化粧品に使われる成分はとても多いと聞きます。実際424品を並べたら1,392種類ありました。
ただほとんどが1品か2品にしか入っていません。広く使われているのはごくわずかでした。
この記事でわかること
- 1,392種類がどう散らばっているか
- 3分の1は1品にしか入っていないこと
- 100品以上はたった11種類
- この形が意味すること
1,392種類の散らばり方
| 入っている品数 | 種類数 |
| 1品だけ | 479種類(34%) |
| 2品だけ | 187種類 |
| 3品だけ | 123種類 |
| 10品以上 | 247種類 |
| 100品以上 | 11種類 |
3品以下で789種類。全体の57%がほとんど使われていない成分でした。
100品以上に入っている11種類
BG、水、グリセリン、フェノキシエタノール、ジメチコン、EDTA-2Na、香料、トコフェロール、エタノール、メチルパラベン、キサンタンガム。
肌に効かせる成分がほとんどありません。とろみを出す、傷まないようにする、なめらかにする。形を作るためのものが並びます。
12番目のDPGが99品で、そこから先はゆるやかに減ります。11種類で線が引けるような極端な形でした。
34%は1品にしか入っていない
479種類が424品のうち1品だけに入っていました。植物エキスやメーカー独自の複合成分が多い。
こうした成分は広告で名前を出しやすい。他社が使っていないので「◯◯配合」が差別化になります。
ただし1品にしか入っていないということは、比べる相手がいない。効き方の見当をつけるのが難しい側でもあります。
11種類が何をしているか
| 成分 | 役割 |
| 水・BG・グリセリン | 溶かす・水を抱える |
| ジメチコン | 表面をなめらかにする |
| キサンタンガム | とろみを出す |
| フェノキシエタノール・メチルパラベン | 傷まないようにする |
| EDTA-2Na | 水に混ざる金属をつかまえる |
| トコフェロール | 中身の酸化を防ぐ |
ほとんどが裏方です。肌に何かをする成分ではなく、製品を製品として成り立たせるためのもの。
この11種類を覚えておくと読み飛ばす場所が決まります。前半に並んでいるのはたいていこれです。
この形が意味すること
土台は共通で、上に乗せる一点ものが違う。それが化粧品の作り方でした。
だから成分表示の前半はどこも似ていて、後半に差が出ます。見比べるならそこです。
広告が後半の成分を押すのはそこしか違わないからとも言えます。前半を語っても他社と同じになってしまう。
植物エキスが一点ものになりやすい
1品にしか入っていない479種類を見ると植物由来の名前が目立ちます。果実エキス、葉エキス、根エキス。
植物は種類が無数にあるので他社と重ならない。名前も覚えやすく、広告で使いやすい成分です。
ただし配合量は後半に来ることが多い。成分表示の位置を見ると主役ではない場合がほとんどです。
複合成分という書き方もある
メーカーが独自に配合したものを1つの名前でまとめることがあります。「◯◯コンプレックス」のような書き方です。
この場合中身が何種類あるかは分かりません。1種類として数えているものが実は複数という可能性が残ります。
だから種類の数はおおよその目安です。正確な内訳までは表示から読み切れません。
少ないほど効くわけではない
1品にしか入っていない成分が特別に効くとは限りません。新しいだけ、あるいは高いだけということもあります。
逆に100品以上に入っている成分は長く使われてきた実績があります。広く採られるのには理由がある。
珍しさと効き方は別の軸です。混ぜて考えないほうがいい。
有効成分は32種類しかなかった
効能が認められた有効成分に絞ると32種類まで減ります。1,392種類との差は大きい。
国に認められたものだけなので選択肢がそもそも狭い。各社が同じ成分を使うことになります。
つまり効能で選ぶなら候補は少なく、使用感で選ぶなら多い。どちらの軸で選ぶかで見る場所が変わります。
247種類が10品以上に入っている
100品以上は11種類でしたが、10品以上まで広げると247種類あります。
この層がいわゆる定番成分にあたります。ヒアルロン酸やセラミド、よく名前を聞くものはここに入る。
つまり3つの層があるということです。全部に入る11種類、定番の247種類、そして一点ものの479種類。
層で読み分ける
| 層 | 種類数 | 読み方 |
| ほぼ全部に入る | 11種類 | 読み飛ばす |
| 定番 | 247種類 | 狙いが読める |
| 一点もの | 479種類 | 広告の主役になりやすい |
真ん中の層がいちばん役に立ちます。広く使われているので比較でき、狙いもはっきりしている。
一点ものは珍しさは分かっても他と比べようがない。判断材料にしにくい層です。
この数え方の欠点
表記のゆれを完全にはそろえきれていません。「水」と「精製水」は別に数えています。合わせると水系は323品ですが、種類としては2つのままです。
それと配合量は分かりません。1品にしか入っていない成分がどれだけ入っているかは表示から読めない。
処方は入れ替わります。2026年8月時点の表示なので、買う前に裏面で確かめてください。
1品ごとの数は1本あたりの成分数を数えた記事にまとめています。
上位の顔ぶれは424品を並べた記事にまとめています。
32種類という話は有効成分の偏りを数えた記事にまとめています。
棚での使い方
前半11種類は読み飛ばす。後半に自分の狙う成分があるかだけ見る。それで比較の時間が大きく縮みます。
成分表示の読み方はメンズ美容の基本ガイドに、製品ごとの中身はランキング記事にまとめています。
※本記事はプロモーションを含みます

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