インパクトドライバーの値段を8本並べてみたところ、12,400円前後から24,343円前後まで、倍近い開きが出ました。ところがこの差は、力の強さの順番とほとんど一致しません。いちばん安いSK11の最大締付トルクは約90N・mですが、いちばん高いマキタTD111DSHXも135N・mで、18Vのマキタが出す180N・mには届いていないのです。
差を作っている正体は、性能より先に箱の中身でした。「本体のみ」と書かれたものにはバッテリーも充電器も入っていないので、届いた日には動きません。逆にセット品はバッテリーと充電器、ものによってはケースやビットまで一式そろっていて、開けたその場から締められます。この2つを同じ列に並べて安い高いを語ると、比較そのものが成り立たなくなります。
そこでこの記事では、8本すべてについて電圧・最大締付トルク・回転数・打撃数・重さ・全長・バッテリー容量を書いたうえで、本体のみなのかセットなのかを必ず添えました。そのうえで10.8V/12Vクラス、14.4Vクラス、18Vクラスの3つに分けています。
先に結論を置いておきましょう。棚を1枚付ける、家具を組む、といった家の中の作業であれば10.8V/12Vクラスで足ります。18Vが要るのは、ウッドデッキのように厚い木へ長いビスを打ち込む場面です。ここを読み違えると、重くて高い工具を買って、結局その重さのせいで棚の奥にしまうことになります。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
本体のみとセット、同じ棚に並んでいても中身が違います
工具売り場やネット通販で価格が逆転して見えるのは、たいていこの区別を飛ばしているからでした。まずここを片付けておきます。
「本体のみ」は、そのままでは動きません
今回の8本のうち、HiKOKIのWH14DDL2(NN)とWH12DD(NN)、そしてマキタのTD173DZが本体のみの品です。3本とも商品名に「本体のみ」と入っていますし、販売ページのセット内容欄にもバッテリーと充電器の記載はありませんでした。見分け方はこの2点で足ります。商品名を最後まで読むこと、そしてセット内容の欄に「バッテリー」「充電器」の文字があるかを確かめること、この2つで判断できます。この確認を挟むだけで、届いてから慌てる事故は防げるはずです。
本体のみが選ばれるのは、同じメーカーの電池をすでに持っている人だからです。マキタの18V機をもう1台持っていて、電池を使い回せるなら、本体だけ買い足すのがいちばん安く済みます。逆に1台目としてこれを選ぶと、バッテリーと充電器を別に買うぶんの出費が後から乗ってきます。HiKOKI WH14DDL2の説明にも、そろえた総額はセット品と変わらなくなることがある、と書かれていました。
ここで気をつけたいのが、同じメーカーでも電池が共通とはかぎらないという点です。今回の8本を見ても、マキタのTD111DSHXに付くのはBL1015で、TD173DZが想定しているのはBL1860Bでした。10.8Vクラスと18Vクラスでは、そもそも電圧が違います。HiKOKIも同じで、WH12DDが使うのはBSL12XXシリーズ、WH14DDL2はBSL1460という具合に分かれています。手持ちの電池を活かすつもりなら、電圧だけでなく型番まで照らし合わせてください。
セット品は、開けたその日から締められます
セット側は5本あります。SK11 SID-108V-15RLSには本体・充電器・バッテリーパックSBP108-15Li・ビット1本・ケースが入ります。アイリスオーヤマJID80TCは本体・10.8Vバッテリー1個・ACアダプター・充電器・ビットセットという構成でした。BLACK+DECKER BPCI18JPには18Vリチウムイオンバッテリー2個・急速充電器・ツールボックス・両頭ビットが付きます。京セラBIDZ-20(2B)はバッテリー2個仕様です。マキタTD111DSHXは本体・バッテリBL1015が2個・充電器・ケースまでそろえています。
バッテリーが2個入っているかどうかは、地味ですが効いてきます。1個だと充電が切れた時点で作業が止まりますし、予備がありません。アイリスオーヤマJID80TCはバッテリー1個のみで、この点は割り切りが要ります。
買う前に見る3行
- 商品名の末尾と、セット内容欄に「バッテリー」「充電器」があるかを読む
- 手持ちの電池を使うなら、電圧と型番の両方を照らす
- ビットが付くか、別に買うかを決めておく

電圧が変えているのは、力と重さの両方です
