重ね着が決まるメンズのニットベスト3枚、着丈とアームホールで選ぶ

メンズのニット

秋口に「上着はまだ早い、でもシャツ1枚だと寒い」という日が二週間ほど続きます。その二週間のために僕が毎年引っ張り出すのがニットベストです。

袖が無いぶん電車の中で暑くならず、それでいて胴回りだけは温かい。シャツの上に重ねるだけで、本人が何もしていないのに格好がついて見えるのも大きい。

ただ、ニットベストほど同じ値段で当たり外れが出る服も珍しいと思っています。分かれ目は色でもブランドでもなく、着丈とアームホールの二か所。ここが自分の着方と合っていないと、鏡の前で理由の分からない違和感だけが残ります。

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men's house 運営者

30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)

これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!

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目次

着丈とアームホールを着方に合わせれば、ニットベストは決まる

先に答えを書きます。シャツの上に重ねて仕事で着るなら着丈は短め、アームホールは浅め。休日に羽織りとして使いたいなら、着丈にもアームホールにも余裕がある方を選ぶ。判断の軸はこれだけで足ります。

理由は単純で、ニットベストは袖が無いぶん体のラインが出る場所が肩と脇に集中するからです。アームホールが深いベストをシャツの上に着ると、脇の下でシャツがたるんで玉になる。逆にアームホールの浅いベストを厚手のスウェットへ重ねれば、腕の付け根が突っ張って腕が上がりません。

今回挙げる3枚は、その振り分けがはっきり分かれるように選びました。プルオーバーのビジネス向け、前が開くレイヤード向け、厚手で通年使える1枚。順に見ていきます。

商品形と素材得意な重ね方向いている人
洋服の青山 毛玉になりにくい ウール100% VネックニットベストVネックのプルオーバー・ウール100%シャツの上に1枚仕事で毎日着る人
BEAMS PLUS ボタン ニットベスト前が開くボタン留め前を開けて羽織りにも重ね方を変えて遊びたい人
POLO RALPH LAUREN ケーブルニット コットン セーターベストケーブル編み・コットン厚手で通年に1枚流行と関係なく長く着たい人
数字は各商品ページの表記にもとづきます
ニットを着た男性(1)

着丈は「ベルトが見えるかどうか」で合わせる

僕が試着室でまずやるのは、ベストを着た状態で正面を向き、ベルトのバックルが見えるかを確認することです。

シャツの上に着る使い方なら、バックルが半分見える程度が扱いやすい。ベルトが完全に隠れる長さになると、腰の位置が下がって胴が長く見えます。逆に短すぎればシャツの裾が下からはみ出し、着崩れたようにしか映りません。

もう一つ、椅子に座った状態も見ておくと確実です。立っているときにちょうど良い着丈でも、座ると生地が前に押し出されて数センチ持ち上がる。仕事で一日中座る人は、立ち姿だけで決めないほうがいい。

羽織りとして使いたい場合は基準が変わります。この場合は下に着るシャツやカットソーより、ベストのほうが長いか同じくらい。中のものが下からはみ出さない長さを選びます。

着丈で迷ったら、その日いちばん長い時間とる姿勢を思い出してください。立って人と話す時間が長い仕事なら立ち姿で、机に向かう時間が長いなら座り姿で合わせる。どちらか一方に寄せて決めたほうが、結果として着る回数は増えます。

アームホールの深さで、下に着られるものが変わる

着丈より軽視されがちなのがアームホールです。ここは「浅い=薄いものしか下に着られない」「深い=厚いものも入る」と読み替えると分かりやすい。

ビジネス用のベストはシャツ一枚を想定しているので、脇の位置が高く、身頃も細い。そのぶんシャツの上に着たときに余りが出ず、ジャケットの下に入れても形に響きにくい。ただしこの浅さは、下に着るものを選びます。

一方でアームホールに余裕のある型は、長袖Tシャツでもスウェットでも受け止めてくれる代わりに、シャツ一枚の上に着ると脇に空気が入る。どちらが優れているという話ではなく、自分が下に何を着る日が多いかで決める問題です。

僕の場合、平日はシャツ、休日は長袖Tシャツかスウェット。だから浅いものと深いものを別々に持っています。1枚で両方を兼ねようとした時期もありましたが、結局どちらの日も少しずつ違和感が残りました。

