自転車のカゴカバーは、買う前にメジャーを一本出しておくと、まず失敗しません。逆にいうと、通販の写真だけを見て「だいたいこのくらいだろう」と決めた一枚が、届いてからカゴのフチにあと数センチ届かない、という取り違えがとても起きやすい棚でもあります。
原因ははっきりしています。カゴカバーには前カゴ用と後ろカゴ用があって、この二つは似て見えても別の商品です。しかもサイズの書き方まで違います。前カゴ用は「外周135cm以下」「周囲約100〜128cm」のようにカゴを一周した長さで書かれ、後ろカゴ用は「一般サイズ約25L〜ビッグサイズ約31L」のように容量で書かれることが多いのです。単位が違うので、二つを並べて見比べることすらできません。
そこでこの記事では、6枚を「前カゴ用か後ろカゴ用か」と「開け閉めの型」の二つで整理していきます。価格帯は825円前後から2,683円前後までと、けっこうな開きがありました。安い棚ですから、どこが先にへたるかもはっきりしています。そこも隠さずに書きました。
まずは、いちばん効く3分の作業から始めてください。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
手を動かすのは3分。カゴの縦・横・深さを測ります
用意するのは、洋裁用のメジャーか、無ければ細く切った紙テープと定規です。測る場所は3か所あります。カゴの縦(前後)、横(左右)、深さ(フチから底まで)。この3つを控えておくだけで、対応表を読むときの迷いがほとんど消えます。
コツはひとつあって、カゴは上に向かって広がっている形が多いので、いちばん広いフチの位置で外側を測ることです。内寸で測ると数字が小さめに出るので、届いたカバーが入らないという外し方をしがちでした。
もうひとつ、商品ページでよく出てくる「外周」「周囲」「胴回り」という表記についても触れておきます。これはカゴをぐるりと一周した長さのことで、(縦+横)×2でおおよその見当をつけてください。たとえば縦30cm・横40cmなら、外周は140cm前後という計算になります。角が丸いカゴでは実際の値がこれより少し小さく出ますから、境目に来たときは実際にメジャーを一周させて確かめてください。
後ろカゴの場合は容量(L)で書かれていることが多く、こちらは手持ちのカゴの型番から調べたほうが早いことがあります。メーカー名や品番がカゴの底やフチの裏に入っていることがあるので、測るついでに覗いてみてください。
測るときに外さない3点
- フチのいちばん広いところで、外側を測る
- 荷物を入れたときにどのくらい盛り上がるかも見ておく
- 前カゴ・後ろカゴの全体写真をスマホで撮っておくと、店頭でも比べられます

前カゴ用と後ろカゴ用は、入れ替えが効きません
サイズ表記が違うだけではなく、留める相手そのものが違います。前カゴ用はハンドルやカゴのフチに固定する前提で作られていて、後ろカゴ用はカゴのフチと荷台まわりで留まる形でした。ですから前カゴ用を後ろに掛けると、ハンドルに留めるはずの部品が行き場を失います。逆に後ろカゴ用を前に被せると、高さが余ってハンドル操作にかぶってきます。
この記事の6枚でいうと、前カゴ用が5枚、後ろカゴ用が1枚という内訳でした。後ろカゴ用のほうが選択肢は少なめです。
| 確認する項目 | 前カゴ用 | 後ろカゴ用 |
|---|---|---|
| サイズ表記 | 外周・周囲・胴回り(cm) | 容量(L)とカバー実寸 |
| 留める相手 | ハンドル・カゴのフチ | カゴのフチ・下部のゴムギャザー |
| この記事の該当 | 5枚 | 1枚(MARUTO D-3R) |
開け閉めの型で、毎日の面倒くささが変わります
カゴカバーは、雨の日だけの道具ではありません。付けっぱなしにする人が多いので、荷物を出し入れするときの動作が毎日効いてきます。今回の6枚は、開け閉めの方式で4つの型に分かれました。
| 型 | 開け閉めの動作 | この記事の該当 |