電圧が上がるとトルクが上がる、という理解は半分だけ正解でした。もう半分は重さです。今回の8本でいちばん軽いのはSK11とマキタTD111DSHXの約0.97kgで、どちらも10.8Vクラスでした。いちばん重いのは18VのマキタTD173DZで1.5kg(BL1860B 6.0Ah装着時)でした。この差は数字で見ると小さく思えますが、頭より上に腕を上げて何本もビスを打つ姿勢では、はっきり効いてきます。
もうひとつ、電圧帯の違いは全長にも出ます。HiKOKI WH12DDの全長は134mmで、今回の8本のなかでも短い部類でした。天井際や棚の内側のように、ハンドルを振る余裕がない場所ではこの短さが効きます。18V機だとマキタTD173DZの寸法は111×81×234mm、BLACK+DECKERは16.5×7.5×22cmですから、狭いところでは取り回しが変わってきます。
| 電圧帯 | この8本での最大締付トルク | メーカーが挙げている作業の範囲 |
|---|---|---|
| 10.8V/12Vクラス(4本) | 80〜135N・m | 家具の組み立てなど。SK11は普通ボルトM5〜M12・コーススレッド90mm長までと公表 |
| 14.4Vクラス(1本) | 172N・m | 細いねじや薄物の締め付け。トリプルハンマ機構でカムアウトを抑える設計 |
| 18Vクラス(3本) | 155〜180N・m | 太いコーチスクリューや硬い木材。TD173DZの180N・mが8本で最大 |
10.8V/12Vクラスの4本 家の中の作業ならここで足ります
軽さと短さを取りにいく帯です。棚の取り付け、カラーボックスや机の組み立て、建具の調整あたりであれば、この帯で困る場面は多くありません。
SK11 SID-108V-15RLS 8本でいちばん軽く、いちばん安い
ホームセンターで扱う国内DIYブランドの1台です。質量は約0.97kg(バッテリー含む)で、今回の8本のなかでは最軽量にあたります。全長165×54×180mm、電圧10.8V、最大締付トルクは約90N・m、回転数0〜2,200min-1、打撃数0〜2,700min-1という数字でした。
注目したいのは、メーカーが作業能力をきちんと数字で出していることです。普通ボルトはM5〜M12、コーススレッドは90mm長まで、と線が引かれていました。この記載があるおかげで、自分のやりたい作業が範囲に入るかを買う前に判断できます。棚板を留める、下地に木ねじを打つ、といった用途ならこの範囲に収まるでしょう。
充電器・バッテリーパックSBP108-15Li・ビット1本・ケースまで入って12,400円前後という値付けは、素直に驚きました。1台目として買って、そのまま押し入れの工具箱に入れておくには、ちょうどいい重さと値段だと思います。
SID-108V-15RLS 10.8V充電式インパクトドライバー
参考価格 12,400円前後
ホームセンターで扱う国内DIYブランド。8点中もっとも軽い約0.97kgで、初めての1台にも扱いやすい。
アイリスオーヤマ JID80TC 軽い作業に的を絞った1台
生活用品メーカーの家庭向けラインです。電圧10.8V、最大トルク80N・m、回転数0〜2,000min-1、打撃数0〜3,500min-1、寸法は全長18×全幅7×全高21cmです。質量は本体1.1kgにバッテリー約235gが加わる形でした。
最大トルク80N・mは今回の8本で最小です。メーカー公式ページでも小型・軽量で初心者向けという位置づけになっていて、ウッドデッキ施工のような負荷の大きい用途は想定されていません。打撃数が0〜3,500min-1と、SK11より高い数字になっている点は面白いところですが、トルクの上限は上限として受け止める必要があります。
ビットセットが付いてくるので、先端を別に買い足さずに始められるのは助かるところでした。家具を組む、ネジを外す、といった軽い作業に用途を絞れる人には、12,740円前後という価格が生きてきます。
JID80TC 10.8V充電式インパクトドライバー(ビットセット付)
参考価格 12,740円前後
生活用品メーカーの家庭向けライン。8点中もっとも低い最大トルク80N・mで、家具の組み立てなど軽い作業向け。
HiKOKI WH12DD(NN) 全長134mm、狭い場所のためのプロ機
プロ向けブランドの10.8V機で、こちらは本体のみです。バッテリーと充電器は別に用意する必要があります。最大締付トルクは135N・m(1,375kgf・cm)で、10.8Vクラスとしては強い部類でした。
無負荷回転数はソフトモードで0〜1,300min-1、パワー・テクスモードで0〜3,200min-1となっています。打撃数はソフトモードで0〜2,500min-1、パワー・テクスモードで0〜4,000min-1と、モードで切り替わります。ソフト側があるのは、薄い材料や小さいねじを扱うときにありがたいところです。質量1.1kg、全長134×219×28.5mm(いずれもBSL1250MT装着時)という寸法で、この短さが最大の持ち味でした。
