AGAの治療に、公的医療保険は使えません。窓口で三割だけ払う形にはならず、掛かった費用は全額が自己負担になります。
保険が効くなら皮膚科、効かないなら市販で、という順番で調べ始めて、結局ひと月にいくら掛かるのかが分からないまま検索窓に戻ってきた。この記事にたどり着く人の多くは、この形だと思います。金額の目安が出てこないから、始めるかどうかも決められない。
だったら、先に金額のほうを決めてしまうほうが早い。市販で買える三品を並べると、花王のサクセス 薬用育毛トニック 無香料 180gが1,258円、東和薬品のミノアップ 60mLが2,800円前後、大正製薬のリアップX5プラスネオ 60mLが6,702円で、出せる予算の帯がそのまま分かれます。ただし最初のひとつは医薬部外品、あとのふたつは第1類医薬品で、区分が違えば言える範囲も変わる。そこも含めて、保険が効かない理由から順に書いていきます。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
AGAは保険が効かない。そのぶん、月にいくら掛けるかは自分で決められる
先に答えを書きます。AGA、つまり壮年性脱毛症に対する治療は、公的医療保険の対象になりません。窓口で三割だけ払う、という形にはならず、掛かった費用は全額が自己負担です。
ここで多くの人が「じゃあ諦めるしかないのか」と考えるのですが、実際は逆の見方もできます。保険の枠に縛られないということは、毎月いくらまで出すかを自分で決められるということでもある。決められた金額の中で何を選ぶかという話に落とせるので、先に上限を決めてしまえば、迷う時間はかなり減ります。
この記事では、なぜ保険が効かないのかを先に整理して、そのあとに市販で手に入る三品を、月に出せる金額の帯ごとに並べます。ひとつ大事な前置きとして、三品のうち二つは医薬品、ひとつは医薬部外品で、区分が違えば言えることも違う。そこは節を分けて書きます。
公的医療保険が使えるのは、病気の治療に対してだけ
公的医療保険は、病気やけがの治療に対して給付されるしくみです。逆に言うと、治療とみなされない範囲、たとえば見た目を整えることが主な目的になるものは、原則として対象から外れます。AGAの治療は、命や身体の機能に直接かかわる病気の治療とは扱われていないため、この線の外側に置かれている、というのが理由の骨格です。
だからAGAの診療は自由診療になります。自由診療では、診察も薬も医療機関が自分で価格を決めるため、同じような内容でも掛かる額に差が出ます。保険診療のように全国で同じ点数、とはいかない世界だということ。
保険が使える脱毛症もあるので、自己判断で決めない
ひとつ注意があります。脱毛症と呼ばれるものはAGAだけではなく、中には保険診療の対象になるものもあります。抜け方が急に変わった、丸い形で抜けている、頭皮に強いかゆみや炎症がある。こうした場合は、市販品を試す前に皮膚科で診てもらったほうが早い。自分の抜け方がどれに当たるかを自己判断で決めないでください。これは費用の話としても意味があって、対象になるなら保険が使えるからです。
| 区分 | 買うときの手続き | 言える範囲 |
|---|---|---|
| 第1類医薬品(ミノキシジル外用) | 薬剤師の情報提供と問診を受けてから購入する | 壮年性脱毛症における発毛・育毛・脱毛の進行予防 |
| 医薬部外品の育毛トニック | 店頭やネットでそのまま購入できる | 育毛や抜け毛の予防など承認された範囲まで |
| 医師が処方する薬 | 医療機関を受診して医師の判断で処方される | 医師の管理下で使うもの |
全額自費だから、月いくらまで出せるかで選ぶ
自由診療で掛かる額は医療機関ごとに違うので、この記事では市販で買える範囲に絞ります。市販でミノキシジル外用を選ぶ場合、まず決めるべきは製品名ではなく、毎月出せる上限です。育毛や発毛にかかわるものは一回買って終わりではなく、続けるあいだ毎月出ていく費用になるからです。
月三千円以内に収めたい、という前提で入口を探すなら、東和薬品のミノアップ 60mLがその帯に入ります。第1類医薬品で、ミノキシジルを5%配合した発毛剤です。承認上の区分も「発毛剤」で、認められている効能・効果は、壮年性脱毛症における発毛、育毛、そして脱毛(抜け毛)の進行予防まで。
