててください。
目安は、押したときに痛気持ちいいの手前で止まる程度。痛みが出ているなら強すぎます。
力が強すぎるサイン
- 翌日に頭皮がヒリつく
- 爪のあとが残る
- 指を離したあとに赤みが続く
- 髪が抜けて指に絡む
爪は必ず短くしておいてください。長いと、意図せず地肌に立ちます。
電動のものを使う場合も同じで、強さの段階を上げれば効くわけではない。皮膚が動く程度で十分です。
1回どれくらいやるか
長くやるほど良い、という話ではありません。むしろ長時間の摩擦は逆効果です。
1回3分から5分。これを毎日続けるほうが、週に1回20分やるより効きます。
続かない人は、時間を決めているからです。「風呂に入っている間」「髪を乾かす前」のように、既にある行動にくっつけると残ります。
洗髪と同時にやる場合は、泡が乗っている状態でやると滑って摩擦が減ります。ただ、爪を立てないよう注意してください。
続いているかどうかは、日数で数えないほうがいい。毎日やろうとすると、抜けた日にやめてしまいます。
週に4日できていれば十分という基準にしておくと、1日空いても戻ってこられる。
この手のものは、強度より頻度で効きます。軽くていいので、間隔を空けないほうが結果が出ます。
道具を使うかどうか
手でやると腕が疲れます。続かない理由として、これは大きい。
| 道具 | 向く場面 | 注意 |
|---|---|---|
| 手 | 場所を選ばない | 腕が疲れる |
| ブラシ型 | 洗髪時 | 突起の硬さを見る |
| 電動 | 乾いた頭皮 | 強さを上げすぎない |
| かっさ型 | 側頭部 | 滑らせすぎない |
洗髪時に使うなら、突起がやわらかく、先が丸いものを選びます。硬いものは頭皮を傷つけます。
道具は「続けるための手段」です。手でやれているなら無理に足す必要はありません。
いつやるのが一番続くか
続かない理由は効果ではなく、やる時間が決まっていないことです。
| 場面 | 利点 | 注意 |
|---|---|---|
| 洗髪中 | 泡で滑る・ついでにできる | 爪を立てない |
| 乾かす前 | 地肌が見えて位置が分かる | 濡れすぎない |
| 寝る前 | 力が抜けやすい | 強くやると眠りにくい |
| 日中の休憩 | 張った時点で戻せる | 人目が気になる |
一番残りやすいのは洗髪中です。毎日必ず通る行動なので、忘れません。
ただ洗髪中は、汚れを落とす動きと混ざります。しっかり動かしたいなら、乾かす前に分けたほうがいい。
寝る前にやると、そのまま眠りに入りやすい。ただし強くやると逆に目が冴えます。撫でる程度で十分です。
日中にやる価値は、張った時点で戻せることです。夜まで放置すると、固まったところから始めることになります。
やった翌日に見るところ
効いているかどうかは、その場の気持ちよさでは分かりません。
翌日に見る項目
- 朝に頭皮をつまんで、動く幅が変わったか
- 起きたときの頭の重さ
- 首を回したときの引っかかり
- 目の奥の疲れ方
頭皮の動く幅は、数日ではあまり変わりません。2週間くらいの単位で見てください。
先に変わるのは、頭の重さと首の動きです。こちらのほうが早く出ます。
変化がまったくないなら、動かす場所が合っていない可能性がある。後頭部の付け根を重点的にやってみてください。
やりすぎたときに起きること
毎日長時間やると、頭皮が薄くなって赤みが出ることがあります。角質が削れた状態です。
この状態でシャンプーを使うと、しみることがある。そうなったら数日休んでください。
それと、髪を引っ張る動きは避けてください。根元に負担がかかる形の抜け方があります。指を髪の中に立てて動かすと、これが起きやすい。
頭皮に炎症やできものがあるときは、その場所は触らないでください。広げることになります。
気持ちいいので、つい強く長くやってしまう。そこだけ気をつければ、続けて困ることはあまりありません。
あわせて読みたい
- 硬さの意味を先に知りたいなら頭皮の硬さで分かることもどうぞ。
- 道具をそろえるなら自宅でのヘッドスパもどうぞ。
まとめ
こするのではなく、指を固定して皮膚ごと動かします。
後頭部と側頭部を先に、頭頂部を最後に持ってくると動きます。
痛気持ちいいの手前で止める。強さは効果と比例しません。
1回3〜5分を毎日。既にある行動にくっつけると続きます。
※本記事はプロモーションを含みます









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