対応するバッテリーはBSL12XXシリーズで、BSL1240Mが4.0Ah、BSL1250MTが5.0Ahというラインナップです。どれを付けるかで重さも変わるので、電池選びまで含めて考えることになります。本体のみで15,940円前後、そこにバッテリーと充電器が乗る前提で見てください。
WH12DD(NN) 10.8Vコードレスインパクトドライバ 本体のみ
参考価格 15,940円前後
プロ向け機種。全長134mmと8点で最短クラスの短さで、天井際や棚の中などハンドルが振れない場所での作業に向く。
マキタ TD111DSHX 届いた日から使えるフルセット
国内シェア最大級のプロ向けブランドが出している10.8Vのフルセットです。本体・バッテリBL1015が2個・充電器・ケースがそろっていて、開封したその日から作業に入れます。
最大締付トルク135N・m、回転数は強0〜3,000min-1・弱0〜1,300min-1、打撃数は強0〜3,900min-1・弱0〜1,600min-1という数字です。質量0.97kg(バッテリBL1015 1.5Ah装着時)、寸法135×66×210mmでした。SK11と並ぶ最軽量でありながら、トルクは135N・mまで出ます。この軽さと数字の両立は、素直にすごいと思いました。
価格は24,343円前後で、今回の8本ではもっとも高い1台です。ただし本体のみの候補が多いなかで、バッテリー2個・充電器・ケース込みの総額として見ると、印象は変わってきます。プロ向けブランドを1台目に選びたい人にとっては、この構成が答えになる場面もあるはずです。
TD111DSHX 10.8V充電式インパクトドライバ フルセット
参考価格 24,343円前後
プロ向けブランドの完成されたフルセット。バッテリー2個・充電器・ケースが揃い、届いたその日から使える構成。
14.4Vクラスの1本 力と重さの中間を取ります
今回の8本で14.4Vはこの1台だけでした。10.8V/12Vでは物足りないけれど、18Vの重さは背負いたくない、という間を埋める帯です。
HiKOKI WH14DDL2(NN) カムアウトを抑えるトリプルハンマ
プロ向け機種で、こちらも本体のみ(化粧箱なしの特別価格品)です。最大締付トルクは172N・mで、18VのBLACK+DECKER(155N・m)を上回る数字が出ています。電圧14.4V、質量1.4kg、全長127×237×29mm、打撃数0〜3,900min-1。質量と全長、打撃数はBSL1460(6.0Ah)を装着したときの参考値として掲載されていたものです。
この機種の設計で面白いのがトリプルハンマ機構でした。打撃点を2から3に増やすことで、細いねじや薄物を締めるときのカムアウト、つまりねじ山をなめてしまう現象を抑える狙いがあります。ビスの頭を潰してしまった経験がある人ほど、この考え方は刺さるはずです。
15,860円前後という価格は本体のみのものですから、BSL1460などのバッテリーと充電器を別途そろえる必要があります。そろえた総額がセット品と変わらなくなることもあるので、手持ちの14.4V電池がある人向けの1台として見るのが正直なところです。
WH14DDL2(NN) 14.4V充電式インパクトドライバー 本体のみ
参考価格 15,860円前後
プロ向け機種。トリプルハンマ機構で打撃点を2から3に増やし、細いねじや薄物への締め付けでカムアウト(ねじ山なめ)を抑える設計。

18Vクラスの3本 厚い木と長いビスに向き合うとき
外構やウッドデッキ、太いコーチスクリューを打つ作業になると、この帯が要ります。そのぶん重さと価格も上がりますから、やりたい作業が本当にこちらかを見極めてから選びたいところです。
BLACK+DECKER BPCI18JP バッテリー2個で1万円台前半
米国発のDIY工具ブランドの1台です。1.5Ahバッテリー2個・急速充電器・ツールボックス・両頭ビットが標準で付いて13,643円前後という構成で、届いた日から2本体制で回せます。
最大締め付けトルクは155N・m、無負荷回転数は0〜3,000回転/分、打撃数0〜3,900回/分、質量約1.4kg、本体サイズ16.5×7.5×22cm。18Vの力とセット一式が1万円台前半に収まっている点が、この機種のいちばんの魅力でした。
引っかかるのはバッテリー容量です。1.5Ahは今回の8本のなかでは小さめで、HiKOKI機が対応する4.0〜6.0Ahとは差があります。連続して締められる本数はプロ向け機種より少なくなりますが、2個付いているぶん、充電しながら交互に使うという回し方はできます。
