風が乾いて、朝に上着がほしくなるころ。僕が棚の奥からこの瓶を出すのは、毎年そのタイミングです。イソップ マラケッシュ インテンスは、クローブとカルダモンのスパイスが最初からはっきり立つオードパルファム。結論から言うと、涼しい時期に出番を寄せられる人には満足度の高い一本です。ただし僕の腕では体感4〜5時間で、50mLで19,030円という額のわりに、香っている時間は長くありません。
この記事でわかること
- 僕の腕での香り方と、体感4〜5時間という持続の実際
- 九月末に出して四月に戻すまでの、一年の出入り
- 弱点2つ(持続の短さと、最初の数分のスパイスの強さ)
- 50mLと100mLのどちらを選ぶか
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:マラケッシュ インテンスは「乾いた季節にだけ出す一本」
この香水は、使う時期を絞るほど良く見えてきます。理由は、香りの芯にあるのが乾いたスパイスだからです。クローブとカルダモンが最初から前に出て、そこへサンダルウッドの厚みが重なってきます。湿度の高い日につけると、スパイスが空気にほどけないまま鼻の手前で止まってしまって、自分でも少し重く感じました。空気が乾いている日だと、同じ量でもすっと通りました。
僕はだいたい九月の終わりに棚から出して、四月に入るころには触らなくなります。この一本の評価は、香りの好み以上に「秋から冬に寄せて使えるか」で決まります。一年まるごと一本でまわしたい人が買うと、たぶん途中で持て余す瓶です。
総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆
Ryo
空気が乾いている日にだけ、この瓶は本気を出します。

イソップ マラケッシュ インテンスの基本情報
買う前にずっと決めきれなかったのは、50mLと100mLのどちらにするかでした。並んだ数字だけ見れば大きいほうが得に見えますし、実際そのつもりで100mLに手をかけています。踏みとどまったのは、自分がこれを一年の半分しか使わないと気づいたからです。使わない月が長い香水ほど、瓶の大きさは慎重に決めたほうがいいと思っています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | イソップ(Aesop) |
| 商品名 | マラケッシュ インテンス オードパルファム |
| 濃度 | オードパルファム |
| 容量 / 価格 | 50mL:19,030円(税込)/100mL:29,150円(税込) |
| 主要香調 | クローブ・サンダルウッド・カルダモン |
| 体感の持続 | 僕の腕で4〜5時間 |
濃度の表記はオードパルファムです。主要香調として挙がっているのはクローブ・サンダルウッド・カルダモンの三つで、実際に嗅いだ印象もその三つでほぼ説明がつきました。成分として表示されているのは、変性アルコール、水、香料の三つです。
買う場所の話もしておきます。通販モールをのぞくと、「並行輸入品」と書かれた出品と「国内正規品」と書かれた出品が混ざっていました。額だけを横に並べると心が動くのですが、注文する前に出品者側の表記を一度見てください。ここを飛ばすと、安く買えたつもりで別の心配を抱え込むことになります。
ブランドの香水がいまどこで扱われているかは、まとめて見たほうが早いです。
香りの変化
つけてから飛ぶまでに、香りの顔は三回変わります。トップ・ミドル・ベースの三層が出ていて、僕の鼻でもだいたいその通りに動きました。ただし切り替わりは劇的ではありません。前の層が残ったまま次が増えてくる、という言い方のほうが近いです。
トップ
最初に来るのは柑橘と白い花です。ベルガモット、ネロリ、ジャスミン。この三つが同時に立ち上がってきて、スプレーした直後の数十秒だけは、意外なくらい爽やかに始まります。僕の腕では、ベルガモットよりネロリのほうが大きく出ました。苦みの少ない、少し粉っぽい白さです。
ここで「思っていたより軽いな」と感じる人は多いはずです。ただ、この顔は長くありません。一分も経たないうちにスパイスが強くなります。柑橘は薄く残るだけです。トップだけで判断すると、この香水は読み違えます。
ミドル
ローズ、カルダモン、パチュリ。ここがマラケッシュ インテンスのいちばん賑やかな時間帯です。カルダモンの乾いた辛さと、パチュリの土っぽさが同時に来て、そのあいだにローズが挟まっています。薔薇と言われて想像する甘さとは違っていて、花びらというより茎に近い匂いでした。
