同じ棚に3つの区分の製品が混ざって並んでいます。見た目では分かりませんが、できることが違います。
違いは効能として何を書けるかです。ここが分かると広告の言葉を正しく受け取れるようになります。
この記事でわかること
- 3つの区分の違い
- 書ける言葉の範囲
- 見分け方
- 自分がどれを選ぶべきか
目的が違う
| 区分 | 位置づけ | 書ける言葉の例 |
| 化粧品 | 肌を清潔にし、健やかに保つ | 「潤いを与える」「肌を整える」 |
| 医薬部外品 | 予防が中心。有効成分が入る | 「肌あれを防ぐ」「にきびを防ぐ」 |
| 医薬品 | 治療が目的 | 症状そのものを対象にできる |
化粧品は「防ぐ」とも書けません。整える、潤いを与えるまで。
医薬部外品になって初めて「防ぐ」が使えます。医薬品はさらに先ですでにある症状を扱える。
有効成分という考え方
医薬部外品には国が効能を認めた成分が入っています。これを有効成分と呼びます。
その成分があるからこそ効能を書ける。成分と効能が対応しているということです。
化粧品にはこの枠がありません。同じ成分が入っていても効能は書けない。
見分け方
パッケージのどこかに「医薬部外品」と書かれていればそれ。何も書かれていなければ化粧品です。
医薬品なら「第2類医薬品」のような表示があります。売り場も分かれていることが多い。
全成分表示でも分かります。「有効成分:」で始まっていれば医薬部外品です。
効き目の強さではない
区分は効き目の強さの順番ではありません。目的が違うだけです。
化粧品でも使用感や処方の完成度は高い。自由度がある分感触を細かく作れます。
医薬部外品は効能の根拠があるという点で優れています。どちらが上という話ではない。
価格とは連動しない
千円の医薬部外品もあれば1万円の化粧品もあります。区分と価格は別の軸です。
効能の根拠を求めるなら安いほうを選んでも構いません。価格は使用感や容器や広告費で決まります。
全成分の並び方が違う
化粧品は配合量の多い順に並びます。1%以下は順不同。
医薬部外品はこの順番のルールが適用されません。有効成分が先、そのあと「その他の成分」が順不同。
だから読み方が変わります。区分を先に見る必要があるのはこのためです。
医薬品の枠
市販薬にもニキビ用、湿疹用、かゆみ用などがあります。すでに出ている症状を対象にできる。
化粧品や医薬部外品は「防ぐ」までなので、すでに炎症が起きている場合は枠が違います。
薬剤師や登録販売者に相談できる売り場もあります。自己判断で迷うなら聞いたほうが早い。
どれを選ぶべきか
| こういうとき | 向く区分 |
| 特に困っていない | 化粧品で十分 |
| 荒れやすい・繰り返す | 医薬部外品 |
| いま炎症が出ている | 医薬品、または受診 |
| 使用感を優先したい | 化粧品。選択肢が広い |
| 効能の根拠が欲しい | 医薬部外品 |
全部を医薬部外品にする必要はありません。困っている場所だけそちらから選ぶ、という使い分けができます。
「薬用」という表示
「薬用」と書かれていればほぼ医薬部外品です。慣習的な呼び方になっています。
ただし法律上の正式な区分名ではありません。確実なのは「医薬部外品」という表示のほう。
広告の言葉を読む
「防ぐ」と書いてあれば医薬部外品以上です。化粧品には書けない言葉だからです。
「整える」「潤いを与える」なら化粧品の範囲。言葉から区分が推測できるという読み方もできます。
逆に、化粧品なのに効能を書いているように見える表現は注意して読むほうがいい。
サプリメントは別
口から摂るものはまた別の枠です。一般の食品には効能を書けません。
機能性表示食品や特定保健用食品という枠もありますが、化粧品の区分とは別の制度です。
引っかかるところ
区分を知っても効き目の強さは分かりません。同じ有効成分でも製品によって配合量は違います。
それでも「効能の根拠があるか」ははっきり分かります。広告の言葉より確かな情報です。
棚の前で数秒で確認できる。失敗を減らす道具として使えば十分でしょう。
日焼け止めの区分
日焼け止めは化粧品が基本です。紫外線を防ぐこと自体は化粧品の効能に入っています。
医薬部外品になるのはそれ以外の効能が承認されている場合。肌荒れ防止の有効成分が入っているなど。
つまり化粧品だから弱いということはありません。SPFやPAの表示はどちらでも付けられます。
同じブランドに両方ある
1つのブランドの中に化粧品と医薬部外品が混ざっていることは珍しくありません。
シリーズで揃えても区分が違うことがある。洗顔だけ医薬部外品、化粧水は化粧品、というように。
シリーズ名ではなく1品ずつ区分を見る。そこで初めて何が期待できるかが分かります。
海外製品の場合
海外の製品はその国の制度で作られています。日本の区分とは対応しません。
日本語の全成分表示が付いていない場合、何が入っているか確認できません。成分で選びたいなら国内向けのほうが判断材料が揃います。
日本で認められていない成分を含むこともあります。そこを承知したうえで選ぶなら問題はありません。
有効成分の具体例はグリチルリチン酸2Kの記事にまとめています。
区分を見ていない話はよくある誤解の記事にまとめています。
区分で読み方が変わる
3つの区分は書ける言葉が違います。「防ぐ」は医薬部外品以上。
全成分の並び方も変わるので、区分を先に見る。成分表示の読み方はメンズ美容の基本ガイドに、製品の選び方はランキング記事にまとめています。
※本記事はプロモーションを含みます

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