1本のボールペンを10年使う、という買い方があります。インクが減ったら替芯を入れ替えるだけで、軸はそのまま手元に残ります。使い捨てのペンとブランドのペンで、いちばん大きく違うのはここです。
ですから選ぶときは、書き味やデザインより先に「替芯が続くか」を見てください。今回は8本すべてについて、替芯の規格まで当たりました。2本だけ型番に辿り着けなかったので、そのことも隠さずに書きます。
価格の幅は、希望小売価格で2,200円から22,000円まででした。同じ棚に並んでいても、2千円台の1本と2万円台の1本では買う理由がまるで違います。ここでは安い順に並べました。
実売はどれも定価と同じか、それより下でした。なかには半額を切るものもあります。定価の数字だけを見て諦めなくて大丈夫です。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
まず、8本を3つの価格帯に振り分けます
8本は、希望小売価格の並びでそのまま3つのかたまりに分かれました。2千円台から5千円台が3本、5千円台から6千円台が2本、1万円を超えるものが3本です。以下の区分はすべて希望小売価格です。実売はこれより下がるものがあり、たとえばウォーターマンは定価11,000円に対して7,700円前後で買えます。
この分かれ目は、そのまま「何のために買うか」の分かれ目になっています。下の層は毎日の相棒、真ん中は仕事で酷使する道具、上の層は誰かに贈る、あるいは節目に自分で買う1本、という具合です。
| 製品名(種類) | 希望小売価格/実売の目安 | 替芯 |
|---|---|---|
| 三菱鉛筆 ピュアモルト 4&1(複合ペン) | 2,200円/1,900円前後 | SXR-80-07(0.7mm) |
| パーカー IM ブラックCT(油性ボールペン) | 3,300円/2,980円前後 | パーカー純正クインクフロー規格 |
| カランダッシュ 849 ブラック(油性ボールペン) | 5,280円/4,000〜4,300円前後 | ゴリアットカートリッジ(F・M・B) |
| コクヨ WP ファインライター(水性ボールペン) | 5,500円/5,500円前後 | WP-R100D・WP-R100DB・WP-R100DG |
| クロス テックスリー NAT0090(複合ペン) | 日本の定価は未確認/6,900円前後 | #8518-4・#8518-5・#8710・#8753 |
| ウォーターマン メトロポリタン エッセンシャル(油性ボールペン) | 11,000円/7,700円前後 | 型番は未確認 |
| パーカー ソネット ラックブラックCT(油性ボールペン) | 16,500円/11,000円前後 | 型番は未確認 |
| ラミー 2000 L401(4色ボールペン) | 22,000円/10,000円前後 | LAMY M21(線幅M) |
表の並びは、このあとの見出しの順と同じにしてあります。気になった1本があれば、そのまま下へ読み進めてください。

順番について、ひとつだけことわりを入れます。ラミー2000だけは定価と実売の開きが大きく、定価では8本中いちばん上に来ますが、実売では1万円前後まで下がります。実際に払う額で並べ直すと、パーカー ソネットより下です。
替芯が手に入るかで、10年もつかどうかが決まります
ボールペンの寿命は、軸ではなく替芯の供給で決まります。金属や樹脂の軸はめったに壊れませんが、替芯が手に入らなくなった時点で、その1本はただの飾りになります。だから最初に替芯を確認してほしいのです。
パーカーは純正のクインクフロー規格だけを使う設計です。文房具店でよく見かける汎用のG2規格などは入りません。IMを買うなら、パーカーの替芯を置いている店を1つ確保しておくと安心できます。
カランダッシュ849に入るのはゴリアットカートリッジで、油性のF・M・Bから選べます。公式ではA4用紙約600枚分と案内されていました。1本の替芯でどれだけ書けるかを枚数で公表している製品は、そう多くありません。
