50代になると、悩みの中心が入れ替わります。20代のテカりやニキビではなく、乾燥と痒みが日常の困りごとになってくる。
しかも顔より体のほうが先に出ることが多い。冬にすねを掻いている、入浴後に痒くなる。そういう場面から対処を組み立てます。
この記事でわかること
- 皮脂が減ることで起きること
- 顔より体が先に乾く理由
- 入浴の見直し
- 痒みが続くときの判断
皮脂が減る
皮脂の分泌量は年齢とともに減っていきます。皮脂は肌の表面で膜になって水分の蒸発を防いでいるので、減ると乾きやすくなる。
若いころに「脂性肌」だった人でもこの時期には変わっていることがあります。昔の自己認識のまま洗浄力の強い製品を選び続けていると、そこが原因になっている場合があります。
体のほうが先に乾く
皮脂腺の数は場所によって違います。顔や胸には多く、すねや腕の外側にはほとんどありません。だから乾燥はそこから出ます。
| 場所 | 皮脂腺 | 乾きやすさ |
| 額・鼻 | 多い | 最後まで乾きにくい |
| 頬 | 中 | 中 |
| すね・腕の外側 | 少ない | 最も乾く |
| 背中 | 多い | 乾きにくいが手が届かない |
顔のケアだけしていると体の乾燥に気づくのが遅れます。痒みが出てから慌てるより、秋のうちに保湿を始めるほうが楽です。
入浴を見直す
乾燥と痒みが出ているなら、入浴の条件を確かめる価値があります。湯温と時間と洗い方の3つです。
| 項目 | 見直し |
| 湯温 | 38〜40度へ。熱いほど皮脂が落ちる |
| 時間 | 長風呂を避ける |
| 洗い方 | ナイロンタオルをやめて手か柔らかい布で |
| 洗浄料 | 弱酸性・保湿成分入りへ |
| 回数 | 毎日全身を石けんで洗う必要は無い |
最後の項目は意外に効きます。脇や足だけ洗ってあとは湯で流すという日を作るだけで痒みが減ることがあります。
風呂上がり10分
入浴後は肌が水分を含んでいますが、その状態は長く続きません。10分ほどで入浴前より乾くこともあります。
だから拭いたらすぐ塗る。脱衣所に保湿剤を置いておけば流れで終わります。取りに行く手間が続かない最大の原因なので、置き場所から設計します。
剤形を選ぶ
体は面積が広いので、クリームだと塗るのに時間がかかります。続かない理由がここにあるなら剤形を変えるだけで解決します。
| 剤形 | 性格 |
| ミルク・ローション | 伸びが良い。広い面積向き |
| 泡タイプ | 一瞬で広がる。ベタつきが残りにくい |
| クリーム | 保湿力は高い。局所向き |
| スプレー | 背中など手が届かない場所に |
痒みが続くとき
保湿しても痒みが引かない、掻き壊してしまう、眠れないほど痒い。こうなると化粧品の範囲を超えています。
皮膚科では保湿剤の処方もありますし、炎症が起きているならそれを抑える治療もあります。保険が効くので、市販品を何本も試すより早く答えが出ます。
顔のケア
顔も同じ方向です。洗浄力を落とし、保湿を厚くする。20代のころとは逆の調整になります。
つっぱるなら洗いすぎ。これは何歳でも同じ判断基準です。洗って10分後に確かめる習慣があれば切り替えの時期を逃しません。
髭剃りとの付き合い
角層が薄く、回復も遅い状態で毎日刃を当てるのは負担が大きい。電気シェーバーのほうが削る量は少ないので、切り替えを検討する価値があります。
剃らない日を作る、順剃りだけにする、剃ったあとに必ず保湿する。このあたりで赤みの残り方が変わります。
頭皮と髪
頭皮も乾きます。フケが出るようになったら洗浄力が強すぎるサインかもしれません。毎日洗う必要があるかを一度疑ってみる価値があります。
清涼感の強いシャンプーは痒みを紛らわせますが原因は変わりません。むしろ荒れているときは刺激になることがあります。
物足りないところ
この記事に出てくるのは保湿と、洗いすぎを止める話だけです。年齢による変化そのものを戻す方法は書けません。
できるのは、乾燥と痒みという日常の困りごとを減らすこと。それだけでも生活の質は変わります。掻かずに眠れることのほうが、見た目の変化より実利は大きいはずです。
手と爪も乾く
手はいちばん洗う回数が多く、皮脂も水分も落ちやすい場所です。荒れが進むとひび割れになり、治りにくくなります。
ハンドクリームを洗ったあとに塗るのが基本ですが、続かない人が多い。洗面所と職場の机に置くと実行できる回数が増えます。
爪の周りも乾きます。ささくれができるのはそこが乾いている合図なので、ハンドクリームを塗るときに指先まで伸ばすと変わります。
唇の荒れ
唇には皮脂腺がほとんど無く、角層も薄い。もともと乾きやすい場所なので、年齢とともに荒れやすくなります。
舐める癖があると蒸発するときに水分を持っていくので悪化します。リップクリームを縦方向に、擦らずに塗る。荒れが続くなら医薬部外品や医薬品の枠のものもあります。
市販の保湿剤の選び方
種類が多くて迷うところですが、見るのは2点です。刺激になりそうなものが入っていないかと、広い面積に塗れる剤形かどうか。
痒みが出ている肌にはメントールやエタノールが上位にあるものは向きません。一時的に紛れますが原因は変わらず、刺激が加わります。無香料・低刺激の表示があるものから試すほうが安全です。
ひとつ前の年代については40代のスキンケアにまとめています。
頭皮の乾燥についてはフケの記事にまとめています。
顔より先に体を
50代は体のほうが先に乾きます。入浴の湯温を下げて、風呂上がり10分以内に塗る。この2つで大半の痒みは軽くなります。
それでも続くなら皮膚科へ。保湿の考え方は基本ガイドにまとめています。
市販の保湿剤を何本も試すより、一度診てもらうほうが早いことがあります。保険が効く範囲なので費用も抑えられます。
※本記事はプロモーションを含みます

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