買うときの手順に癖があります。第1類医薬品なので、注文したあとに薬剤師の確認、つまり問診への回答が入り、そこを通るまで発送されません。今日頼んで明日届く、という買い方にはならないことがあるので、切らしそうなタイミングで慌てて頼むと間に合わない。それから60mLは使い切りの消耗品で、続ける限り毎月かかり続けます。安く始められることと、安く続けられることは別だという点は先に見ておいたほうがいい。
使えない人の条件も決まっています。女性は使用できません。20歳未満も使用できません。そして、壮年性脱毛症以外の脱毛症には使えない。この三つに当てはまるなら、価格の比較をする前に選択肢から外れます。
買う前に自分で確認すること
- 抜け方が急に変わっていないか、丸い形で抜けていないか
- 頭皮に傷・湿疹・炎症が無いか
- 持病や飲んでいる薬について、購入時の問診で正直に答えられるか
第1類医薬品は、買う手前に薬剤師の確認が入る
市販の発毛剤としていちばん名前が通っているのは、大正製薬のリアップX5プラスネオ 60mLだと思います。こちらも第1類医薬品で、成分表には100mL中にミノキシジル5.0gと記載があり、パッケージにもミノキシジル5%配合と印字されています。薬局で現物を見たことがある人も多いはず。
ドラッグストアで棚から取ってレジに持っていける物ではなく、薬剤師から情報提供を受けたうえで買う医薬品です。ネットで買う場合も同じで、問診の回答を送り、薬剤師が確認してから発送になります。ここを面倒だと感じる人はいると思いますが、この手続き自体が、使ってはいけない人に渡らないようにするための線引きになっています。
添付文書では、「してはいけないこと」と「相談すること」がはっきり分かれています。ここを混ぜて理解している人が多いので、分けて書きます。
してはいけないこと、つまり使えないのは、女性、20歳未満の人、本剤の成分でアレルギー症状を起こしたことがある人、壮年性脱毛症以外の脱毛症の人、急に抜けたり斑状に抜けたりしている人、そして頭皮に傷・湿疹・炎症がある人です。
一方、高血圧や低血圧の人、心臓または腎臓に障害のある人、甲状腺機能障害のある人は「相談すること」に入ります。使えないと決まっているわけではなく、薬剤師や医師に相談したうえで判断する、という位置付け。持病があるからと最初から諦める必要はありませんが、問診では隠さずに書いてください。
用法も決まっていて、1日2回、1回1mLを頭皮に使います。多く付ければ早く進む、という物ではありません。そして効果があるかどうかの判断には最低4ヵ月かかるとされていて、途中でやめると徐々に元の状態に戻っていきます。つまり、これは四ヵ月以上続ける前提でないと判断すらできない出費だということ。月の予算を決めてから選ぶべきだと最初に書いたのは、この性質があるからです。

医薬部外品と医薬品は、費用も言えることも違う
三品目は区分が変わります。花王のサクセス 薬用育毛トニック 無香料 180gは医薬部外品で、ここまでの二つとは別の枠にある物です。ここを混ぜて読むと事故になるので、先にはっきり書いておきます。医薬部外品の育毛トニックは、壮年性脱毛症、つまりAGAに対する発毛をうたえる物ではありません。言える範囲は育毛と抜け毛の予防などにとどまります。
そのうえで、この製品には置き場所があります。まだ医薬品には踏み込みたくない、でも頭皮に何かしておきたい、という段階です。月1,000円台の帯で、洗った後に頭皮へ使う習慣を作るところから始めたい人。有効成分はt-フラバノン(トランス-3,4′-ジメチル-3-ヒドロキシフラバノン)で、配合量は公開されていません。剤形は公式の表記でスプレータイプ(炭酸ジェット)です。
弱点は二つあります。ひとつは今書いたとおり、言える範囲が育毛と抜け毛の予防までで、進んだ薄毛を戻すという話ではないこと。医薬品と同じ効き方を期待して買うと、期待の掛け方を間違えます。もうひとつは剤形で、勢いよく出るぶん量の加減がしにくく、狙った場所以外にも飛びます。洗面所で使うときは、服に掛からない位置で構えたほうがいい。