コクヨWPファインライターの替芯は、ブラックのWP-R100D、ブルーブラックのWP-R100DB、ダークグリーンのWP-R100DGという3本立てです。本体に最初から入っているインクはブルーブラックなので、黒で書きたい人は替芯も一緒に買っておいてください。
クロス テックスリーは、日本の公式サイトがドメイン切れで見られない状態でした。そこで米国のA.T.Cross公式ページで確認したところ、黒の中字が#8518-4、赤の中字が#8518-5、シャープ芯が0.5mmの#8710、消しゴムが#8753と分かれています。日本での流通名はNAT0090ですが、米国側ではAT0090の型番でTech3+シリーズとして扱われていました。
ラミー2000の4色ボールペンが使うのはLAMY M21、線幅はMです。
残る2本、パーカー ソネットとウォーターマン メトロポリタン エッセンシャルは、今回の確認で替芯の型番まで辿り着けませんでした。推測で型番を書くわけにはいかないので、購入するお店で対応する純正替芯の品番を確認してから決めてください。
替芯で失敗しないための見方
- 買う前に、その製品の純正替芯の型番を1つ書き出しておく
- 汎用替芯(G2規格など)が使えるかは製品ごとに違うので、使える前提で買わない
- 多機能ペンはボールペン芯・シャープ芯・消しゴムで型番が別々になる
定価2千円台から5千円台、最初の1本にする3本
三菱鉛筆 ピュアモルト プレミアム 多機能ペン4&1 MSXE5-2005-07
軸に使われているのは、ウイスキーの熟成樽だったオーク材です。この値段で軸の素材まで指定してくる製品は、そう多くありません。
中身は多機能ペンです。黒・赤・青・緑の4色ボールペン0.7mmに、0.5mmのシャープペンシルが1本にまとまります。インクは油性のジェットストリームです。
サイズは軸径13.7×厚さ18.5×全長148.7mm、重さ25.2g。参考価格は2,200円で、実売は1,900円前後でした。8本のなかでいちばん手に取りやすい値段です。
木の軸には、木ならではの弱さもあります。金属軸やアルミ軸のペンと比べると、経年でひび割れや変色が出る可能性は残ります。机の上に置きっぱなしにせず、ペンケースに入れる習慣がある人のほうが長持ちさせやすいはずです。
色数と値段の折り合いで決めるなら、この1本から入るのがいちばん無理がありません。替芯もSXR-80-07(0.7mm)とはっきりしています。
三菱鉛筆 ピュアモルト プレミアム ジェットストリームインサイド 多機能ペン4&1 MSXE5-2005-07
参考価格 2,200円前後
使い込んで変わっていく道具が好きな人
パーカー IM ボールペン ブラックCT
パーカーというブランドの入口にあたるのがIMです。希望小売価格は3,300円で、実売は2,000円台から3,900円ほどまで開きがあり、中心は2,980円前後でした。名入れ込みで出している店もあるので、贈り物にするなら価格の内訳まで見てください。
色はブラックCTのほか、ロイヤルブルーCT、ダークエスプレッソCT、ホワイトCT、マットブラックCT、ブラッシュドメタルCTの全6色です。形は同じで色だけ選べるので、渡す相手の好みに寄せやすくなっています。
引っかかるのは替芯です。パーカーは純正のクインクフロー規格しか受け付けません。安い汎用替芯で延命する使い方はできないので、本体と一緒に替芯を1本買っておくと確実です。
ブランドのペンを初めて持つ人、就職祝いに渡す人には、この値段と知名度の組み合わせがちょうど収まります。
カランダッシュ 849 コレクション ボールペン ブラック
長い会議の議事録を手で取る人や、ノートを何ページも埋める人に向くのが849です。握りやすい六角形のアルミ軸を、公式も特徴として挙げています。スイス製。
希望小売価格は5,280円、実売は4,000円から4,300円前後でした。楽天では3,680円、Yahoo!ショッピングでは3,480円という値も出ています。