|---|---|---|
| エプロン型 | 開閉なし。掛けたまま使う | Keia+ KW310 |
| 巾着型 | ひもを絞る・ゆるめる | CHIARO 01009325 |
| ファスナー型 | ファスナーを引くだけ | KW-245/c015/KW-210 |
| 被せゴム型 | ゴムを外して被せ直す | MARUTO D-3R |
毎日カゴから荷物を出す通勤・通学なら、ファスナー型がいちばん楽でした。逆に、たまにしか荷物を入れない使い方であれば、被せゴム型や巾着型でも不便を感じません。
「撥水」と「防水」は、書いてあることが違います
ここは読み飛ばされやすいのですが、期待値がずれる原因になります。撥水は生地の表面で水をはじく加工で、防水は水を通さない層を持たせた作りを指します。同じではありません。
そしてカゴカバーの場合、生地がどちらであっても、縫い目・ファスナーの合わせ目・裾の隙間からは水が入ってきます。ですから「一日中の豪雨でも中身が濡れない」という買い方をすると、たいてい裏切られます。小雨から通り雨のあいだ、荷物を守ってくれるあたりが現実的な線です。
6枚の表記を並べておきます。KW310は「撥水・防水加工」、KW-245は「はっ水加工」、c015とKW-210は「撥水加工」と書かれています。D-3Rの素材表記はポリエステル(PVCコーティング)です。CHIAROの商品ページには撥水加工の記載がなく、品質表示はナイロンタフタとなっていました。この差は、雨の日に使う頻度が高い人ほど効いてきます。
なかでもc015は、公式に「完全防水ではない」「長時間の豪雨には対応しない」と明記していました。書かないほうが売りやすいはずのことをきちんと書いている点は、正直に好感を持ちました。
ハンドルに留めて膝まで覆う|Keia+ NEWサイクルエプロンR(KW310)
前カゴ用のなかでも、この一枚だけ狙いが違います。カゴを覆うだけでなく、カバーが手前に垂れて太ももから膝のあたりまで隠れるエプロン型なのです。雨の日に前カゴを使うと、カゴが濡れる前に自分の膝が濡れます。そこを一枚で処理してしまおう、という発想でした。
対応するカゴは外周135cm以下で、OGK技研製のカゴやPAS用カゴ各種に適合すると表記されています。素材はポリエステル100%(PVCコーティング)、商品サイズは幅88×長さ70cm、重量130g。加工は撥水・防水加工と書かれています。反射材入りのバイアステープとポケットが付いていました。
取り付け方は他の5枚と違い、左右のハンドルに取付具を固定し、カバー上部の穴を通してバックルで留める方式です。ゴムでも面ファスナーでもありません。一度取付具を付けてしまえば、あとはバックルの脱着だけで済みます。
短所も書いておきます。ファスナーのない開放型なので、中身は完全には隠れません。また対応が外周135cm以下に限られるため、大きめのカゴでは最初の3分の採寸が効いてきます。
膝まで守りたい人には、この型が第一候補になります。1,880円前後です。
後ろカゴをすっぽり覆う一枚|MARUTO リアバスケットカバー D-3R
6枚のなかで唯一の後ろカゴ用です。対応は一般サイズの後ろカゴ(内容量約25L)からビッグサイズ(約31L)まで。カバー自体のサイズは長さ約48×幅約35×高さ最大約30cmで、本体重量は約150g、付属の保存袋が約25gでした。素材はポリエステル(PVCコーティング)、生産国は中国です。
取り付けはシンプルで、カゴにすっぽり被せてから、カバー下部のゴムギャザーを絞ってバックルで留めます。工具は要りません。夜に走ることが多い人には、反射素材のロゴプレートが付いている点も見ておいてください。
使わない日に外して畳める収納袋が付属するのは、この価格帯では地味に効きます。付けっぱなしにしないぶん、生地の日焼けを遅らせられるからです。
