アウトレットに並んでいる商品は、実は3種類あります。本店の売れ残り、傷や汚れのある品、そしてアウトレット用に作られた品。この3つは値札からは見分けられません。見分ける方法と、どれを買うべきかを整理します。
並んでいるのは3種類
| 種類 | 中身 | 価格 | 買う価値 |
|---|---|---|---|
| 本店からの移動 | 前期・前年の売れ残り | 3〜7割引 | 高い |
| 訳あり品 | 傷・汚れ・サンプル | 5〜8割引 | 状態次第 |
| 専用生産 | アウトレット向けに作った品 | 定価が低め | 品による |
本店から流れてきたものが、最も価値があります。作りは通常の商品と同じで、単に時期が過ぎただけ。
専用生産は、素材や縫製の仕様を落として価格を下げていることがあります。
同じブランド名でも中身が違うので、「安く買えた」と思っても、実は相応の品だったという場合がある。
見分けるための手がかり
店側が明示していないことが多いので、自分で見るしかありません。
見るところ
- 品番・型番の表記(本店の商品と同じ体系か)
- タグの色や形が本店と違わないか
- 縫製の細かさ(ステッチの間隔、裏地の始末)
- 素材表示(本店の同型より安い素材でないか)
- 同じ型が本店の公式サイトに載っているか
本店の公式サイトで型番を検索するのが最も確実です。出てくれば本店の商品、出てこなければ専用生産の可能性が高い。
タグが専用のものになっている場合もあります。本店で見たタグと形が違えば、そこで気づけます。
縫製は、裏返して見ると差が出ます。端の始末が雑なら、コストを落としている。
訳あり品をどう扱うか
傷や汚れがある品は、場所によって判断が変わります。
| 傷の場所 | 見え方 | 判断 |
|---|---|---|
| 裏地・内側 | 着ると見えない | 買ってよい |
| 脇の下 | 腕を上げると見える | 場面による |
| 前身頃・袖 | 常に見える | 見送る |
| ボタンの欠け | 交換できる | 交換費用を計算する |
| 色ムラ | 洗うと目立つことも | 見送る |
内側の傷は実用上ほぼ問題になりません。ここが安く買えるなら、良い買い物です。
ただし訳あり品は返品できないことが多い。その場で全部確認する必要があります。
明るい場所で、裏返して、袖を通して。この3つをやらずに買うと、家で気づくことになります。
本当に安いかを確かめる
アウトレット価格が、本店のセール価格より高いことがあります。
本店が5割引にしているものを、アウトレットが3割引で売っている、という状況は起こりえる。
その場で確認する方法
- スマートフォンで型番を検索する
- 本店の公式サイトの現在価格を見る
- 他の通販サイトの価格を見る
- 送料込みで比較する
交通費も計算に入れてください。郊外のアウトレットまで往復すると、数千円かかることがあります。
その分を含めて安いかどうかが、本当の判断になります。
品目ごとの向き不向き
| 品目 | アウトレット向き | 理由 |
|---|---|---|
| 定番のシャツ | 向く | 仕様が変わりにくい |
| ニット・アウター | 向く | 前年物でも問題ない |
| 革靴 | 条件つき | サイズがそろわない |
| 鞄・革小物 | 向く | 流行に左右されにくい |
| スーツ | 向かない | サイズと直しの問題 |
| 流行の強い服 | 向かない | 来年着ない |
革小物は最も向いています。型が変わりにくく、前年物でも見た目に差が出ません。
スーツは向きません。サイズが限られるうえに、直し代がかかります。
定番品は「前年物でも誰も気づかない」という点で、アウトレットの利点が最も効きます。
行く時期を選ぶ
アウトレット自体にもセールの周期があります。
| 時期 | 状況 |
|---|---|
| 1〜2月 | 冬物の最終処分・最も安い |
| 3〜4月 | 品薄・入れ替え時期 |
| 7〜8月 | 夏物の処分 |
| 9〜10月 | 秋物が入り始める・品ぞろえが戻る |
| 年末年始 | 混雑・福袋 |
品ぞろえを重視するなら、シーズンの入れ替え直後。安さを重視するなら、シーズン末です。
平日の午前中が最も見やすい。週末は在庫が荒れていて、サイズが探しにくくなります。
初日に行くと、良い品が残っている確率が上がります。
買う前に決めておく
アウトレットは面積が広く、店舗数も多い。何も決めずに行くと、疲れて判断が雑になります。
行く前に決めること
- 回る店を3〜5店に絞る
- 買う品目のリスト
- 予算の上限
- 自分の寸法を控えておく
- 手持ちの棚卸しをしておく
自分の肩幅・着丈・裄丈を控えておくと、試着の回数が減って効率が上がります。
全部の店を回ろうとすると、後半は判断が落ちます。3店で満足したら帰る、くらいでちょうどいい。
予算は総額で決めてください。1点ずつ判断すると、必ず超えます。
返品と交換の条件
アウトレットは条件が厳しいことが多い。
| 項目 | 本店 | アウトレット |
|---|---|---|
| 返品 | 期間内なら可 | 不可のことが多い |
| サイズ交換 | 可 | 在庫があれば |
| 取り置き | 可 | 短時間のみ |
| 直し | 対応する | 有料・時間がかかる |
| 保証 | 通常どおり | 訳あり品は対象外のことも |
買う前に条件を聞いてください。レシートに書かれていることもあります。
特に革製品は、初期不良の扱いを確認しておく。縫製のほつれなどは、時間が経つと対応してもらえません。
帰宅したらすぐ全体を確認する。数日置くと、申し出できる期間を過ぎます。
比べたうえで「これだ」と思ったなら、こちらです。
通販のアウトレットとの違い
近年は通販でも同じ枠組みの販売があります。
| 実店舗 | 通販 | |
|---|---|---|
| 試着 | できる | できない |
| 状態の確認 | 自分の目で | 写真と説明文のみ |
| 品ぞろえ | 店舗の在庫のみ | 全国の在庫 |
| 価格比較 | その場で調べる | 並べて見られる |
| 返品 | 不可が多い | 条件つきで可のことも |
サイズが分かっている定番品なら、通販のほうが効率的です。移動時間も交通費もかかりません。
初めて買うブランドは実店舗が向きます。同じ表記でもサイズ感が違うからです。
通販は返品条件を必ず確認してください。アウトレット扱いだと不可のことがあります。
安さに引きずられて起きること
アウトレットで最も多い失敗は、買いすぎです。
全部が安く見えるので、判断の基準が下がります。普段なら買わないものを、値引き率だけで選んでしまう。
帰りの荷物の重さで気づく人が多い。その場では「安いから」で正当化できてしまいます。
対策は、リストと予算を紙に書いて持っていくこと。頭の中の予算は、簡単に上書きされます。
それから、着る場面を具体的に想像する。「いつか着る」で買ったものは、たいてい着ません。
半額でも着なければ、支払った全額が無駄になる。この計算を忘れないでいると、買う数が自然に減ります。
1日に買う点数の上限を決めておくのも有効です。3点までと決めれば、優先順位を考えざるを得なくなります。
あわせて読みたい
- 値下がりの時期を知るなら服のセールの年間カレンダーもどうぞ。
- どこに行くか決めるならアウトレットの店舗まとめもどうぞ。
ここまでの整理
並んでいるのは本店からの移動品・訳あり品・専用生産の3種類です。
型番を公式サイトで検索すると、本店の商品かどうか分かります。
革小物と定番品が最も向き、スーツと流行物は向きません。
その場で本店の現在価格を調べてください。逆転していることがあります。
※本記事はプロモーションを含みます









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