替芯のゴリアットカートリッジは、油性のF・M・Bから線幅を選べます。1本でA4用紙約600枚分という数字が公表されているので、替芯を買い足す頻度は読みやすいほうです。
惜しいのは手応えです。アルミの六角軸は握りやすさを優先した設計なので、真鍮軸のようなずしりとした重厚感を期待すると肩透かしになります。
軽さと替芯の持ちで長時間の筆記を支えるタイプですから、書く量が多い人ほど効いてきます。
定価5千円台から6千円台、仕事で毎日使い倒す2本
コクヨ WP ファインライター 水性ボールペン ブラック WP-F100D
水性インクを積んだ1本として選んだのが、コクヨのWPファインライターです。水性顔料インクの細字で、参考価格は税込5,500円。楽天のコクヨ公式ストアもAmazonも5,500円で、値引きがほとんど起きない1本でした。
水性インクは油性より軽い筆圧で書けるタイプなので、握力が弱い人や、長く書くと手が疲れる人に向きます。細字なので、手帳の狭い欄に書き込んでも文字が潰れにくいはずです。
弱点も、そのまま水性から来ます。紙質によっては裏写りやにじみが出ます。薄い手帳やコピー用紙を裏まで使いたい人は、書く紙を選んでください。
もう一点、買うときに知っておきたいことがあります。本体に最初から入っているインクはブルーブラックです。黒で書きたい人は替芯のWP-R100D(ブラック)を同時に買っておくと、届いた日から黒で書けます。
替芯の型番が3色ぶんはっきりしている安心感を取るなら、この1本です。
クロス テックスリー NAT0090 複合ペン クローム
書類に赤字を入れて、そのまま鉛筆で計算に移る場面があります。この動きを1本で完結させるのがテックスリーです。黒と赤のボールペン、それに0.5mmのシャープペンシルが、両回転式で切り替わります。
実売は6,900円前後。楽天7,280円、Amazon6,901円、Yahoo!ショッピング6,850円と、店による差はほとんどありませんでした。日本の公式サイトがドメイン切れのため定価は確認できていませんが、実売の水準は安定しています。
替芯は米国のA.T.Cross公式ページで確認しました。黒の中字#8518-4、赤の中字#8518-5、シャープ芯#8710(0.5mm)、消しゴム#8753という内訳です。買い足すときに型番のメモが要るタイプなので、この記事の表を控えておいてください。
太さと重さは割り切りが必要です。3本ぶんの機構を1本に収めている以上、単色の高級ボールペンより軸は太く、持てば重さも感じます。
赤入れと計算を行き来する仕事なら、机のペン立てが1本ぶん軽くなるはずです。

定価が1万円を超える3本は、節目の1本として
ウォーターマン メトロポリタン エッセンシャル ブラックCT
ここから値段の桁が変わります。メトロポリタン エッセンシャル ブラックCTの希望小売価格は11,000円で、実売は7,700円前後でした。
買う前に必ず確かめてほしいのは型番です。ウォーターマンは色とトリム(CT/GT)の組み合わせごとに公式の商品ページと価格が分かれています。今回確認したブラックCTはS0920560で11,000円ですが、楽天の公式ショップに出ているラバブラックGTなどは13,200円でした。「メトロポリタン エッセンシャル」という名前だけで値段を比べると、違うものを比べることになります。
実売の幅が広いのも、その事情から来ています。Yahoo!ショッピングでは6,850円、Amazonでは7,700円という値が出ていました。狙った色があるなら、型番まで打ち込んで検索するのが早道です。
替芯の型番は、今回の確認では公式ページから拾えませんでした。長く使うつもりなら、買うお店に純正替芯の品番を聞いてから決めてください。
1万円前後で、名前の通ったブランドを1本持っておきたい人に収まります。
パーカー ソネット ラックブラックCT ボールペン
贈り物としていちばん名前が通っているのが、パーカーのソネットです。希望小売価格16,500円に対して実売は11,000円前後で、定価から3割ほど落ちた値段で買えます。