僕の腕で大きく出たのはカルダモンです。スパイスと言っても料理の匂いにはならず、木の粉と混ざったような乾き方をします。首元につけた日は、顔を動かすたびにここが揺れました。マラケッシュという名前から受ける印象に近いのも、この時間でした。
ベース
サンダルウッド、シダーウッド、クローブ。三時間を過ぎたあたりから、香りは肌のすぐ上に落ち着いて、木とクローブだけが残ります。僕がこの香水で好きなのは、実はここから先です。スパイスが前に出ていた時間より、木に沈んでからのほうが長く付き合える顔をしています。
クローブは最後まで消えません。最初の数分ほど尖ってはいませんが、サンダルウッドの厚みと一緒にずっといます。乾いた木にスパイスを閉じ込めた、という感じです。ここまで来ると自分の鼻ではもう薄いのに、近い距離の人には届いているらしくて、そのズレはこの香水でも起きました。
正直な注意点
買ってから気になった点を二つ書いておきます。どちらも店頭で数分嗅いだだけでは分からない種類の話です。
ひとつめは持続です。僕の腕で体感4〜5時間。朝つけて出かけると、昼を回ったころには自分では分からなくなります。オードパルファムという表記から丸一日を期待すると、まず肩透かしを食らいます。50mLで19,030円という額に対して、香っている時間はけっして長くありません。僕は朝に一回、夕方に用があればもう一回、と割り切って使うようになりました。
ふたつめは、最初の数分の強さです。スプレーした直後のクローブとカルダモンは、量を間違えるとかなり主張します。二回押して満員の電車に乗った日に、自分の周りだけ空気の密度が違うのが分かって、それ以来シャツの内側に一回だけと決めました。この香水は、量を増やしても良くなりません。狭い場所へ向かう日ほど、控えめに置くほうが香りも綺麗に出ます。
注意
① 体感4〜5時間。オードパルファムの表記から一日持つと思って買うと、昼過ぎに物足りなくなります
② 最初の数分が強い。クローブとカルダモンが立つので、二回以上つけると狭い場所で持て余します
合う人・合わない人
この香水が向くのは、香りを季節で持ち替えることに抵抗がない人です。出番を秋と冬に寄せられるなら、良さがそのまま出てきます。
スパイスとウッドが好きな人にも、素直にすすめられます。カルダモンの乾いた辛さと、サンダルウッドの厚みが同居している香りは、甘さで押してくる系統が苦手な人ほど扱いやすいはずです。僕の手持ちのなかでも、これは甘さで勝負しないほうの一本でした。
逆に、朝つけて夜まで一回で持たせたい人には向きません。朝つけたぶんは昼過ぎには薄くなるので、そういう使い方をする人には決定的に足りません。
こんな人に合う
- ✓ 秋と冬に香りを寄せて、季節で持ち替えられる人
- ✓ 甘さより乾いたスパイスとウッドが好きな人
合わないかも
- × 朝つけて夜まで一回で持たせたい人
使う場所と時間
いちばん覚えているのは、十月の土曜の昼です。コーデュロイのジャケットを着て、古道具屋を三軒ほど回った日。埃と木の匂いがする店の中で、自分の袖口から同じ系統の乾いた匂いが上がってきて、妙に噛み合っていました。この香水は屋内より、外の空気を含んだ服に乗っているときのほうが良い顔をします。

服装でいうと、起毛のある乾いた生地と相性がいいです。コーデュロイ、ウールのジャケット、革のもの。薄いシャツ一枚の日につけると、スパイスだけが前に出て落ち着きません。
季節の出入りははっきりしています。僕がこの瓶を棚から出すのは九月の終わり。朝の空気が乾いて、上着を羽織る日が出てくるころです。そこから十月、十一月、十二月と出番が増えて、山が来るのが一月から二月。三月の後半になると、つけた日に「今日は要らなかったかも」と思う回数が増えてきます。そして四月に入ると、自然に手が伸びなくなります。去年は四月の頭に箱へ戻して、次に触ったのはもう秋でした。使わなくなる時期が自分で分かる香水は、付き合い方も決めやすいです。
STEP 1|0〜30分
柑橘と白い花のあとにスパイスが立つ
一分ほどでクローブとカルダモンが押し上げてきます
STEP 2|〜3時間
ローズとカルダモン、パチュリ
乾いた辛さと土っぽさが混ざって、香りが太くなる時間です
STEP 3|それ以降
サンダルウッドとシダーウッド、クローブ