BPCI18JP 18Vコードレスインパクトドライバー(バッテリー2個付)
参考価格 13,643円前後
米国発のDIY工具ブランド。1.5Ahバッテリー2個・急速充電器・ツールボックスが標準で付き、届いてすぐ2本体制で使える。
京セラ BIDZ-20(2B) 高速・低速の2段切替が使いやすい
旧リョービのDIYブランドです。高速と低速の2段切替を持っていて、最大締付トルクは高速側170N・m、低速側90N・m。回転数も高速0〜3,500min-1、低速0〜2,300min-1と分かれています。下穴あけのような軽い作業は低速、本締めは高速、という使い分けができる構成でした。
バッテリーは18V/2,000mAhのリチウムイオンで、充電時間は60分。バッテリー2個仕様のBIDZ-20(2B)で14,800円前後です。BLACK+DECKERより少し高くなりますが、高速側170N・mはプロ向け機種に近い数値まで届いています。
ひとつ断っておくと、打撃数・質量・全長については公式の記載を確認できませんでした。取り回しの軽さを重視する人は、この3つが不明なまま選ぶことになります。容量2.0Ahという点も、4.0〜6.0Ah帯の機種と比べれば連続作業時間は短めとみておくのが無難です。
BIDZ-20(2B) 18V充電式インパクトドライバー(バッテリー2個付)
参考価格 14,800円前後
旧リョービのDIYブランド。高速・低速の2段切替で、下穴あけなどの軽作業とネジ締めを使い分けやすい。
マキタ TD173DZ 8本で最大の180N・m
最大締付トルク180N・mは、今回の8本で最大の数字です。太いコーチスクリューや硬い木材が相手でも余裕があります。無負荷回転数は最速0〜3,600min-1、打撃数は最速0〜3,800min-1、寸法111×81×234mm。質量1.5kg(BL1860B 6.0Ah装着時)でした。
17,900円前後という価格は本体のみのものです。ここにBL1860Bなどのバッテリーと充電器が加わります。セット品のメーカー希望小売価格は83,000円ですし、本体のみでも工具店ごとに実勢価格の幅がありますから、複数の店を見比べる価値がありました。
質量1.5kgは8本のなかでも重い部類で、長時間の手持ち作業では腕への負担が出てきます。力に振り切った1台なので、その代償として重さを受け入れられるかが分かれ目になりました。
TD173DZ 18V充電式インパクトドライバー 本体のみ
参考価格 17,900円前後
国内シェア最大級のプロ向けブランド。最大締付トルク180N・mは8点で最大で、太いコーチスクリューや硬い木材にも余裕がある。
8本の数字をまとめて並べます
ここまでの数字を1枚にしておきます。「記載なし」としたものは、今回参照した公式ページと販売ページに数値の掲載がなかった項目です。
| 製品名 | 電圧/最大締付トルク | 回転数/打撃数 |
|---|---|---|
| SK11 SID-108V-15RLS | 10.8V/約90N・m | 0〜2,200min-1/0〜2,700min-1 |
| アイリスオーヤマ JID80TC | 10.8V/80N・m | 0〜2,000min-1/0〜3,500min-1 |
| BLACK+DECKER BPCI18JP | 18V/155N・m | 0〜3,000回転/分/0〜3,900回/分 |
| 京セラ BIDZ-20(2B) | 18V/高速170N・m・低速90N・m | 高速0〜3,500min-1・低速0〜2,300min-1/記載なし |
| HiKOKI WH14DDL2(NN) | 14.4V/172N・m | 記載なし/0〜3,900min-1 |
| HiKOKI WH12DD(NN) | 10.8V/135N・m | ソフト0〜1,300・パワー0〜3,200min-1/ソフト0〜2,500・パワー0〜4,000min-1 |
| マキタ TD173DZ | 18V/180N・m | 最速0〜3,600min-1/最速0〜3,800min-1 |
| マキタ TD111DSHX | 10.8V/135N・m | 強0〜3,000・弱0〜1,300min-1/強0〜3,900・弱0〜1,600min-1 |
| 製品名 | 重さ/全長・寸法 | バッテリーと買い方 |
|---|---|---|
| SK11 SID-108V-15RLS | 約0.97kg(バッテリー含む)/165×54×180mm | セット(充電器・SBP108-15Li・ビット・ケース)。容量Ahの記載なし |