試着室での確かめ方も簡単で、着たまま両腕を前へ回して、胸の前で手を組んでみる。ここで脇が引きつるなら、そのベストの下に厚いものは入りません。腕を真上に上げる必要はなく、日常でとる動きの範囲で突っ張らないかどうかを見れば十分です。

編み地の粗さで、着られる場面が変わる

着丈とアームホールの次に効いてくるのが、編み地の粗さです。同じウールでも、目が詰まったものと粗いものでは用途がまるで違う。

目の細かいベストは表面がフラットになるので、シャツやジャケットと並べても素材の格が揃います。仕事に持ち込めるのはこちら。厚みが出ないぶん、上着の下に入れても形に響きにくい。

粗い編みは逆で、遠目にも編み目が見えるぶん表情が出ます。休日の服としては面白いものの、スラックスの上に載せると素材だけが浮く。ケーブル編みのように立体的な柄が入るものは、その傾向がさらに強くなります。

僕の使い分けは単純で、平日は目の細かいもの、休日は粗いもの。素材で言うと、ウールは目が詰まりやすく、コットンは編み方次第で両方に振れます。同じグレーでも、この粗さの違いだけで着ていける場所が変わる。

通販で編み地を見分けるなら、商品写真を拡大して、肩から胸のあたりに編み目の筋が読めるかどうかを見てください。筋がはっきり数えられるなら粗い側、面が均一に見えるなら細かい側。畳んだ状態の写真より、モデルが着ている写真のほうが判断しやすいはずです。

サイズは身幅ではなく、肩の落ち方で決める

ニットベストのサイズ表を見ると、身幅と着丈が大きく書いてあります。ところが実際に着たときの印象を決めるのは、肩です。

袖が無い服なので、肩の縫い目がどこに落ちているかが正面からそのまま見えます。肩先より内側に収まっていれば体に沿って見え、外へはみ出すと途端に借り物のような雰囲気になる。僕が試着で最初に触るのはここです。

ワンサイズ上げたくなる気持ちも分かります。ニットは伸びるので、小さいと窮屈に感じる。ただ、伸びるということは着ているうちに馴染むということでもあって、最初にぴったりだったものが半年でちょうど良くなることのほうが多い。

逆に、上げて正解の場合もあります。下にスウェットや厚手のカットソーを着る日が多い人。この場合は身幅ではなくアームホールの余裕で判断してください。身幅だけ上げても、脇が詰まっていれば結局着られません。

通販で買うなら、手持ちのベストかシャツを平置きにして、肩幅と身幅を実測してから商品ページの数字と突き合わせる。サイズ表記のSMLは、ブランドごとに指しているものが違います。

週5日着るなら、5,000円台のウール100%で回る

スーツを着る仕事をしていた頃、ベストは完全に消耗品でした。毎日着れば脇は擦れるし、シャツの襟汚れの落とし方を覚えたのと同じ理由で、ベストの襟ぐりにも皮脂は移ります。ここに2万円を掛ける意味は薄い、というのが実感です。

洋服の青山の「毛玉になりにくい ウール100% Vネックニットベスト」は、その用途へ真正面から合わせてある1枚。シャツの上に着る前提で着丈が短く、アームホールが浅い。前の節で書いた仕事用の基準を、そのまま形にしたような作りです。名前のとおり毛玉になりにくい仕上げで、値段は5,000円台。色はグレー、チャコールグレー、ネイビーと、シャツの上で浮かない三色が揃っています。

毎日着る服でこの価格帯を選ぶ意味は、傷んだときに買い替えを迷わずに済むところにもあります。擦れてきたら替える、と決めておけるほうが、高いものを庇いながら着るより結果的に見え方が保てる。

弱いところも同じ場所から出てきます。ビジネス前提の直線的なシルエットなので、休日にTシャツの上へ重ねると真面目すぎて浮く。ウール100%である以上、虫食いの手入れからは逃げられません。デザインに面白みは無く、これを着ていると人に語れる服でもない。仕事の制服として割り切れる人にだけ薦めます。