肌のすぐ上に落ちて、自分では薄いのに近い人には届いています
使う場面
| 仕事・オフィス | ○ | 朝つけたぶんが昼過ぎには薄くなるので、席の近い人に重くなりません |
| 夜デート | ◎ | 三時間を過ぎてからの木とクローブが、近い距離で持ち味を出します |
| 休日 | ◎ | 起毛の上着を着て外を歩く日に、香りが服へ綺麗に乗ります |
| 真夏 | × | スパイスが空気にほどけず、乾いた季節向きの顔がまるごと崩れます |
保管で中身は変わる
いまは廊下の作り付けの棚、下から二段目に箱ごと置いています。玄関に近いので出かける前に一回つけるには便利ですし、直射も湯気も届きません。冬のあいだは毎週のように取り出しますが、春から夏はそのまま眠らせておける場所です。
置き場所を決めるとき、僕が基準にしたのは取り出しやすさではなく、触らない半年をどう過ごさせるかでした。50mLを一年で使い切るわけでもないので、この瓶とは何年か付き合うことになります。それなら、使わない月に静かにしていられる場所のほうが大事です。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | 出番が秋冬に寄るぶん一本を何年も持つので、光を浴びた時間だけが積み上がります |
| 浴室・洗面所 | × | 朝の一回のために洗面台へ置くと、湯気に当たっている時間のほうが圧倒的に長くなります |
| 暖房の近く | × | この香水を毎日使う月と暖房を入れる月がまるごと重なるので、置き場所は秋のうちに決めておいてください |
買う前に迷った三つと、いまの答え
買う前の僕がこの瓶で引っかかっていたのは三つでした。クローブが薬っぽくならないか。季節を選びすぎないか。50mLで19,030円という額に見合うか。順番に、使ってみた自分の答えを書きます。
薬っぽさは、最初の数分だけなら僕もそう感じました。スプレーした直後のクローブはたしかに尖っていて、医療用の匂いを思い出した瞬間があります。ただ、そこを越えてサンダルウッドが立ち上がってくると、印象がまるごと入れ替わりました。この香水を判断するなら、つけて三十分は待ってください。店頭で手首に乗せて三分で棚へ戻していたら、僕はこの一本を買っていません。
季節を選ぶかどうかは、選びます、が答えでした。僕自身、一年の半分は箱に入れたままです。ただこれは欠点というより性格の話で、そのつもりで買えば不満になりません。
額については、安くはないというのが正直なところです。50mLで19,030円、100mLで29,150円。容量あたりでは大きいほうが軽くなりますが、出番が秋冬に寄る香水で100mLを選ぶと、何年も減らない瓶を抱えることになります。僕は50mLで足りていますし、これから試す人にも50mLをすすめます。
買う前に迷った点
| クローブが薬っぽくならないか | 最初の数分だけは尖ります。三十分待つとサンダルウッドに入れ替わりました | |
| 季節を選びすぎないか | 選びます。僕も一年の半分は箱に入れたままです | |
| 50mLで19,030円に見合うか | 安くはありません。ただ100mLを選ぶと何年も減らない瓶になります |
結局、マラケッシュ インテンスは誰に向くか
マラケッシュ インテンスは、香りの好みより先に使い方で決まる一本でした。クローブとカルダモンが立って、三時間を過ぎると木に沈む。香っているのは半日に届かないくらいで、量を増やしても良くはなりません。九月の終わりに出して四月に戻す、その半年だけの瓶として扱うと、きれいに収まります。
50mLで19,030円という額は軽くありませんし、一日中香り続けてほしい人には向きません。それでも、上着を羽織る季節に乾いたスパイスを一本持っておきたいなら、これは長く使える買い物になると思います。気になっているなら、まずはどこで扱われているかを見るところからで大丈夫です。
この記事のまとめ
- ✓ クローブとカルダモンが立ち、三時間を過ぎるとサンダルウッドとシダーウッドに沈む香り
- ✓ 弱点は二つ。僕の腕で体感4〜5時間という持続と、最初の数分のスパイスの強さ
- ✓ 九月末から四月までの半年に出番を寄せると、良さが素直に出る一本
※本記事はプロモーションを含みます

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