| アイリスオーヤマ JID80TC | 本体1.1kg+バッテリー約235g/全長18×全幅7×全高21cm | セット(バッテリー1個・ACアダプター・充電器・ビットセット)。容量Ahの記載なし |
| BLACK+DECKER BPCI18JP | 約1.4kg/16.5×7.5×22cm | セット(1.5Ah×2個・急速充電器・ツールボックス・両頭ビット) |
| 京セラ BIDZ-20(2B) | 記載なし/記載なし | セット(2.0Ah相当の18V/2,000mAhバッテリー2個)。充電時間60分 |
| HiKOKI WH14DDL2(NN) | 1.4kg/127×237×29mm | 本体のみ。BSL1460(6.0Ah)装着時の参考値 |
| HiKOKI WH12DD(NN) | 1.1kg/134×219×28.5mm | 本体のみ。BSL1240M(4.0Ah)・BSL1250MT(5.0Ah)などに対応 |
| マキタ TD173DZ | 1.5kg/111×81×234mm | 本体のみ。BL1860B(6.0Ah)装着時の質量 |
| マキタ TD111DSHX | 0.97kg/135×66×210mm | フルセット(BL1015 1.5Ah×2個・充電器・ケース) |
先に知っておきたい、引っかかりやすいところ
良いところだけ並べても選べませんので、今回8本を見ていて気になった点を書いておきます。
トルクの数字は、そのまま「どんなネジでも回る」という意味ではありません。メーカーが公表しているのは最大締付トルクという上限値で、実際に何ができるかはSK11のように作業能力として別に示されている場合があります。普通ボルトM5〜M12、コーススレッド90mm長という書き方のほうが、購入判断には役立ちます。数字が大きい機種を選べば安心、という買い方はおすすめしません。
情報が出そろっていない機種もありました。京セラBIDZ-20は打撃数・質量・全長を公式の記載で確認できていません。取り回しを重視する人にとって、重さが分からないのは判断材料が1つ欠けた状態です。
バッテリー容量の差も見落としがちなところでした。BLACK+DECKERの1.5Ahと、HiKOKI機が対応する4.0〜6.0Ahでは、1回の充電で締められる本数が変わります。もっとも、容量が大きいバッテリーは重くもなりますから、どちらが正解とは言い切れません。作業量と腕の疲れのどちらを取るか、という選択になります。
本体のみの3本については、繰り返しになりますが総額で考えてください。15,860円前後や17,900円前後という表示は、動く状態の値段ではありません。
ビットは別に買うつもりでいてください
先端に付けるビットは、8本すべてに十分な本数が入っているわけではありませんでした。SK11はビット1本、アイリスオーヤマはビットセット、BLACK+DECKERは両頭ビットが付属します。一方で本体のみの3本には当然ながらビットは付きませんし、マキタTD111DSHXのセット内容にもビットの記載はありませんでした。
プラスの2番があれば家庭の作業の大半は回りますが、木工用のビスを打つなら長めのビット、家具の組み立てなら六角、と場面で必要なものが変わります。工具本体を選ぶときに、ビット代を数百円から千円台で見込んでおくと、後から取りに走らずに済みます。
用途から選ぶときの目安
- 棚の取り付け・家具の組み立て中心 → 10.8V/12Vクラスのセット品
- 手持ちの電池がある・2台目 → 本体のみを選んで総額を抑える
- ウッドデッキや太いビス → 18Vクラス。重さ1.4〜1.5kgを許容できるか確認
- 天井際や棚の内側など狭い場所が多い → 全長の短い機種を優先
どれを選ぶかは、置き場所と作業量で決まります
改めて整理すると、今回の8本は3つの軸で分かれていました。電圧(力と重さ)、本体のみかセットか、そしてバッテリー容量です。この3つのうち、初めての1台でいちばん効いてくるのは2つ目でした。動く状態でいくらになるのかを確定させないと、比較の土俵に乗りません。
家の中の作業が中心で、これから工具をそろえる段階であれば、10.8V/12Vクラスのセット品から入るのが素直だと思います。SK11 SID-108V-15RLSの12,400円前後とマキタTD111DSHXの24,343円前後は、どちらもセット価格ですから、そのまま比べられる2本です。すでに同じメーカーの電池を持っている人なら、本体のみの3本が視野に入ってきます。
工具は買った日より、しまう場所と取り出す回数のほうが長く付き合う相手でした。重さと全長を最後にもう一度見ておくと、後悔が減ります。
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