惜しい点は開閉です。ファスナーがないので、荷物を出し入れするたびにゴムを外して被せ直す必要があります。買い物の帰りに一度だけ開ける使い方なら気になりませんが、途中で何度も出し入れする人には向きません。構造上、絞った裾の隙間から入る雨までは防げない点も承知しておいてください。1,845円前後で買えます。
荷物の量で高さが変わる2段式|Keia+ 2段式前かごカバー(KW-245)
同じKeia+でも、こちらは前カゴ用のファスナー型です。いちばんの特徴は名前のとおりで、高さを約31cmと約49cmの2段階に変えられます。行きは荷物が少なく、帰りに買い物袋が増える。そういう日の振れ幅を、カバー側で吸収してくれます。
表記サイズは幅約41×長さ約33.5×高さ約31〜49cm。素材はポリエステル100%、生産国は中国です。ファスナーは前からも後ろからも開閉できる仕様で、背面には伸縮ゴムが入っているため、小さめのカゴにもある程度フィットします。加工ははっ水加工と書かれていました。
短所は価格です。2,683円前後と、この6枚のなかではいちばん高くつきます。素材もポリエステル100%ですから、見た目の高級感まで求める人には向きません。
それでも、荷物の量が日によって変わる人には、この一枚が効きます。カゴから溢れて紐で縛る、という手間が消えるからです。
カゴの形を選ばない巾着型|CHIARO 前かごカバー
丸いカゴ、角ばったカゴ、ワイドタイプ。カゴの形が独特で、ファスナー式のカバーがうまく合わなかった人に見てほしいのがこれです。ひもで絞る巾着式なので、形にうるさくありません。対応は胴回り128cmまでの前カゴ全般で、フリーサイズという扱いになっています。
品質表示はナイロンタフタでした。夜光反射材のテープが付いています。開閉はひもを絞る方式でファスナーはなく、そのぶん背の高い荷物もそのまま入れられるのが利点でした。
注意点を3つ挙げます。まず前カゴ専用で、後ろカゴには使えません。次に、ひもを絞る動作はファスナーを引くより時間がかかります。そして商品ページに撥水加工の記載がないため、雨の日の期待値は他の枚より控えめに見ておくのが安全です。中身が見えなくなるのは、あくまで布が覆っているという物理的な話にとどめて考えてください。
形が合わなくて一度失敗した人の、二枚目としての価値が高い一枚です。1,619円前後でした。
日本製で、開け閉めのしやすさに振った|BRILLIANT COLORS 前かごカバー レギュラー(c015)
国内生産という点が、この価格帯では珍しい一枚です。素材はナイロン100%で、水を弾く撥水加工が施されています。先に触れたとおり、完全防水ではないと公式に明記されていました。
サイズは置き寸で横幅約64×縦約78cm、対応する前カゴの周囲は約100〜128cmのレギュラーサイズです。ここは幅が狭いので、採寸した数字を必ず突き合わせてください。取り付けはカゴに被せてマジックテープで固定し、さらに固定用のヒモ3か所で留める形になります。ゴムで絞る方式ではありません。
開閉はファスナー式で、無地のシンプルな見た目です。毎日カゴから荷物を出し入れする人が、いちばん使い勝手を感じる作りだと思いました。
短所は対応サイズの狭さです。レギュラーサイズ以外のカゴには使えませんし、価格も2,300円前後と安いほうではありません。それでも、国内生産と開閉のしやすさに納得できるなら候補に残ります。
BRILLIANT COLORS(ブリリアントカラーズ) 前かごカバー レギュラー
参考価格 2,300円前後
日本製・無地でファスナー全開閉、荷物の出し入れがしやすいタイプ。
825円から試せる軽量タイプ|カワスミ ファスナー式バスケットカバー フロントタイプ(KW-210)
まず一枚使ってみたい、という人にはここから入るのが現実的です。825円前後という価格は、6枚のなかで頭ひとつ抜けて安く済みます。
こちらも前カゴ用で、丸カゴ・角カゴ兼用。開閉は紐付きのダブルファスナーです。装着した状態で幅約41×長さ約26×高さ約35cm、重量は73gしかありません。素材は本体がポリエステル100%のシルバーコーティングで撥水加工済み、ファスナーはナイロン、生産国は中国です。