洋服の青山 毛玉になりにくい ウール100% Vネックニットベスト

洋服の青山 毛玉になりにくい ウール100% Vネックニットベスト

参考価格 5,489円前後

予算重視。仕事で毎日着る人、シャツの上に重ねる用途に絞る人

前が開くと、1枚で二通りの重ね方ができる

ニットベストで一番遊べるのが前開きの型です。ボタンを留めればベスト、開ければシャツの上に羽織るレイヤーになる。同じ1枚で二通りの見え方が作れます。

BEAMS PLUSの「ボタン ニットベスト」は、この使い分けが素直にできる作り。僕が前開きを推すのは、暑さの調整ができるからでもあります。留めた状態と開けた状態では体感が明確に違うので、朝晩が冷えて日中は暖かい秋に強い。

留め方でも印象が変わります。全部留めれば普通のベスト、一番下だけ外せば動きが出て、上二つを外すとシャツの襟元が見えて軽くなる。この調整ができるぶん、同じ服を週に二回着ても同じ格好に見えません。

色数はある型ですが実際に選びやすいのはネイビーで、楽天では16,500円で並んでいました。ただ通販モールでは、同じブランド名でも正規の取扱店・並行輸入・中古が同じ検索結果に混ざって出てきます。ショップ名と商品状態の欄は必ず見てから買ってください。表示されている値段も店ごとの実売で、定価とは限りません。

短く書いておくと、前開きには構造上の代償があります。前身頃にボタンの列と重なりができるぶん厚みが出るので、ジャケットの下に入れるとボタンの列が響くことがある。色数が多い商品ですが、レッドやイエローは使いどころが限られ、結局ネイビーに落ち着きます。同ブランドの旧シーズン品が4割引で並んでいることもあり、定価で買うと値落ちが気になる人には向きません。

BEAMS PLUS ボタン ニットベスト

BEAMS PLUS ボタン ニットベスト

参考価格 16,500円前後

本命。重ね方を変えて遊びたい人、前を開けて羽織りとしても使いたい人

ニットを着た男性(2)

10年着るつもりなら、編みと素材で選ぶ

流行の形を買うと、流行が終わったときに着られなくなります。ニットベストは数年おきに流行が回ってくる服なので、僕は長く着る予定の1枚だけは「今年の形」を避けるようにしています。

POLO RALPH LAURENの「ケーブルニット コットン セーターベスト」は、その考え方に合う型です。ラルフローレンが何十年も作り続けてきた定番で、今年の形ではないことがそのまま価値になる。素材がコットンなので春と秋にも着られ、ウールの2枚より稼働日数が伸びます。

コットンを選ぶ利点は稼働日数だけではありません。ウールほど気温を選ばないので、室内で脱ぐ回数が減る。着たり脱いだりを繰り返す服は結局持ち出さなくなるので、朝に着てそのまま一日過ごせるかどうかは、長く使えるかを分ける条件だと思っています。

ここまで挙げた三枚は、ビジネス用のプルオーバー、前開き、ケーブル編みと形が順に変わるので、同じ「ニットベスト」という一語で括られていても中身は別物です。並べてみると、編み目の粗さと前の開き方だけで着ていける場所が変わると分かるはずです。

ただ、ケーブル編みは編み目が立体的なぶん厚みが出ます。ジャケットの下に入れれば厚みが形に出やすいし、レギュラーフィットで胸まわりに余裕を残した作りなので、体に沿わせて着たい人はワンサイズ落として試したほうがいい。胸にポニーの刺繍が入るため無地にもなりません。2万円台という値段も、コットンとしては明確に高い部類。長く着る前提が無いなら、無理に選ぶ枠ではないと思います。ブランドものを通販モールで探すときは、こちらも正規品・並行輸入・中古が同じ棚に並ぶ点だけ頭に入れておいてください。

POLO RALPH LAUREN ケーブルニット コットン セーターベスト

POLO RALPH LAUREN ケーブルニット コットン セーターベスト

参考価格 23,100円前後

長く使う上位。流行と関係なく10年着たい人、通年で回したい人

3枚をどう使い分けるか

迷ったときの振り分け

  • シャツの上に着て仕事で毎日回す → 洋服の青山(浅いアームホール・毛玉になりにくい仕上げ)
  • 前を開けて羽織りにも使いたい → BEAMS PLUS(1枚で二通り・ジャケットの下では厚みが出る)
  • 素材を変えて通年で着たい → POLO RALPH LAUREN(コットン・ケーブル編みで厚みが出る)