軸はラックブラックにクロームのトリム、ペン先はステンレススチール製です。中字の油性で、パーカーらしい太さのある軸に収まっています。
ここが選ぶときの分かれ目です。同じソネットには18金ソリッドゴールドのペン先を載せた上位モデルがあり、このラックブラックCTは価格を抑えたぶん、ペン先の質感が上位モデルとは違います。予算に余裕があるなら、店頭で両方を握り比べてから決めるほうが納得できるはずです。
替芯の型番は、今回はソネットも確認できませんでした。渡す相手が長く使う前提なら、購入時に替芯を1本つけて渡すのが親切です。
昇進や卒業のような節目に、名前の通ったブランドを1本渡したいときの定番になります。
ラミー 2000 4色ボールペン L401
8本のなかで定価がいちばん高いのが、このL401の22,000円です。ただし実売は10,000円前後まで下がり、実際に払う額ではソネットより安く買えます。定価と実売の開きが8本中でもっとも大きい1本でした。
軸はマクロロン(ポリカーボネート)樹脂で、口金とクリップはステンレススチール。色の切り替えは振り子式で、黒・赤・青・緑の4色が入ります。
サイズは12×12×139mm、重さ22gです。4色を1本の振り子式機構に収める構造上、単色のボールペンよりは軸が太くなります。細軸が好きな人には、ここが合わない可能性があります。
替芯はLAMY M21、線幅はMです。型番が1つに決まっているので、買い足しで迷う場面はありません。
道具の見た目で仕事の気分を作りたい人、4色を1本にまとめたい人に向きます。
惜しいところも、先に書いておきます
8本それぞれに、買ってから気づくと面倒な点があります。先にまとめて並べておきましょう。
ピュアモルトは木軸なので、経年でのひび割れや変色という木材特有のリスクが残ります。パーカーIMは替芯が純正のクインクフロー規格に限られ、汎用の替芯では延命できません。カランダッシュ849は握りやすさを優先した六角アルミ軸で、重厚感を求める買い方とは相性がよくないところです。
コクヨWPファインライターは水性顔料インクなので、紙質によって裏写りやにじみが出ます。クロス テックスリーは3本ぶんの機構を1本に収めるぶん、軸が太く重くなります。ウォーターマン メトロポリタンは色とトリムごとに定価が違うので、名前だけで値段を比べられません。
パーカー ソネット ラックブラックCTは、18金ソリッドゴールドのペン先を持つ上位モデルとはペン先の素材が違います。ラミー2000 L401は4色を1本にまとめる構造上、単色ペンより軸径が太くなります。
そして替芯の型番が確認できなかったのは、ソネットとウォーターマンの2本でした。長く使う道具としてはここがいちばん大きい引っかかりなので、買う前にお店へ確認してください。
贈るのか、自分で使うのかで、見る列が変わります
自分で使うなら、見るのは替芯の型番と実売価格です。毎日握って毎年インクを替えるので、型番がはっきりしていて、値段が読めるものが結局いちばん長く使えます。ピュアモルト、カランダッシュ849、コクヨWPファインライターの3本は、この見方でそのまま選べます。
贈るなら、見るのはブランドの知名度と定価です。受け取る側は替芯の型番まで調べません。パーカーIMとソネット、ウォーターマン メトロポリタンの3本は、名前で伝わる強さがあります。ソネットのように替芯の型番がはっきりしないものは、替芯を1本添えて渡すと、その弱点をそのまま埋められます。
仕事の道具として選ぶなら、クロス テックスリーとラミー2000 L401の2本が候補です。どちらも1本で複数の色や機能をまかなうので、机の上と胸ポケットが片付きます。
ペンを1本決めたら、次に考えるのは書くものと、それを持ち歩く入れ物でしょう。万年筆まで視野に入れる人は万年筆のおすすめも合わせて見ておくと、筆記具まわりが一度に片付きます。
一緒に見ておきたい記事
- 万年筆おすすめボールペンの次に持つ1本を選ぶなら
- ファーロの名刺入れペンと一緒に持つ革小物
- 退職祝いのプレゼント節目に贈るものを探すとき
※本記事はプロモーションを含みます

コメント