通販でサイズを外したとき、返せるかどうかは条件次第です。しかもその条件は、買う前にしか確認できません。後から調べても、条件は変わらないからです。実務として何ができるかを整理します。
通販と店頭で扱いが違う
法律上の位置づけが違うので、できることが変わります。
| 通販 | 店頭 | |
|---|---|---|
| 返品の権利 | 法律上の権利はない | 同じくない |
| 実際の運用 | 店が定めた条件による | 店が定めた条件による |
| 試着 | できない | できる |
| 返品を受ける店 | 多い | 少ない |
通販に無条件の返品制度がある、と思われがちですがそういう決まりはありません。
ただし試着できないぶん、自主的に返品を受け付けている店が多いだけです。
つまり店ごとの条件がすべてで、買う前に読んでおくしかない。
確認すべき5項目
買う前に読む項目
- 返品を受け付ける期間(到着後7日など)
- 返送料の負担(自己負担か店負担か)
- タグ・付属品の条件
- 対象外の商品(セール品・下着など)
- 連絡の方法と期限
期間は7日から30日まで幅があります。短い店だと、忙しくて試す前に過ぎることがある。
返送料が自己負担だと、往復で1,000〜1,500円。安い商品だと、返す意味が薄くなります。
下着や水着は衛生上の理由で対象外のことが多い。香水や化粧品も同様です。
届いたらまずやること
返品できる期間は、届いた日から数え始めます。開けずに置いておくと、その分だけ短くなる。
届いた日にやること
- その日のうちに開封する
- タグを付けたまま試着する
- 全体を明るい場所で確認する
- 問題があれば写真を撮る
- 期間内に連絡する
タグを外すと返品不可の店が大半です。試着のときは付けたままにしてください。
汚れや傷は、届いた時点の状態を写真に残す。後から「使用による」と判断されるのを防げます。
迷っている間に期間が過ぎるのが、最も多い失敗です。判断がつかなくても、まず連絡だけしておくという手もあります。
不良品と自己都合は別
同じ返品でも、理由によって扱いが変わります。
| 理由 | 返送料 | 期間 | 対応 |
|---|---|---|---|
| 初期不良 | 店負担 | 長めのことが多い | 交換または返金 |
| 違う商品が届いた | 店負担 | 同上 | 正しい品と交換 |
| サイズが合わない | 自己負担が多い | 短い | 返金または交換 |
| イメージと違う | 自己負担 | 短い | 店による |
縫製のほつれ、汚れ、ボタンの欠けは初期不良です。この場合は返送料を負担する必要はありません。
連絡するときは、理由を正確に伝えてください。「サイズが合わない」と言うと自己都合の扱いになります。
写真を添えると、やり取りが1往復減ります。
交換のほうが早いことがある
返金より、サイズ交換のほうが手続きが簡単な店があります。
返金だと決済の取り消しに時間がかかる。交換なら、在庫があれば数日で届きます。
ただし在庫が無ければ交換できません。人気のサイズだと、交換を待つ間に売り切れることもある。
交換を選ぶ判断
- 同じ商品で別サイズが欲しい
- 在庫があると確認できている
- 急いでいない
在庫が不安なら、いったん返金にして改めて買い直すほうが確実な場合もあります。
店頭で買ったものを返す
店頭は返品を受けない店が多いのですが、交換には応じることがあります。
店頭で交渉できる条件
- レシートがある
- タグが付いている
- 着用していない
- 購入から日が浅い
- 同じ店舗で買った
レシートは必ず取っておいてください。無いと購入の証明ができません。
セール品は対象外と明示している店が多い。買う前にレジで確認しておくと確実です。
そもそも店頭では試着できるので、そこで判断を終わらせるのが本来の形です。
返品しづらくなる行為
自分の行動で、返せなくなることがあります。
| 行為 | 影響 |
|---|---|
| タグを外す | 不可になる店が多い |
| 洗濯する | 不可 |
| 屋外で着る | 匂いや汚れが付く |
| 香水をつける | 匂いが残ると不可 |
| 外箱を捨てる | 付属品扱いで不可のことも |
革製品の外箱や保存袋は、付属品として扱われます。捨てる前に、返品の可能性を考えてください。
屋内で数分着る程度なら問題になりません。外に出ると、匂いや埃が付きます。
判断がつくまでは、家の中で鏡を見る範囲に留める。それで十分に判断できます。
返品が多いと起きること
頻繁に返品すると、店側から制限されることがあります。
規約に「著しく返品が多い場合は利用を制限する」と書かれている店があります。
2サイズ買って片方返す、という買い方を繰り返すと対象になることがある。
返品の制度は、外したときの救済として用意されているもので、試着の代わりに使う前提ではありません。
実寸を確認して精度を上げるほうが、結果的に自分の手間も減ります。
返せない場合の選択肢
条件を過ぎた、対象外だった。この場合の出口があります。
| 方法 | 回収率の目安 | 手間 |
|---|---|---|
| フリマアプリで売る | 定価の3〜6割 | 写真・梱包・発送 |
| 買取店に出す | 定価の1〜3割 | 持ち込むだけ |
| 人に譲る | 0 | 早い |
| 直しに出して使う | — | 費用がかかる |
タグ付きの未使用品なら、フリマアプリでの回収率が高い。定価の半分程度で売れることがあります。
手間をかけたくないなら買取店ですが、回収率はかなり落ちます。
袖丈や裾丈のずれなら、直したほうが安いこともある。3,000円程度で直せる範囲なら検討する価値があります。
返品を前提にしないほうがいい
返せるからと安易に買うと、結局は手間が増えます。
梱包し直して、発送して、返金を待つ。この工程に30分から1時間かかります。
その時間を、買う前の確認に使ったほうが効率的です。実寸を測って照合するのは5分で済む。
それから、返品が続くと買い物そのものが億劫になります。「また外すかもしれない」という感覚が残る。
返品の制度は保険として持っておいて、使わずに済むように買う。この順番が本来です。
外れる確率を下げるほうに労力を使うと、買い物の満足度そのものが上がります。
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- 買う前に精度を上げるなら通販でサイズを外さない方法もどうぞ。
読み終えたあとに
通販に無条件の返品制度はありません。店ごとの条件がすべてです。
期間・返送料・タグの条件・対象外・連絡方法の5つを買う前に読んでください。
初期不良と自己都合では扱いが違います。理由を正確に伝えてください。
タグを外す前に試着する。外すと返せなくなる店が大半です。
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