買うときにも注意が要ります。サクセスの育毛トニックは容量も香りの種類も複数あり、検索すると別容量や別ラインが先に並びます。ここが厄介で、エクストラクールとボリュームケアという別ラインにも無香料の180gがあります。香りと容量を指定しただけでは分かれないので、パッケージにラインの名前が入っていない標準の無香料180gかどうかを、注文する前に確認してください。

三品を、どの条件の人に振り分けるか
僕はこの三つを横一列に並べて「どれがいちばん効くか」と考えるやり方を取りません。区分も、買うときの手続きも、置かれている段階も違うからです。振り分けるなら、こういう条件で見ます。
抜け方が壮年性脱毛症のパターンで、月三千円以内という上限を先に決めているなら、ミノアップが入口の候補になります。第1類なので問診は通る必要があり、届くまでに時間の余裕を見ておくこと。
同じ条件で、名前が通った定番を一本目に選びたい、薬局で現物を確認してから決めたい、という人ならリアップX5プラスネオ。ただし予算の帯はひとつ上がるので、四ヵ月続けたときの総額を先に出しておくのが前提です。
まだ医薬品には踏み込みたくない、あるいは女性や20歳未満で、そもそもミノキシジル外用が使えない立場にいるなら、サクセスの育毛トニックのような医薬部外品が置き場所になります。繰り返しますが、こちらはAGAへの発毛をうたえる物ではありません。頭皮に何かしておく習慣を作る枠として見てください。
そして、どれにも当てはまらない、あるいは抜け方そのものに不安があるなら、市販品を買うより受診が先。これがいちばん費用の読める選択になることも多いです。
続けるかどうかは、決めた期間で判断する
保険が効かない以上、判断の材料は自分で作るしかありません。僕が人に勧めている決め方はひとつで、始める前に「いくらを、何ヵ月続けるか」を書いておくことです。ミノキシジル外用の場合、効果判定に最低4ヵ月かかるとされているので、その期間の総額を先に計算しておくと、途中で不安になって別の物を買い足す動きを止められます。
逆に、決めた期間を過ぎても変化が読めないとき、そのまま同じ物を買い続けるのは費用として重い。そこが次の選択肢を考える地点になります。
クリニックに切り替える境目の考え方
ここから先は一般論としてだけ書きます。医療機関で処方される薬は、市販薬とは別の枠にあり、医師の診察と管理のもとでしか使えません。市販品との比較を自分で行って、勝手に個人輸入で似た薬を手に入れる、という選び方は取らないでください。何が向くかは、抜け方や持病、飲んでいる薬によって変わります。
オンライン診療という選び方もあります。仕組みとしては、ビデオ通話などで医師の診察を受け、処方が出れば薬が郵送で届く、という流れです。通院の手間が減るのは確かですが、これも受診であって通販ではありません。何を使うか、続けるかどうかは、診察を受けたうえで医師と決めることになります。
費用の面でも、自由診療である以上は医療機関ごとに条件が違います。この記事で特定の医療機関を並べて比べることはしませんが、受診する前に、掛かる費用の内訳と、続ける場合に毎月いくらになるのかを確認しておくと、後から驚かずに済みます。
頭皮の環境を整える部分は、費用が読める
最後に、費用の話としていちばん扱いやすい部分に触れておきます。洗い方とシャンプーです。ここは医薬品ほど高くなく、毎日のことなので習慣にしやすい。頭皮がベタついて夕方に匂いが気になるタイプなら、まずここを変えるだけで気分が違ってきます。
僕自身は洗う側から見直した口で、メンズヘアケアの全体像をまとめた記事のほうに、髪質から選び直す順番を書いています。市販品を試すにしても、受診を考えるにしても、洗って乾かす土台は共通して要る部分です。
なお、ここに書いた製品の情報は執筆時点のものです。医薬品は使用上の注意が改訂されることがあるので、買うときは必ず現物の添付文書と、購入時の薬剤師の説明を確認してください。判断に迷ったら、市販品を重ねるより先に受診するほうが、結果として費用も時間も節約になります。
頭皮の側から整えるなら
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※本記事はプロモーションを含みます

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