向かない場面も書いておきます。ジャケットやコートの下に仕込むことが主目的なら、ケーブル編みと前開きは避けたほうが無難です。厚みが出る型は、上に着るものの肩や胸で形に出やすくなります。

反対に、ベストを一番外側の羽織りとして使いたいなら、ビジネス用の浅いアームホールでは窮屈になる。下に何を着るかを先に決めてから、ベストを決める。順番を逆にすると、たいてい合いません。

3枚とも買う必要はありません。平日に着る日が多いなら1枚目は仕事用、休日のほうが多いなら1枚目は前開き。どちらの日も同じくらいある人だけ、2枚目まで考えればいい話です。

コーディネートの組み立て方そのものに迷っているなら、色数を絞るという考え方が先です。ポロシャツのコーデも同じ見方で書いています。ベストは面積が大きいぶん、色が増えるとまとまりません。

色は最初の1枚をグレーにしておく

ニットベストを1枚だけ買うなら、僕はグレーを薦めます。理由は、上下のどちらとも喧嘩しないから。

白シャツにも青シャツにも載るし、下がスラックスでもデニムでも成立します。ネイビーは紺のスーツやジャケットと合わせたときに色がぶつかりやすく、黒は面積が大きいと重い。グレーはその両方を避けられます。

濃さは、シャツより濃いほうを選んでおくと扱いやすい。ベストは胴の面積をまるごと占めるので、シャツと近い明るさだと境目が消えて全体がぼやけます。

ただし、欲しい色が在庫として残っているとは限りません。ニットベストは秋のあいだに定番色から先に無くなる服なので、グレーが売り切れていればネイビーへ振る。色を待って季節を一つ落とすくらいなら、着られる色で買って回したほうが得です。

二枚目からは、下に何を着る日が多いかで色を足していけばいい。休日にカットソーの上へ重ねる日が多いなら、少し明るいグレーや杢の粗いものが楽しくなります。逆に仕事で着る枚数を増やすなら、チャコールとネイビーへ広げる。

夏から秋へ服を切り替える段取りそのものに困っているなら、1万円で組む夏のメンズコーデで書いた色数の絞り方が土台として使えます。ベストが増えても、上半身の色数を増やさないという原則は変わりません。

毛玉と虫食いから服を守る

ウールのベストで僕が必ずやっているのは、脱いだ日にブラシを掛けることです。豚毛でも馬毛でもいい。表面の埃と繊維の絡まりを落としておくだけで、毛玉のできる速さがはっきり変わります。

毛玉ができてしまったら、引っ張らずに毛玉取り器か小さなハサミで切る。指で引き抜くと、そこから編み地が痩せていきます。

保管はもう一つの分かれ目。ウールは畳んで防虫剤と一緒にしまうのが基本で、ハンガーに掛けたままにすると肩の重みで型崩れします。シーズンの終わりに一度洗ってから、しまう。皮脂が残ったまま夏を越すと、虫は確実にそこを食べます。

同じベストを週に何日も着るなら、二日続けて袖を通さないだけでも持ちが変わります。一日休ませて繊維が戻る時間を作る。二枚で回している人のベストが長持ちするのは、素材の差より休ませているからだと思っています。

コットンのベストは虫食いの心配が減るぶん、汗の黄ばみが出やすい。素材が変われば手入れも変わるので、同じ扱いをしないほうがいい。上に重ねるアウターまで含めた秋冬の組み立ては、レザージャケットの秋冬コーデのほうにまとめてあります。

最後に

ニットベストは、選ぶ段階で見る場所が二つしかない服です。着丈とアームホール。試着室で鏡の前に立ったら、ベルトのバックルと脇の下だけ見てください。

仕事用の安い1枚、休日用の前開き、長く着るコットンの厚手。三枚とも役割が違うので、どれか一つに絞れと言われたら困ります。最初の1枚をどれにするかは、平日と休日のどちらで着る日が多いかで決まる。

秋は短い。悩んでいるうちに上着の季節になります。

ニットまわりで、先に読んでおくと迷わないもの

※本記事はプロモーションを含みます

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この記事を書いた人

30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ...)

これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!

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