73gという軽さは、実際に手に持つと驚きます。ただしこれは裏返しでもあって、生地はシルバーコーティングのポリエステル一枚ですから、厚手のタイプと比べると耐久感では見劣りします。ここは価格とのトレードオフとして受け止めるところでしょう。
初めての一枚として、あるいは使い方が固まるまでの一枚として、無理のない買い物になります。
カワスミ ファスナー式バスケットカバー フロントタイプ(サイドファスナー式)
参考価格 825円前後
紐付きダブルファスナーで開閉が楽な、丸カゴ・角カゴ兼用の軽量タイプ。

安いカバーは、どこから先にだめになるのか
800円台から2,000円台という棚ですから、一生ものではありません。どこから傷むかを先に知っておくと、買い替えの判断が楽になります。
ひとつめは生地です。 屋外に駐輪する自転車のカバーは、一日じゅう日差しと雨にさらされます。色あせやコーティングの傷みは避けられません。乗らない日に外して室内に置けるかどうかで、寿命はだいぶ変わります。D-3Rに収納袋が付いているのは、この点で理にかなっていました。
ふたつめはファスナーです。 KW-210のようにファスナー部分がナイロンと明記されている製品は、砂やホコリを噛むと動きが渋くなります。渋くなったまま無理に引くと、そこから壊れます。月に一度、乾いた布でスライダーのまわりを拭くだけでもだいぶ違いました。
みっつめはゴムと面ファスナーです。 被せて絞るタイプのゴムは、伸び縮みを繰り返すうちに戻らなくなります。面ファスナーは繊維くずを噛むと保持力が落ちますから、指でつまんで取り除いてください。
そして、これは6枚すべてに共通する話ですが、どの製品も雨や日差しから荷物を覆うための道具であって、それ以上の役割を持たせないほうが気持ちが楽です。カバーは布であって、蓋ではありません。
雨の日は、カゴだけ守っても足りません
カバーを掛けても、濡れるのは自分のほうです。自転車を降りたあとの移動にはクニルプスの折りたたみ傘のような一本が要りますし、カゴに載りきらない荷物を背負う日はエースジーンのビジネスリュックのような通勤向けのものが背中を受け持ってくれます。この2つが揃って、はじめて雨の日の通勤が成立します。
夜に走る人は、反射材の有無も見ておいてください。今回の6枚では、KW310のバイアステープ、D-3Rのロゴプレート、CHIAROの夜光反射材テープに反射素材が使われていました。カバーで覆うと車体のシルエットが変わりますから、光る面がひとつでもあると安心感が違います。
6枚から1枚に絞るときの順番
迷ったときは、この順に決めていくと早く終わります。
- まず前カゴか後ろカゴかを決めてください。ここを外すと、あとの検討がまるごとむだになります。
- 次に縦・横・深さを測り、(縦+横)×2で外周のおよその値を出しておきます。
- 荷物を出し入れする頻度から、ファスナー型か被せ型かを選びましょう。
- 最後に予算を当てはめます。825円前後から2,683円前後まで、選択肢は残っています。
後ろカゴならD-3R、膝まで覆いたいならKW310、荷物の量が日によって変わるならKW-245。カゴの形が特殊ならCHIARO、開閉重視で国内生産ならc015、価格から入るならKW-210という並びになります。
採寸だけは、注文ボタンを押す前に済ませておいてください。ここさえ外さなければ、あとはどれを選んでも大きく後悔しない棚です。
雨の日の通勤で、あわせて見ておきたいもの
- クニルプスの折りたたみ傘自転車を降りたあとの移動で使う一本。開閉と携帯性を実際に確かめました
- エースジーンのビジネスリュックカゴに載せきれない荷物を背負う日のために。通勤向けの容量と作りを見ています
※本記事はプロモーションを含みます

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